「気遣い」の意味と正しい使い方!類語との使い分けは?

他人に気遣いをすることは大切です。しかし、気遣いの正しい意味や使い方を理解していない方はたくさんいます。

今回は

  • 「気遣い」の意味・例文・ビジネス上での使い方・の類語
  • 「気遣い」と「気配り」の違いと使い分け
  • 「気遣い」と「心遣い」の違いと使い分け

について紹介します。気遣いの意味や類語、使い方などについてまとめました。

「気遣い」の意味

相手に対して配慮をすることを気遣いと言います。そんな気遣いの意味について詳しく説明しましょう。

気を使う、配慮する

気遣いというのは気を使うということです。さまざまなことについて、あれこれと気を使うことを気遣いと言います。相手に失礼にならないように配慮するという意味もあるでしょう。誰かをおもてなししなければいけないときには、気遣いが必要となるでしょう。日本人は昔から気遣いを大切にしています。

自分のことよりも相手を大切にするのです。相手に気持ちよくなってもらいたい、失礼にならないようにしたいのが気遣い。この気持ちを大事にして他人と接することによって、楽しい気分にさせるのです。お互いが相手に気遣いの心を持って接することでトラブルを避けることもできるでしょう。

よくないことが起こるおそれ

こちらはあまり一般的な意味ではなく、こちらの意味で気遣いを使っている人は少ないでしょう。たとえば、「情報が漏れてしまう気遣いはない」という使い方をします。今では気遣いをこのような意味で使うことは少ないため、理解されないこともあるでしょう。この意味としては懸念と言い換えることができ、こちらの方が一般的です。

「気遣い」の例文

気遣いはさまざまな場面において使われています。気遣いを実際に使う例文を紹介します。

お気遣いありがとうございます

他人に気遣いをしてもらったときには、こちらの例文を使えば相手に感謝を伝えられます。基本的に目上の人に対して使う言葉です。たとえば体調を気遣ってもらったり、心配されたときなどに使いましょう。何かプレゼントをもらったときにも、こちらの言葉を返すことができます。

こちらは過去形にすることによって、過去の配慮に関する感謝の言葉として用いることもできます。たとえば入院をしていて、手紙やメールをもらうことがあるでしょう。そうした心遣いに対するお礼として「お気遣いありがとうございました」という文章を使えます。

どうぞお気遣いなく

たとえばどこかに招待されて、そこで気遣いを受けたならば、こちらの言葉を使います。そこまで配慮しなくてもいいと遠慮している表現なのです。誰かにプレゼントをしたときに、お返しはいらないという意味で使うことも可能。目上の人が目下の人に対して使うことも多いでしょう。

こちらは「どうぞお構いなく」や「どうぞご心配なく」という言い換え方もあるでしょう。ただし、これらはすべて省略された表現となっています。目上の方に使うならば、省略をしない形で用いるべきです。省略されている動詞を加えることによって丁寧な表現となるでしょう。

お気遣いの言葉をいただき、ありがとうございます

たとえば上司に励ましてもらったときには、こちらの例文通りの返事が正しいでしょう。実際に気遣いの言葉をもらったときに、それに対する感謝を伝えることができるのです。単に感謝を伝えるよりも丁寧な言い回しとなるでしょう。

こちらは敬語の表現となっています。「お~いただく」という形が謙譲語となるのです。これは自分を下にすることによって、相手を敬うという表現。二重敬語というわけでもないため、安心してこちらの表現を用いてください。

ビジネス上での使い方

上司や目上の人に使ったり、手紙やメールでも使えます。ビジネス上で気遣いをどのように使うべきなのか、その方法について紹介します。

上司や目上の人に対して使っても大丈夫

気遣いという言葉はきちんと用いることによって敬語として使えます。基本的にはお気遣いという形で使うことになるでしょう。気遣いは上の人に対して使っても失礼な意味にはなりません。ビジネスで安心して使うと良いでしょう。

ただし、目上の人に用いるのであれば、敬語表現をきちんと使いましょう。お気遣いだけではなく、語尾にも気をつけるべきです。また、省略したような表現にならないように注意しましょう。日本語の敬語というのはとても難しいです。間違えた敬語を使ってしまうと逆に失礼になってしまうかもしれません。

挨拶や手紙のようなメール・書状でも問題なし


たとえメールや書状で用いたとしても相手に失礼にはならないでしょう。昔から目上の人への手紙に気遣いが使われていることは多いです。そのため、メールの中に用いてもまったく問題ないでしょう。

ただし、これらに使う場合もしっかりと敬語としての形にしておきましょう。基本的にお気遣いという形で用いておけば間違いはありません。たとえばプレゼントをもらったお礼の手紙の中にお気遣いを使えば良いでしょう。

報告書など実務的な文書では「配慮」を使おう

ビジネスの文書の中でも実務的なものには使うべきではありません。そもそも、ビジネス文書においては気遣いのような和語は原則的に不適切です。もし気遣いという意味の言葉を使いたいならば、配慮に言い換えましょう。

「気遣い」の類語

気遣いにはさまざまな類語が存在しています。どのような類語があるのか見てみましょう。

配慮

配慮とは心をくばるという意味であり、心遣いのことです。したがって、気遣いとほぼ同じ意味となっています。そのまま言い換えたとしても文章の意味は変わらないでしょう。ただし、懸念という意味の類語ではないため、その点は注意しましょう。

気配り

気配りとは気を使うことであり、手抜かりがないように気をつけることです。心遣いや配慮と同じ意味であり、気遣いの類語となっています。気遣いと同様、気配りも実務的な文書で用いることはできないでしょう。

心遣い

あれこれと気をつけることが心遣いの意味です。心配りや配慮の類語であり、気遣いの類語でもあります。ただし、心遣いには祝儀や心付けという意味もあり、こちらは類語とは言えません。

「気遣い」と「気配り」の違いと使い分け

それぞれ微妙にニュアンスの異なる言葉となっています。「気遣い」と「気配り」の違いや使い分け方について紹介します。

「気配り」は周囲に不都合がないよう注意するニュアンス

気配りをするとは、会場の設営をしたり、部屋の掃除をするといったことに使われるでしょう。不特定多数の人や複数の人が用いる場所に対して気配りをするが使われることが多いです。気配りの対象は基本的に複数人となっているのがポイントです。

「気遣い」は相手一人に対してのイメージ

こちらは誰かに対して直接伝える言葉です。その人のしてくれたことに対して、それが気遣いであると表現しているのです。対象は相手一人に限定されているというイメージがあるでしょう。

多くの人に対して気遣いをしたと表現することはできません。対象が限定されているため、特定の個人のためにした行動やされた行動を気遣いというのです。相手が個人的にしてくれたことを気配りと表現するのは変なニュアンスとなってしまいます。

「気配り」はもっと広い範囲に対してのイメージ

気配りの範囲はとても広いものが含まれることがあります。たとえば気配りの届いたサービスと使われることもあるでしょう。チェーン店のサービスにおいて、このような表現が使われることもあるのです。この場合、日本中にある店舗のサービスを評価しています。気遣いと比較すると範囲がとても広いでしょう。

気配りについては、相手がそれに気が付かないようなケースもあるでしょう。見えないところにも気を使うのが気配りのイメージとなっています。たとえば掃除をしっかりとしておきます。普段は気が付かないようなところもキレイにするのは、気配りが行き届いているということでしょう。

「気遣い」は今現在、「気配り」は近い未来に対しての配

気遣いはその場でしてくれたことに対して感謝を伝える際に使われることが多いです。時間としては今現在行われた配慮のことを指しているのです。

一方、気配りの場合はこれからのことへの配慮となるでしょう。たとえばイベントの設営への気配りであれば、イベントの来場者への配慮であり、それは近い未来のことです。

「お気配りありがとうございます」とは言わない

今現在のことに対してお礼を言う場合には、気遣いを使うのが正しいでしょう。この例文のような使われ方は聞いたことがないでしょう。近い未来のための配慮に対して気配りは用いられるのです。

また、そもそも気配りは「お気配り」という形にすることはできません。「お気配りいただきありがとうございます」にすれば、敬語としては正しいです。しかし「お気配り」という使われ方はあまり見ないものであり、使わない方が良いでしょう。

「気遣い」と「心遣い」の違いと使い分け

それぞれ同じ配慮でもニュアンスが異なっています。意味の違いや使い分け方について紹介します。

「気遣い」は相手のために神経を使うこと

気遣いというのは、相手が楽しく気持ちよく過ごしてもらうことを願ったものです。そのため、基本的に相手を迎え入れるホストが気遣いを示すことが多いでしょう。ホストとしてお客さんに最大限楽しんでもらおうとしているのです。相手がどうすれば喜んでもらえるのか考えるために神経を使うのです。

また、気遣いをしてもらわなくてもいいという意味で「お気遣いなく」が使われることもあるでしょう。こちらは相手が自分に対して神経を使うことに対して遠慮しているのです。日本ではみんなが相手に気遣いをすることが前提となっています。

「心遣い」は思いやりや真心を示すこと

心遣いというのは、気遣いとは違ってより心を重視したものとなっています。たとえば誰かを心配することを心遣いというのです。気遣いにはこのような意味はないでしょう。

思いやりや真心を持って自分の大切な人のために何かをしたり、言葉をかけたりするものです。たとえば本当にお世話になった人の行為については心遣いと表現できるでしょう。「お心遣いをいただき、ありがとうございました」という使い方が可能です。

メールや手紙においても心遣いを用いることはできます。ただし、心遣いにはお金という意味合いもあるため、この点には注意しましょう。使い方によっては勘違いされてしまう可能性もあります。

まとめ

気遣いは相手に対する配慮や気を使う、懸念という意味となっています。目上の人に使えて、手紙にも活用できるのですが、実務的な文書には不適切。心遣いや気配りといった類語があります。日常生活の中で上手く気遣いという言葉を用いてください。

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