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ハネムーンの由来って?縁起のよい風習

結婚式後にする旅行のことを、ハネムーンと呼びます。今では新婚旅行=ハネムーンという言葉が定着していますが、実はもともとの意味は異なるものだったのです。ハネムーンの意味はハニーとムーンという言葉の掛け合わせのため、甘い蜜のようなときをイメージしてしまいます。ハネムーンのもともとの意味はどんなところからきているのでしょうか?

ハネムーンの由来

元々は蜜月(ハニームーン)のこと

ハネムーンとはハニームーンのことで、ハニー「蜜」ムーン「月」という意味を持っています。ハネムーンは「蜜月」や「蜜月旅行」とも訳すことができます。ハネムーンは結婚してから1ヶ月までの期間を表し、その間に旅行に出かけるようになったことから、今では新婚旅行の意味で使われるようになりました。

夫婦生活は月の満ち欠けのようなもの

ハネムーンの「月」という言葉にも意味があるといわれています。月は満ち欠けするもので、その様子を結婚生活になぞらえています。夫婦はときには愛が冷めてしまうこともあるかもしれませんが、月の満ち欠けと同じように再び愛情が戻ると考えられているためです。夫婦は毎日一緒に過ごせば、ときにはケンカしてしまうこともあるかもしれません。それでもハネムーンが持つ言葉をもう一度思い返してみるといいでしょう。新婚旅行をしたときの2人の愛の深さを考え直せば、再び2人の愛が戻る可能性があります。

ゲルマン人の風習が由来説

蜜蜂酒を飲んで精力を付けるゲルマン人の風習

ハネムーンの語源はゲルマン人の風習からきているという説があります。古代ゲルマン人は、結婚してから1ヶ月の間に蜜蜂酒を飲んで精力を付けていたといいます。ハネムーンとは、この蜜蜂酒を飲む習慣からきているともいわれています。

蜜蜂のお酒=ハニーワインが語源


蜜蜂酒とは蜂蜜を発酵させたお酒のことです。別名ミードと呼ばれるハニーワインを飲みながら、子作りに励んだといわれています。蜜蜂酒には催淫的な効果もあるとされ、新婚のカップルに贈られていました。ハニーワインは白ワインに蜂蜜を足したような甘いお酒です。世界最古とも呼ばれるハニーワインは、3000年以上昔の人が作っていたともいわれています。古代エジプトの遺跡からも蜂蜜が入った壺が見つかっており、その当時から作られていたと考えられているようです。

結婚後は30日間ハニーワインを飲み続ける

結婚後は30日間夫婦2人でハニーワインを飲み続けていました。中世のヨーロッパではこのような風習がみられていて、ひと月夫婦で過ごしていたのです。

ハニーワインは滋養強壮によい

ハニーワインは滋養強壮によいといわれているお酒で、新婚の夫婦への贈り物としてピッタリです。日本ではあまり見かけることができませんが、海外の空港で売られていることもあるため、新婚旅行の際に探してみるのもいいでしょう。ハニーワインはもともと唾液に含まれる菌を使って発酵させていたともいわれています。蜂蜜にも酵母が付着しているため、そのままでも発酵させることができます。日本でもハニーワインの取り扱いが増えているようなので、気になる方はお酒売り場でチェックしてみてください。

精力を付けて子作りに励む習慣


中世ヨーロッパでは、結婚後の1ヶ月に夫婦で過ごし、子作りに励む風習がありました。日本でも、ハネムーンベビーという、新婚旅行中に妊娠するとお祝いする言葉があります。現在の社会では1ヶ月休みを取って夫婦一緒に過ごすことは難しいかもしれません。昔は長期的な休みを取ることができたため、子作りに励むことができたのでしょう。

ちなみにハニーワインを飲んでできた子どもは、男の子であるとも信じられています。跡取りが欲しいという願いを込めて、結婚後の夫婦はハニーワインを飲んでいたのかもしれません。同じように男の子が欲しいと考えているカップルは、ハニーワインをおまじないのように活用してみましょう。

はちみつの意味は「多産」

夫婦 子供

新婚夫婦が飲むお酒はどんなお酒でもよいわけではありません。蜂蜜には多産という意味もあることから新婚の夫婦向けに選ばれていました。子宝に恵まれるという意味を持っており、縁起のよいものとして扱われていたのです。

日本でハネムーンが定着した理由

坂本龍馬が日本初のハネムーン経験者

日本でハネムーンを初めて行ったとされるのが、坂本龍馬とおりょうの夫婦だといわれています。坂本龍馬が寺田屋事件で傷を負い、保養のための旅行だったそうです。鹿児島の温泉地を渡り歩き、88日間夫婦2人で過ごしたといわれています。当時は新婚旅行という概念はなく、坂本龍馬がハネムーンを過ごしたというわけではないようですが、鹿児島のホテルにもその内容が記載され、日本発となる新婚旅行だとされています。

高度経済成長期以前は国内旅行が中心

今のようなハネムーンが習慣化されたのは、19世紀のイギリスからでした。当時は新婚旅行という意味合いではなく、結婚の挨拶をしに親戚などを訪ねたそうです。日本でも高度経済成長期以前に、ハネムーンが行われるようになりました。大正時代からハネムーンに行く一般庶民の姿もありましたが、出かける場所は国内の近場がメインでした。おもに近場の温泉旅行に行くことが多かったようです。

1970年代以降はハワイ・グアムなど海外旅行がブーム


1970年代のハネムーンは、海外に行くケースが増加しました。ハワイやグアムといった南国地方に出かける人が多かったようです。ほかにもインドネシアやグアムなどの東南アジアも人気の旅行先でした。このような影響から、現在ではハネムーン=海外というイメージが付いたのでしょう。今でも長期的に休みを取って、新婚時代に海外に旅行する方の姿も見られています。

2000年代は国内旅行がブーム

2000年になるとハネムーンは再び国内がブームになりました。海外に行く人の数は減り、北海道や沖縄などの国内旅行が人気となっています。このころから円高の影響で海外旅行を選択するケースは減っていくようになります。平成に入るとジミ婚の影響もあって、ハネムーンは費用がかからない国内へ出かけるケースが増えています。

その一方で豪華な世界一周旅行なども見られるようになり、ハネムーンの旅行先は多様化しているようです。1970年代に結婚した団塊世代は、経済的な理由から新婚旅行に行けなかった人たちもいました。その影響もあって2000年に入り、団塊世代が夫婦2人で豪華な旅に出かけるケースも増えています。

まとめ

ハネムーンという言葉は、甘い蜂蜜や月からきているとされています。新婚夫婦が飲むお酒のハニーワインから取ったという説もあるようです。中世ヨーロッパの人たちは、ハニーワインを子作りとして使用していたといいますから、これから新婚旅行を考えているカップルは活用してみるのもいいかもしれません。現代の新婚旅行は国内が増えているようですが、長期休暇が取れるようなら海外旅行も考えてみましょう。もちろん結婚からずいぶん時間が経っている夫婦も、夫婦水入らずで旅行に出かけてみてはどうでしょうか。