男性であるパパも起こる「産後うつ」
出産を経験した女性が、ホルモンバランスなどの関係で気分が沈んでしまう「マタニティブルー」や何に対しても喜びを感じなくなってしまう「産後うつ」。産後の女性に現れる症状として知られていますが、実はママである女性だけ起こるものではありません。
パパである男性も「イクメンブルー」や「パタニティブルー」と呼ばれる症状が起こることがあると言われています。
「あれ最近パパの様子がおかしいかも」そんな時は、パパ特有の産後うつのような症状の表れかもしれません。どうして男性が産後うつになってしまうのか産後のパパの視点から、なりえる要因をまとめてみました。
どうしてパパに「うつ」症状が起きるのか
女性の産後うつが男性にも影響する
ママである女性が、産後うつ状態にある影響を受けてしまい同じような状態になってしまうこともあるようですね。身近な人の影響力の強さを感じさせます。
女性も慣れないことばかりで大変だけれども、それはパパである男性も同じ。女性も自分と赤ちゃんのことで手一杯なので、パパのことまで気が回らないことも。
ライフスタイルの変化
赤ちゃんが生まれることで、これまでのライフスタイルとは大きく変わります。特に産後しばらくの間は、女性は赤ちゃんにつきっきりの状態が続くもの。
赤ちゃんの泣き声で、うまく寝れない日もあるでしょう。イクメンパパであるほど、女性のサポートをしようと頑張り過ぎてしまうところがあるみたいですね。
赤ちゃんが生まれたことの不安
女性も子供ができると「ちゃんと母親になれるかな」など不安になってしまうことはありますよね。女性は子供がお腹にいる時から少しずつ、ママになる準備をすることができますが、男性にはその期間がありません。
目の前にいる子供に対して、すぐに父親の自覚が持てない男性もいるようです。男性側にも、女性と似たような不安を抱いている場合もあるようですね。
女性(妻)の変化
子供が生まれることにとって、ほとんどの時間を子供と過ごします。子供優先の生活がはじまり、パパのことまで手が回らないことも多いのではないでしょうか?
夫婦としての関りが自然と少なくなり「寂しさ」を感じる男性もいるようですね。そんなつもりはなくても、ついつい余裕がなくて雑な扱いになってしまう傾向も。
社会の「イクメン」押しが男性を苦しめている?
仕事との両立が難しい
今までは女性が担ってきた育児ですが、最近では「イクメン」という言葉をよく聞くほど、男性も積極的に育児に参加するようになってきました。
しかし、仕事との両立の厳しさは女性も同じく感じているでしょう。責任ある立場に就いている男性も多く、仕事でのプレッシャーもあり育児をするまでの余裕がない場合も考えられます。
男性の育休などの制度が不十分
男性でも育休が取れる企業なども増えつつありますが、まだまだ一部と考えてよさそうです。「イクメン」という言葉がひとり歩きをしてしまっている印象。
優しいイクメンほどため込みやすい
女性側の気持ちも理解してくれている「イクメンパパ」ほど、頑張り過ぎてため込んでしまう傾向にあるのだとか。「支えてあげたい」「ちゃんと子育てに参加したい」と思う気持ちが、無理をしてしまうのかもしれません。
お互いに産後うつを予防するには?
話しする時間を持つ
産後は慌ただしくて、まともに会話をする時間も自然と少なくなるかもしれませんね。しかし会話が減ることでお互いに考えにズレが生じることも。
きちんと夫婦のコミュニケーションをとることで、協力がしやすくなりお互いの変化にもいち早く気づくことができます。
上手に頼ることを知る
夫婦だけでどうにかしようと考えずに、周りの人に上手に頼るということも時には大事なポイントです。無理をして体を壊してしまっては、元も子もありません。
休む時間が可能であれば、お互いに取れるような努力をすることも必要です。
お互いにできることを「役割分担」
出産後は女性にしかできない役割も多くあり、パパが抱くと泣いてしまうことも多いですよね。パパができる範囲のことから無理なく始めるのが長続きのポイント。
慣れないことばかりで、もしかしたら男性の手際の悪さに、見ていられない時もあるかもしれません。そんな時でも温かく見守る気持ちが必要かもしれませんね。
お互いに相談しながら役割分担ができる子育ては、子供にとっても嬉しい環境と言えるでしょう。困った時には周りの人や、地域の子育て支援などがあると思いますので相談や頼るのもひとつの手です。
大変な子育てふたりでやることで大変さが半分に、嬉しさは2倍になること間違いなしですね。