便秘でお腹がスッキリしない原因は?
便秘になると、お腹がモヤモヤしてスッキリしないこともよくあります。その理由は色々あります。中には、ガスが溜まっているためにスッキリできないでいる方もいるようです。また、下剤などが理由で、お腹に違和感がある場合もあります。
下剤を使いすぎている
便秘を改善するために、頻繁に下剤を使っている方も中にはいるようです。しかしながら、これはあまり良い方法とは言えません。その理由は、下剤を長く頻繁に使っていると、下剤なしでは排便ができなくなる(下剤依存症)こともあるからです。これだけではありません。更に悪化すると、下剤をたくさん使っても排便が出来なくなってしまうこともあります。
下剤には種類があります。一つは、機械性下剤と呼ばれるもので、便に水分を含ませて便のかさを増したり、柔らかくして排出させます。浸潤性下剤、膨張性下剤、塩類下剤などの種類があります。また、浣腸もこのタイプの下剤の一つです。
もう一つは、刺激性下剤と呼ばれるタイプです。ぜん動運動を促し、排便を期待する下剤で、こちらも種類がいくつかあります。効き目が穏やかであるのが特徴のジフェニルメタン系や、効き目が強いアントラキノン系などがあります。アントラキノン系の下剤を長く使っていると、下剤を使っても便が出にくくなるといったことが起こりやすいので、使用する時は特に注意が必要と言えます。
このように、様々な種類の下剤がありますが、どれも使い過ぎはよくありません。中には、強い腹痛を感じるようなものもありますので、使用する時は正しく使うことが必要です。
ぜん動運動が弱い
ぜん動運動によって、便は肛門まで運ばれていきます。その動きは、まるでミミズの動きのよう。大腸が良い状態でなければ、ぜん動運動もスムーズに行われなくなります。その結果、本来排出されるべきものが長く腸内に留まることになります。時間が経てば経つほど便から水分が奪われ硬い便に変っていきます。すると、更に排出されにくくなります。お腹がスッキリしない理由はここにあります。
水分が足りずコロコロうんちが多い
全く便が出ないわけではないけれど、硬くてコロコロとした便が少ししか出ないといった方もいるかと思います。この状態も、便秘とされています。どうしてコロコロした便が出るのかというと、水分が足りていないからです。水分が不足すると、便は硬くなります。すると、スムーズに排出されず僅か硬い便が出るだけとなってしまいます。硬い便が肛門を通過する際に、肛門に痛みを感じたり出血したりすることがあります。これが怖くてトイレで力を入れることができず、益々便秘が続くといった方もいます。
お腹が張ってる・・・ガスだまりを確認する方法
お腹が張って苦しい。皆さんにも、このようなことがありませんか?おなかの張りが強い時、ガスが溜まっていることもあります。食べ物によっても、ガスが溜まりやすくなるものがあります。個人差がありますが、ヨーグルトなどの発酵食品や牛乳などを使った乳製品、炭酸水、肉類、キャベツやブロッコリー、大豆などを食べると、おならが出やすくなる人もいます。
また、呑気症と呼ばれる、食べる時に一緒に空気を飲み込むことで起こる症状の方もいます。早く食べるとなりやすいので、食べる時はゆっくりと噛みながら食べることも大切です。他にも、便秘が原因でガスが溜まりやすくなりお腹が張ってしまう方もいます。人前で出すことはできないかもしれませんが、長く溜めているとデメリットしかありませんので、できるだけ我慢しないでガスを出すようにすることも必要です。ガスが溜まりやすい状態は、ダイエットが失敗しやすい状態でもあります。
お腹の痛みがある
ガスが溜まっていると、お腹に痛みを感じることもあります。場合によっては、お腹を触った時だけでなく、ちょっと動いただけでもお腹に痛みを感じることもあります。その為、自由に動くことができなくなることもありますし、眠ることさえ難しく思えるほど痛いと感じる方もいます。
また、女性の場合は、生理が近くなるとお腹にガスが溜まりやすくなる方もいます。理由は、血行不良とむくみです。生理前になると、むくみやすくなる方は少なくありません。その為、腸の中にガスが溜まりやすくなるのです。
おならが臭う
食べたものによっておならの臭いも違ってくるものですが、臭いがキツい場合もガスが溜まっていることがあります。長時間腸の中に留まっていたおならは、その分臭いがキツくなる傾向があります。
お腹が張らないようにする改善方法
便秘も辛いものですが、ガスが溜まることで起こるお腹の張りもなかなか辛く感じられるものです。おなかの張りを避ける為に、できることがあります。一つは、便秘にならないように注意することです。食物繊維をしっかりと摂って、水分もたっぷりと摂る。発酵食品を摂ることで便秘が改善できるような方もいますので、ためしてみるのも良いでしょう。適度な運動を心がけ、ストレスを溜めないようにする。これだけでも、便秘を改善に進めていくことができます。
また、ウェストをねじるような運動をすると、ガスが外に出やすくなります。自宅など一人の時間に試してみてはいかがでしょうか。他にも方法がありますので紹介します。
うつぶせに寝てゴロゴロ
うつぶせ寝になって、ゴロゴロするといった方法もあります。方法はとても簡単です。まずうつぶせ寝になり、およそ10分そのままの状態になります。その後左右にゴロゴロと転がります。数回転がるだけで、改善を目指すことができます。
お腹をのの字にくるくるさする
便秘の時のもマッサージは効果的です。方法はとても簡単。お腹に手を当てて、時計と同じ方向にくるくるとさするだけです。この時、できるだけ温かい手でマッサージするのがポイントです。数回繰り返してみましょう。お風呂の中で行ってみるのもオススメです。
腸を揺らしてねじれ腸をなくす
腸を揺らしてねじれ腸をなくすといった方法もあります。何だかちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、方法はそれほど難しくはありません。まずは横になってください。そして、両手をお腹に当てて、腸をマッサージしたり揺らしたりしていきます。手の動きに特徴がありますので、是非注目してみてください。便秘に悩む方の多くの方が、ねじれ腸なのだそうです。便秘の方は、是非一度試してみてください。
まとめ
いつまでも続くお腹のモヤモヤ感。もしかしたら、それはガスが溜まっているからかもしれません。ガスが溜まると、人によっては動けなくなるくらいお腹が痛くなったり、眠れなくなったりするほどお腹に痛みを感じる人もいます。改善するためには、便秘を改善することも必要です。食物繊維や水分をたっぷり摂ることも必要。適度な運動を行い、ストレスを溜めない工夫をすることも大切です。
また、下剤を使い過ぎた時もお腹に不快感がある場合もありますので、使用する際は注意が必要です。使い過ぎると、下剤なしでは排便が出来なくなったり、下剤を使っても排便が難しくなってしまったりすることもありますので、くれぐれも注意してください。