まずは執着する理由を探りましょう
執着してしまう理由を知れば、脱却する機会も見つけられます。終わったことを根に持ったり、不満や恐怖を覚えていたりする場合、そこにとらわれ続けても何も変わりません。ここでは人が執着してしまう理由について解説します。
終わったことを根に持っている
終わったことは結果を変えることができないのに、クヨクヨと考えてしまうことがあります。それ自体が執着してしまっている証拠です。執着というのは後悔とは違います。後悔は終わったことを悔いるのですが、執着はさらにそこから変えられもしない過去を変えようと躍起になってしまうことを言います。
自信を持てていない
自分に自信がないと、人は何かに依存してしまう傾向にあります。自分1人で生きていく自信がない人は、結婚生活で相手に依存することになりかねません。恋愛だけではなく仕事などでも、自信がないと執着してしまうことがあるので注意が必要です。
また、自信がないと感じている方は、以下の記事もチェックしてみてください。
現状に不満を感じている
現状に満足できないと、理想に執着してしまうことがあります。現状を変える努力をしていないのに理想だけが膨らんでしまって、その執着から抜け出せなくなってしまうのです。現状に満足できない人は、マインドを変えない限り今後も満足することはできません。
ありのままの自分を受け入れられない
ありのままの自分を受け入れられない人ほど、理想の自分に執着してしまいます。今の自分に満足できないなら、変えるために努力するしかないでしょう。しかし執着が強い人ほど現状維持をしたがるという、矛盾の螺旋を歩き続けることになります。
また、自分を嫌いだと感じてしまっている方は、以下の記事から対処法をチェックしましょう。
手にしたものをなくすことに恐怖を覚えている
手にしたものを失う恐怖が大きいのも、執着してしまう理由です。特に自分の財産や資産などに固執する傾向があり、それらがあって自分が成り立っているという勘違いをしてしまっています。本来は何もなくても自分は自分なのですが、自信がないからこそ目に見えて価値のあるものに囲まれていないと不安になるのです。
完璧を求めている
完璧主義の人ほど多くの場合、物事に執着してしまいます。完璧な人間はいないのですが、より完璧になろうとして自滅してしまうためです。ありのままの自分を受け入れることができないので、自分で自分の首を絞めている状況といえます。
他人を信じることができずお金や物に走っている
他人を信用できないため、お金や物などに走っている人が目立ちます。人同士の関係は簡単に変わってしまうものですが、お金や物は裏切りません。自分が人間関係を繋いでおける自信もないため、お金や物に執着してしまうのです。
まわりの評価を意識している
周囲の評価を常に気にしている方も、他人依存の思考回路になってしまっています。自分が自分を認められればそれで良いのですが、他人からの評価こそがすべてだと思っているのです。当然、他人の評価を自分でコントロールすることはできません。このため評価に依存しては、浮き足立ったりひどく落ち込んだりを繰り返します。
また、優柔不断なことで悩んでいる方は、以下の記事から対処法をチェックしましょう。
自分の暮らしの中で問題があってはならないと思い込んでいる
完璧主義だからこそ、自分の生活の中で問題が発生するのを嫌うのもこのタイプです。自分の暮らしが完璧に送れないとストレスを感じ、結果的に苦しくなってしまいます。執着を捨てれば、気軽に生きていくことができるのですが、そうはいきません。そもそも自分の生活が完璧でないと落ち着かないため、依存体質から抜け出すことができないのです。
お金だけが自分を幸福にしてくれると思っている
お金を持つことが自分の幸せだと勘違いしている方も多いです。実際に幸せの形は無限大で、正解というものはありません。理想という謎の思想に囚われているので、その理想を掴むためだけに行動してしまいます。そういう考え方が「お金=幸福」という極論に至らせるのでしょう。
執着しない方法とは?
執着しないためには、まずたくさんの人と出会うことが大切です。ときには運動をしたり、趣味を楽しんだりして生活の視点を変えることも必要になるでしょう。ここからは、執着しない人になるための方法を解説するので、今後の生き方の参考にしてください。
まずは自己分析をして自分を知る
人についつい執着をしてしまう…という方は、「なぜ自分が執着をしてしまうのか」原因を知るために自己分析を始めてみましょう。
グッドポイント診断では、あなたの5つの強みを知ることができます。その強み故に「人に執着をしてしまっているのではないか」と分析をしてみましょう。人に執着をしてしまうことを理解し、それを「いいところ」に変えることができれば、人に執着してしまうということも強みに変えることができますよ。
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あなたの個性からくる「くせ」を知り、その改善法をチェックする

出典:ミイダス
ミイダスのパーソナリティ診断では、あなたの生まれ持った個性を知ることができます。さらに、その個性からきてしまう「くせ」を知ることができます。
あなたが人に執着してしまうのは、個性からくる「くせ」の場合があります。パーソナリティ診断ではその改善法も教えてくれるので、一度ぜひ診断をしてみましょう。
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人に会う機会を増やす
人に会う機会が増えると、色々な繋がりが生まれます。そのため1人に固執することがなくなるのです。人間関係が希薄な人ほど執着してしまうので、ありのままの自分を受け止めてくれる人とたくさん出会ってください。
また、人間関係に悩んでいる人は、以下の記事もチェックしてみてください。
定期的に物・人間関係を整理する
定期的に物や人間関係を整理することも重要です。自分が執着している物や人間関係は本当に必要なものでしょうか。深く考えてみると、生きていく上ではそこまで必要ないものかもしれません。断捨離とは言いませんが、必要なものとそうでないものを見極める力をつけておきましょう。
運動する
運動をすると心も身体も健康になるほか、無駄に考える時間も少なくなります。身体を動かしている間は雑念も生まれにくいので、実際には肉体だけではなく精神もとても楽になるのです。散歩だけでも良いので、外の空気を吸って身体を動かす時間を作りましょう。
執着の対象の代わりになるものを確保しておく
執着している人は、依存の対象となるものが必ず存在します。お金や物、人など執着する対象しかなければ、当然のようにそれに固執してしまいます。まずは執着の対象の代わりになるものを確保してください。趣味を増やしたり、人間関係を広げたりするだけでも、ひとつのものに縛られることはなくなります。
周囲の助言を受け取り冷静になって考える
周囲の助言も大切です。執着する人は自分の理想などに囚われていることが多いため、自分本位で考えてしまうことがあります。しかし、他人からの助言を冷静に受け取って考えることで、間違いに気づくこともできるのです。
執着の対象を紙に書いて捨てる
執着の対象を紙に書き出すという方法が効果的です。メモなどでも良いので書き出してみて、自分が何に執着しているのか客観的に理解してください。そして書いた紙を捨てることによって、まずは疑似的に執着心を捨ててみます。するとどこかスッキリして、考え方も自然と変わってくるはずです。
執着を手放したいと思えるまで苦しみと向き合う
執着する人は、本当に追い込まれるまで自分の状況を実感できないこともあります。そのため、執着心を手放したいと思えるまで、苦しみと向き合うのもひとつの手です。苦しみを受け止めて、ダメな自分も飲み込んでいくことで、自分で自分を認められるようになります。物や人ではなく、自分という軸を持つことが重要です。
恋人とだけでなく一人の時間を充実させる
恋人などの特定の関係を持つ人ではなく、1人で過ごす時間も充実させてみてください。1つの物や人に頼っていると、それに依存してしまい、失ったときにとてつもない恐怖を覚えてしまいます。それがトラウマとなるとより執着心は強くなってしまうでしょう。
執着しない生き方をすることの魅力
執着しない生き方を手に入れると、ストレスフリーな生活が待っています。周囲の環境もスッキリしますし、お金の無駄遣いも減り、気分も晴れるはずです。ここからは執着しない生き方をすることで得られる魅力について解説します。
ストレスが軽減される
執着していると、常に物や人に左右されてしまい、ストレスが溜まります。執着から抜け出して本当の自分を手に入れると、そういったストレスからも解放されるでしょう。
新しいストレスを生み出さないよう、常に色々な物や人に触れていられるとベストです。
部屋がすっきりして気分も晴れる
無駄な物などにも執着しなくなるので、部屋がすっきりします。不要なものを買い漁ることもなくなり、物に囲まれた生活から脱却できます。価値のない物に執着しないよう、本当に価値のあるものを見極めていくことが大切です。
お金の無駄遣いをしなくなる
お金の無駄遣いをしなくなるのも魅力と言えます。執着していないので、お金はもちろん物や人にかかる出費も抑えられるでしょう。執着する人は、何かが自分の手から離れるのが怖くて無駄遣いしてしまうこともあります。執着がなくなれば、それらの不安や心配からも解放されますよ。
常に今に目を向けて暮らすことができる
過去や未来に囚われることがなくなるので、今を見つめて暮せるようになります。もちろん過去を振り返ったり、未来を想像したりすることは重要です。しかし、それらに執着して今を確実に生きられないというのは本末転倒でしょう。
まとめ
何かに執着して生きるのは疲れますが、多くの人は無意識のうちに依存しています。執着をやめれば、生き方の本質が見えてくるもの。物事の本質をしっかりと見極めて、自分にしか送れない人生を歩んでいきましょう。