背中のツボで不調もスッキリ!背中がこるときに押して欲しい13のツボ

背中がこって、亀の甲羅を背負ったように体が重い……と悩んでいる人はいませんか。背中のこりがひどくなると、自律神経の乱れも招きかねません。
  • 背中がこる原因
  • 健康効果も期待できる背中のツボ

を紹介します。

背中がこる原因

背中のこりは、生活習慣のほかに体の不調からきている場合があります。どうして背中がこってしまうのか、原因をひとつずつ見ていきましょう。

同じ姿勢でいるため背中が固まる

背中のこりは、体を支える深い部分の筋肉と関係があります。この筋肉は、主にじっとしているときに使われるもの。歩いたり、走ったりと動くときには体の表面の筋肉が使われて、じっとしているときには体の深い部分の筋肉が使われています。

一般的に表面的な筋肉の方が出力に優れており、回復も早いとされています。運動をしたあとの筋肉痛をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。筋肉痛は、痛みこそ強いものの、2~3日でおさまるのが一般的です。

一方、背中のこりの原因は、深いところにある筋肉の疲れです。同じ姿勢でパソコンやスマホを見ていることで、筋肉が疲労して起こります

背骨(椎体)は、首の頸椎と、背中の胸椎、そして腰にある腰椎に分かれます。椎体の中でも胸椎は、構造上、前後に曲げることができません。そのため、同じ姿勢を長時間とることで背中に疲労がたまってこってしまうのです。

ストレスの蓄積

東洋医学的には、ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、胸椎の5番目あたりに筋緊張がみられると考えられています。

また、ストレスで交感神経が優位になると、血管が収縮して血行が悪くなってしまいます。東京医科大学の研究によると、血行が悪くなった場所には筋緊張が生じ、それが痛み物質を生成。これが背中のこりを誘発するとされています。

胃腸の疲れ

背骨には首からの指令を伝える神経が通っていて、特に背中にある胸椎からは、胃腸へと向かう神経が分枝しています。そのため、胸椎の状態と胃腸のはたらきに相関関係があると考えられているのです。

胸椎付近の筋緊張によって胃腸への神経伝達が滞ると、胃腸の機能が低下。反対に、胃腸の疲れも背中の筋緊張を招くことがあるといわれています。

健康効果も期待できる背中のツボ

背中のこりを放置していると、背中がつらいだけでなく、思いがけない不調に陥るリスクもあります。そこで健康効果も期待できる背中のツボを13個紹介します。

心兪:慢性的な肩こりに有効

心兪(しんゆ)は、その名のとおり心臓のはたらきを高めたり、ストレスを和らげたりする効果が期待できるツボです。慢性的な肩こりや、背中のこりの緩和にも良いといわれています。

心兪のツボの場所は、第5胸椎と第6胸椎の間を、指の幅2本分外に行ったところです。頭を前に倒したときにもっとも出っ張るのが第7頸椎なので、そこから下に骨を探っていくと良いでしょう。

とはいえ、素人が自分で心兪の位置を探りだすのは難しいかもしれません。また、自分で押すのは大変な位置にあるので、パートナーに探して押してもらうか、最初は鍼灸師さんに教えてもらうと確実です。

肩外兪:肩こりの緩和

背中のこりを改善するツボとしては肩外兪(けんがいゆ)もよく知られています。そのほか、肩こりの緩和や腕を上げやすくする効果も期待できるでしょう。

肩外兪があるのは、肩甲骨上角の内側です。ツボの位置は、押したい方と逆側の手を使って探します。右側の肩甲骨上角を探す場合は、左手で右肩の上から肩甲骨に触れましょう。一番近い場所にあるのが肩甲骨上角で、そのやや内側が肩外兪です。中指の腹で優しく刺激してください。

肩中兪:肩こりの症状を改善

肩中兪(けんちゅうゆ)は、

背骨と第1肋骨が交差する場所のやや外側にあります。わかりにくい場合は首の付け根の両側と考えてもかまいません。

反対側の中指で刺激したときに、気持ち良く感じる場所や少し痛く感じる場所があれば、その場所が肩中兪です。

肩中兪も、背中のこりに加えて肩こり改善効果が期待できます。

膏肓:肩こりや背中のだるさを解消

膏肓(こうこう)のツボがあるのは、肩甲骨の内側(内縁)のちょうど真ん中です。

背中のこりを改善するほか、背中のだるさを解消したり、肩こりを解消したりする効果があるとされています。

膏肓のツボを刺激するときも、反対側の手の中指を遣いましょう。体が硬い人は、こりが出ている方の手でひじを押してサポートすると押しやすいです。

神堂:胃のむかつきを抑える

神堂(しんどう)のツボは、心兪からさらに指の幅2本分外側にあります。

刺激することで、胃のむかつきや精神的なストレスを緩和してくれる効果があるとされています。心兪同様、自分ではなかなか刺激しにくい場所なので、家族やパートナーに押してもらってください。

胃倉:胃の不調の解消

 

胃倉(いそう)は、第12胸椎の棘突起の下(みぞおちとおへその間くらい)の高さで、背骨から指4本分外側にある背中のツボ。第12胸椎の位置を探るときは、ウエストライン上にある背骨から、骨の感触を確かめながら2つ分登ってみてください。

ウエストを両手ではさむようにして、両手の親指で刺激してください。

 

胃倉は胃のはたらきを整えるといわれているため、胃の不調からくる背中のこりに効果が期待できるでしょう。背中のたるみも解消できるといわれています。

脾兪:胃腸のはたらきを活性化

脾兪(ひゆ)は第11胸椎と第12胸椎の間を、指の幅2本分外に行ったところにあるツボです。

見つけにくいツボなので、動画を参考に探してみてください。

脾兪も胃腸のはたらきを活性化させ、食べたものの消化を助ける効果が期待されています。胃腸の疲れで背中がこっている場合は試してみましょう。

肝兪:慢性的な冷え性の改善

肝愈(かんゆ)のツボは、脾兪のツボから指の幅3本分上にあります。肩甲骨の下にある背骨から、下へ指2本分進み、その後左右に指2本分離れたあたりです。

名前のとおり肝臓にアプローチできるほか、イライラの解消や慢性的な冷え性改善の効果があるといわれています。血行を改善することで背中のこりにも効果が期待できるでしょう。

膈兪:冷え性の解消

膈兪(かくゆ)のツボは、肝愈のツボから指の幅3本上にあります。肩甲骨の下にある背骨から、左右へ指2本分外にいったあたりです。

肝愈と同様に冷え性を改善する効果が期待されているほか、呼吸器症状にもいいとされています。

腎兪:慢性的な腰痛の緩和

腎兪はおへその真裏にある背骨から、指の幅2本分外に行ったところにあるツボです。

背中のこりや慢性的な腰痛を緩和する効果が期待されています。ほかにも胃痛や頻尿の改善などにも用いられており、万能のツボといわれることも。年齢が気になり始めた方におすすめです。

腰眼:慢性的な腰痛の緩和

腰眼(ようがん)は、十四経という気の経路に属さない「奇穴」と呼ばれるツボの一種です。腎兪同様、腰痛を緩和する効果が期待できます。

場所はちょうど骨盤の上、背骨から指5本分外です。

肺兪:肺の不調にも効果

肺兪のツボがあるのは、肩甲骨と背中のちょうど中間。うなだれた姿勢をとったときに出っ張る背骨から下へ3番目の骨から、左右へ指2本分進んだところです。

肺のはたらきを整えるほか、風邪や美肌にも良いといわれています。

胆兪:ストレス解消

胆兪(たんゆ)は、肝愈と脾兪のちょうど間にあるツボです。

背中のこりを改善するほか、ストレス解消効果も期待できるとされています。

背中のこりを改善する方法

背中のこりを改善するには、ツボ押しとあわせて食生活を改善したりストレッチをしたりするのがおすすめ。ツボ押し以外にこり改善のためにできることを紹介しましょう。

食生活の改善

食事
背中がこる原因のひとつである胃腸の疲れは、胃腸に優しい食生活を心がけることで解消できます。脂っこい食べ物や添加物の多く含まれた食べ物は胃腸へ負担をかけてしまうため避けましょう。魚や野菜を中心とした食事をするように意識してください

ストレッチ

背中にこりがみられるときには、ストレッチも効果的とされています。肩甲骨の動きをよくするストレッチを中心に行うと良いでしょう。反動をかけず、ゆっくりと肩甲骨を動かしましょう。

慢性化するなら医療機関を受診しよう


背中のこりがあまりにも長く続くようであれば、医療機関を受診しましょう。痛みがひどくて動きに制限がかかってしまう場合はもちろん、慢性化していたり再発が続いたりする場合はなんらかの疾患が原因となっている可能性も考えられます。

まとめ

背中のこりはパソコンなどのデスクワークだけでなく、ストレスや胃腸の疲労も原因になりえます。何が自分の背中のこりは何が原因となっているのかを見極め、ツボ押しや食生活の改善、ストレッチなどに取り組んでください。