パワハラ対策をチェック!社内で起こるパワハラの実態とは

日々、仕事をこなす中で、自分につらくあたってくる人間がいて困っていないでしょうか。その内容によっては、アナタはパワーハラスメントの被害者になっているかもしれません。

ここでは、

  • パワハラの統計データ
  • パワハラ内容トップ3
  • どんな人間がパワハラを起こすのか
  • 効果的なパワハラ対策

についてをまとめました。

パワハラの実態:統計データ


パワハラが起こっている企業は非常に多く、被害を受けたことがある人もまた多くいます。それに対し、パワハラをしたと指摘を受けた人は少ないです。過去に行われた厚生労働省調べの情報を見ていきましょう。

過去3年間にパワハラを受けたことがあると回答した人は32.5%

これは約3人に1人が、パワハラ被害に遭った経験があることを示しています。ちなみに、この前に実施された厚生労働省による調査では、25.3%・4人に1人程度という結果です。数値だけ見ればパワハラは増加していることがわかります。

パワハラをしたと指摘されたことがある人は11.7%

被害に遭ったことがある人に対して、指摘を受けたことがある人は20%程度少ないです。なお、前回調査では7.3%という結果が出ています。指摘された経験がある人も増加していますが、パワハラ被害に遭ったことがある人に比べて数値が極端に低く、見てみぬふりをされているケースが多いと考えられます。

企業単位でパワハラが1件以上あった企業は全体の49.8%

約半分の企業ではパワハラが発生しているという、非常に高い数値が出ているのです。ちなみに、この前に行われた調査では45.2%と数値は増加しています。高率でパワハラの当事者になってしまう可能性があると言えるでしょう。

受けたパワーハラスメントの内容TOP3


身体的な攻撃や精神的な攻撃など、パワハラには6種型が存在しますが、その中でも多く起こっているものがあります。厚生労働省調べによる情報をもとに、多く起こっているパワハラの内容をご紹介します。

【第1位】精神的な攻撃

最も多く起こっているのがこの精神的な攻撃です。必要以上に、長時間にわたってしつこく叱責する、同僚がいる前で叱責するという直接的な方法が精神的な攻撃に該当します。

また、別の従業員を通してひどくののしるといった間接的な方法も当てはまります。

【第2位】過大な要求

精神的な攻撃の次に多く起こっているのが過大な要求です。これはたとえば、入社したばかりで仕事の仕方が十分に身についていないのに、別の人の業務まで押し付けられて、同僚が皆先に退社するといったものが該当します。

【第3位】人間関係

人間関係からの切り離しも、多く起こっているパワハラとしてランクインしています。話しかけても無視される、会社のほかのメンバーが出る送別会に出させない、自分だけ別室で仕事をさせられるといった孤立させる行為がこのタイプのパワハラです。

社内で起こるパワハラのよくある内容


本人の能力に比べて低すぎる仕事を与えて、やりがいを失わせ自主退社に追い込むなど、パワハラは悪質で許されることではありません。社内でよく発生しているパワハラの内容をチェックしましょう。

ほんの小さなミスでも怒鳴られる

業務上の些細な失敗に対しても罵倒されるパワハラは、よく起こっているものです。それでミスをしなくなるかというと、そうではないことが多いです。怒鳴られたことで萎縮してしまい、余計に失敗をしてしまうようになることが珍しくありません。

名前を呼ばずに「バカ」などと呼ぶ

バカ、トロイ、給料泥棒、無能など、言い方はいろいろありますが、これらはすべて業務上は不必要な発言です。仕事とは無関係な暴言や嫌味、人格否定などは精神的苦痛を味わわせます。また、こうした精神的な攻撃型のパワハラは名誉毀損に該当する行為です。

基本的にその日の気分で態度や指示の内容が変わる

その日の気分で態度を変えられてしまうと、まわりは顔色をうかがいながら仕事をしなければいけなくなります。また、その日の気分で指示内容が変更になると、そこまでこなしてきた仕事にかけた労力は無駄になり、やり直しや修正の時間や手間がかかってしまうのです。このパワハラを受ける側は振り回され、疲れきってしまいます。

自分の能力より低すぎる仕事や雑用ばかり頼まれる

これはパワハラの6類型のうち、過小な要求に該当するものです。たとえば、ひたすらコピーを取る作業ばかりさせられる、どんなに努力して結果を出しても大きいプロジェクトに全く携わらせてもらえない、といったものが当てはまります。過小な要求を受ける人は、仕事に対するやりがいを失ってしまいます

パワハラする上司の特徴


意地悪な性格であったり、古い価値観を持っていたりすることが多いほか、上に従うことしかできず無能、自信を持っていないこともパワハラ上司の特徴です。詳しく見ていきましょう。

相手によって態度が全然違う

パワハラをする上司は、ターゲットにした人に対してのみ態度を変える傾向があります。標的にされやすいのは気弱な性格の人です。また、組織にうまくなじめず孤立してしまっている人もターゲットにされやすいでしょう。抵抗できない性格・環境の人が狙われやすいのです。

ミスを弱者になすりつける

業務上、自分の責任で生じたミスを自分より弱い立場の人間になすりつけるのも、パワハラ上司の特徴のひとつです。なすりつけられた側は、自分が悪くないのに謝罪をしたり、修正をしたりしなければいけません。その上、会社での評価も悪くなってしまいます。

とにかく声が大きい

とくに、問題を起こした人に対して発言するときに、声が大きくなるのがパワハラ上司の特徴です。わざわざまわりに聞こえるように大きな声で暴言や嫌味を言います。結果、言われた側は人前で辱めを受けることになってしまうのです。

仕事ができない

パワハラ上司は部下が仕事ができないことを激しく、執拗に責める傾向があります。しかし、仮に本当に仕事ができない部下がいたとしても、すべて部下が悪いとは言い切れません。有能な部下を育てることができない、無能な上司であることが原因の場合も少なくないでしょう。

自分に自信がない


実際には能力が低く、自分に自信を持てていない人が、パワハラ上司には多くいます。そして、そのようなパワハラ上司は、自分の弱点が露呈してしまうのを恐れているのです。

たとえば、自分の部下に正論を言われて恥をかきたくないがために、猛烈な勢いで大声を出して罵声を浴びせるなどします。

上の者には徹底的に媚びる

自分より立場が弱い人に対しては強く出て、自分より立場が強い人には弱い人が、パワハラ上司の特徴のひとつです。上の者にはイエスマンで、部下はそこで受けたストレスのはけ口にされることがあります。

また、上の者に逆らえず大量の仕事を引き受けてきて、それを部下に押し付けるようなこともあるのです。

とにかく自分の立場を悪くしたくない

自分の立場を守りたいと、必死になっているのもパワハラ上司にありがちな特徴のひとつです。部下に自分のミスをなすりつける行為は、まさに自分の立場がまずくなってしまうのを恐れてのことと言えるでしょう。

また、部下に追い抜かれるのに恐怖を感じていて、立場が脅かされれば足を引っ張ります。

自分の思い通りにいかないとイライラする

物事が自分の思い通りにいかないと苛立ち、それが態度に出る傾向がパワハラする上司にはあります。攻撃的な言動をとることによって、相手をコントロールしようとするのです。何か壁にぶちあたると、すぐに根性論を押し付けてくることもあります。

怒鳴ったり暴力をふるうのが正しいと信じ込んでいる

暴言・暴力をふるうことが間違っているとまったく思っていないのも、パワハラ上司が持っている特徴のひとつです。体罰が正当化されていた時代の価値観を持っていて、指導者とはこうあるべきだという認識でいる人もいるでしょう。

効果的なパワハラ対策


パワハラをする人への対抗手段として、防ぐため・増長させないため・やめさせるために効果的なものがあります。ここでは具体的にどういったパワハラ対策があるのかご紹介しましょう。

指示内容をメールなどで文書化しておく

指示内容は口頭での確認だけでは不十分です。ミスが生じた際に水掛け論になったり、責任を押し付けられたりしてしまう可能性があります。こういったことを防ぐためには、メールなどで指示内容は文書化し、パワハラをしてくる相手の逃げ道をなくしておくのが効果的です。

第三者が見てもわかるような指示内容を構築する

仕事の指示内容を文書化する際には、誰がチェックしてもわかるようにまとめるのがポイントです。曖昧な点が残っていると、パワハラする人の指示内容とは違ったことをしてミスが発生してしまい、その責任は自分が背負わされることになる可能性があります。

パワハラする人は、ここはうまくやってくれなど抽象的な言い方をすることがよくあるため、くれぐれも気をつけましょう。

おどおどしない

気弱な性格の人がパワハラする人の標的にされやすいというのは、すでに述べたとおりで、おどおどするとエスカレートします。相手が威圧的な態度に出てきたとしても、毅然とした態度で臨むのが効果的なパワハラ対策になります。ガツンと言えるのであれば、そうすることも防御策として良いです。

相手がどんな言葉を言ってても感情的にならない


感情的になってはいけないと言っても、はっきりとパワハラを指摘してやめさせるのは問題ありません。良くないのは、暴言・暴力をもって応戦することです。

それによってすっきりして、相手も弱腰になる可能性は十分にありますが、自分が不利な立場になってしまう恐れがあります。

おだてて手の平で転がす

パワハラするような人とでもうまくやっていきたいと思うのであれば、おだてるのも良い対策です。パワハラする人は自己肯定感が低く、煽てられれば承認欲求が満たされます。

自分を頼りにしてくれている存在に対しては不機嫌な態度で接することは少なくなり、頼みごとにも応じてくれやすくなるでしょう。

いつ辞めても良いように資格を取得する

パワハラを受けるようであれば、職場を辞めることも視野に入れておくと良いでしょう。実際に転職活動をするときのために、資格を取得するなどしてスキルアップするのがおすすめです。現状のまま転職活動をスタートする場合に比べ、候補の会社などでの選考で有利になる可能性があります。

同じパワハラ被害を受けている人と情報交換する

一人で抱え込んでいると、精神的に病んでしまうリスクが高まります。同じくパワハラ被害を受けている人に相談しましょう。気持ちが楽になるだけでなく、お互いの情報を交換することによって、解決に向けて作戦を練ることも可能になるはずです。

会社の担当部署に相談する

社内にハラスメントについて相談できる部署があれば利用しましょう。配置換えをするなど、対処してくれる可能性があるためです。ただ、問題が明るみに出れば会社の信用失墜に繋がることなどを理由に、穏便に済ませるように言われることもあるかもしれません。

レコーダーで証拠を確保する


レコーダーを使って録音したり、メモを取ったりすることで、パワハラの証拠を確保しましょう。メモには暴言や暴力などの内容、パワハラを受けた日時、居合わせた人の名前を書きます。そのほか、パワハラでストレス症状が出ている場合、医療機関で診断書を取得しておきましょう。

パワハラ上司よりも更に上の上司に相談する

パワハラをする人は、自分より上の者には弱いことが多いです。そのため、パワハラ上司よりポジションが高い人に相談してみることも効果的な対策と言えます。

パワハラをやめるように注意してくれる可能性があるでしょう。パワハラ上司の上の者に話がいった結果、左遷してくれるようなこともあるかもしれません。

まとめ

パワハラは日本企業で横行しており、撲滅に向けた取り組みは行われているものの、まだまだ0になる日はやってこないと言える状況です。パワハラを仕掛けてくるような人間がいる以上、自衛手段をとるしかありません。

今回ご紹介した内容を参考に、パワハラ被害に遭わないようにしましょう。

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