失恋うつって何?~なりやすい人や克服方法を紹介~

出会いがあれば必ず別れが来るように、どんなに愛し合っていても失恋という形で終わりを迎えることがあります。相手に対する思いが強ければ強いほど、大きなショックを受けるもので、なかにはうつ病のような状態になる失恋うつと呼ばれる状態になる人もいます。心や体に不調が起きるだけでなく社会生活に支障が出たり、ストーカー行為にまで発展したりすることもあります。どんな人が失恋うつになりやすいのか、また、なってしまったらどうすれば克服できるかについて解説します。

失恋うつってどんな状態?


失恋うつとは、失恋したことを原因として一般的なうつ病と同様の症状が出ることです。うつ病には、「全身の倦怠感」「感情が沈みがちで何をしても楽しくない」「食欲不振」「睡眠障害」「人前に出たくない」など、さまざまな症状があり、メンタルだけでなく身体の不調として表れることも多いものです。症状が悪化すると深刻な精神疾患に発展することもあるため注意が必要です。

摂食障害などの精神疾患に近い状態に陥る

ダイエットでも陥ることが多い摂食障害には、食事をしようとしてもほとんど喉を通らなくなる拒食症と極端に食事の量が増える過食症の2つがあります。失恋を紛らわすために一時的にやけ食いする、ショックのために一時的に食欲がなくなるというものではなく、食欲の異常な状態が長く続く精神的に追い詰められた状態と言えるでしょう。メンタル面だけでなく体調にも深刻な影響が出ることから早めに受診する必要があります。

落ち着きなく身体を動かすなど、周りから見ても心配な状態に

精神状態が不安定な状態が続くため、本人は意識していなくても体が小刻みに震えたり、落ち着きのない動きを繰り返したりすることがあります。自分で感情や行動をコントロールできなくなっている状態は、周りからも認められため、本人以上に周囲の人たちが心配することになるでしょう。この段階になると、本人だけの力で立ち直ることは難しいため、早めに専門機関を受診した方がいいでしょう。

激しい疲労感などの身体的異常が続く

特に激しい運動や労働をしたわけでもないのに、激しい疲労感に襲われて起きていることが辛くなり、横になることが増えるという症状も失恋うつにみられるものです。意欲が著しく低下しているだけでなく、運動機能にも何らかの支障が出ているため、ちょっと動いただけでも体力を消耗するようになってしまうのです。疲労感だけでなく、徐々に体にだるさや痛みなども出てくることがあります。

こんな怖い状態になってしまうことも・・・


失恋うつというと周りの人は「失恋ぐらいで」と思うかもしれませんが、本人にとっては一般的なうつ病と同じような症状が続くとても辛いものです。食欲不振や睡眠障害などだけでなく、相手に対する未練が残ることから執着が加わって怖い状態になってしまうこともあります。体や心に明らかな障害が起きることも多く、放置すると悪化するため、早めに対応することが大切です。

ストーカー行為や異常な執着をしてしまう

失恋うつは、失恋したことを悲しんで落ち込むか、自分に嫌気がさして自分を責めることが多いものですが、なかには、強い想いを断ち切ることができず、失恋を認めようとしないこともあります。何とかやり直したいという思いが強い場合は、相手に対する執着が強くなります。また、完全に拒絶されている場合は愛情が憎しみに代わって執拗なストーカー行為に発展することもあります。

不眠障害になり通常の社会生活が送れなく

失恋うつに限らず、精神的に不安定な状態が悪化すると睡眠障害に陥り、毎日のように不眠状態が続くようになります。週末などの休日であれば昼寝することもできるのでそれほど気になりませんが、仕事をしている場合には、確実に仕事に支障がでるようになります。眠らなければ仕事に差し支えると考えれば考えるほど眠れなくなり、食欲不振や体調不良など悪循環が続くことになるでしょう。

味覚障害になり健康にも影響が・・・

失恋うつの状態が重くなると、自分ではしっかり感情や行動をコントロールしているつもりでも思わぬところで体に異常を感じることがあります。ストレス性の突発難聴があるように、過度なストレスで一時的に耳が聞こえなくなることもあります。また、本人ではないとなかなか理解してもらえない味覚障害になることもあります。何を食べても味を感じることができず、食欲が落ちることから体力や免疫力まで低下して健康を害するさまざまな影響が出ることもあります。

失恋うつになりやすい人の傾向


長い人生のなかで一度も失恋したことがないという人は、よほど幸せな人かまたは傷つくことを知らない不幸な人かのどちらかでしょう。失恋は誰にでも起こりうることであり、時間はかかりますが何とか乗り越えて次の一歩を歩き出すものです。しかし、なかには一歩を踏み出すどころかいつまで経っても、失恋の呪縛から逃れられずその場で立ちすくむだけでなく自分の身体や心を傷つけてしまう人もいます。そんな失恋うつになりやすい人には、普段からどんな傾向があるのでしょうか。

完璧主義

失恋してうつ状態のようにまでなってしまう人は、真面目で几帳面、そして日頃から完璧主義である人に多いと考えられます。これは一般的なうつや精神疾患を患う人に言えることで、根が真面目で自分に対しても厳しいという特徴が共通していると言えるでしょう。初めての失恋によって自分の経歴に汚点ができてしまったこと、自分の言動が失恋にきかっけとなったこと、つまり失敗したという事実が頭から離れず、いつまでも自分を責め続けることになるのでしょう。

依存体質

「1人で部屋にいたくない」「自分で物事を決定することができずすぐに人に頼る」など、日頃から人に依存する傾向が高い人も失恋うつになりやすいと考えられます。心の拠り所として頼っていた存在が突然消えてしまうことでパニックなり、1人でいることに強い恐怖を感じるとともに誰にも頼ることができないと思い込んで人との関係を絶つようになってしまうこともあるでしょう。

想像力や空想が激しい

想像力が豊かであることは人生を何倍も楽しくしてくれるものですが、独りよがりな想像力や空想が度を超えるとそのことが原因で自分の首を自分で締めてしまうことになります。失恋の原因を過去にさかのぼって1つ1つ洗い出し、自分の行動が失恋の原因を招いたと思い込んでしまいます。また、相手にはまだ自分に対する愛情があるはずだと思い込んでストーカー行為に走ってしまうことも考えられます。

まわりの人の目が気になる

極端に周囲の目が気になる人は、自分がどうみられているか、どう評価されているかを過剰に意識します。失恋は誰にでも起こりうることなのに、自分だけが捨てられて笑いものになっていると思いこみ、人前に出ることを避けがちになります。実際には周囲の人はほとんど気にしていないのに、軽蔑されているように思いこんでさらに自分を責め、深刻な精神疾患を引き起こすこともあるでしょう。

失恋のうつを克服するために有効的な手段


失恋したあとに軽度のうつのような状態になることは、誰にでもあり得ることです。大切なのは、そのような状態から脱却しようと自分で積極的に頑張ることができるかということでしょう。時間だけでは癒されない深い失恋の悲しみを癒すために、自分に合った方法でチャレンジしてみることは新しい一歩を踏み出すためにとても大切なことです。失恋うつのレベルによって考えられる克服のための有効的な手段を紹介します。

自然と触れ合う旅に出る

失恋は人と人との間に生じる不幸な出来事であり、男性不信だけでなく人間不信に陥ってしまうこともあるでしょう。自宅に閉じこもってばかりの生活が失恋うつの状態をさらに深刻化させることになるため、外出できる状態であれば、近場でもいいので1人旅に出かけてみましょう。自然にどっぷりと浸れば、心が癒され、自分の悩みがちっぽけに見えることもあるはずです。

音楽療法(好きな音楽を聴く)

知的障害や発達障害の治療の一環として音楽療法が活用されています。音、リズム、メロディーが合わさって奏でられる音楽には人を癒したり、元気にしてくれたりする大きな力が秘められています。失恋うつの状態で外出もしたくないという状態であれば、務めて明るい曲を聴こうとしなくても自分にとって心地いい好きな音楽を聴けば心が癒されます。自然の音に近いf分の1のゆらぎを感じられる音楽を聴けば、体だけでなく心の状態も整えることができるでしょう。

専門機関の治療を受ける

医者
失恋うつの状態が深刻で、外出ができない、音楽を聴く気にもなれない、というときには早めに専門機関の治療を受けるようにしましょう。このような段階の場合は、自分自身で立ち直ることは難しく、専門的なスタッフによるサポートが必要です。カウンセリングで自分の思いを吐き出すだけでも楽になるものです。最近では、ストレス解消だけの目的で精神科や心療内科を受診する人は多いので、受診するのにも抵抗はないでしょう。

まとめ

失恋は誰にでも起こりうることであり、時間と新しい恋が救ってくれるものです。しかし、なかには失恋のショックが大きすぎて、失恋うつといううつ病と同様の症状で苦しむ人もいます。心や体にさまざまな異変が起こり、なかには社会生活を送ることが困難になる人もいます。失恋うつになりやすい人のタイプや万が一なってしまったときに克服する方法を理解して、深刻な状態にならないようにしましょう。