結婚しない人が増加中!メリット・デメリット・老後に必要なお金

少子高齢化が叫ばれている近年ですが、子どもが少ないのは一夫婦当たりの子どもの人数以上に、そもそも夫婦が減っているつまり、結婚しない人が増えているというのをご存知でしょうか。ここで重要なのは結婚「できない」のではなく、結婚を「しない」という選択を自らしているということです。

結婚しない人は、なぜその選択をしているのでしょうか。更にその選択をすることで生じるメリットやデメリットとは、どの様なものがあるのでしょうか。それに加え、老後を一人で迎えるにあたってどの位先立つものが必要になるのでしょうか。結婚しない選択をしたからこそ気になることなどを含め説明します。

結婚しない人(生涯独身)の男女別比率は?


生涯独身又は生涯未婚率という言葉ごご存知でしょうか。男女ともに、50歳まで一度も結婚をしていない人の割合を人口統計時に日本政府が用いている用語であり、国勢調査報告より算出されているものです。1990年次までは男女ともに10%未満であったのに対し、その率は男女ともに年々増加しています。そのような結婚しない人の比率について詳しく見て行きましょう。

生涯独身の女性は7人に1人

女性の2015年次の生涯独身の方は、2017年改訂版の人口統計資料によるとその率は14.06%で、7.1人に1人の女性は結婚しない人となります。この数値だけを見るのなら、多いのか少ないのか分かりづらく感じてしまいます。しかし、2010年次においての生涯独身の方の率は10.61%で9.4人に1人、2000年次においては5.82%で17.1人に1人となるためその増加が著しいことが分かります。

生涯独身の男性は4人に1人

2000年次より男性は女性よりも結婚しない人が多い統計がでています。そのため2017年改訂版の人口統計資料において、男性の2015年次の生涯独身の方の率は23.37%で4.2人に1人は結婚しない人となります。1990年次までは生涯独身の男性は、5.57%で17.9人に1人であり、女性の生涯独身の方とさほど差はありませんでしたが、近年においては男性のその率は、女性の倍近くになっている統計結果が出ています。

男女共に年々増加傾向

男女ともに、1990年次までは未婚の方の率はそこまで高くはありませんでした。しかし、戦争前後及びベビーブーム後まで生涯独身の方はさほど多くありませんでした。女性の死別率が高いため、近年とは異なり年次によっては女性の生涯独身の方が男性より多かった年次があるほどでした。

しかし、バブルが崩壊した2000年次以降まずは男性から顕著に生涯独身の方が増え始めました。1990年次には5.57%であった生涯独身の方の率は、2000年には12.57%と倍以上になっており、2015年次には男性だけでも23.37%となり、女性もそれに伴い生涯独身の方は増加しています。

結婚しない人が増えている理由


近年増え続けている結婚しない人は、今後さらに増えると予測されています。時代の変動と共になぜ、男女ともに結婚しない人が増加し続けているのでしょうか。結婚しないという選択をする人を中心に見た社会的背景と共に、人物的な理由について紹介して行きます。

若い人が結婚に魅力を感じない

結婚しない人は、「結婚」ということにどの様なイメージを持っているのでしょうか。昔は、子どもを持つために結婚して子孫を増やしていくのが主たる目的でした。しかし、現代社会においてはそれのみが重要であるわけではないため、自分の人生を結婚に捕らわれず好きなように生きられる時代になりつつあります。そのため、結婚というものに対する価値観が変わり、それ自体に魅力が感じられない人が増えているのです。

結婚しない方が楽


結婚すると、1人だけで生きているわけではないため結婚相手や子供に対し責任が生じたり、相手のことを考えた行動をとらなくてはなりません。それに加え結婚は個人とするのではなく家同士のつながりでもあるため、そのようなことが面倒臭いと感じてしまう方は、結婚をしない方が楽だと感じてしまい、結婚をしないことを選ぶ傾向が合います。

女性も社会進出したため経済的に安定

昔の女性は、結婚をしたら家庭に入り夫を縁の下から支え、夫が家庭の経済を支えていました。しかし、現代では女性でも仕事をバリバリと行うため、経済的に安定しているため結婚によるメリットを見いだせないどころか、デメリットを感じてしまう人もいます。共働きであるのに、家事全般を女性であるからという理由だけで全て自分がするのであるのなら、結婚ということ自体に魅力を見いだせない女性もいます。

家庭に縛られるのは嫌

独身であれば、自分の趣味に時間やお金を費やすことが出来ます。しかし、結婚をしてしまったらその相手によっては趣味を否定されたり、今まで通りに自分の好き勝手に行うわけにはいかなくなります。そのため、家庭に縛られて自分の行動を束縛されるのが嫌だと考える方は、結婚を考えない、結婚しない人となりやすいです。

良い出会いがない


仕事が波に乗り忙しくなると、充実感がありつい打ち込んでしまい気が付いたら婚期を逃してしまい結婚が出来なかったという方や、そもそも周りに気になる女性もいず紹介してくれる人もいないため、結婚しない人もいらっしゃいます。このタイプの方は、機会があれば結婚したいと考えている方もいるため、自ら望んで結婚しない人とはすこし異なります。

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結婚しないことのメリットは?

結婚をしていると、老後において精神的に頼れるパートナーがいるため、孤独感もなく尚且つ子供がいる場合においては、その子供が生まれれば孫・曾孫と楽しみが増えることもあります。しかし、結婚をしないということを選択するのは、結婚しない人にとってどの様なメリットがあるのでしょうか。詳しく見て行きましょう。

趣味に対して時間やお金を自由に使える

ショッピング
結婚をして一緒に暮らすということは、相手のために時間を取ったり、お金も独身の時のように自分勝手に使うわけにはいきません。自分磨きのためのジムや趣味のための買い物など、金額が大きくなると勝手に契約して自分だけ楽しむというのも難しくなります。ましてや子供がいる場合は、更にそれは難しくなる傾向があります。今の生活を楽しみたいと考えているのであれば、結婚をしないことで自由に楽しめます。

ひとりの時間を有意義に過ごせる

結婚は家同士の繋がりであるため、結婚をすることで自分や配偶者の予定以外にも合わせなければいけないこともあり、自分の為だけに有意義な時間の使い方が出来ないことも多々あります。子供がいる家庭であれば、休日には子供のために時間を使ったりするため、自分の時間がないと感じてしまうこともあります。結婚しない人はその点、自己都合のみで動けるため、有意義に時間を使えるメリットがあります。

家事を義務的にやらされることはない

結婚しない人であれば、1人暮らしなら自分の分だけの家事を行えば問題がないため、今日は気分が乗らないと翌日に回しても文句を言われないメリットがあります。しかし、結婚してしまえば女性なら共働きであっても家事は女性の仕事と自分からも動いてしまうし、パートナーによってはそれは当然と手伝う事もしない人もいます。そのような事を考えると、結婚しない選択をし一人分の家事を行う方が気楽だと感じてしまいます

自分のためだけに働いていれば良い

働くのは楽しいだけではなく、賃金を稼ぐためでもあります。家族がいる場合は、家族を養うためであったり家族とゆったり暮らすためのマイホームを購入するために頑張ったりと、目的意識をもって働くことも多いです。しかし、結婚しない人であればその賃金は自分の為だけとなるため、あくせく働かずとも自分が暮らせるだけ稼げれば問題ないメリットがあります。

結婚しない人のデメリットは?


結婚しない人のメリットは自分が思うがままに生活できる点ですが、結婚をするということにも結婚しない選択するメリット以上のこともあります。結婚をするメリット、つまり結婚をしないデメリットとはどの様なことがあるのでしょうか。

助け合える伴侶がいない

若いうちは、友達もおり何だかんだとお互い助け合うことが出来ます。しかし、年齢を重ね友達が一人減り二人減りと人数が減ってきたときには、本当に助け合うことが出来る人がいなくなってしまう事があります。伴侶がいると、親族のすそ野が広がるためいざという時に助け合える人が増えます。結婚しない人はそのようなデメリットを抱えています。

一生一人で生活するのは寂しい

結婚しなくても、親がいるから寂しくないと考えているのなら、その考えは老後には適用されません。自分が若いうちは親も元気でそのようなことも気にならないでしょう。しかし、自分が年を取るように親も年を取り、いずれ先に旅立ってしまいます。会社の同僚や友達も時には付き合ってくれるでしょうが、四六時中というわけではありません。

寂しさを紛らわすためにペットを飼う事も一つの手段ではありますが、自分が年を取ってから一人だけで飼うのは、自分に万が一という事があった時には残されたペット自体も周囲も困ってしまいます。結婚しない人は悠々自適な生活に傍から見えても、そのような点においては寂しい生活になってしまいます。

将来、病気になったら心配


家族がいるのなら、具合が悪い時看病をしてくれたり、いざという時には病院に連れて行ってくれたりと頼る事や、何よりも一人ではないという安心感を与えてもらえます。結婚せず一人で暮らしている人は、家の中で突然倒れてしまったら気にかけてくれる人がいないため心配が付きまといます。

若いうちは、会社などで社会との関わりがありますし、なんと言っても体力がまだあるため多少の無理が利くこともあります。しかし、体力も衰えた時に同じようにできるかといわれると不安になります。もし、入院してしまったとしても気に留めて洗濯などしてくれる人もいないため、とても心細くなります。

家族は親や兄弟だけだといずれは一人になってしまう

結婚しない人は、家族が増えることがありません。兄弟に家族が出来ても、それは兄弟の家族であって自分の家族ではないためです。親は自分より年齢が高いため、先に旅立ってしまいます。更にいくら兄弟であっても、家族が出来たのなら兄弟より家族を優先するため、結婚しない人は最終的に一人になってしまいます。

結婚しない人生に必要なお金

お金
結婚をしないのであれば、自分が生きていくだけのお金があればいいのではないかと考えてしまいがちです。しかし、一人であるからこそ定年後を含めた人生設計をしていかなくてはなりません。もし介護など一人ではどうにもならないことが生じた場合、結婚して家族がいる人であれば、家族がある程度してくれることに対し、結婚しない人は、お金を払い他者にしてもらう必要があるのです。では一体結婚しない人生であれば、どの位お金が必要になるのでしょうか。

定年後の約30年間の総額は年金+約2,000万円

結婚しない人であれば、それに伴い養育費など必要がなくなるため、それだけお金が必要ないと考えてしまう人がいます。しかし、結婚しない人は一人で生きてゆくためその分の費用が結婚している人よりも掛かります。それに加え、バリバリ働いていた時代は生活水準が結婚している人よりも高いことが多いため、同じ生活水準で暮らすには年金だけでは足りないということもあるためです。

具体的には、夫婦の方なら年金は二人分になるため公的年金においては、結婚しない人は半分になります。加えて夫婦共働きの家庭であれば、退職金が二人分となるのに対し一人分となるため差は歴然です。その差を賄うために結婚しない人であれば、子供の養育費程度の金額約2,000万円を貯蓄しておくことが推奨されます。子供はいないのにと考える方もいらっしゃるでしょうが、逆に「いないからこそ」無理せずに貯める余力があるのです。

30歳から貯金をするなら貯金は毎月5万円

60歳以上の独身女性における1カ月当たりの生活費は総務省家計調査によると、平均15万6374円となり年金だけでは不足していることが調査結果で出ています。老後の生活水準を守るために貯金をするのであれば、30歳から年金受給の65歳まで毎月5万円ずつ貯めていことで、目標金額である2,000万円は余裕で貯蓄できます。刹那的にお金を使ってしまうのではなく、目標を決めて貯金して行くことで余裕のある老後を目指しましょう。

まとめ

結婚しない人は、決して結婚できないわけではありません。価値観などが昔と大きく変わり、しなくても問題ない社会になったことも大きな要因の一つであります。しかし、結婚をせず一人で生きてゆくことを選ぶのであったら、そのリスクと老後にかかる資金なども頭に入れて準備することで、結婚をせずとも楽しい老後を過ごすことが出来ます。