下痢止めのツボ10選!腸疲労や冷えたお腹の対策を紹介します

腸の状態は健康のバロメーターともいわれますが、お腹を下しているとき、体内では何が起こっているのでしょうか。今回は
  • 下痢になってしまう原因
  • 下痢の症状改善を期待できる10個のツボ

を紹介します。

下痢になってしまう原因


下痢を改善するには、原因を取り除くことも大切です。お腹の冷え、ストレスなどが考えられるため、よくお腹を下してしまう人は意識して生活しましょう。それぞれどんな仕組みで下痢を引き起こしてしまうのか、解説します。

腸の疲れ

腸に負担がかかって疲労すると、腸の機能も低下してしまいます。水分を吸収する力が弱まることで、便が水っぽくなって下痢になってしまうのです。

腸内には1,000種類以上の細菌がいるとされ、その総数は600兆から1000兆にも及びます。腸内細菌は、大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類です。

善玉菌は乳酸菌やビフィズス菌が代表的。有害物質を排出したり、腸管の運動を促したりと、私たちの体によい影響を与えてくれます。悪玉菌は腸内の食べカスなどを腐敗させ、有害なガスなどを産生するウェルシュ菌など、体に害を及ぼす細菌。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の優勢なほうに与して同じはたらきをする細菌です。

健康な人の場合、これらのバランスが2:1:7に保たれています。悪玉菌が増殖してこのバランスが崩れると、下痢をはじめとするトラブルを引き起こすのです。

お腹を冷やしてしまった


お腹を出したまま寝てしまったり、冷たい飲み物を飲んだりした後にお腹を下してしまった経験がある人も多いでしょう。

お腹が冷えたときに水分を排出してしまうのは、体を温めようとして体内の水分を減らすため。この仕組みを理解するためには、ヤカンで水を沸かすことをイメージするとわかりやすいです。

ヤカンがお腹で、ヤカンに入っている水が腸内の水分としましょう。ヤカンにたくさん水が入っていると、沸騰するまでに時間がかかります。

沸騰を早めてすぐにでも温めるには、火力を強くするか、ヤカンに入っている水を減らすのが効率的。同じ原理で、お腹が冷えたときに腸内の水分を放出することによって、お腹を効率的に温めることができるというわけです。

ストレス

ストレスも下痢の原因と考えられています。緊張するとお腹が痛くなったりお腹を下したりと、お腹のトラブルが起こりがちな人もいることでしょう。

しかしこれにはハッキリとした原因がわかっておらず、これといった治療法も確立されていません。

ストレスによる下痢は、自分の感情をすなおに表現できず、代わりに体が不調を訴えているというケースが考えられます。「会社に行くのがいやで、通勤中お腹を壊すことが多い……」という場合は、ストレスが原因で下痢になっている可能性が高いでしょう。

下痢の症状を改善するツボ10選

食生活を変えたり、ストレスの原因を取り除いたりするのは時間がかかるもの。お腹の調子が悪いときに便利な、下痢の症状改善が期待できるツボも紹介します。

梁丘:急性の下痢に効果的

 

梁丘(りょうきゅう)は、膝のお皿の一番外側の縁から指の幅3本分上にあるツボです。座ったままの状態で、大腿骨から膝へ向かってなでていくと骨に行き当たります。その手前が梁丘です。

握りこぶしの小指側でこするように刺激しましょう。

腸のはたらきを正常化し、急性の下痢を止めるのに効果的といわれています。

大腿四頭筋を構成する筋肉のひとつである外側広筋の停止部に当たるので、膝の外側に痛みがある場合にも有効と考えられています。

合谷:慢性的な下痢に有効

合谷(ごうこく)のツボは東洋医学の世界では「万能穴」としてよく知られており、全身のさまざまな症状に効くといわれています。慢性的な下痢の改善以外にも、頭痛や目・鼻の痛みなど首から上の症状を改善する効果、肩こりやストレスを緩和する効果などが期待できます。

合谷の場所は、手の親指と人差し指の交差する地点。骨のつなぎ目から少し人差し指側のへこみを、反対側の手の親指で人差し指側へ押しましょう。

水分:下痢止め・水太りを解消

水分(すいぶん)は、おへそから親指の幅1本分上にあるツボです。両手の中指で気持ちよく刺激しましょう。

水分は、その名の通り「水を分かつ」効果があるとされており、下痢を止めたり水太りを解消したりするのに効果的とされています。

夏場や飲み会で水分を摂りすぎたときや、むくみや下痢が気になるときに押してみてください。

肓兪:下痢止め・腰痛の緩和

肓兪(こうゆ)のツボは、おへそから親指半分ほど左右に移動した両側にあります。両手の中指の真下にツボがくるように、3本指で刺激します。優しく20回ほど押すとよいでしょう。

下痢を止める以外に、腰痛を緩和したい人、やる気を出したい人にもおすすめです。

陰交:下痢止め・生理痛の緩和

陰交(いんこう)のツボはおへそから恥骨までの距離5分割したときに、おへそから5分の1下がった場所にあります。左右どちらかの手の中指で、クルクルとマッサージするようにして刺激しましょう。

下痢を止めるほか、生理痛を緩和したり生理にともなう出血量を整えたりするはたらきがあるとされており、女性はぜひ覚えておきたいツボです。

足三里:下痢止め・胃腸の機能促進

足三里(あしさんり)のツボは、膝の下あたりにあるツボ。膝のお皿の外側、下のほうに4本指をそろえて当てます。人差し指を膝下にあわせたとき、小指が当たる位置が足三里です。

胃腸の機能を促進して諸症状を緩和するほか、病気予防や体力増強にも効果的とされています。

関元:下痢止め・免疫力アップ

関元(かんげん)はおへそから指の幅4本分下にあるツボです。「丹田」という気が集まるポイントとしても知られています。ツボ押しするときは、左右いずれかの手の中指でクルクルとマッサージするように押してください。

お腹を温める効果があるとされ、下痢止めや免疫力アップに効果が期待できるでしょう。

天枢:下痢止め・便秘の改善

天枢(てんすう)はおへそから左右に指の幅3本分左右に離れた場所にあるツボです。ツボに両手の中指の腹を当て、お腹へ指を押し込むようにして刺激しましょう。息を吐きながら押して、吸いながら力を抜くことを繰り返してください。

胃腸の調子を整えるとされていて、下痢だけでなく便秘を改善する効果も期待できます。また、腸内の不要なものを排出して美肌を目指したい人にもおすすめです。

間使:下痢止め・便秘の両方を解消

 

間使(かんし)は腕にあるため、オフィスや電車の中でも押しやすいツボ。腕の内側の真ん中あたり、手首から指4本離れた場所にあります。手首の内側にあるシワに手をそろえた状態で小指を当てたとき、親指がふれる位置が間使です。

トイレに入ったときや、お腹が苦しいときなどに、反対の手の親指でもむように刺激するとよいでしょう。

 

間使のツボも腸のはたらきを活発にするといわれているため、下痢と便秘を改善する効果が期待できます。

百会:下痢止め・慢性的な便秘解消

百会(ひゃくえ)は頭頂部にあるツボです。頭を両手で抱えるようにつかみ、両手の中指でクルクルと百会の周りをマッサージするように刺激しましょう。

下痢や慢性的な便秘の改善のほか、頭痛やめまい、不眠や耳鳴りなどいろいろな症状を改善するといわれています。

まとめ

下痢が慢性化すると、どこに出かけてもトイレの位置が心配になって、長時間の移動もおっくうになってしまいます。下痢の原因となる食生活やストレスの多い環境の改善が大切ですが、ツボ押しで腸内環境改善のサポートをすることも可能です。今回紹介したツボを普段から刺激して、腸内環境を整えるよう心がけましょう。