とうがらしの美容・健康効果って?食べ過ぎたときの注意点

とうがらしは辛味成分が特徴で、さまざまな辛い料理に使われています。辛いものは体に悪そうなイメージを抱きがちですが、実際にはとうがらしはさまざまな健康・美容効果が期待できる香辛料です。今回はとうがらしが持つ効果について紹介していきます。

とうがらしとはどんな食べ物?

アジアで採れる果菜・香辛料

とうがらしは中南米を原産とするとうがらしの果実から作られる香辛料です。栽培種だけではなく、野生種がそのまま香辛料として使用されることもあります。

世界各国へは15世紀以降になって広まったと言われています。スパイスや香辛料として広く使用されており、日本国内でも料理に欠かせない存在です。

ピーマン・シシトウの仲間

とうがらしにはさまざまな種類があります。ピーマンやシシトウ、パプリカもとうがらしの仲間です。日本でもお馴染みの野菜ですが、とうがらしのような辛さはないのが特徴と言えます。とうがらしの中でもこれらは「甘味種」という辛くないとうがらしに分類されるもの。

とうがらしが赤色なのに対し、ピーマンやシシトウは緑色になっています。

主成分はカプサイシン

とうがらしの主成分はカプサイシンです。カプサイシンはさまざまな健康や美容アイテムに使用されている成分で、とうがらし由来のカプサイシンサプリも少なくありません。

健康や美容に対する効果が期待でき、アルカロイドという辛味成分に分類されるのが特徴です。ナスやケシなどの植物にも多く含まれ、単体で料理に使用されることもあります。

とうがらしのカプサイシンに含まれる効果

ダイエット効果

とうがらしにはダイエット効果が期待できます。これは上述したカプサイシンという成分がアドレナリンを分泌させるためです。アドレナリンが分泌されると、体温が上昇して代謝が向上します。代謝が上がると脂肪の燃焼効率が高まり、脂肪をエネルギーに変える働きも活発になるのです。

このメカニズムを利用して、とうがらしダイエットをする人は増えています。

冷え性対策

とうがらしのカプサイシンには、体を温める働きがあります。これはダイエット効果にもつながる代謝機能が関係しており、代謝が上がると体温も上がるからです。

特に女性はホルモンの乱れや筋肉量が少ないなどの理由から、体が冷えやすい傾向にあります。冷え性が緩和されると血液の流れが原因で起こる肩こり、生活習慣病のリスクを下げることにもつながるでしょう。

胃の保護

とうがらしを食べると胃に悪いという話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、適量のカプサイシンの摂取であれば、胃粘膜の分泌を促して胃を保護する効果が期待されます。胃粘膜の保護効果によって、トラブルの症状を抑えられるためです。

適量であれば、とうがらしを食べても胃が荒れることはありません。ただし摂取過剰になると胃への負担は大きくなります。

食欲増進


カプサイシンには、舌や胃を適度に刺激する働きがあります。舌や胃が刺激されると、唾液や胃液の分泌が促されます。この働きが食欲増進につながり、食欲低下状態を改善することが可能です。

ただし食べ過ぎると胃腸のトラブルが起こる可能性があり、食欲減退につながるので注意しましょう。また食欲増進のためには、カプサイシンを飲み物や食事と一緒に摂ることがポイントです。

疲労回復

新陳代謝が活発に行われることで、体の疲れを軽減することができます。加齢に伴い、新陳代謝が不活発になると、老化や体調不良の原因になっていきます。このとき役立つのが、カプサイシンの血液の流れを改善して老廃物を排出する効果。この働きにより、疲れが溜まりにくい体を作ることができます。

滋養強壮系のドリンクにカプサイシンが配合されているのは、この疲労回復効果を狙うためです。

コレステロール値の低下

乱れた食生活や不規則な生活を送ることで、生活習慣病やその予備軍となっている現代人は多くいます。生活習慣病と深い関わりがあるのはコレステロール値です。コレステロール値が高いほど生活習慣病のリスクを高める可能性があります。

カプサイシンには、コレステロール値の上昇を抑える働きがあり、この働きにより生活習慣病の予防効果が期待できるでしょう。

まだある!とうがらしの効果

免疫力アップ

とうがらしを食べると血液の流れが改善されると上述しました。血液の流れが改善すると免疫機能の活性化につながり、病気になりにくい体を作ることができます。これは血液が体の細部にまで循環するようになり、体の末端の体温を上げられることが関係します。とうがらしは風邪予防に良いと言われていますが、この免疫力アップの効果があるためです。

便秘対策

とうがらしを食べることによって胃液や唾液の分泌が促されます。すると消化器系の働きが活発化し、効率的に食物を吸収するように。なおかつ、とうがらしの辛味成分が腸にダイレクトな刺激を与えます。

滞っているぜん動運動が活発になることで、腸内に溜まっている便を体外に排出しようとする働きが起こることが期待できます。

美肌効果

とうがらしの辛味成分のカプサイシンには、肌の弾力性をアップさせる効果が期待できます。この作用が知られるようになり、とうがらしを使った美肌ケアが注目されるようになりました。塗るだけでなく、食べることによる美肌効果も期待できます。

これはカプサイシンによる代謝機能の向上により、肌のターンオーバーを早めるためです。また発汗作用も強く、体の老廃物を排出することによる美肌効果が期待もできます。

アンチエイジング

とうがらしはアンチエイジングの分野で注目されています。とうがらしを摂取することによって体が温められると、新陳代謝も活発になり肌のターンオーバーが促されるためです。

最近ではアンチエイジングを謳ったサプリの中にも、とうがらしの成分が多く含まれています。アンチエイジングの効果を得るためには、継続して続けることがポイントです。

とうがらしを食べ過ぎたときの注意点

内臓へのダメージがある

適度にとうがらしを食べる分には問題ないものの、食べ過ぎた場合は内臓に対する負担を見過ごせません。カプサイシンによる刺激を体が受けると、アドレナリンがたくさん分泌されます。適度な分泌であれば問題ありませんが、過剰にアドレナリンが出てしまうと脳や海馬が影響を受けて、睡眠障害などのトラブルが出てくることがあるのです。

これは火病とも呼ばれ、精神疾患のリスクがあります。

胃を荒らす

とうがらしを食べたあとに、胃の痛みや腹痛を覚えることがあります。これは、とうがらしが胃を荒らしていることが原因です。適度な摂取なら、胃の粘膜を増進させるなどプラスの効果があるようですが、食べ過ぎると胃粘膜を破壊してしまいます。

辛さに慣れてくると、適量以上にとうがらしの量を摂取するようになります。このようなタイミングで胃が荒れやすいので気をつけましょう。

下痢になりやすい

とうがらしを食べた直後にお腹が痛くなってトイレに駆け込む場合、とうがらしのカプサイシンが腸内に負担をかけていることが考えられます。カプサイシンは人の消化器官で吸収されにくい性質があり、消化されないまま大腸に到達することによって消化不良を引き起こすことも。結果として、下痢の症状が現れることがあります。

もともと日本には辛いものをたくさん食べる習慣がなく、辛さに慣れてないことも下痢になりやすい理由です。

まとめ

とうがらしは健康食材のピーマンやシシトウと実は同じ仲間。組成成分であるカプサイシンがさまざまな健康や美容効果をもたらしてくれます。

ただしカプサイシンは刺激成分でもあり、摂り過ぎると胃腸に影響を与えるほか、精神疾患のリスクもあります。適度に摂取する分には問題ないので、辛いものが好きでも量を守って摂るようにしましょう。