しゃっくり止め方は人それぞれ!~あなたにあった効果的な方法を伝授~

突然起こるしゃっくり。長く続くと苦しいものです。何とか早く止めたいと思っても、なかなか止まるものではありません。そうかと思えば、気が付くといつの間にか止まっているのもしゃっくりの特徴でしょう。

今回は

  • しゃっくりとは
  • しゃっくりは3つに分類できる
  • しゃっくりが出やすいのはこんなとき
  • しゃっくりの止め方
  • 迷信かもしれないしゃっくりの止め方
  • しゃっくりが全然止まらない場合は病院を受診しよう

しゃっくりとはそもそも何なのか、しゃっくりの仕組みと理由、止め方についてまとめてみました。

しゃっくりってそもそも何?


ある時突然出てくるしゃっくり。どこかが痛い、ということもほとんどなく、気が付くと止まっている、という不思議な症状です。「しゃっくりを100回すると死んでしまう」など迷信めいた話も聞いたことがある人も多いでしょう。

そもそもしゃっくりとは何か?通常はどのくらいの時間出ているものなのかなどを含め、しゃっくりが出る仕組みについて説明しましょう。

横隔膜の痙攣で起こる

薄い筋肉でできた横隔膜は、胸腔と腹部の間にあり、息を吸う時や吐く時に重要な役割を果たします。呼吸は肺の働きによるものと思っている人も多いでしょう。肺そのものにその働きがあるわけではなく、横隔膜や肋骨の筋肉、腹部や頸部などの筋肉の働きによるものなのです。

横隔膜は肺の下にあり、息を吸う時には肺を膨らませるために引き下げられるように動き、息を吐き出す時には、横隔膜が上がり肺は縮むのです。

このような働きをする横隔膜ですが、ときどき痙攣を起こすことが。横隔膜が痙攣を起こすと、声門周辺の筋肉が収縮し、空気の通り道が狭くなります。そのため、痙攣を起こした瞬間に息を吸ってしまうとしゃっくりとなります。「ヒック」などといった音が出るのは、声帯が閉じる時に出てしまう音です。

なぜ横隔膜が痙攣を起こすのかは解明されていませんが、お腹や胃に刺激が加わったり空気が溜まったりすることが原因。急いで食べる、急に大量な食べ物が胃に入るなどのほか、刺激物の食べ過ぎや飲み過ぎ、タバコやストレスなども原因となると考えられています。

大抵は30分位で止まる

しゃっくりが出ても、大抵数分から30分程度で止まることが多いでしょう。長くても数時間で自然と止まります。ただし、数日経っても止まらないこともあります。その場合は神経や消化器系の疾患が原因でしゃっくりが出ている危険性があるので要注意。しゃっくりが続くようであれば、病院に行って診察をしてもらうことをおすすめします。

通常は短時間で自然と止まるしゃっくり。数時間出ていても、痙攣が治まっていないだけなので神経質になる必要はありません。しかし、長い時間、もしくは数日間に渡ってしゃっくりが出続けていたり、しゃっくりが出る頻度が増えたりした場合は要注意。末梢神経や中枢神経にトラブルが生じている可能性もありますので早めに病院に行きましょう。

しゃっくりは3つに分類できる

しゃっくりには種類があるのをご存知でしょうか?通常はあまり心配する必要のないものですが、種類にとっては病気が原因で起こることも。しゃっくりには大きく分けて3種類あると言われています。それぞれの種類について紹介しましょう。

横隔膜性しゃっくり:食べ過ぎや飲みすぎが原因


横隔膜が刺激されて起こるしゃっくりです。原因として考えられるのは、食べ過ぎや飲み過ぎ、急に冷たいものを食べたり、飲んだり、また熱いものを胃に入れたりしたから。ストレスが原因となることもあります。通常起こるしゃっくりは、横隔膜性しゃっくりと考えられます。

ただし腎臓の疾患や胃炎や胃がん、食道がん、十二指腸潰瘍など消化器系の疾患のせいで起こる可能性もあるので、注意しましょう。

中枢性しゃっくり:脳などの刺激でおきる

中枢神経が刺激されて起こるしゃっくり。脳や脊髄を含む中枢神経が刺激されることが原因となって起こります。脳梗塞や脳腫瘍といった病気や、アルコール中毒、睡眠薬の使用によっても起こることも

脳梗塞などを起こした人が、後遺症として持続性のしゃっくりを起こすこともあります。よくしゃっくりを出す人は、脳などにトラブルが生じている可能性もあるので注意しましょう。

末梢性しゃっくり:首の病気や呼吸器系の病気が原因


中枢神経から伸びている末梢神経が刺激されて起こるしゃっくりです。肺炎、気管支喘息などが刺激の原因となっている可能性も。さらに、腸閉塞や胃腸炎などによる消化管の拡張なども原因となり得ます。

しゃっくりが出てもあまり病気を疑わないものでしょう。しかし、関連性もあるので、頻繁にしゃっくりが出る、長時間続くといった場合は一度医療機関に行って診察をしてもらいましょう。

しゃっくりが出やすいのはこんなとき

なぜしゃっくりが出たのか分からない、ということも多いでしょう。ただし、しゃっくりが出やすい状態というものがあります。それを認識していれば、予防することも可能です。しゃっくりが出やすい状態について説明しましょう。

熱いものを飲んだ時

熱いものを飲んだ時にもしゃっくりが出やすいです。熱いものが脳神経の一つである舌咽神経を刺激し、しゃっくりとなります。急に食事をしたり、食べ物や飲み物を飲みこむ時に一緒に空気が入ったりすると横隔膜が刺激されることに。冷たい空気を息に吸い込んだ時なども、しゃっくりが出やすいと言われています。

喉に食べ物が詰まった時

喉に食べ物が詰まった時なども、しゃっくりが出やすいです。急いで食事をしたり、たくさんの量を一気に口の中に入れて飲み込もうとしたりしない方がいいでしょう。早食いは太る原因にもなってしまいかねませんし、しゃっくりを出さないためにも、ゆっくり食事をすることをおすすめします。

お酒を飲んだ時


お酒を飲んだらしゃくりが出始めた、という経験がある人も少なくないでしょう。お酒によって体が温まったり、冷やされたりすることで筋肉が収縮して横隔膜が刺激されるのです。また、胃腸が急激に広がることや、大声で話をしたり笑ったりすることも原因。体内に空気が大量に吸い込まれることで、横隔膜の動きが活発になるためです。

また、横隔膜と関連している中枢神経がアルコールによって刺激されることで、中枢性しゃっくりを引き起こします。

辛いものを食べた時

香辛料など辛いもの食べると、横隔膜周辺の筋肉が刺激されて収縮し、横隔膜が痙攣しやすくなります。辛すぎるものを食べると、数時間しゃっくりが止まらないということもあるようなので、注意しましょう。

しゃっくりの止め方

数分で止まることも多いしゃっくりですが、症状が出ている時は苦しいものです。周りの人にも気を遣わせてしまうし、笑われてしまい恥ずかしい思いをすることも。息を止める、水を飲むなど、しゃっくりの止め方はいろいろです。簡単にできるしゃっくりの止め方を紹介しましょう。

息を大きく吸って30秒間止める


簡単にできる方法としては呼吸法です。ゆっくり息を吸って、30秒間止めます。お腹に力が入ることで、横隔膜を動きにくくするのが目的。30秒経ったら、今度は息を吐きます。30秒間が長いという人は20秒間でもいいので、できるだけ息を止めてみましょう。

吐く時にはゆっくり息を吐くのもコツです。時間が経って横隔膜の痙攣が強くなる前に行うのが効果的です。

急にしゃっくりが出てしまい、すぐに止めなければならない時などに手軽にできる方法です。下を向いてしっかり息を止めることがポイントです。また、息を吸う時にお腹を膨らませ、息を吐く時にお腹を凹ませるのもおすすめ。

冷たい水を飲む

コップ1杯の冷たい水を飲みましょう。脳から胃にかけての迷走神経を刺激します。冷たい水を一気に飲むのが効果的。ただし、お腹の調子が悪い時にはお腹を壊してしまう可能性もあるので注意しましょう。

冷たい水を一気に飲む時には、ゆっくりと口に含みながら飲むといいでしょう。リラックスしながら飲むことで、横隔膜の緊張が解け、痙攣が治まるでしょう。

お湯を飲む

冷たい水を飲むのは避けたい、という場合はお湯でもOK。大量に飲むとしゃっくりが止まる、という声もあります。ただし、熱いものは刺激となってしまうこともあるので、急に飲むのではなく、ゆっくりと飲むようにすることが大事です。

温かいお湯をゆっくり飲むと、ホッとしてリラックスできるもの。しゃっくりは横隔膜が緊張している状態なので、ゆっくりとほぐしてあげることを意識するといいでしょう。

舌を引っ張る

ハンカチなどで舌をつまんで強めに引っ張ってみましょう。舌咽神経に刺激を与えることで、しゃっくりが止まるという方法です。比較的強めに引っ張る方が効果的と言われています。

背中を叩く

背中を叩いてもらったり、さすってもらったりするとしゃっくりが止まりやすいと言われています。背中にはツボがあり、そのツボを刺激することでしゃっくりがやわらぐ効果が期待できます。肩甲骨の下あたりを叩いたり、温めたりするといいでしょう。

砂糖を舌の上で溶かす

舌の上に砂糖を乗せて、ゆっくりと溶かすという方法もあります。甘いものを口にすることで、リラックス効果が期待できます。お湯に砂糖やはちみつを溶かして、ゆっくり飲むのもおすすめ。リラックス効果が高まるでしょう。

後ろに頭を倒す

水も砂糖もない、という場合は頭を後に倒してみましょう。頚椎の4番目を刺激すると、しゃっくりが止まると言われています。頭を後に倒してシワができる部分がちょうど頚椎の4番目。そこに指を当てて、頭を倒すのもおすすめ。頚椎の4番目周辺の筋肉がほぐれ、しゃっくりが止まりやすくなります。

さらに、水を口に含んだまま、頭を後に倒し、顔を上に向けたまま水を飲み込む、という方法も有効と言われています。

耳たぶを触る

耳たぶを触ったり、耳を抑えたりするだけ、という方法も。耳の穴を30秒間押します。痛さを感じるくらい強く押すのがポイント。舌咽神経に刺激を与えることができ、しゃっくりが止まることが期待できます。

これは迷信かも?しゃっくりの止め方

しゃっくりを止める方法はいろいろ聞くと思います。中にはちょっと変わった方法でしゃっくりが止まったという人も。一風変わったしゃっくりの止め方を紹介しましょう。

コップの反対側から水を飲む

水を飲むのは、しゃっくりを止める方法としてよく知られているもの。水を飲むことでリラックスし、横隔膜の痙攣をやわらげる効果が期待できます。ただ水を飲むのではなく、コップの反対側に口をつけて、水を飲む方法。コップに覆いかぶさるようにして頭を下げ、口をつけて水を飲みます。

迷信では?と思うかもしれませんが、横隔膜が引き上がり、元に戻る時に痙攣が止まるという考えもあるようです。普通に水を飲むだけでは効果がなかった人は、試してみるといいでしょう。ただし、鼻や気管支に水が入らないよう、注意して飲むようにしましょう。

コップに割り箸でバッテンを作って水を飲む

割り箸を十字にして、コップの上に置き、割り箸の隙間からコップの水を飲みます。1ヵ所ずつ順番に飲んでいくと、飲み干すまでにしゃっくりが止まっている、という方法。中には、4ヵ所から飲むではなく、1ヵ所のみから飲む方法もあるようです。

誰かに驚かせてもらう


誰かに驚かせてもらう、という方法は多くの人が知っているものでしょう。実際、しゃっくりが出ると、まずは誰かが大声を出したりして、驚かせます。ただし、この方法でしゃっくりが止まることは多くはないようで、迷信とも考えられます。

ただし、迷信とも言えないことも。しゃっくりが横隔膜の痙攣が原因。驚くことが神経に刺激を与えることも十分考えられるので、しゃっくりを止める方法としては有効かもしれません。

しゃっくりが全然止まらない場合は病院を受診しよう

しゃっくりが病気とは結びつかないものです。しかし、しゃっくりは末梢神経や中枢神経が刺激されて起こるもの。病気から誘発されていることもあるのです。数分から30分程度で止まるはずのしゃっくりが長引いている、数日間止まらない、といった場合は注意が必要です。可能性のある病気について説明しましょう。

腎不全の可能性がある

腎不全は腎臓疾患の一つで、腎臓の機能が50%以下になった状態です。腎不全の症状としては、貧血や血圧の上昇、さらにむくみや吐き気、尿が薄く量が多い、皮膚にかゆみがある、食欲不振、アンモニアの臭いがする、などがあります。

これらの症状のほか、しゃっくりがよく出る場合は、腎機能にトラブルが起こっている可能性があるので、すぐに診察してもらいましょう。

肺炎の可能性がある

横隔神経や迷走神経、呼吸中枢などが刺激されて起こるしゃっくりは気管支炎や胸膜炎、気管支喘息など、呼吸に関するトラブルを起こしている可能性もあります。肺炎もその一つ。主に横隔膜に近い部分なので、しゃっくりを起こしやすいのです。

38℃以上の高熱が出る、胸に痛みがある、せきやだるさ、息切れなどの症状があれば肺炎を起こしている可能性があるので、早めの治療をおすすめします。

まとめ

横隔膜の痙攣によって起こるしゃっくりは、主にお腹への刺激や胃に空気が溜まることで起こります。しゃっくりを止める方法はいろいろありますので、自分に合った方法を見つけて実践しましょう。しゃっくりが出るのは苦しいものです。しゃっくりを出さないようにするためにも、早食いや刺激物の食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎなどには注意することも大切です。