感情が生まれる瞬間とは
そもそもどうして人間には感情というものがあるのでしょうか。感情はどうして生まれるのでしょうか。こちらではそんな感情について注目してみましょう。
本能的な機能として現れる
感情というのは本能的な機能として出現するものです。つまり、人間が生きていくために必要なものであると考えられます。たとえば誰かを好きになるという感情が生じることはあるでしょう。これは最終的にはその人と性行為をして子孫を残すために必要な感情といえます。何か危険なことが迫ってくるときには恐怖感が生まれるでしょう。これは恐怖感によって危機を避けようとするためのものです。
過去の感情的な場面からくる
過去に自分が感情的になってしまった場面を思い出して、それによって感情が呼び起こされてしまうということがあります。たとえば、過去に激怒した経験があるならば、そのことを思い出すと再び怒りが湧いてくるということはあるでしょう。
曖昧な状況下に置かれているとき
曖昧な状況下に置かれていると人間は混乱してしまうものです。そんなときにはさまざまな感情が生じてしまうでしょう。人間というのは外界の環境が曖昧だと不安になってしまいます。未来を予測することができなくなってしまうからです。そのため、そのような状況を脱するための行動を起こさせるためにさまざまな感情が生じてしまうでしょう。
他人の影響を作ったとき
他人の影響を作ったときに自分自身に何らかの感情が湧いてくるということがあります。他人に影響を与えたということに対する感情が生じるのです。
想像力を駆使したとき
想像力を駆使しているときというのは、何らかの感情が生じやすいでしょう。想像の中の出来事だったとしても、人間はそれに対して感情的になることができるのです。
他人の感情的な反応を見たとき
他人が感情的になっている場面を目にすることがあります。それに影響されてしまい、自分自身も感情的になってしまうことがあります。これは共感と呼ばれるものです。人間は他人のことでも自分のことのように感じることができるのです。
社会規範を破ったとき
社会規範を破ってしまったときというのは強い感情が湧いてくることがあります。罪悪感や後悔の気持ち、あるいは快感を得てしまうような方もいるでしょう。
自分で表情を作ったとき
たとえば笑顔になるとそれだけで楽しい気持ちになってしまうことがあります。表情の変化によって、感情にも変化が生まれることがあるのです。
過去の感情的な場面を思い出したとき
過去に自分が感情的になってしまったことがあるならば、それを思い出すとそのときの気持ちが蘇ってしまうでしょう。それによって、再び同様に感情的になってしまいます。
感情のコントロールをできる人の特徴
感情というのは本能的なものなのですが、これをしっかりとコントロールできるという方がいます。感情のコントロールを上手くできるという方は普通の人と何か違いがあるのでしょうか。こちらでは感情をコントロールできる人の特徴について紹介しましょう。
他人の気持ちに理解を示すことができる
まず、他人の気持ちに対して理解を示すことができる人は感情を上手くコントロールできます。他人の感情の変化や気持ちを共感することができれば、それを客観視することができます。相手にも事情があるのだと理解できれば、感情的にならずに済むでしょう。それも仕方のないことだと思えるようになるのです。
自分の気持ちをきちんと説明できる
自分が現在どのような気持ちになっているのか、それをきちんと説明できる人というのは感情をコントロールできます。これは自分の感情の変化を客観視できている証拠です。客観視することは大切であり、これによって感情的な気持ちを抑えることができるのです。自分をもっと冷めた目で見られるようになります。感情的になっている自分から一歩離れることができるのです。
自分の強み・弱みを理解している
自分の強みや弱みをしっかりと理解している方というのは、感情的にならないことが多いでしょう。自分というものを客観的によく評価できているからです。そのため周りの評価は気にならなくなり、自分が成功したり失敗したとしても、それで感情が動かされにくくなります。
適応力に長けている
適応力のある人というのはどのような状況になったとしても柔軟に対応することができます。このような方というのは感情的になりにくいでしょう。不測の事態が起きたとしても、それに対して冷静に対処することができるからです。
断ることが上手
他人から何かを頼まれたとしてもしっかりと断ることができる人がいます。断ることが上手い人というのは感情的になりにくいでしょう。断り上手な方というのは、面倒事を引き受けてしまうことが少ないからです。そのため、感情的になってしまう場面を避けることができます。
他人の心を知る術を知っている
他人がどのような心理状態となっているのか、他人が何を考えているのかを知るすべを心得ている方というのは感情的になりにくいでしょう。他人の感情の変化をあらかじめ予想することができるからです。そのため、自分が感情的にならずに済みます。
失敗を引きずらない
失敗したとしてもそれを引きずることがない方は感情的になりません。感情を上手くコントロールできているからこそ、失敗したとしてもそれを引きずってしまうことがないのです。失敗しても、それは自分の実力不足だったのか、運がなかったのか、きちんと分析することができるのです。
ネガティブな気持ちを持たない
ネガティブな思考をしない人というのは感情をコントロールできます。失敗したとしても、それで不安にならないのです。一度失敗したとしても、それで必要以上に自分を卑下することがないのです。
自分が遭遇した状況についてきちんと理解している
何かに遭遇したとして、自分の置かれている状況を正確に理解することができる人は感情を上手くコントロールできます。客観的に状況を把握することができるために慌てないのです。
どうしたら自分が幸せになれるかを知っているふりをしない
自分が幸せになれるのかは誰にも分からないものです。それを知っているふりをしている方というのは、自分の思い通りにならないと不安になったり腹を立てたりします。感情のコントロールできる人は、そもそも幸せになるための確実な方法などないことを理解しています。
感情は自己の内面から来ることを理解している
感情というのはその人の内面から来るものです。けっして周りの状況から来るものではありません。そのことをきちんと理解している方というのはしっかりと感情のコントロールをすることができます。周りのせいにすることがないのです。自分の心構えの問題であると理解しています。
誰かに自分の考えを選んでもらわない
自分の考えについては自分の中で完結しており、それが正しいかどうかを他人に依存していない人は感情をコントロールできるでしょう。誰かに自分の出した結論や考え方を選んでもらう人というのは、その結果に腹を立てることが多いです。
喜びは選択肢の一つでしかないことを理解している
喜びという感情をそれほど重要視していない方は感情に踊らされることがなくなります。喜びも単に選択肢の1つでしかないことを理解しているのです。このような方は、あらゆる感情について、どれかに重きを置くということがありません。どの感情も人が生きていく際に発するものであり、それ以上でもそれ以下でもないことを分かっています。
冷静さはEQの高さと直結するものでないことを知っている
EQが高ければ冷静でいられるわけではないということを知っている人は、感情をコントロールできます。無理に感情を抑え込んだりしないのです。
まとめ
感情のコントロールがしっかりとできているという人がいます。このような人には共通の特徴があるのです。こちらで紹介した特徴を持っている方は、感情コントロールが上手いといえるでしょう。ぜひとも参考にして、自分の感情をしっかりとコントロールしましょう。