疲れ目解消のツボ9選
早速疲れ目解消のツボを見ていきましょう。疲れを感じたときや、デスクワークの前後などに試してみてください。
太陽:偏頭痛も改善
太陽(たいよう)は、こめかみの下の少しくぼんでいる場所にあるツボです。眉尻と目じりのラインを縦に結んだ線から、少し外側にあります。両手の中指の腹でこめかみから下を探ったとき、へこんだ部分にぶつかったらそこが太陽のツボです。
ツボの位置を見つけたら、最初は優しく刺激し、少しずつ力を強めていきましょう。
疲れ目解消のほか、偏頭痛の改善効果も期待されています。
攅竹:ドライアイにも有効
攅竹(さんちく)のツボには疲れ目のほか、ドライアイを改善する効果も期待されています。
場所は、眉頭の内側にある、骨のくぼんだところです。
両手の親指の先を使って、骨の方へ向かって押しましょう。疲れ目の人の眼窩には、筋肉がこってできた小さな塊のようなものが見られることがあります。そのこりをもみほぐすイメージでツボ押しすると良いでしょう。このとき、眼球を押さないように注意してください。
瞳子髎:パソコンなどの疲れ目に有効
パソコンやスマホなどの見すぎによる疲れ目に有効とされるほか、お肌にうるおいを与え、乾燥肌を改善する美肌効果も期待されています。
四白:美白効果も期待できる
四白(しはく)は、目の下の頬にあるツボ。西洋医学的には眼窩下孔(がんかかこう)と呼ばれる場所に当たります。目の真ん中にある瞳孔を下にまっすぐたどり、骨の少しくぼんだ場所がツボの位置です。
四白のツボを刺激する際は、両手の中指の腹を使いましょう。
疲れ目解消のほか、顔のむくみや目のクマの改善、美白効果も期待されています。
睛明:目力アップ
刺激することで、血流を促して疲れ目や充血を解消するほか、鼻水や鼻づまりの改善、目力をアップする効果が期待できます。
承泣:目の下のクマにも有効
承泣(しょうきゅう)のツボは、四白の約1cm上にあります。瞳孔の下にある眼窩を触ってみると、小さなくぼみがあるのがわかるでしょう。それが承泣です。
承泣のツボも、両手の中指の腹で優しく刺激してください。
疲れ目の改善だけでなく、目の下のクマや目の周りのたるみ解消にも有効とされています。
瘂門:目の奥の痛みに有効
疲れ目の改善以外に、目の奥の痛みを改善するのに有効とされています。
また、脳へと送られる血液の循環が良くなることから、頭をすっきりさせる効果も期待できるでしょう。目が疲れてしょぼしょぼしたときだけでなく、集中力が低下してきたときにもおすすめです。
風池:情報のインプット・アウトプットをスムーズにする
ちなみに、風池から親指の幅1本分内側に移動した場所に、「天柱(てんちゅう)」と呼ばれるツボがあります。天柱にも疲れ目を癒す効果が期待できるため、風池とワンセットで覚えておくと良いでしょう。
風池や天柱を刺激する際は、両手で頭をつかむようにし、親指の先でツボを押します。
風池や天柱のツボには情報のインプット・アウトプットをスムーズにする働きもあると言われているため、試験や発表などを控えている人は積極的に活用しましょう。
魚腰:上まぶたの引き締めにも有効
疲れ目を改善できるほか、頭痛の改善や上まぶたを引き締めて若々しい目元を保つ効果も期待されています。
疲れ目の人の上まぶたは、血行が悪くなってパンパンに張っているケースが多いです。
目が疲れる三大原因
最後に、目が疲れる原因を見ていきましょう。「スマホやパソコンの見すぎ」と「ストレス」、そして「睡眠不足」が三大原因です。それぞれ目の疲れとどのように関係しているのか、見ていきましょう。
長時間スマホやパソコンを使っている
目が疲れる三大原因の筆頭が、長時間にわたるスマホやパソコンの使用です。スマホやパソコンは私たちの日常生活に欠かせなくなっていますが、あまり長時間画面を見ていると疲れ目のリスクが上昇します。
目を動かすのは目の周囲にある筋肉の役割です。しかし、パソコンで作業をするときのように長時間にわたって同一焦点距離を保ち続けると、目を動かす必要がありません。同じ位置に固定された状態が続くため、目の筋肉がこって疲れてしまうのです。
視力回復や疲れ目の回復に遠くを見るのが効果的と言われるのは、焦点距離を変更することによって目の周りにある筋肉を収縮させ、目の周りの血行を促進できるからです。疲れ目がひどくなって目の奥に痛みが出ている場合、もしかしたら目を動かす筋肉が悲鳴を上げているのかもしれません。ひどい場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
ストレス
ストレスがたまってくると、目の下にクマができるという人もいるのではないでしょうか。
本来、日中活動的になる際は交感神経が優位になり、夜間に身体を休める際に副交感神経が優位になるのが正常な状態です。ところが、ストレス状態が継続すると、夜になっても交感神経優位の状態が続き、身体と目を休めることができなくなってしまうのです。
また、交感神経が優位になると血管が収縮し、血行が悪くなります。血液は酸素と栄養を身体の各部に運んでいるので、血行が悪くなると栄養状態が悪化し、身体の回復機能も低下してしまうでしょう。目へと送られる血液の循環も滞ってしまうため、目が疲れやすくなるほか、クマもできやすくなります。
睡眠不足
私たちの身体は、睡眠中に成長ホルモンの分泌を促し、身体を回復させたり損傷部位を修復したりします。ところが、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が滞るため、身体が回復できません。酷使しがちな目の回復も遅れてしまうため、疲れ目になるリスクも増すでしょう。
まとめ
現代人にとってスマホやパソコンはもはや欠かすことのできないアイテムです。長時間の使用は目への負担が大きいため、普段から疲れ目の改善効果が期待できるツボを利用し、目の疲れをため込まないようにしましょう。
また、ストレスや睡眠不足も目や身体の疲れにつながります。適度に身体を動かすなどしてストレスをため込まないこと、ゆっくりと質の良い睡眠をとることも心がけてください。