肝臓をツボ押しで元気に!おすすめのツボ7選

肝腎要(かんじんかなめ)という言葉があるように、肝臓は私たちの体の中でも重要な役目を果たしている臓器です。

  • 肝臓のはたらきが悪くなったときの体への影響
  • 肝臓のケアに役立つとされているツボ
  • 肝臓のはたらきを改善する方法

について紹介します。

肝臓のはたらきが悪くなるとどうなる?


肝臓は、体に必要な栄養をつくったり、リサイクルしたりするのが仕事です。肝臓の機能が弱ると、その影響も全身に現れます。どんな症状が出るのか紹介しましょう。

眠りが浅くなる

肝臓のはたらきが悪くなると、睡眠の質が悪くないやすいといわれています。眠りが浅く夜中に何度も目が覚めてしまったり、寝つきが悪くなったりして十分に眠れなくなる可能性があります。

また、肝臓病で体のかゆみを感じるケースがあるため、かゆみからよく眠れなくなる場合もあります。

食欲がなくなる

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、よほど状態が悪くならない限り、自覚症状が現れないという厄介な特徴を持っています。ただ、初期に食欲がなくなったり、体がだるくなったりといった症状が見られるケースも。疲れやちょっとした体調不良と見過ごしがちなので、注意が必要です。

疲れがとれなくなる


肝臓のはたらきのひとつに、栄養分の貯蔵や調整作用があります。小腸から吸収されたブドウ糖やアミノ酸などの栄養素を、グリコーゲンに形を変えて肝臓に貯蔵するのです。

グリコーゲンは、私たちが活動する際のエネルギーとなるもの。肝臓のはたらきが悪くなると、グリコーゲンの貯蔵量が低下して疲れがとれづらくなってしまいます

また、グリコーゲンと同様に、皮下脂肪などの脂肪組織も、いったん肝臓に運ばれてからエネルギーへと変えられます。疲れやすくなるのと同時に、太りやすくなるという悪影響もあるでしょう。

アルコールが解毒できなくなる

肝臓にアルコールを分解するはたらきがあることはよく知られています。体内に入ったアルコールのおよそ9割は肝臓で代謝されるといわれているほど。

肝臓で代謝されたアルコールはアセトアルデヒドに分解されてから、さらに水と酢酸に変わります。肝臓がアルコールを分解しきれなくなることで、お酒に酔いやすくなったり二日酔いが残りやすくなったりするリスクが高まるでしょう。

肝臓の疲れを癒すツボ7選

肝臓のはたらきが悪くなるといろいろなトラブルに見舞われます。そこで肝臓の疲れを癒す7つのツボを紹介します。自分で押せる位置にあるものが多いので、肝臓を酷使しているかも……と不安な方はツボ押しに挑戦してみてください。

太衝

太衝(たいしょう)のツボは、足の親指の骨と人差し指の骨が交差する位置にあります。

東洋医学でいうところの「肝(かん)」とつながっているので、ツボを刺激することで肝機能を高める効果が期待できるでしょう。

また、東洋医学的には、肝が弱ると精神面に悪影響を及ぼすといわれています。精神的に落ち込んだり、反対にイライラしたりするのは肝が弱っていると考えられるため、太衝のツボを押すことで気持ちを落ち着かせることができるでしょう。そのほか、太衝のツボは、不眠、頭痛、めまいなど、幅広い不調に効くといわれています。

太衝のツボを刺激するときは、両手で足をつかみ、足とは反対側の手の親指で刺激すると良いでしょう。

期門

期門(きもん)のツボがあるのは、乳頭からまっすぐ下にさがり、肋骨に触れなくなったところです。

右の期門の奥には肝臓が、左の期門の奥には胃があります。ツボを押すときは、ツボの位置に両手の人差し指中指、薬指をあてて、そのまま上半身を倒しましょう。

左右の期門を押すことで、肝臓と胃の疲れを癒す効果が期待できます。お酒を飲む前に右側の期門を押しておいて、悪酔い予防をするのもおすすめです。

三陰交

三陰交(さんいんこう)は、足の内果(ないか、内くるぶしのこと)から指の幅4本分上にあるツボです。

東洋医学の世界では、足にある陰経がすべて集まる場所として重要視されています。

ツボ押しは反対側の親指の腹を使って行ってください。

三陰交には、肝臓だけでなく腎臓や消化器の疲れを癒すはたらきが期待されています。また、「婦人の三里」とも呼ばれており、女性の健康維持には欠かせないといわれるほど重要なツボです。

女性は生理痛や冷え性など特有の悩みが多く、生涯に何度もホルモンバランスの変化に見舞われます。気になる症状がある人はぜひ三陰交のツボ押しを試してみてください。

曲泉

曲泉(きょくせん)のツボは、膝を曲げたときにできるシワを内側から見たときの頂点の位置にあります。指で触ってみると少しくぼんだ部分がありますが、それが曲泉のツボです。反対側の親指の腹で刺激しましょう。

曲泉も、東洋医学において「肝」にかかわるツボのひとつ。曲泉への気血が滞ることで精神的に不安定になったりイライラしやすくなったりすると考えられています。婦人科系の不調に用いられるケースもあります。

中封

中封(ちゅうほう)のツボの場所は、

内くるぶしの前方の少しくぼんだところです。中封のツボは反対側の手の親指の腹で刺激しましょう。

肝臓の疲れを癒す効果のほか、中封は足にある腰痛の「特効穴」とされており、ぎっくり腰の症状緩和、冷え性改善といった効果も期待できます。全身のだるさがあるときや食欲がないときにもよく用いられるツボです。

蠡溝

蠡溝(れいこう)のツボは脛骨(すねの骨)のちょうど真ん中にあります。くるぶしの内側につながっている骨の前方を下から探っていき、溝がある場所がそうです。

蠡溝のツボには、腰痛や生理不順を改善したりする効果が期待されています。同じく肝臓や女性特有の悩みに効果が期待できる「三陰交」が近くにあるので、一緒に刺激するとよいでしょう。

肝臓(耳ツボ)

東洋医学のツボとは異なるのですが、耳にある反射区(耳ツボ)にも、肝臓の疲れを癒す効果が期待できます。耳には100種以上のツボが集中していて、場所によってさまざまな効能があるとされているのです。

肝臓の耳ツボは、耳の穴から少し外側へいったあたりにあります。人差し指か綿棒で優しく刺激してください。

肝臓のはたらきを改善する方法

ここまで肝臓の疲れを癒すツボを紹介しましたが、日常生活から肝臓が弱る原因を取り除き、元気を回復させるのも大切です。ここからは肝臓のはたらきを改善する方法を紹介します。ツボ押しとあわせて取り組んでみてください。

バランスのとれた食生活

和食 食事
バランスのとれた食生活は、肝臓に限らずすべての臓器を健康に保ち、はたらきを維持する基本です。特に、現代人の食事にはビタミンとミネラルが不足しがちといわれています。意識して野菜や果物を摂るように心がけましょう。肝臓に負担をかける原因となってしまうため、高カロリー・高たんぱくの食事は避けてください

ストレスを軽減する

東洋医学においては、肝臓の状態と精神が密接に結びついていると考えられています。ストレスの原因を取り除くことで、肝臓のはたらきを回復させることを目指しましょう。

また、「ストレスは万病のもと」ともいわれるとおり、自律神経が乱れると肝臓をはじめとする臓器のはたらきにも悪影響を及ぼします。気心の知れた友人と会話する、空気の良いところでハイキングする、カラオケなどで大きな声を出すなど、自分なりのストレス解消法を持っておきましょう。

まとめ

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、はたらきが悪くなってもわかりやすい自覚症状はほとんど現れません。そうならないためにも1年に1度は健康診断を受け、肝臓の状態を把握しておきましょう。

また、お酒を飲むときはツボ押しをして、肝臓の負担を軽減するのもおすすめです。生活習慣とツボ押しを組み合わせて、健康な肝臓をキープしてください。