いとこ婚はどう思われているの?大変さや周りのイメージを解説

身近に、いとこ婚をして夫婦になったというカップルを知っている人がいるでしょうか。法律的には問題がないとはいえ、血縁関係にある者同士の結婚、それも親同士が兄弟姉妹関係にあるということに違和感や不快感を抱く人も多いでしょう。当人同士も親同士も古くから血縁関係にあるため、相手や相手の親を知り尽くしているというメリットはあるものの、依然として親や親族、世間の見る目には厳しいものがあります。そこで、いとこ婚はどう思われているのか、いとこ婚のメリットやデメリットにはどういうものがあるのかについて解説します。

いとこ婚への世間のイメージとは

いとこ婚は、相手が自分の親の兄弟姉妹の子どもという関係でありながら結婚するものであるため、世間からは一般的な恋愛結婚とはかなり異質なものととらえられるのが普通でしょう。幼い頃から兄弟のように仲良くしていた間柄なのに、愛情関係となりスキンシップがあるとなると、「あり得ない」「気持ち悪い」と不快感を抱く人もいて当然です。しかし、結婚は当人同士の意思によるものであり、法律的にも認められているものであれば構わないのではないかという考え方があるのも事実です。いとこ婚への世間のイメージにはどんなものがあるのでしょうか。

親戚関係が一気に済んで楽そう

いとこ婚にあまり抵抗がないというドライな考え方の人からみれば、いとこ婚の合理性に魅力を感じるようです。結婚する際、新郎、新婦それぞれの親戚はほとんど共通しているので、披露宴の親戚の席も1ヵ所にまとめることができます。また、両親同士がすでに近い親戚関係であることから、本来なら煩わしいことが多い婚約、結婚もスムーズに時間を短縮して進めることができるでしょう。結婚後、夫婦間に問題が生じても実家同士がいがみ合うようなこともありません。

時代錯誤な感じがする

日本だけでなくヨーロッパの王族や貴族の間でも、昔から血縁関係にある者同士が結婚させられる事実は数多くあります。日本では、戦国時代に人質のような形で敵対する武将のまだ幼い子供が嫁がされることも珍しくありませんでした。したがって、いとこ婚というと年齢が高い人になればなるほど、時代錯誤な感じや偏見を持ちやすく、あまり快く受け入れられるものではないようです。自由恋愛が当たり前の時代となったのに、なぜいとこと結婚をするのか疑問に思う人も少なくないのではないでしょうか。

ほかに結婚する人はいなかったの?と思う

仕事が忙しく、なかなか人と出会う機会がないという独身の女性は増えています。自分から積極的にアプローチすることも少なく、なかなか良縁に巡り合うことがないままに時間だけが過ぎていくということも少なくありません。そんな女性からすれば、いくら出会う機会がないからといっていとこと結婚するのはあまりにも安易すぎるのではないかと思うのではないでしょうか。それほどまでに結婚にふさわしい相手がいなかったのかと疑問に思われることも多いでしょう。

いとこ婚を肯定する意見

年齢が高い人ほど、いとこ婚はあり得ないと考えている人が多いようです。しかし、その一方で法律に違反するわけでなく、当人同士や親がなんとも思っていないのであればありではないかと考えている人もいます。最近では、離婚してシングルマザーとなって子供を育てながら働いている女性も少なくありません。いとこ同士は幼い頃から一緒に過ごしており、相手の長所だけでなく短所も理解して結婚するので、トラブルが生じる可能性も低いといえるでしょう。

法律で認められている

いとこ婚に対する感じ方や捉え方は人によってさまざまですが、日本の法律で認められた結婚であるという事実があります。民法第734条1項には、直系血族または三親等内の傍系血族の間柄では婚姻することはできないものの、養子と養方の傍系血族間では結婚が認められるとあるのです。つまり、いとこは直系関係ではない四親等にあたることから、結婚は可能ということになります。法律で近親婚とみなされないため、結婚することに問題はありません。

周りにもいとこ婚の夫婦がいて抵抗感がない

いとこ婚と聞くとほとんどの人が家系図を頭に思い浮かべながら、遠くない血族であることから違和感や不快感を示すものです。当人同士ではなく血縁関係だけでしか判断できないともいえるでしょう。しかし、いとこ婚を否定する人のほとんどは、実際にいとこ婚をして生活している人を知らないことが多いのではないでしょうか。身近にいとこ婚の夫婦がいて一般的な夫婦と何も変わらず生活している姿を見ていれば、全く抵抗がないでしょう。

幼馴染と同じだと思う

結婚したカップルの馴れ初めを聞くと、生まれたときから近所で育ち幼稚園からずっと一緒に過ごしてきたという幼なじみということもあります。いとこも幼い頃から一緒に過ごす時間が長く、親同士もよく知っている間柄という点では、幼なじみとあまり変わらないでしょう。お互いのことを知り尽くしているだけでなく、親同士の理解もあるので、親が許可すれば結婚に向けての障害は見当たりません。

いとこ婚を否定する意見

いとこ婚はあまり一般的なものではないため、生理的、感覚的に受け入れられないという人が多いのも事実です。幼い頃から兄妹のようにして育った2人がスキンシップをしたり、子供を産んだりすることに強い抵抗を感じる人もいるでしょう。また、血縁関係にある者同士の結婚であるがゆえに、生まれてくる子供の問題や離婚した後の問題なども懸念されます。そこで、最もだと賛同されることも多いいとこ婚を否定する意見について考えてみましょう。

子供に障害が出る確率が増える

国内で三親等内の結婚が認められていない理由の1つには、結婚して子供ができた場合、奇形児や障害児などが生まれる可能性が非常に高くなることがあげられます。四親等にあたるいとこ同士の結婚は法律で認められていますが、生物学的に遺伝子による障害がないとは断定できないとされています。特に良心の劣性遺伝子を受け継いで生まれた場合は、何らかの障害がある子供が生まれる確率がかなり高くなるといわれています。

身内だから離婚したときに怖い

最近では結婚するカップルの3組に1組は離婚するというデータがあります。もともと赤の他人同士が結婚する場合は、離婚して別々の生活をすればそれで済むかもしれません。しかし、いとこ婚で離婚した場合は、親同士が兄弟姉妹関係であり、いとこ同士であるという血縁関係は一生消えるものではありません。離婚して別な土地で生活をしたとしても、親戚の冠婚葬祭などでは嫌でも顔を合わせ続けることになり、気まずく微妙な関係が続くことになります。

血縁関係だというところに違和感がぬぐえない

親同士が兄弟姉妹関係であれば、その子供は年齢が近ければ近いほど、幼い頃から兄弟姉妹のように育つのが普通です。家族として距離がとても近いだけでなく、決して薄くない血縁関係にあるということに対する違和感がぬぐえないという人がいて当然でしょう。いとこ婚で普通に夫婦生活を送っている人もいますが、頭が固い、あるいは考え方が古い人のなかには、いとこ婚を近親相姦のように思ってしまう人もいるでしょう。

いとこ婚の結婚は大変?

相手のことが好きでたまらず結婚したいと思うカップルは数多くいます。しかし、結婚までには親の問題や生活の問題などさまざまな障害がつきものです。いとこ婚の場合は、血縁関係にある者同士の結婚となるため、一般的なカップルにはみられない障害や悩みがあります。法律で認められているからといって家族や親族、世間が快く受け入れてくれるとは限りません。相当な覚悟や強い意志がないといとこ婚までたどり着くことは難しいでしょう。

周囲の反対を押し切る形が多いので固い意思が必要

いとこ婚は「好きになった人がいとこだっただけ……」と胸キュン映画のような展開が待っているものではありません。いとこ婚は法律では認められているとはいえ、血縁関係であるという事実は消えないため強い抵抗感をぬぐうことはなかなか難しいものです。親同士が兄弟姉妹関係であることから、まず親に反対される可能性が高いでしょう。また、親が理解を示しても周りの親戚が全て受け入れるとは考えられないというのが一般的な感覚です。それでもいとこ婚をするというのであれば、周囲の強い反対を押し切って結婚するだけの強い意志や覚悟が不可欠となります。

世間から白い目で見られる可能性も……

親や親族の反対を押し切っていとこ婚をしたとしても、その後に待ち受けているのは世間の厳しい目です。いとこ婚のことを隠して生活しようとしても、結婚式に出席した職場の同僚などから情報はすぐに漏れます。また、新居での生活が始まって近所にいとこ婚であることを知られるのも時間の問題でしょう。心無い人は容赦なく白い目で見ながら悪口を平気で言います。悪いことなどの事案に関することであれば、時間が経てば落ち着きますが、いとこ婚という事実はずっと消えないので辛い状況が続くことも考えられます。

いとこ婚は法律で認められない国もある

日本では民法によっていとこ婚が認められています。しかし、アメリカでは25の州でいとこ婚は禁止されています。また、台湾や北朝鮮、フィリピンなどのアジア地域でもいとこ同士の婚姻が禁じられています。そのほかにもいとこ婚について厳しい見方をする国は多く、グローバルなコミュニケーションが一般的となった現代においては、日本人だけでなく外国人からも冷たい目で見られる可能性があるといえるでしょう。

まとめ

親が兄弟姉妹同士の関係にあって、その子供同士が結婚するといういとこ婚。四親等にあたることから日本では結婚が認められていますが、外国では禁じているところも少なくありません。いとこ婚には、昔から親同士だけでなく親戚中が顔なじみであるというメリットはあるものの、血縁関係にある者同士の結婚に抵抗がある人は多く、白い目で見られる可能性も高いといえます。また、子供に障害が生じる可能性や万が一離婚した場合の大変さなど、いとこ婚ならではの問題もあります。よほど強い意志と覚悟がなければいとこ婚に踏み切ることはできないでしょう。