素直になれない心理に隠された本音とは?専門家が解説します

この記事の情報提供者:PNさん
PNさん
心理学などをもとに悩む人々の相談相手として活動しています。ピアヘルパーの資格を持っています。

なぜ、素直になれないで相手を妬んだり、自分と比較したりしてしまうのでしょうか。ゆがんだ感情は、本人の心を苦しめるだけでなく、表に出せばまわりからも煙たがられてしまいます。

私たちが素直になれない原因とは、どこにあるのでしょうか。実は、私たちの内面に隠されたインナーチャイルドの存在がキーを握っています。

ここでは、

  • 素直になれない人の心理
  • 素直になれない人によくある行動
  • 素直になれる人の心理
  • 素直になれない人が素直になるためには

をご紹介します。

素直になれない人の心理

「どうしても素直になれない自分がいる……。」そういった人たちの共通する心理とはなんなのでしょう。自分に当てはまることはないか、以下の内容を確認してみてください。

自分の過ちを認められない

素直になれない人に共通するのは、自分の過ちを認めることができない心理です。これは、自分から過ちを認めてしまうと、謝らなければいけなくなり、自分のプライドが引き裂かれることに繋がるからです。

素直になれない人の多くは、自分から謝ることができません。自他を責めることを先にしてしまうので、相手からの反感を買いやすく、問題を複雑化してしまう傾向があります。

強がりで謝ることができない

強がりな一面があるため、謝ることが難しいという心理があります。そのほかにも感謝することや、感情を表に出すということ自体ができません。やり方がわからないのです。

幼い頃から感情を抑圧されて生きてきた場合には、このような心理状況になりやすく、素直になれない人が多いです。

嫌われるのを恐れている

トラウマを持っているために、素直になれない人もいます。たとえば人生の中で、たいていの人は一度ぐらい自分の気持ちをストレートに伝える経験をするでしょう。

その結果、受け入れてもらえなかった経験が深く刻まれていると、素直になると嫌われるという心の働きによって、ブレーキがかかってしまうのです。

素直になれない人によくある行動心理

素直になれないと、人間関係に困ります。それは、行動からも読み取ることができてしまいます。以下にそのポイントをあげましたので、引っかかる点がないか考えてみてください。

相手に無関心になりやすい

自分と相手を認められない傾向があるため、素直になれない人は、相手に無関心になりやすいといいます。

自分や相手の行いを良くも悪くも受け止めることができないので、突き放した対応をしたり、冷めたコメントをしたりします。

相手を信頼しない

素直になれない人は相手を信頼しない傾向があるため、嘘やでまかせを言うこともあり、裏表が激しい傾向にあります。相手に弱みを見せたら攻撃されたり、虐げられたりするのではないかという恐れが働いてしまうのが原因で、素直になれない人もいるのです。

これは、幼少期からの生育歴が問題になっていることが多いです。

プライドが高く、本音を話さない

プライドが高く、否定されることを嫌います。否定されたくないから、自分の本音もあまり話しません。それは恥ずかしいという一面も持っているからです。とくに弱音を吐くことが恥ずかしいと感じています。自分にはこんなにダメなところがあると自分でわかっているからこそ、他人には言いません。

とくに自分より年下、男性の場合は女性に対して弱い部分を見せません。

素直になれる人の心理

素直になれない人と比べてみると、真逆といえるような心理が素直になれる人にはあります。それも含めて以下に3つピックアップしましたので、順番にチェックしていきましょう。

非を認め、受け止めることができる人

素直になれる人は、自分や相手の非を認め、受け止めることができる心理を持っています。相手の立場になって物事を考えられる、広く優しい心の持ち主ともいえますね。

良いところ、尊厳を大切にできる人

自分や相手の良いところや、尊厳を大切にできる人は素直な人だといえます。自分や相手を無条件に信頼していて、疑わない心が根っこにあります

どんなことも、懸命に取り組める人

素直な人は、何事も懸命に行います。言われたことを真面目に実行しようとする、頑張り屋が多いといえるでしょう。たとえば、仕事でもそうです。素直な人だなと感じる人たちを思い返してみてください。仕事を一生懸命に、黙々とこなす姿が浮かばないでしょうか。

そんな素直な頑張り屋さんは、まわりからの評価も高まります。

素直になれない人が素直になるためには

素直になりたいと思っても、そう簡単な問題ではありませんよね。では、具体的にどういった手順を踏めば自分の思い描くような素直な人になれるのでしょう。

実は、今の自分を作っているのは過去の自分です。幼い頃の体験が原因のこともあります。以下の内容でも説明していますが、インナーチャイルドと呼ばれる存在がカギとなり、素直になれない自分を生んでしまっているのです。

内なる自分をどう受け止め、前に進めば良いのか、見つめ直していきましょう。

自分と相手を受け止める

自分と相手を受け止めることからはじめましょう。たとえ納得ができなくとも、ひとまず自分や相手は「今こう思っているのだ。」と受け止めることが大切です。

そして、そのときにわき起こる感情をしっかりと感じきりましょう。

具体的にどう感じたのか思い返す

たとえば、すごいなと思ったことを素直にすごいと伝えられず、相手を妬む気持ちが大きくなる場合もあるでしょう。そういった場合にはただ妬ましい!と思うのではなく「あ、今自分は妬んでいるのだな。」と、いったん受け止めてみましょう。

そして、「どうして妬んでいるのかな?」と具体的に思い返してみると良いでしょう。

自分と相手を比較する必要はない

本当は喜びたいのに、なぜか相手を妬んでしまったり、自分を責めたりしてしまう心理背景に、インナーチャイルドの抑圧があります。これは、ざっくりと説明すると自分の中の本当の気持ちのことです。傷ついた小さな頃の自分ともいわれています。内面に潜むこの存在が、素直になれない心に関係しているのです。

内なる子どもといわれるインナーチャイルド……。これを癒して解放するには時間がかかります

まず、第一歩として自分を無条件に受け止めることを実践してみてください。そのときに大切なのが、自分と相手をジャッジしないことです。良い悪いを判断するのではなく、自分の気持ちと相手の気持ちを素直に受け取る練習をしてください。

まとめ

相手を責めたり、自分から謝ることができなかったりするプライドは、人間関係をギクシャクさせます。仕事をする上で、やりにくさを感じることもあるでしょう。素直になれない人はまわりからは敬遠され、たとえば職場では無能な上司や部下というレッテルを貼られかねません。

それを回避するためには、まずは無条件に自分のことも相手のことも認めましょう。少しずつ、自分の気持ちに正直になり、相手のことも認められる人になれば、信頼を獲得できるはずです。

そうなれば、今まであまり自分の言うことを聞いてくれなかった人たちも、あなたの言葉をすんなり受け止めてくれるようになるでしょう。一歩ずつでいいので、素直になる努力をしてみてください。結果的にまわりの態度も変わり、生きやすくなることでしょう。