腕にあるツボ8選!肩こりや頭痛が気になるあなたにおすすめのツボ

全身にあるとされる361個のツボは、世界保健機関(WHO)によって有効性が認められています。
  • 身体のセルフケアに腕のツボがおすすめな理由
  • 腕にあるおすすめのツボ

をご紹介します。

腕にあって気軽に押せるうえ、頭痛や冷え性、ストレスの改善など幅広い症状に効果が期待できるのでぜひチェックしてみてください。

身体のセルフケアに腕のツボがおすすめな理由


腕は全身のツボが集まっていることや、一人でも押しやすいことから身体の調子を整えたいときにおすすめ。身体のセルフケアにぴったりな理由を詳しく紹介します。

腕は全身のツボが集中する部位

腕には全身をつかさどるツボが集まっています。東洋医学では、全身に経脈が張り巡らされ、そのなかを気・血・津液が通っているという考えが基本です。

気・血・津液については、西洋医学でいう血管の中を血液が循環しているようなイメージと考えてください。経脈の途中で気・血・津液の流れが滞ると、そこに何らかの不調が現れるというわけです。

全身には肺経、大腸経など12の経脈が張り巡らされています。そして、腕にはこれら12の経脈がすべて集まっているのです。そのため、腕のツボ押しをすることで、全身のさまざまな不調へアプローチできます。

いつでも気軽にツボ押ししやすい


身体のセルフケアに腕のツボ押しをおすすめするもう1つの理由は、腕のツボは簡単に押せるという点です。背中や腰のツボは、自分では届かない位置にあったり、届いても力を込めづらかったりすることがほとんど。腕なら自分で目視しながら刺激するのが容易です。

ツボは、継続して刺激することで身体のめぐりを正常に整える効果があるといわれています。毎回プロのマッサージを受けるのは難しいため、自分で簡単に押せる腕のツボは、継続しやすいという点でも便利です。

腕にあるツボ8選

では実際に腕のツボ押しに挑戦してみましょう。腕にはたくさんのツボがありますが、ここでは代表的な8つのツボを紹介します。

少海:頭痛・肘の痛みを緩和

少海(しょうかい)は12経脈のうち心経を代表するツボとして知られています。心経の正式名称は「手の少陰心経」といい、腕の小指側をめぐっている経脈です。

少海のツボは、肘を曲げたときにできるシワの内端にあります。

刺激することで、頭痛や肘の痛みを緩和するほか、四十肩・五十肩の予防に期待できるでしょう。

解剖学的に見ると、少海のツボのあたりには肘関節を曲げるのに使われる「円回内筋」が付着しています。円回内筋が硬くなると前腕が内側に回るため、肘が引っ張られて痛みが出やすくなるのです。

また、円回内筋の緊張によって、筋膜を介して上腕の筋肉も緊張することで、四十肩や五十肩を発症しやすくなるといわれています。少海のツボ押しが肘の痛みや四十肩・五十肩の改善に有効とされるのはそのためです。

陽池:冷え性を改善

陽池(ようち)は三焦経という陽経のツボです。三焦というのは東洋医学独特の考え方で、体内の水分量を適正に保つはたらきがあると考えられています。

陽池の場所は、手の甲を上にしたときにできる手首のシワのほぼ中央です。

特に腕や手首の冷えや、上肢の痛みを改善する効果も期待できます。

解剖学的に見ると、陽池の場所は「総指伸筋」と呼ばれる前腕最大の伸筋が付着している場所です。総指伸筋が緊張すると肘や手首に負担がかかるため、肘痛や手首痛を生じやすいとされています。

また、総指伸筋の緊張で血管の圧迫が起こると、血行が悪くなって前腕の冷えも起こるため、ツボ押しで筋肉をほぐし、血行を促すのがよいと考えられているのです。

神門:ストレスの軽減

神門(しんもん)は、少海と同じく心経に属するツボです。東洋医学において、「神」とは精神的エネルギーのことを指します。そのため神門のあたりで経脈の流れが滞ると、精神的に不安定になると考えられているのです。

神門のツボは、手首の内側にできるシワの小指側、少しくぼんでいる場所に当たります。

リラックス効果のほか、便秘や消化不良の改善、手首の痛みを緩和する効果も期待できるでしょう。

内関:二日酔いに効果

内関(ないかん)は心包経のツボです。「内」は内臓を、「関」は関所を意味し、内臓のはたらきをコントロールするといわれています。二日酔いや乗り物酔い、妊婦さんのつわりを改善する効果が期待できるツボです。

手をじゃんけんの「グー」の状態にして肘側に曲げると、手首にシワと2本の腱が浮き上がってきます。内関は手首のシワから指の幅3本分肘方向、2本の腱の間にあります。

支溝:便秘解消

支溝(しこう)は三焦経に属するツボ。便秘改善が期待できるとして、東洋医学の世界ではよく知られています。

手の甲を上に向け、手首のシワから指の幅5本分のところがツボの位置です。

ここを刺激することで気の流れを回復させて、腸の動きを活発にできると考えられています。

解剖学的に見た場合、支溝のツボの位置には「総指伸筋」や「小指伸筋」があるため、肘の痛みを緩和する効果も期待できるでしょう。

親指の先を使って逆側のツボをゆっくりと押し、軽くもむことを左右で繰り返しましょう。

手三里:肩こりを緩和

手三里(てさんり)は大腸経に属するツボです。

肘を曲げたときにできるシワに人差し指をあてたとき、薬指の当たる位置にあります。手でじゃんけんの「グー」を作ったときに、筋肉が一番盛り上がる場所を目安にしましょう。

解剖学的に見た場合、手三里の位置には「長橈側手根伸筋」や「短橈側手根伸筋」が付着しています。これらの筋肉はテニスのバックハンドなどで使われるため、曲池のツボはテニス肘など肘の痛みを緩和するのにも役立つといわれています。

また、それぞれの筋肉は筋膜を介して肩周辺の筋膜とつながっています。曲池のツボ押しをすることで肩こりの改善効果も期待できるでしょう。そのほか、歯痛を改善する効果も期待できます。

曲池:肩こりを緩和

曲池(きょくち)も大腸経に属するツボで、解剖学的には、曲池のツボあたりには「長橈側手根伸筋」や「短橈側手根伸筋」が付着しています。手三里と同様、肘の痛みを緩和したり、肩こりを改善したりする効果が期待できるでしょう。

また、胃腸のはたらきを改善したり、血行をよくしたりすることで、美肌にもよいといわれています。

場所は、肘を曲げたときにできるシワ(肘窩横門)のもっとも外側です。

支正:肩こりを緩和

支正(しせい)は小腸経に属するツボの1つです。

小指と肘とを結んだライン上、手首と肘のほぼ真ん中にあります。

解剖学的に見ると、支正のツボあたりには「尺側手根伸筋」や「尺側手根屈筋」があるため、肩こりはもちろん、ツボ押しで腕の疲れを緩和することも可能でしょう。

まとめ

東洋医学と解剖学の両面からツボ押しで期待できる効果を紹介しました。腕のツボには筋肉と骨の境目に位置するものも多く、解剖学的に見ても効果の期待できるツボはたくさんあります。今回紹介したツボを覚えておいて、不調のときには押してみてください。