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断食の好転反応とは?
断食を成功させるポイントはいくつかありますが、まずは好転反応について理解しておく必要があります。ここではまず断食における好転反応についてお話します。
断食中に起きる体調不良のこと
断食とは文字通り食事を絶つことです。一般的な断食だと水も食料も断つケースが多いですが、プチ断食や酵素断食だと完全に水分や食を断つことはありません。ただ、これまでの食生活とは一変してしまうわけですし、そのために断食中にはさまざまな体調不良を起こしてしまうことがあります。食事を摂らないから体調がおかしくなった、もう断食はやめたほうがいいのか、と思ってしまう方もいますが、実はこれが断食中の好転反応なのです。
体内の有毒物質が排出される際に起こる反応
断食をすると体内の有毒物質が体外に排出されようとします。そのため、肌荒れを起こしたり、お腹がゆるくなったりと体調があまり良くない状態にはなりますが、この時に生じるのが断食中の好転反応になります。
細胞などが良い状態に生まれ変わっている
好転反応が起きているということは断食が上手くいっているということです。逆に考えると好転反応がないということは断食がうまくいっていないということですね。断食がきちんとできていると細胞も良い状態に生まれ変わっていますし、好転反応も出てきます。
体にとっては良い状態に戻っている証拠
好転反応は人によって出方も違ってきますが、いろいろな体調不良が起きるため身体がどんどん悪くなっていると捉えてしまう方もいます。しかし、それは逆で実は断食によって体が良い状態に戻っているのです。好転反応が出ているということは体が良い状態に戻っている証です。
症状は2~3日で治まる
先ほども少し言ったように好転反応は人によって症状がまちまちです。ただ、基本的にどのような症状にしてもだいたい2~3日程度で治まることがほとんどですから心配することはありません。
断食の好転反応が起きる原因とは?
断食による好転反応が起きる原因についてここでは見てみましょう。好転反応が生じる理由はいくつか考えられます。
水分不足
人が生きていくためには水分が必要です。これは誰もが理解していると思いますし、水なくして人が生きていくことはできません。考えてみればわかるのですが、人の体のおよそ7~8割程度は水分でできています。血液をはじめとするさまざまな体液によってできていますから、水分が不足してしまうということは我々の生命活動を脅かすことになるのです。断食では水分も必要最小限に留めることが多いですから、それが好転反応の原因にもなります。
栄養が入ってこない事に対する体の防衛反応
人間はさまざまな栄養素を外部から摂取することで生命活動を続けています。毎日当たり前のように栄養を摂取していたのに、突然栄養が入ってこなくなると当然身体は防衛しようとします。こうした防衛反応が好転反応という形で現れていると考えられます。
急激な体調の変化に身体が刺激を受けている
断食を行うと急激に体調が変化することがありますから、それによって刺激を受けることになります。これが好転反応の原因になっているとも考えられています。
断食の好転反応時に現れる特徴的な症状
ここでは断食中の好転反応でよく現れる特徴的な症状をいくつか見てみましょう。
歯茎の腫れ
断食中に歯茎が腫れてしまうというのはよくあることです。虫歯があるわけでもないのに何故か歯茎が腫れた、という場合だと断食の好転反応と考えられるでしょう。
咽頭の腫れ
風邪をひいたときのように咽頭が腫れるということもあります。唾を飲みこむだけで痛いようなこともあります。
頭痛
これも比較的ポピュラーな好転反応ではないでしょうか。頭がズキズキしてしまいます。
眠気
きちんと寝ているのに眠気を誘ってしまう、という好転反応もあります。これも割と多いですね。
吹き出物
滅多に吹き出物などできないのに吹き出物がデキてしまったという方も多いです。これもよく見られる好転反応の一つですね。
下痢
お腹を下してしまう人もいます。腹痛を伴うこともあれば伴わないこともあります。
だるさ
全身がけだるくなってしまう、というケースも多いです。
断食の好転反応が出た時の対処法:軽症の場合
断食の好転反応における対処法を見ていきましょう。ここでは軽症のケースです。
横になるなどして体を休める
身体を休めることで好転反応の症状をマシにさせることは可能です。横になって体を休めてください。
断食は続行してOK
好転反応が起きると断食をストップしようかどうか迷ってしまうと思いますが、軽症の場合だとそのまま継続して問題ありません。普通に続けてください。
断食の好転反応が出た時の対処法:重症の場合
ここでは好転反応が重症だったときの対処法について見ていきたいと思います。重症だった場合は無理をしないのが基本です。
まずは横になるなどして体を休める
軽症のときと同じようにまずは横になるなどしましょう。それで治まることもあります。
断食は断念しておかゆやおそばなどの回復食を食べる
症状がかなりキツイ場合だと断食を続行するのはやめたほうがイイでしょう。立っていることができない、症状がつらくてどうしようもないという場合には断念するべきです。このような時には断食をストップしておかゆやお蕎麦といった回復食を食べましょう。
断食を行う際の注意点
断食を行うときの注意点についてご紹介しましょう。断食は正しく行わなくてはなりませんし、間違った方法で続けてしまうと身体にダメージを与えてしまうだけです。断食を行うときの注意ポイントについてもきちんと理解した上でチャレンジするべきです。
準備食と回復食をしっかりと用意する
断食をするときには準備食と回復食をしっかりと用意することです。いきなり断食に入る、断食終了後にすぐいつもの食生活に戻すというのはダメです。断食効果も薄くなってしまいますよ。身体にムリもきたしてしまいます。
激しい運動は控える
断食後は体力も少し衰えていますし、激しい運動ができるような状態ではありません。カロリーをほとんど摂取していないわけですし、完全にガス欠の状態ですからいきなり激しい運動をするようなことは控えてください。
水分はしっかりと補給する
水分はしっかり補給するようにしましょう。断食は水も飲んではダメ、と思っている方が多いようですが、そんなことはありません。かつて修業として行われていた断食だと水も飲まないということがあったかもしれませんが、ダイエットや健康目的で行う断食だと水はきちんと補給すべきです。
まとめ
断食における好転反応の症状について詳しくお話してきましたが、いかがだったでしょうか。初めて断食にチャレンジした場合だと好転反応の症状に驚いてしまう方もいますし、こんなに体調が悪くなったのではダメだ、もうやめよう、となってしまうケースもあります。しかし、ここまででお話してきた通りそれは断食の好転反応であるケースがほとんどですから、軽症の場合だとそのまま断食を続けても問題はありません。もちろん、重症だった場合はすぐに断食をストップしたほうがいいですが、軽度の症状ならそこまで神経質になることはないでしょう。