手相を見る時に覚えておいたほうがいい言葉
手のひらに丘があり意味が異なる
手相占いを専門とする人でないと手相が見られないと考えがちですが、基本的なことであれば素人でも見ることができます。その際、覚えておいたほうがいい言葉がいくつかあります。その1つが丘です。手のひらを見ると肉付きのある少し膨らんだ部分がいくつかあり、これを丘(きゅう)または掌丘(しょうきゅう)と呼んでいます。手を側面から見てどれぐらい肉付きが盛り上がっているか、また逆に窪んでいるかによって手相を判断することができます。手のひらには9つの丘と1つの平原があり、それぞれに意味が異なります。
主要な丘
手相では、手は惑星からの波動を受信するアンテナのようなものであり、手のひらにある丘の発達状態によって運勢を占うことができるとされています。
- 木星丘…名誉や権力、野心や向上心
- 土星丘…堅実さや思慮深さ、忍耐や探求心、粘り強さ
- 太陽丘…芸術性や成功、金運や幸福
- 彗星丘…商才や社交性、伝達能力や仕事運
- 第一火星丘…闘争心や活力
- 第二火星丘…精神力や忍耐力
- 月丘…総動力や芸術、ロマン
- 金星丘…生命力や愛情運
- 地丘…宿命や先祖から与えられたパワー
手のひらには線があり意味が異なる
手相と言えば、運命線や生命線など手のひらにあるシワを線とみなして占うことで有名です。手のひらや指に数多くある線は主要な手相線とそのほかの線に分けられ、しわの深さや位置、長さなどで総合的に診断し、鑑定されます。主要な手相線には、年齢が割り当てられており、人生の転機や健康に問題が生じる年齢、結婚の可能性がある年齢などを見極めることによって、チャンスを最大限に生かすとともにダメージを最小限にとどめるために備えることができます。手相は数日で変化するといわれており、病気をする前と完治した後では全く違う線が出ているといわれています。手のひらの線を読み取ることでさまざまな示唆を享受することができるといえるでしょう。
主要な線
手相について詳しく知らない人でも、主要な線である生命線、運命線、感情線、知能線、結婚線などは聞いたことがあるのではないでしょうか。生命線はすぐ下に最も太い血管が通っており、心や体の健康状態や変化を如実に表している線であるといわれています。生命線の位置や濃淡、切れ方などによって占うことができます。運命線は、運命の開拓や社会との関わりなどを示唆するもので、社会的な責任の重さや周囲からの支援の状況などを見ることができます。知能線は頭脳線ともいわれるもので、才能や知能など脳の働きとの関連から人生をみることができるものです。主要な線はあまり変化しないので、長期的スパンで運勢を占うことができます。
手のひらの色を見る
手相鑑定では、手相線、掌丘だけでなく手のひらの色をみて占うことがあります。顔色をみればおおよその健康状態がわかるように、手相ではてのひらの血色や色つやで健康状態を判断することができます。手のひらはツボ押しで内臓の状態を改善できるように、多くの血管、神経が集中している部分であり、血行や健康状態が色となって表れやすい部分でもあります。一例をあげると、ピンク色の健康的な手のひらの色をしていれば、生命力やエネルギーに満ち溢れた状態で、精神状態や情緒が安定していて人に優しく接するとともに何事にも積極的にチャレンジできる状態であると判断することができます。このように手のひらの色で性格や精神状態などを鑑定することが可能です。
手相初心者でもわかりやすい線
生命線
手相初心者であっても、主要線をベースにすればある程度のところまで鑑定することはできます。手相の基本ともなるのが生命線です。生命線は親指と人差し指の間を起点として手首の方向に向かって下りているわかりやすい線なので誰でも見つけることができます。生命線を3分割すれば、子供の時期、30代、50代と年齢別にみることが可能です。生命線で最も誤解されやすいのが、生命線が短いから早死するというものです。生命線が短いからといって寿命が短かったり健康を害したりするのではなく、生き方を工夫する必要があることを示唆しています。
知能線
知能線は頭脳線とも呼ばれ、思考力や才能など脳に関わることから運勢を鑑定することができるものです。知能線は、薬指から手首にまっすぐ落とした縦軸まで届いている場合を標準として、長い、短いと判断されます。知能線が長い人は思考力に優れていることを示していますが、反面考えすぎたり悩み過ぎたりする傾向があるともいえます。反対に知能線が短い人は思考よりも直感やひらめきから行動する傾向があり、職人には短い人が多いとされています。右手と左手では顕在と潜在の別があるため、どちらの知能線が長い短いかによっても運勢が変わってきます。
運命線
運命線はおもに仕事運を表す手相として知られており、手首から中指に向かって真っすぐ延びている線のことをいいます。手首を起点に0歳、中指の付け根を100歳として、知能線と交わる点を35歳、感情線と交わる線を55歳として、おおよその年齢で運勢をみることができます。運命線がまっすぐ長く伸びている人は、長い時間をかけて一つの目標にむかってコツコツと地道に進んでいくことを表しています。逆に短い人は、これから先に人生をかけてやりたいことが見つかることを示唆しています。また、運命線が途切れて伸びているひとは、転職を繰り返す可能性があることを示しています。
結婚線
独身の女性が手相を見てもらうときに、最も気になるのが結婚線ではないでしょうか。結婚線は環状線と小指の付け根の間にある横線を指し、環状線と交わる部分を20歳の起点として結婚の時期を占うことができます。結婚線が1本だけでなく複数ある場合、本数と同じだけ結婚すると勘違いされることも多いのですが、実際には結婚線の数は結婚のチャンスが巡ってくる回数を示しており、結婚、離婚を繰り返すということではありません。結婚線が明確でない、ほとんど見えないという人には結婚に対して興味が薄い人である場合が多いようです。
感情線
感情線は、心の状態や物事の捉え方、感情表現などを現れる線であるとされています。小指の下から人差し指、親指の方向に手のひらを横切るように伸びているので比較的はっきりとした線として見ることができます。感情線が長い人は、感情表現が豊かで内に秘めることができず表に出やすいタイプといえます。積極的に恋愛に挑戦するタイプでもあり、恋愛が人生で大きな意味をもつことを実感している人でもあります。一方、感情線が短い人は感情を表に出すことが苦手であることが多く、愛情表現も上手でないため相手に思いを伝えることができなくて、消極的になりやすい傾向にあるといえます。
恋愛がうまくいく手相
感情線の先が3つに分かれている
占いブームは密かに続いており、占いの館などには多くの女性が訪れています。女性で手相鑑定を希望する人の多くは恋愛運を占うことを目的としています。恋愛に関連の深い感情線の先端が3つに分かれていてフォークの先のような状態になっている人は、基本的に周りの空気を読み気配りが上手にできる人とされています。一度に複数のことを同時進行できる器用なタイプで、職場でも周囲に気を配りながらバリバリと仕事ができる人と評価されることも多いようです。また、男性に尽くして出世させる才覚の持ち主であるともいわれています。
結婚線がいくつもハッキリ見える
結婚線は小指の付け根の下に位置するもので、環状線との間にある短い線を指します。独身の女性が最も関心が高い手相線であり、結婚の時期だけでなく恋愛や浮気などの状況も結婚線に現れるとされています。結婚線が1本だけの人は、恋に一途で、1人の人が好きになったら、失恋してもなかなか次の恋に進むことができないタイプです。幼なじみや学生時代に好きだった人とそのまま結婚する人によくみられる線といえます。一方、先ほどもご説明したように結婚線が複数ある場合は、結婚を何回もするということではなく結婚のチャンスが複数回巡ってくることを示唆しているとされています。
感情線に並行した線がある
感情線を見ていると感情線に平行する別な線に気づくこともあります。感情線は1本しかありませんが、平行する線は二重感情線や副感情線と呼ばれており、より感情が豊かで情熱的な人によくみられる線です。逆境に強いという特徴もあり、辛いことがあってもへこたれることなく気持ちを切り替えて立ち向かっていくことができる性格の持ち主でもあります。恋愛に関しても失恋や離婚などの辛いことを経験しても、いつまでも引きずることがなく立ち直って次の恋に向かって歩み始めることができるタフなタイプといえます。
感情線から斜め左下に向かう線
感情線は手のひらを横断する横線であることが特徴ですが、感情線から上向きや下向きの支線が複数出ていることもあります。感情線から下向きに何本も支線が出ている場合は、誰にでも優しく思いやりにあふれて万人に好かれる傾向があります。その反面、八方美人的な傾向もみられるため現在交際中の人よりももっと素敵な人が現れると期待して、付き合っている彼氏を大切にしないようなこともあるかもしれません。感情線の終わりに島紋が見られる場合は、感情のもつれによるケンカを暗示しているので注意が必要となります。
仕事で成功する人の手相
太陽線がハッキリ見える
仕事で数々の成功を収めた人の手相には共通する線がみられるといわれています。特に人気や成功を意味する太陽線は、手相として現れること自体が珍しいもので、特に人気商売で成功するか否かを大きく占うものとされています。太陽線は薬指の下に現れる線であり、掌丘の1つである太陽丘に刻まれる線です。太陽線が長い、濃いと最強の手相になるとされ、仕事で大きな成功を得られる暗示とされています。アイドルの総選挙で何度も首位に輝いたタレントにも濃い太陽線があるといいます。
覇王線が現れる
仕事で成功する人の手相には、勢いがみられるといわれています。仕事運に関する線が太く濃い場合は、仕事に成功する可能性が高いといえるでしょう。小指から伸びる財運線と手首から伸びる運命線が交差すると、覇王線を形成します。滅多にない珍しい手相を代表するものであり、強い運を引き寄せる力がある人やどんな逆境でも乗り越えて成功する人にみられる線です。覇王線は、運命線、太陽線、財運線の3つの線から形成されており、仕事に恵まれ、名誉を得て財を成すことができる最強の手相といわれています。
向上線が長くハッキリしている
向上線は別名開運線とも呼ばれているもので、向上線が長くはっきりと表れている場合には、人生が明るく大きく開ける運を持っていることを示唆します。生命線から中指に向かって伸びる短い線なのでよく観察しないと見逃すこともあります。探す際には、線が中指に向かって伸びていること、短い線であることをポイントにしましょう。やる気や向上心を示す手相である向上線は、誰にでもあるものではなく、また、心がけによって運気が変化する第二の運命線ともいわれるものであり、変化しやすいという特徴があります。棚からぼた餅ではなく、これまでの前向きな努力をしてきた人にみられる線です。
珍しい手相
幸運の象徴マスカケ線
手相鑑定でまれにとても珍しい手相が見つかることがあります。その1つが幸運の象徴ともいわれるマスカケ線です。マスカケ線は知能線と感情線が重なって手の端から端まできれいな1本の線が刻まれているものです。マスカケ線が現れるのは100人に1人の確立とされるほど珍しく、天下取りになれる素質をもった手相とされています。その一方で、普通の人以下の生活に陥る危険性もはらんでおり、0か100かの両極端な運勢になるともいわれています。つまり、大成功する運をもつとともに大失敗する可能性もあるリスクの高い手相であるともいえるでしょう。
一発逆転の成り上がり線
成り上がり線というと少し聞こえは悪いかもしれませんが、実際には自身がもつスター性を表す線で、努力や才能のおかげでスターまで駆け上がることができるという手相のことを指すものです。生命線のスタート部分を起点として、緩やかなカーブを描きながら中指の付け根まで上っていく線があれば、一発逆転の成り上がり線の持ち主ということになります。滅多にない手相であり、芸能人や会社の社長などの成功者にみられる代表的な手相ですが、線があるだけで成功するだけでなく、並々ならぬ努力を厭わない逆境に強い人であるという条件もプラスされます。
カリスマ性を見抜くソロモンの環
ソロモンの環は、人差し指の付け根を丸く囲む半円状の線のことで別名、木星環とも呼ばれています。なかなか見られない珍しい手相の1つであり、成功や幸運を掴むことができる強運の持ち主の象徴であると信じられています。ソロモンの環の手相の持ち主は、現状に満足せずに常に上を目指し努力を続ける強い野心家であることが多いとされています。また、本人の意思とは関係なく人から崇拝されたり、強い憧れを持たれたりするカリスマ性を持っている人にも見られるものです。さらに、スピリチュアルな力の持ち主であることから、直感やカリスマ性によって人を導く占い師などにも向いているといわれています。
成功のお告げ星紋線
星紋線は別名スター線ともいわれるもので、その名の通り星の形を描いた特殊な紋様が手のひらに刻まれた状態のものを指します。星紋線は滅多に現れるものではなく、そのほとんどは手のひらの丘に3本線や4本線で星を形作っています。星紋線はできる位置によっても意味が変わり、例えば生命線や運命線のうえにできると、突然衝撃的なできごとが起ってこれまでの運勢が断ち切られてしまうとされています。良い意味、悪い意味、どちらにも解釈ができるため、ただラッキーというだけでなく注意が必要となる場合もあるのです。珍しい手相ではありますが、手放しで喜べないものでもあるため星紋線ができた場所から鑑定するようにしましょう。
手に書きこんで運勢アップ
なりたい手相を書きこむ
結婚運や仕事運など、自分が最も変化や上昇を願っている運勢が、その時点の手相には表れてない場合は夢や希望を持てなくなることもあるでしょう。そんなときに自分が目指すなりたい手相をペンで書きこむという方法もあります。手相は健康状態や運気によって短期間のうちに変化するものですが、ペンで書きこむことによって意図的に運命を変えようとするものです。本物の手相とは異なるものなので、書きこんだからといってすぐに運勢が変化するわけではありませんが、なりたい自分や目指す自分を強く意識することで、良い方向に努力するきっかけにすることはできるでしょう。
なりたい自分を想像する
ペンを使って手相を書き込む場合は、油性の強力なものでない限りその日のうちに消えてしまいます。そのため、毎日書きこむ際になりたい自分を想像しながら、思いや願いをこめることが大切です。自分の理想や願望を明確にしながら書きこむことによって、意識を強くすることができるので自然とその目標に向かって具体的に努力することもあり、結果として手相の運命に導かれるようになるのかもしれません。書きこんだ手相は本物でないので気休め程度と思われるかもしれませんが、運命を向上させるきっかけの1つにすることはできるのではないでしょうか。
手相を書き過ぎない
手相では、全体運のほか、金運や健康運、仕事運、結婚運などさまざまな運勢を占うことができます。目指したい自分になるために手相を書きこむ場合は、まずどんな運勢を上昇させたいのかをじっくりと考えることが必要です。欲張りすぎてさまざまな線を書き足すと願いや思いが拡散され、強く意識することができなくなります。また、書き過ぎた線が交錯してマイナスの意味に働いたり、線と線がにじんで手相とは全く関係のないものになってしまったりする可能性もあります。強い願いをこめて1本だけ書き足すようにしましょう。
好きな色のペンを使う
手相を書きこむ際に使用するペンには特に決まりがあるわけではありません。ほとんどの人が細い黒の油性マジックペンなどを使って書きこんでいるのではないでしょうか。基本的に色や線の太さに決まりはないので、自分好みのカラーのペンを使っても問題はありません。なかには、富の象徴、太陽の象徴とされるゴールドや、純粋無垢で神聖な色とされるシルバーなどを金運や健康運などの上昇のために用いる人もいます。ただ、手相を書きこんで人とあったり、外出したりする必要がある場合は、あまり目立ち過ぎる書きこみをしないように注意することも必要でしょう。
まとめ
手相は、手のひらにあるふくらみや刻まれたシワによって、過去や現在、未来、心の状態などさまざまなことを占うことができる占いの一種です。手は宇宙からの波動やエネルギーを受信するアンテナのようなものであるとされており、手相をみることで生命力や知力、感情などの状況や変化をみることができるとされています。結婚運や金運、仕事運などさまざまなことを占うことができます。しかし、手相は変化するものであるため手相だけで全てが決まるわけではなく、現在どのような運勢なのか、将来どのようなことが起る可能性があるのかを知って、生き方を工夫することが大切です。