マイナス思考の人の特徴
過去の失敗や周囲の評価、自分の性格や容姿に自信がなく、マイナス思考に陥ってしまう人は少なくありません。マイナス思考に陥りやすい人の特徴をまとめました。
自分に自信がない
マイナス思考の人は、相手に自分の意見を否定されたり、自分のしたことを評価されなかったりすることに対して恐怖心を抱えがちです。これは、自分に自信がなく、相手から拒絶されたり周囲と比較されたりすることを恐れていると考えられます。
理想・ハードルが高すぎる
目指す姿に対する理想が強く、達成する難しさからマイナス思考を持つ人も少なくありません。完璧主義であるがゆえに、物事に取り組むときに達成できないリスクを想像してしまいます。完璧にできない自分のことを考えて臆病になってしまうのです。
固定観念に縛られている
「こうであるべき」という固定観念が災いし、現状とのギャップに対してマイナス思考を抱く方も少なくありません。先入観を持って物事を悪いほうに捉えてしまうため、物事を前向きにとらえられなくなってしまいます。そのため、自分が思う常識にこだわり、そこから外れたことに対してネガティブに考えてしまうのです。
今の自分が嫌いで仕方がない
自分の性格や容姿、能力的な不足を感じ、自己嫌悪を覚えてマイナス思考になる人もいます。今の自分をよくしようという向上心が沸き上がらず、物事をポジティブに考えられない人も少なくありません。せっかくチャンスが目の前にあっても努力せず、成長の機会を逃してしまう人もいるようです。
後悔が深く失敗から学ぶことが出来ない
取り組みに失敗したあと、「失敗したこと」そのものにフォーカスしすぎて、次のアクションができない人もいます。「自分はどうせ失敗するから」という気持ちから、ついマイナス思考になってしまうようです。何年経っても過去の後悔を引きずり続け、次の一歩を踏み出せない人は少なくありません。
他人と比べて自虐的
自分の能力のなさや失敗した経験ばかり振り返り、ついネガティブに考えてしまう人もいます。自虐的な言葉の裏側に、あらかじめ失敗したときのリスクヘッジを含ませていませんか?「どうせ自分はできないから」という気持ちで行動しない自分を正当化するのは、意外とマイナス思考に陥る人の典型的な行動パターンです。
マイナス思考のデメリット
マイナス思考は自身の選択肢を狭め、心身にも悪影響を与えてしまいます。また、周囲にも不快な印象を及ぼす可能性も少なくありません。デメリットについて具体的に見てみましょう。
周りに良い影響を与えない
マイナス思考な発言を繰り返していると、その場にいる人全員の空気も悪くなってしまいます。職場の雰囲気が悪くなったり、プライベートの場の空気を壊してしまったりと、悪影響を及ぼしてしまうことも珍しくありません。
自身の心身にも影響が及ぶ
マイナス思考の発言は、自分の思考や行動を狭めてしまう可能性があります。考え方がネガティブな結果、ストレスが溜まって心身の調子を崩してしまう恐れもあるので注意が必要です。たとえば、脳の老化が速くなってしまったり、老け込みやすかったりするという意見も見受けられます。
ローリスクであるが故にローリターンである
マイナス思考の人は、行動量が少なくなるため大きな失敗をしません。ただし、リスクもない代わりにチャンスを逃してしまい、結果的に得るものが少なくなることも多いです。安定した生活を送りやすい代わりに、刺激的で楽しい日々を手に入れるのは難しいかもしれません。
マイナス思考にもメリットがある
悪い意味で使われることの多いマイナス思考ですが、一方でメリットもあります。少し考え方を変えるだけで、トラブルやミスに強く、成長志向になれるのが強みです。具体的なメリットを見てみましょう。
慎重に行動するためトラブルが想定できる
事前に悪いことを考えてしまうマイナス思考の人は、言い換えると出来事に対して起きうるトラブルを想定していると言えます。そのため、たとえば怪しい話に安易に乗らず、トラブルに巻き込まれにくいのが強みです。失敗に対して二重、三重と手を打つこともできるため、リスク管理を求められる仕事にも向いています。
他人に目が行くため細かいところに配慮が出来る
マイナス思考の人は周囲の評価を気にするため、他人の性格や考え方をよく見ていることが多いです。ポジティブな発言を意識するだけで、気配り上手になれるでしょう。相手に押し付け過ぎず、相手の希望に応える行動ができます。
反省により成長のチャンスを得られる
常に自分の行動や発言が嫌われていないか気にするマイナス思考の人は、次に活かすという考え方を持つだけで成長のきっかけを見つけられます。自分の行動や発言を振り返るとき、次はどうすべきか考えるとマイナス思考が活きるはずです。
普通の人が気づかないポイントも見つけられるので、他の人よりも仕事や趣味で活躍できるかもしれません。
注意深いため同じミスを繰り返すことが少ない
マイナス思考の人の多くは、一度犯したミスを繰り返さないための注意力が身に付きやすいです。同じ状況になったときにミスを思い出せるので、意識して行動するとミスの少ない人になれます。
ただし、石橋を叩きすぎると仕事が溜まってハードワークになり、結果的にミスが増える恐れもあるので注意しましょう。
疑うことが多くなるため真実にたどり着ける
マイナス思考の人は相手の発言の意図や行動の目的を考え、相手の真意を探る力があると言えます。何度も相手の発言や行動を疑ってしまうかもしれませんが、結果的に大きなトラブルに巻き込まれずに済むことも多いです。
物事を客観視出来るようになる
マイナス思考の人は自分が行動しないことが多い代わりに、一歩引いた目線で物事を考えられる人も少なくありません。客観的に物事を捉えることができるので、たとえば仕事の中でもクールに分析できます。ただし、マイナス思考が強すぎると事実を悪いほうに歪めて見てしまうので、他人の意見も参考にするとよいでしょう。
マイナス思考を克服するには?
メリットもあるマイナス思考ですが、基本的にはポジティブに物事を考えられるようになったほうがよいことも多いです。チャンスに巡り合う機会も多く、将来大きな成果につながることも少なくありません。マイナス思考を脱出する方法をまとめました。
無理せず時にはリフレッシュ
マイナス思考がひどいと感じた人は、趣味を楽しんだり休暇を取ったりしてリフレッシュしてみましょう。マイナス思考の人は忙しくなると、「もっと忙しくなったら嫌だな」という気持ちになり、さらにネガティブになるからです。心にゆとりを持つことでネガティブな考えが消えるかもしれません。
運動をして気分転換する
人間は運動をするとストレスが発散されるので、マイナス思考になっているときはウォーキングやストレッチをしましょう。また、身体が温まるとポジティブな考えを持ちやすいと言われているため、少し体温が上昇する程度に運動することをおすすめします。
失敗を恐れずチャレンジを意識する
失敗を恐れて行動しないことが一番よくないと言われますが、新しい物事は積極的にチャレンジしたほうが得られるものは多いです。
マイナス思考で新しいことに臆病な人と比べ、まずは一度やってみる人が周囲から評価されることも少なくありません。「失敗は成功の母」という言葉もありますが、マイナス思考の人は週1回でも新しい体験に身を置くように行動してみましょう。
良かったことを思い出せるようにしておく
マイナス思考の人は過去を引きずってしまい、ある種のトラウマに囚われて行動できなくなっていることも少なくありません。常に成功体験を思い出せるように日記やブログに記録しておき、いつでも読み返せるようにしておくとよいでしょう。達成したときの喜びは、リスクを避けて何も失敗しなかったときよりも大きいはずです。
他人に対して期待をしない
相手に対して期待しすぎず、もし期待通りに応えてくれたらラッキーという程度に捉えるようにしましょう。「他人を信用して裏切られるのが怖い」という気持ちからマイナス思考になる人もいます。しかし、他の人はあなたではありません。思い通りの行動をしてくれるほうが珍しいものと割り切りましょう。
過去や未来よりも今を大事にする
過去の失敗に引きずられたり未来のことに悲観的になったりする人もいますが、大切なのは、「自分が今何をすべきか」です。常に目の前のことに取り組んで成長し続ける人生は、そうでない人生と比べて5年後、10年後に大きな差が出ます。リスクを回避する考え方も必要ですが、本当に今回避すべきリスクかを考えるようにしましょう。
筋トレをしてテストステロンを増やす
男性ホルモンのテストステロンが分泌されると、脳に幸福感を与え、チャレンジ精神や判断力の向上などの好影響を与えます。効率よくテストステロンを分泌させる方法は筋トレです。腕立て伏せやスクワットは筋肉量アップやダイエットにも効果的なので、ぜひ毎日トレーニングしてみましょう。
睡眠をしっかりとる
6時間未満の睡眠はマイナス思考を招く原因です。1時間程度の睡眠不足は自覚がないことも多く、振り返ると「なんとなくパフォーマンスが悪かった」ということも少なくありません。マイナス思考になっていると感じた人は、ぜひ平日の睡眠時間を1時間伸ばすようにしてください。
まとめ
マイナス思考は時にはメリットをもたらすこともあり、一概に悪いことではありません。しかし、ネガティブな発言や消極的な行動を繰り返していると、本来待ち受けているはずの明るい未来を逃してしまうこともあります。
物事のリスクについて考えることも大切ですが、メリットに目を向けて行動することも必要です。今回ご紹介した克服法を試しながらポジティブな考え方を身に付けましょう。