決断できないのはどうして?考えられる原因
どちらとはっきり決断できないのは、悪い結果を恐れているのか、あるいは後悔するのを嫌がっている証拠かもしれません。
いざというときに決断できなくなる原因について紹介します。
悪い結果になってしまうのが怖い
決断をする前には、誰しもその後の結果について想像するものです。そのときに「悪い結果になってしまうのでは」と直感的に思うことがあるでしょう。
その直感が当たる可能性も確かにありますが、リスクを恐れ続けていては行動を決断する勇気が出ません。どの選択肢も選ばず、現状を維持することのほうがよっぽどリスクでしょう。
他にいい方法があるかもしれないから
選択肢がひとつしかないケースは意外と少ないものです。どのようなことにも複数の選択肢が存在しています。ひとつに見えても、さらに良い別の方法があるかもしれません。
そう考えてしまうとなかなか決断できなくなります。「より良い方法を」と考えるあまり、物事が滞ってしまうパターンです。不安な気持ちが大きいほど、ベストな選択を求め続けて身動きが取れなくなります。
時間が経てばもっといい方法が見つかるかもしれないから
急いで決断をしてしまい、失敗することを恐れているのかもしれません。今は良い方法が思い浮かばなくても、時間が経てばアイデアが出る可能性も確かにあります。しかし、アイデアが浮かばず時間だけが経ち、物事がさらに悪化してしまうリスクもあるでしょう。
結論を先延ばしにしているだけで、現在選べる方法に満足していないという理由も考えられます。しかし100%確実な方法など、なかなか存在しません。
後悔するのが嫌だから
誰だって過去に後悔した経験はあるもの。なかにはそれがトラウマとなり、失敗を過剰に恐れてしまう人もいるでしょう。
「あのときこうしておけば良かった」と引きずっている経験があるからこそ、後悔しない選択をするためになかなか決断できません。今度こそは成功したいと思いつつも、過去の経験が思考を停止させてしまうのでしょう。
自分の意見に自信が持てないから
自分に自信のない方は、決断をすることのハードルが非常に高く感じられます。本当に自分の意見が正しいのか確証が持てないのです。
たとえそれが他人から見たら正しい意見だったとしても、自分を信じることができません。決断を迫られる状況そのものから、逃げ出したくなります。
また、自信がないという方は、以下の記事もチェックしてみてください。
他の人の意見を聞いてから判断したいから
自分に自信がないとき、他人を頼ろうと考える方は多いかもしれません。このタイプの場合、他人の客観的な意見も聞いてから判断を下したいと考えています。
複数の意見を聞くのは、悪いことではありません。しかし、あらゆる決断するのにわざわざ他人の意見を求めていたら、時間ばかりがかかります。
その結果で自分が傷つくのが怖いから
決断をした結果、自分が傷ついてしまうことを恐れると何もできなくなります。失敗して自分が傷つくのが目に見えている状況なら、なおさら決断を下すのは勇気のいること。
決めないでおいたほうが、つらい思いをしなくて済みます。しかし悪い結果ばかりに注目するのは、わずかな希望の芽を自分から摘むことに他なりません。
選ばれないどちらかを失うことになるから
ドラマなどで「仕事と恋人、どっちが大切なのか」と問いつめるシーンを見たことがあるかもしれません。仕事を選ぶと恋人は去っていき、恋人を選ぶと好きな仕事に熱中できなくなるのです。
この2択に限らず、選択肢のどちらかを選べば、もう一方は諦めざるを得ないという状況はしばしばあります。両方とも大切なものなら、簡単には決断できないでしょう。
その決断で失敗した人がいるから
身近に同じような状況で失敗した人がいると、自分も同じことになるかもしれないと恐怖します。
失敗したらどういうことになるのかを知ったうえで、「自分はそんな目に遭いたくない」と感じるのは仕方ないこと。しかし、その人の失敗はあくまでも一例であって、決断の参考にするのは性急すぎるでしょう。
過去に失敗しているから
人間は学習をする生き物です。過去に同じ失敗をしていると、自然とそれを避けようとします。それをすれば絶対に失敗すると思い込んでしまうこともあるでしょう。
対策については考えようともせず、「以前この方法で失敗したから無理に違いない」と諦めてしまいます。
情報がありすぎてひとつに絞れないから
現代では、たくさんの情報をインターネットから得られるようになりました。自分とまったく同じ状況で決断した人のエピソードも、簡単に調べられます。さまざまな選択肢を検索することも可能です。結果、どの選択肢も有意義に見えて決断できない人もいるでしょう。
情報がどれだけたくさんあっても、そのすべてが正しいとは限りません。なかには嘘の情報も含まれています。情報の真偽を考えるだけでも大変であり、決断するのに時間がかかることもあるでしょう。
決断できないときどう考えるか?決断に導く8つの方法
直感を信じたり、冷静になって考えてみたりと、思い切って決断するにはいくつかの方法があります。決断を迫られたときに思い出して欲しい、6つの方法をまとめてみました。
自己分析をしてみる
自分が決断できない原因を知るべく、まずは「自己分析」から始めてみましょう。
グッドポイント診断では、5つの強みを知ることができます。強みが裏目に出て「なかなか決断できない」原因になっていることもあるため、「決断できない」ことを強みに変えるためにはどう行動したらいいか考えるべく、まずは診断を受けてみましょう。
\無料で5つの強みを知ろう!/
自分の個性からくる「くせ」をチェックする

出典:ミイダス
「決断できない」というのは、あなたの生まれながらの個性からくる「くせ」が原因かもしれません。
ミイダスのパーソナリティ診断では、あなたの個性からくる「くせ」だけでなく、その対処法も知ることができます。「決断できない」ことにお悩みの方は、診断を受けてみて対処法をチェックしてみてくださいね。
\市場価値チェック、仕事での自己分析、個性の「クセ」の対処法を知りたいなら/
最初の直感を信じる
人間には「第六感」というものが備わっているとする説があります。これは無意識のうちにさまざまな情報を分析して、正しい決断を導き出す超人的な力。なんとなく決めた直感が意外と当たることは少なくありません。
とはいえ直感には根拠がなく、信じきるのは怖いものです。しかし頭で考えて分からないことを、いつまでも決断できないでいても何も前進しません。考えるだけ無駄だと感じたら、思い切って直感を信じてみるのも良いでしょう。案外それで正しい選択ができることも多いのです。
一度冷静になって問題を整理する
まず何が問題となっているのかを整理してみましょう。どうして決断をすることができないのか、冷静に分析してみてください。一体何がネックとなって決断ができずにいるのか、それが分かるだけでも大きな前進です。
たとえば過去に似たような経験で失敗したなら、不安な気持ちで悩み続けるより、きちんと対策を練っていくべきです。問題を見つけ、それを解決するための方法について考えてみましょう。
情報を集めてそれぞれの利点と欠点を上げる
そもそも情報不足のために決断できない人もいます。本を読んだり、インターネットで調べたり、人に聞いてみたりして、できるだけたくさんの情報を集めてみてください。
そして、それぞれの選択肢について利点と欠点を上げていきます。豊富な情報を根拠に比較することで、最善の選択肢を見つけられるでしょう。
消去法で選択しやすくする
選択肢が多すぎる場合、数を絞るために消去法は有効な方法です。たとえば、とある企画に費用の上限を設けるなら、それを上回る選択肢は除外します。
他にも時間や技術的な問題など、さまざまな条件に消去法は使えます。最終的に残ったものが、あなたにとって最善の選択となるでしょう。
早く決断できる方は、頭のなかで消去法を実施するクセがついていることも多くあります。最初のうちは選択肢を紙に書き出してみると分かりやすいでしょう。
経験者の意見を聞く
実際に経験した人の意見はとても参考になります。このとき成功した人の意見だけではなく、失敗した人の意見も聞きましょう。できるだけいろいろな立場の人から情報を集めることが大切です。
すべての意見をうのみにする必要はありません。たくさんの意見を統合して、最終的な決断をしましょう。インターネットの情報は、集めるのは簡単でも真偽の怪しいものがほとんど。不確かなものに頼るぐらいならば、身近にいる経験者を頼るほうがはるかに賢明です。
迷ったら前進できる方を選ぶ
選択肢のなかには前進できるもの、現状維持、あるいは後退するものも含まれているはずです。迷ったときにはとりあえず、前進するほうを選ぶことをおすすめします。そうすればたとえ失敗したとしても、何か得られるものがあるでしょう。現状維持や後退を選択しても、特にプラスのものは残りません。
また前進のうえで失敗したのであれば、それは仕方のないことだと諦められます。前進しようとした勇気を出せたことに自信を持てるかもしれません。もちろん成功したならば、大きな成果を得られるでしょう。
自分がどうしたいのかをはっきりする
最終的には自分がどうしたいのかが、決断の鍵です。他の人の評価や意見、顔色などを気にしている方は考えを改め、自分がやりたいことをするべきでしょう。周りばかりを気にして自分のやりたいようにできないのは不自由です。また他人の意見をうのみにして選択を失敗すると、ひどく後悔することになります。
自分のしたいことをやったならば、それで失敗したとしても清々しい気持ちになれるもの。「自分にやれることはやった」という満足感があるからです。もし周りを気にして自分のしたくない決断を下し、失敗したときには周囲を恨みたくなるかもしれません。しかし、これは逆恨みに過ぎず、ひとりの大人として自分の言動に責任を持つべきです。
後悔する勇気を持つ
決断することで後悔をしたくないという方は多くいますが、人生には後悔がつきものです。それが生きるということだと考えましょう。失敗を避けてばかりの人生は、生きている実感を持てません。失敗や後悔から新しい発見があるかもしれないでしょう。大きなことを成し遂げた人は、過去の後悔をバネにして成長しています。
悔やむことは決して悪いことではありません。後悔と向き合う勇気を持つことで、決断を素早くできるようにもなります。
まとめ
決断できないのは悪い結果ばかりを考えて、自分に自信が持てないからです。直感を信じてみたり、冷静に問題を整理してみたりすることで、いざというとき選択肢を選びとれるようになります。
こちらで紹介した方法を参考にして、自分の決断の後押しをしましょう。