おならの原因となるガスが溜まる2つの理由

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おならの原因となるのは腸内に溜まったガスです。大半は腸管に吸収されるのですが、吸収しきれず残ったガスがおならとして身体の外に排出されるのです。このガスが発生する原因は大きく2つ。
- 腸に溜まった食べ物が腐敗してガスが発生する
- 口から取り込んだ空気が腸に溜まる
腸に溜まった食べ物が分解されてガスが発生する
口から入った食べ物が腸の中で消化・分解される際にガスが発生します。高タンパク質な肉類や油もの、不溶性食物繊維を含む食品を多く食べていると、このガスが多く出やすい状態になるそうです。サツマイモなどのイモ類を食べるとおならが出る、と言われるのはこのためですね。ちなみに食生活が乱れていたり、便秘だったりすると腸内の悪玉菌が増えることで食べかすが腐敗し、おならが臭くなる原因となるようです。
口から取り込んだ空気が腸に溜まる
食事をした後にゲップが出ることがありますよね?実は、食べ物と一緒に口から呑み込んだ空気なのです。多くはゲップとして口から排出されますが、呑み込んだ空気の一部はそのまま食べ物と一緒に腸に運ばれ、腸内にガスとして溜まります。
おならが止まらない4つの原因

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①腸内環境の悪化
人間の腸内には、1,000種もの多種多様な細菌が1,000兆個以上も存在しており、それらを腸内フローラと呼んでいるそうです。これらの細菌のうち、善玉菌が減って悪玉菌が増えることで腸内環境が悪くなり、腸の機能が低下してしまうのです。
腸が弱まることで、大腸に運ばれてきた食べ物が十分に消化吸収されず、排便もされないことで腸内に長期間滞留します。すると、さらに悪玉菌が増えて、滞留した便がどんどん腐敗し、臭いおならの元となるガスが生み出されるという悪循環が生まれてしまうようです。便秘になるとお腹が張って苦しく感じることがありますが、その原因は排出されずにお腹に溜まった便だけでなく、そこから発生したガスによっても引き起こされると言われています。
腸内環境の悪化の原因は主に生活習慣の乱れも1つの要因です。特に、野菜や果物を食べずに炭水化物や肉などの油ものばかり、という食生活が続いている場合は要注意です。
②腸が疲れて機能が低下している
便秘の原因は腸内環境の悪化だけではなく、腸の機能が低下して、ぜん動運動が弱まっているようなケースも多くあるようです。もちろん、悪玉菌が増えて腸内フローラのバランスが崩れることによっても引き起こされますが、要因は他にもあると言われています。
そのひとつが、腸への刺激不足。例えば、長時間座りっぱなしのデスクワークに運動不足が重なると、外部からの振動がなく、物理的に腸が動く機会が失われてしまいます。腸のぜん動運動を促進するのに重要な水分の摂取が少なくなるのも、腸の機能低下の一因となるようです。
また、腸への過度な負担が続くことも機能低下の一因に。暴飲暴食や大量のアルコール摂取などで腸が休む間もなく活動すると、疲労によって腸が弱まり機能低下を招いてしまいます。年末年始などで飲み会が続くような時期に起こりやすいですね。そんな方は一度プチ断食などでこのような習慣をリセットするのもいいでしょう。
→腸内環境・腸機能の改善方法
③腸が過剰反応を起こしている
特に大きな病気などがないにも関わらず、何らかの原因で腸が過剰反応を起こしてしまう方が全体の10%ほどいるそうです。胃腸炎などにかかるとこの状態になりやすいと言われていますが、まだはっきりとした原因やメカニズムはわかっていません。
便秘になったり下痢になったりと、慢性的にお腹や便通の調子が悪い状態が続くことで、おならが止まらないといった症状も出てきてしまいます。当然、便秘状態で腸内フローラのバランスが乱れているときには、臭いの強いおならが出る可能性も高くなるでしょう。
また、ストレスや自律神経の乱れによって腸が刺激されてしまうことも多く、
「人前に出るなど緊張するとおならが増える」、「職場や学校で自分のおならが気になってくると、さらにおならが止まらなくなる」といった症状に心当たりがある人は
他の人以上に腸内環境に注意を払う必要がありそうです。
④口から空気を多く呑み込んでいる

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食事などと共に呑み込んだ空気がおならの原因の一つになると説明しましたが、無意識のうちに人よりも多く空気を呑み込んでしまうケースがあります。早食いや炭酸飲料を多く飲む、口呼吸の癖がある人などはおならが出やすいと言われています。
また、ストレスも大きな原因のひとつ。緊張や不安を感じると、呼吸が速くなったり、ゴクリと唾を飲み込んだりと無意識のうちに空気を呑み込んでしまっていることが多くあるのです。おならだけでなく、ゲップも止まらないという方は気をつけるようにしましょう。
おならが止まらない人がやるべき5つの対策

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おならが止まらない原因がわかれば、それに合った対策をするのみ!ここでは下記の5つに分けて詳しくご紹介します。
- ①腸内環境を改善する
- ②腸を休めて機能を活発化させる
- ③ストレスをためないようにする
- ④食事はよく噛んでゆっくり食べる
- ⑤どうしても改善しない場合は病院へ
①腸内環境を改善する
「便秘気味でおならが臭い」という方は、特に腸内環境(腸内フローラのバランス)の改善が大切です。善玉菌を増やして悪玉菌を減らすために、摂取するべき食品としてはは下記が挙げられるようです。
必要な栄養 | 便秘に対してのメリット | 代表的な食品 |
水溶性食物繊維 | 便を軟らかくして腸内の通過を滑らかに | 果物・こんにゃく・海藻など |
不溶性食物繊維 | 腸の動きを活発にする | ごぼう・イモ類・大豆など |
乳酸菌・ビフィズス菌 | 善玉菌を増やして腸内環境を改善 | ヨーグルト・納豆・キムチなど |
植物油 | 腸内の便のすべりを良くする | サラダ油・オリーブオイルなど |
消化の良い炭水化物 | 腸を刺激して排便を促す | うどん・おかゆなど |
水分 | 腸を刺激して動きを活発にする | 冷水・冷たい牛乳・炭酸水など |
注意して頂きたいのは、肉や油ものを絶って上記のような食品ばかりを食べれば良い、というわけではないことです。タンパク質や脂質も健康には欠かせないものですし、何より大事なのはバランスです。偏食して不足している栄養がないかチェックしてみましょう。
とは言え、忙しい生活の中で食事だけで全ての栄養をまかなうのは中々大変ですよね。そんなときはサプリメントを取り入れるのも効果的!特に腸内フローラのバランス改善に必須の善玉菌を増やすために、体内フローラサポートサプリ「LAKUBI(ラクビ)」がおすすめです。

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②腸の機能を活発化させる
いくら食生活を改善して、腸内環境を良くしても、腸が活動していなければ便は出ません。慢性的な便秘に悩まされている人は、排便習慣が定着していないために腸の機能が低下して、ぜん動運動が弱っている可能性が大。意識的に刺激してあげる必要があります。
まず、おすすめなのが、朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むこと。身体に朝一で腸を活動させることを覚えさせましょう。同じ理由で、朝食をしっかり摂ることも重要です。
もちろん適度な運動も効果的。特に腹筋が弱いと腸の動きも悪くなるため、重点的に鍛えてあげましょう。時間を見つけて、腸を刺激するための腸もみ・腸マッサージや腰をひねるストレッチなどを行うのも効果的です。
③ストレスをためないようにする
過度なストレスは、原因問わず、おならが止まらない悩みに大きく影響してきます。職場や学校でおならが止まらない→周囲の目が気になってストレス→さらにおならが増える…というような悪循環を起こす方は特に注意が必要です。
また、このときに周りを気にしておならを無理に我慢してしまうと、さらにお腹にガスが溜まって腸内環境が悪化する恐れもありますので
一旦トイレに入ってガスを排出しつつ、深呼吸などでリラックスするような工夫をするといいでしょう。おならは誰でも出て、ある程度臭いもする生理現象ですので、気にしすぎないのも大切です。
④食事はよく噛んでゆっくり食べる
早食いの人は、食事の際に空気を多く呑み込んでしまいがちです。よく噛んでゆっくり食べることを意識してみましょう。食べながらおしゃべりをする癖がある人も要注意です。また、鼻炎などで口呼吸中心の人は、食事をしながら鼻で呼吸ができないために、食べ物と一緒に口から空気を取り込みやすい傾向にあるので、可能であれば耳鼻科などで治療することも検討してみてください。
⑤どうしても改善しない場合は病院へ
自分で上記のような対策をしても改善しない場合は病院に相談してみるのもいいでしょう。
腸内環境の悪化は全身にさまざまな悪影響を及ぼしますので、軽視しないように注意してください。
まとめ

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おならが出るのは腸内にガスが溜まるからであり、そのガスが発生する原因にはいくつかあるとおわかり頂けたかと思います。原因によって適切な対策は変わってきますが、おならが止まらないことでお悩みの方の多くは、腸内環境が悪化していることで便秘にも同時に悩んでいるのではないでしょうか?
腸内フローラのバランスを改善させることは、全身の健康にとっても非常に重要なことです。おならを止めるだけでなく、根本的な対策で便秘を解消することをおすすめします。