頬のたるみを引き起こしてしまう原因
年齢を重ねていくと頬がたるんでくる、というのは何となく理解しているものの、それがどのようなメカニズムなのか詳しくご存知という方は恐らく少ないでしょう。まずは頬のたるみを引き起こしてしまう原因について見てみましょう。
顔の表情筋が衰え、重さを支えられない
人間の体にはさまざまな筋肉がありますが、顔にも表情筋という筋肉があります。この表情筋が衰えることによって頬の肉を支えることができなくなると言われています。頬がたるんでしまうのはこれが大きな原因の一つとされています。顔の表情筋は意識して使うようにしないとどんどん衰えてしまいますし、次第に頬の肉の重みを支えきれなくなる恐れがあります。
水分がたまって顔がむくみ、その重さに耐えきれずたるむ
顔がむくみやすい方は多いのではないでしょうか。朝起きたら必ず顔がむくんでいる、パンパンになっているという方もおられるでしょうが、むくみの原因は水分が溜まっているせいと言われています。余分な水分や塩分が多いとむくみやすくなりますし、顔がむくむとその重さに耐えきれなくなってたるんでしまうとされているのです。
老化によりコラーゲンが減少して肌のハリが失われる
肌のハリや潤いに大きな影響を及ぼしているのはコラーゲンと言われています。コラーゲンが肌にイイとされているのは、女性なら誰でも知っていることかと思います。このコラーゲンは加齢とともにどんどん減少してしまうとされ、そうなると当然肌のハリなども失われてしまう恐れがあります。肌のハリが失われることによって頬のたるみを引き起こすとされています。
紫外線によるコラーゲンの減少
コラーゲンが減少してしまうのは加齢だけが原因ではありません。実は紫外線による影響でコラーゲンが減少してしまうと言われています。普段から適切な紫外線対策をしているのならまだしも、まったく紫外線ケアをしていない方だとそのせいでコラーゲンが減少してしまう恐れがあります。
姿勢が悪い・糖分の摂りすぎなどの生活習慣
生活習慣が原因で頬がたるんでしまうということも多々あります。姿勢が悪いといつもうつむき加減になってしまいますし、そうなると顔の肉も重量に従おうとするとされています。また、糖分や塩分などを摂りすぎることによって頬がたるんでしまうこともありますから、生活習慣にも気を付けたいですね。
乾燥により水分を失って弾力がなくなる
肌に潤いを与えているのは紛れもなく水分ですし、肌にしっかりと水分があればハリと潤いもキープできるとされています。乾燥によって水分が失われてしまうと肌の弾力もなくなってしまい、それが原因で頬が垂れてしまうことがあります。こうしたケースも多いですから注意が必要ですね。
頬のたるみ改善策!表情筋マッサージ
頬のたるみを改善するための方法はいくつかありますが、もっともポピュラーなのは表情筋のマッサージではないでしょうか。詳しくは動画を観るとよく分かるのですが、ここでは頬のたるみ改善に役立つ表情筋マッサージについてご紹介しましょう。
1.顔を両手で包みこみ、手のひらで顔を温める
まずは頬を両手で包み込むようにしてください。手のひらで両側の頬を包み込むようにしていると次第に温かくなってくると思います。しっかりと手のひらで顔を温めてください。
2.両手の平でおでこを軽く押さえ、こめかみにむかってさする
次に両手の平でおでこを軽く押さえます。あまり強く押さえすぎないように注意してくださいね。そのままこめかみのほうに向かってさすります。
3.両手の人差し指と中指で、小鼻から眉間に向かって優しくさする
両手の人差し指と中指を使ってマッサージを行います。小鼻から眉間に向かって優しくさするようにマッサージしてください。
4.小鼻から上唇に向かって優しくさする
今度は小鼻から上唇に向かってマッサージをします。この時も力任せでなく優しくマッサージするのが基本です。
5.こめかみから耳の下までさする
こめかみから耳の下までさすってください。あまり強く押しすぎると痛くなることがありますから注意しましょう。
6.頬から耳の下までさする
次に頬から耳の下までマッサージをします。優しくマッサージをしてくださいね。
7.目尻から目の下を通り、一回転させて耳の下に向かって優しくさする
目尻から目の下を通って一回転させ耳の下に向かってマッサージをします。動画を観ながらやると簡単ですよ。
頬のたるみ改善策!首リンパマッサージ
首リンパのマッサージを行うことで頬のたるみを改善できると言われています。リンパの流れが悪くなると水分や老廃物も溜ったままになってしまうと言われていますので、たるみの原因になってしまう恐れがあります。
1.手にクリームかオイルを馴染ませる
クリームやオイルを手になじませてください。クリームもオイルも使わずにマッサージしてしまう方もいますが、より効果的にマッサージするならオイルやクリームを使ったほうがいいとされています。オイルやクリームを使うことでスムーズにマッサージができますよ。
2.耳の下にある耳下腺リンパ節を挟み、ゆっくり耳下腺を温めていく
体にはいくつものリンパ節がありますが、頬のたるみを改善するには耳の下にある耳下腺リンパ節にアプローチします。まずはここを挟んで耳下腺を温めるようにしてください。こうすることでリンパが流れやすくなるとされています。
3.温まってきたら、鎖骨リンパまで流す
しっかりと温まったと感じたら鎖骨リンパまで流すようにマッサージします。クリームやオイルを使っているのならスムーズに手も滑るでしょうし痛くもないでしょう。何も使わずにマッサージしている方で、少しでも痛みを感じたらオイルなどを使ってください。
4.首と肩の付け根から後ろから前へ流し、鎖骨に運ぶ
首とか他の付け根の後ろから前にリンパを流すようにします。鎖骨のあたりまで運ぶようなイメージでマッサージしてください。リンパマッサージを行うときには常にリンパの流れを意識して行うということが大切です。
5.鎖骨リンパ節をマッサージしてほぐしていく
鎖骨リンパ節をマッサージしてほぐしていきます。あまり強くやりすぎると痛くなってしまう恐れがありますので、注意してくださいね。強くマッサージしたからといって効果が高くなるわけではありませんから、優しくマッサージしてください。
6.こめかみから耳下腺リンパ節、鎖骨リンパ節へ流す
こめかみあたりから耳下腺リンパ節、鎖骨リンパ節へリンパを流すようにマッサージします。ここが最終局面ですからしっかりとリンパを流すようにするといいでしょう。先ほども言ったように強くやりすぎないのもポイントです。
頬のたるみ予防策
ここでは普段からできるたるみの予防策についてお伝えしたいと思います。日ごろの生活でちょっと気を付けるだけで頬のたるみを予防することができますから、ここでご紹介することもしっかりと覚えておいてくださいね。
紫外線対策で肌を守る
肌を紫外線から守ることで頬のたるみを予防することが可能とされています。紫外線は肌に良くないもの、という認識は誰にでもあるでしょうが、紫外線はコラーゲンを減少させてしまうという弊害があるとされています。コラーゲンが少なくなると肌の弾力も失われて頬のたるみを引き起こしてしまいますから、普段からきちんと紫外線への対策をするように心がけてみてください。紫外線は年中降り注いでいますから、夏のあいだだけケアしてもダメですよ。
食べ物をよく噛んで表情筋を鍛える
普段から表情筋を鍛えることを意識しながら生活するのも頬のたるみ予防に役立つとされています。食事のときにしっかりと食べ物をよく噛むことによって表情筋を鍛えることができると言われています。表情筋が衰えるとそれが頬のたるみの原因になってしまいますから、日々の食事のときにきちんと噛んで表情筋を鍛えることを意識してください。毎日続けていれば効果も期待できます。
視線が下向きにならないように姿勢をよくする
姿勢が悪いと下向きになってしまいますし、それが原因で頬がたるんでしまうことがあります。なるべく視線が下向きにならないように普段から姿勢を良くすることも意識しましょう。気が付いたら姿勢が悪くなっている、という方もおられるでしょうが、毎日意識していれば自然と姿勢も良くなっていくとされています。
乾燥から肌を守り肌のバリア機能を保つ
肌のバリア機能を保つことで頬のたるみを予防できますから、乾燥から肌を守ることを心がけてください。乾燥は肌の大敵ですし、さまざまな肌トラブルを招いてしまうこともあります。頬のたるみの原因にもなってしまいますからきちんと保湿もしてくださいね。
細胞の老化の原因、糖化を防ぐ
糖化は老化の原因と言われています。細胞が老化してしまうのは糖化が原因と言われていますから、糖化を防ぐような生活を送った方がいいとされています。糖化を防ぐには、炭水化物の摂りすぎに注意することですね。糖質が体内に多くなってしまうと糖化を招いてしまう恐れがあります。
まとめ
頬のたるみの原因や改善策についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。頬がたるんでしまうと老けて見られてしまいがちですし、女性にとってはあまり嬉しいことではありませんよね。普段からしっかりと予防もしたいですし、生活習慣から見直していくと頬のたるみ予防もできると思います。表情筋が衰えないように普段から意識しておくとなお効果的ですね。