クチャラーとは?
クチャラーとは食事の際にクチャクチャと音を立てながら食べてしまう人のことです。本人は意識していないことが多く、子供の頃から改善しようともせずに放置してきた結果でしょう。
どこにでもクチャラーはいるものです。年齢や性別を問わずに存在しており、周りから嫌われています。
クチャラーは嫌われる!
食事のマナーとして問題があり、周りをイライラさせているのがクチャラーです。クチャラーが嫌われてしまう原因について紹介します。
不快に感じる人が多い
クチャラーはその音が周囲を不快にさせてしまいます。クチャクチャと食べる音というのは、聞いていてあまり気持ちの良いものではありません。意識しないようにしようと思っても、自然とその音を聞くだけで不快に思ってしまうのです。クチャラーという名称があることからも分かるように多くの方が迷惑しているのです。
食事のマナーとしてもよくない
そもそも食事の際に音を立てて食べることは行儀が悪いとされています。そばやうどんを食べる際には音を立てて食べることは許容されているのですが、基本的にはよくないことです。
多くの家庭では子供が音を立てながら食事をするのはしつけの対象となるでしょう。そのままでは学校や社会に出てから周りを不快にさせてしまうからです。
しかし、きちんと食事のマナーを家庭で教わらなかった方もいます。学校ではそれほど食事のマナーをうるさく言われる場面は少ないでしょう。その結果、いつまで経ってもクチャラーが続いてしまうのです。家族みんながクチャラーというケースもあるでしょう。
一緒に食事しているとイライラする
クチャラーと食事をしているだけでもどんどんストレスが溜まってしまいます。その原因として、クチャラーを指摘するのがなかなか難しいからです。クチャラーは自分が悪いことをしているという意識がありません。そこでクチャラーを指摘してしまうと逆ギレされてしまうこともあります。そのため周囲が我慢することになるのです。
見ず知らずの他人でもムッとなる
クチャラーというのはそれが誰であってもイライラしてしまうものです。身内がクチャラーの場合はもちろんのこと、飲食店で見ず知らずのクチャラーがいても、指摘することが絶対にできない状況のため、イライラするのです。場合によっては席を移動することもあるでしょう。
家族がクチャラーだと食事のたびに苦痛
もし家族の中にクチャラーがいると、毎日の食事が地獄のような時間となってしまうでしょう。特にそれが親や兄、姉など年上の場合には指摘しても言うことを聞いてもらえない可能性が高いかもしれません。今後の付き合いのことも考えて我慢するという方も多いでしょう。そのストレスはとても大きなものとなります。
クチャラーになる原因は?
クチャラーは鼻で呼吸ができなかったり、歯や舌に問題のあるケースが多いです。クチャラーになってしまう根本的な原因について見てみましょう。
鼻で呼吸ができていない
鼻で呼吸をするのが普通ですが、それができない人は意外と多いものです。たとえばいびきをかいてしまう方は口呼吸になっていることがあり、食事の際にもどうしても口が開いてしまうのです。それが癖になっている方もいるでしょう。口が開けば、それで噛む音がしてクチャラーとなってしまいます。
口に食べ物を詰め込みすぎ
口にたくさん食べ物を詰め込みすぎてしまうと、どうしても口を閉じられなくなります。そうなると口を開けた状態で咀嚼することになり、そこでクチャクチャ音が出てしまうのです。
そもそも、物を噛めなくなるほど詰め込むのは行儀が悪いことです。食事のマナーの悪い人はクチャラーになりやすいのです。
唇を閉じて噛む習慣がついていない
きちんと唇を閉じて物を噛むことができるならば、クチャラーになってしまうことはありません。しかし、それが習慣としてできていない方がいるのです。そのため、意識しなければクチャラーは改善されないのです。
歯のかみ合わせが悪く、唇がきちんと閉じない
何もしていない状態で唇が閉じていない方がいます。これは歯のかみ合わせが悪くなっているためです。います。すぐに歯科医に診てもらい、クチャラーにならないように意識しましょう。
舌に問題がある
歯ではなくて舌に問題を抱えているというケース。舌の位置や大きさの問題で動きが制限されている方がいるのです。舌を前後に動かす傾向のある方はクチャラーになりやすいとされています。
たとえば幼少期に指を噛む癖があると、舌の位置が低くなりやすいでしょう。それで咀嚼音が出やすくなっているのです。
クチャラーの改善方法は?
クチャラーは口を閉じてたくさんものを入れないで噛むようにすれば改善されます。クチャラーを改善するための方法を見てみましょう。
食事のたびに音が出ていないか意識
本人が自分の咀嚼音に敏感になるべきでしょう。常に自分が今、音を出していないのか意識するべきです。咀嚼音が周りをつらくさせているのです。これまでさんざん周りに迷惑をかけてきたのですから、多少の苦労をしてでも改善するべきでしょう。
口を閉じて噛む
口をしっかりと閉じることさえできれば、音が外に漏れてしまうことはありません。クチャラーの方の大きな問題は口が開いてしまうことです。食事のたびにしっかりと口を閉じてから物を噛むことを習慣にしましょう。そうすれば、音が漏れてしまう恐れはなくなります。
口いっぱいに頬張らない
口の中にたくさんものを入れてしまう方がいます。食べるときには、口いっぱいに頬張るようにしないと美味しくないと感じる方もいるようですが、それはとても行儀の悪い食べ方であると自覚するべきでしょう。しっかりと噛むことができるほどほどの量にしておくべきでしょう。
前歯でなく、奥歯で噛む
前歯で噛もうとする方がいます。歯にはそれぞれに役割が存在しており、前歯というのは、たとえば肉を引きちぎったり、果物を噛みちぎったりするようなときに使うものです。一度口の中に入れたものは奥歯で噛みすりつぶすことで消化しやすくしましょう。
姿勢をよくする
どうしても食事で口を閉じられない方は、姿勢が悪くなっている可能性があります。正しい姿勢を取ることによって、自然と口は閉じるはずでしょう。背筋を伸ばして猫背を改善しましょう。
舌の筋肉をトレーニングで鍛える
口の中でしっかりと舌を動かすことができないと、同じ場所でずっと噛むことになります。そうなると咀嚼音が出やすくなってしまうのです。口の中でものを舌で簡単に動かすことができるように筋肉を鍛えましょう。
口輪筋をトレーニングで鍛える
口輪筋が弱いためにクチャラーになるケースがあります。口輪筋とは口を閉じたり、尖らせるために使う筋肉のことです。
口をしっかりと閉じられないのはこの筋肉が衰えているからかもしれません。若い方でも口輪筋が衰えているケースはあります。口輪筋を鍛えるためのトレーニング方法もあります。
鼻呼吸ができないなら耳鼻科に相談
最終的にクチャラーを解決するためには鼻呼吸をしなければいけません。それができないならば、耳鼻科で相談をしましょう。鼻呼吸ができないと口の中が常に乾燥してしまい、病気の原因にもなるのです。早急に解決しなければいけない問題でしょう。
歯並び・噛み合わせが原因なら歯医者へ
もし歯並びやかみ合わせが悪いことがクチャラーの原因となっているならば、歯医者へ行きましょう。歯の矯正をすることによって、しっかりと口を閉じられるようになります。歯科医であれば、クチャラーになってしまう原因をきちんと指摘してくれるでしょう。
身近にクチャラーがいたら?
身近なクチャラーにはやんわりと伝えて、できるだけ優しく指摘しましょう。身近な人にクチャラーがいたときに改善してもらうための方法を紹介します。
最初はやんわり伝えよう
クチャラーがいたとしても、いきなり強い口調でその点を責めてはいけません。そもそも、本人はクチャラーになっている自覚をしていない場合が多く、これまで周りの誰も指摘してこなかったのでしょう。最初はやんわりとした言い方をして、相手を傷つけてしまわないように注意しましょう。
すぐに治らなくても繰り返し優しく指摘しよう
クチャラーというのは長年続いてきた癖です。それを改善することは簡単にできることではありませんので、根気よく付き合っていかなければいけません。たとえその人のクチャラーがすぐに治らなかったとしても、努力しているのであれば、責めるのではなくそのやる気だけでも褒めてあげましょう。
クチャラーを治すメリットを伝える
人はメリットのないことを苦労してまでやろうとは思わないものです。どうしてクチャラーを治すべきなのか、そのメリットをきちんと説明することは大切です。
クチャラーが治れば口をきちんと閉じて行儀がよくなるので、異性からもモテるようになるでしょう。口が乾燥しなくなるというメリットもあります。
関係性によってはあきらめるほうが楽な場合も
その人との関係性によってはクチャラーをやめさせることが難しい場合もあります。この場合はクチャラーを改善させることを諦めるという方法もあるでしょう。
その人と距離を置くようにし、少なくとも食事を一緒にしないだけでも被害は少なくなるでしょう。クチャラーであることを我慢してまで付き合わなければいけない相手はめったにいないでしょう。
まとめ
クチャラーは咀嚼音によって周りを不快にさせ、イライラさせてしまいます。クチャラーになるのは口を開けた状態で物を食べるからです。専門的な治療が必要な場合もあるでしょう。クチャラーを改善させたいならば、優しく伝えましょう。クチャラーに悩まされている方はぜひとも参考にしてください。