X脚ってどんな状態を指すの?
内股で膝だけがついているのがX脚
X脚は外反膝ともいわれ、両膝が内側に向かって彎曲した状態となっています。そのため、左右の膝の内側を揃えたとしても、内くるぶしが接しないという点が特徴的です。
このような方は普通にしていても、内股になってしまい、膝だけがついてしまいます。そのため、後ろから見るとまるで脚がXのようになっているために、X脚と呼ばれています。
膝が内側をむいている
X脚の方は膝が内側をむいているという特徴があります。これは生理的になってしまう場合もあれば、病気や体質などによって変形した結果として起きてしまうこともあります。
子供であれば、2歳から6歳の間は自然とX脚になっていることが多いと言われていますが、大人になってからのX脚は一般的なものではありません。大人のX脚の場合は、姿勢や習慣など、さまざまな原因からこのような状態になってきてしまったと言えます。
反り腰と言われる
X脚の方は反り腰と言われていることが多いです。骨盤が前傾していることが原因でX脚になっている方は、同時に反り腰となってしまっている方が多いでしょう。
背中とお尻を壁につけたとき、腰の隙間の中に手を入れることができれば、反り腰と言えます。それぐらい骨盤が前に出ていると、骨盤についた大腿骨が内側にねじれ、X脚になりやすいとされています。
お尻が出ている
X脚の方は、お尻が出る状態となっている方が少なくありません。これも骨盤の傾きが原因になっていると言えます。
反り腰になることで骨盤が前に傾き、お尻が後ろに大きく出やすいです。お尻が後ろの方に突き出ている姿勢は、X脚の方共通の特徴としても知られています。
X脚かも!こんなクセがある人は要注意
普段の生活習慣や姿勢によってX脚になりやすいというタイプの方がいます。
どのような癖のある方が注意するべきなのか説明しましょう。
猫背になりがち
まずX脚になりやすい人は猫背になりがちです。これは骨盤が歪んでしまっていることが原因です。このような方はX脚になりやすいだけではなくて、O脚にもなりやすいでしょう。
しっかりと姿勢を維持することができないというのが、その理由の一つです。筋肉が弱いという方も多いでしょう。猫背を早く矯正しないと、骨盤や足腰などに負担がかかり、どんどん状態が悪化することにもつながりかねません。
バッグを片方の肩・腕で持つ癖がある
片方の腕や肩でバッグを持つ習慣がある方は多いでしょう。リュックであればバランス良く体に負担がかかりますが、バッグを片側のみで持ってしまうと、バランスをとるために体が左右非対称の筋肉の使い方をしてしまいます。
これによって筋肉のバランスがおかしくなってしまったり、骨盤が歪んでしまったりする原因になり得ます。このため、歩いているだけでも、姿勢がどんどん悪くなってしまうことにつながるでしょう。
靴はヒールを履くことが多い
ヒールを履く機会が多い方はX脚になりやすいと言われています。ヒールを履いていると、歩くときに変な癖がついてしまうことも多いです。
膝曲がりになったまま歩いてしまう癖などは、最終的にX脚の定着へつながりかねません。ヒールを履くときには、しっかりとした姿勢で歩くことが大切です。
脚を組んで座る
脚を組んで座ることがくせになっている方がいます。しかし、脚を組んでいる状態を長時間保つことは、姿勢にとってあまり良いことではありません。
片足にばかり負担をかけてしまうため、その結果として筋肉のバランスが悪くなってしまうほか、骨盤もずれやすくなってしまいます。このような方の場合は背骨も歪んでいることが多く、その他の体の歪みにもつながりやすいです。
X脚で引き起こされるトラブル
X脚になってしまうと、見た目の問題だけではなくてさまざまなトラブルが起きやすくなってしまいます。どのようなトラブルがあるのかを紹介しましょう。
腰痛や肩こりになりやすい
X脚の状態は、筋肉のバランスが悪くなってしまったり骨盤がずれてしまったりするため、普通の人にはない負担が腰や肩にかかりやすくなってしまいます。
また、重心がずれてしまっていることも相まって、肩や腰だけでなく、体のさまざまな部位に負担もかかりやすいです。場合によってはそれが痛みとしてあらわれてしまうこともあるため、X脚が原因となって体の痛みが慢性化している方も多いと言います。
疲れやすい
X脚の方は、普通に歩いていても疲れやすくなってしまいます。正しい姿勢の方と比べると、歩いているだけでも、体のいろいろなところに負担がかかりやすくなってしまうでしょう。そのような状態のままで普段生活をしているため、特に大きな運動をしているわけでもないのに、疲労が溜まってしまうこともあります。
また、疲れやすいことから、座って日々を過ごすことも多いかもしれません。しかし、その座り方の姿勢によって、余計にX脚が悪化するという悪循環が生じているケースも存在します。
骨盤が歪み下半身が太くなりやすい
骨盤が歪んでしまうと、下半身が太くなりやすいというのはご存知だったでしょうか?骨盤が左右に広がると、それによって胃腸が垂れ下がりやすくなり、下半身が太って見えるようになります。
また、骨盤が反ってしまうとおしりが出てしまうため、それによって下半身太りに見えやすくなります。さらに、骨盤が傾くことで筋肉の働きが悪くなってしまい、それによって脂肪燃焼が悪くなるため、太りやすくなる原因にもつながるでしょう。
酷くなると関節症を引き起こす原因にも
X脚は、常に関節に負担をかけている状態となっています。そのような状態が長く続くと最悪の場合は関節症を引き起こしてしまうかもしれません。
長時間歩き続けたり立ち続けたりすると、関節にどんどん負荷がかかっていき、やがては炎症を起こしてしまう可能性もあるでしょう。関節の痛みを感じるようになったらかなり危険な証拠です。
改善する方法はあるの?
X脚はしっかりとストレッチや運動をすることによって、改善が期待できます。こちらではX脚を改善するための具体的な方法について紹介しましょう。X脚に悩まされている方はぜひとも参考にしてください。
座ったままできるストレッチ
座ったまま簡単にできるストレッチです。
このストレッチであれば、椅子があるところであれば、どこでも簡単にできるでしょう。このストレッチによって、筋肉や骨の位置を正しい場所に戻していく効果が期待できます。
太ももの筋肉のバランスを整えるスクワット
X脚の方は太ももの筋肉のバランスが整っていないことが多いです。そこで簡単なスクワットを応用したストレッチをすることによって、バランスを整えられます。
筋肉トレーニングのスクワットとは違って、大きく体に負担をかけるわけではないので、簡単に毎日続けることができるでしょう。
足裏あわせストレッチ
また、足裏を合わせた状態で貧乏ゆすりのように太ももを動かしていくだけでもX脚の改善に効果はあります。
X脚が治るとうれしいこんなこと
X脚を治すことができればさまざまなメリットがあります。X脚が治ることで得られるうれしいことを紹介しましょう。
身体の歪みから解放されて小尻になれる
X脚を治すことができると、体の歪みを正常な状態に戻すことができます。X脚の状態だと、お尻が後ろに出てしまうほか、お尻の筋肉をあまり使わなくなってしまい、お尻が垂れてしまうことがあります。
体の歪みを解消できるとしっかりとお尻の筋肉を使えるようになるため、どんどんお尻が引き締まり、最終的には小尻になれるでしょう。
脚長効果で好きなファッションが楽しめる
X脚というのは膝が曲がっている状態となっています。そのため、これを治して膝をまっすぐ伸ばした状態になれば、今よりも脚を長くすることができるでしょう。
X脚の方は脚が短く見えやすいですが、これを解決することによって、膝をすらっと見せることができます。脚を長くすることができれば、さまざまなファッションを楽しめるようになるでしょう。スタイルも良く見えるようになります。
むくみ・冷え症が改善される
脚は心臓から遠い位置にあるため、もともと血流が悪くなりやすい部分です。X脚の場合は、ますます血流が悪くなり、脚がむくみやすくなってしまいます。
また、血流が悪いことが原因で冷え性にもなってしまう事もあります。X脚を改善することができれば、血流がスムーズになるため、むくみや冷え性の解消も期待できるでしょう。脚に水がたまらなくなり、血液がしっかりと流れることで、体温も上昇しやすくなります。
まとめ
X脚を改善することができれば、骨や筋肉の歪みのない体になることができます。紹介したストレッチを継続することで、X脚の状態を改善していく心がけてみましょう。