仕事で失敗ばかりになる原因
自分は一体どうして仕事で失敗ばかりしてしまうのか。担当している仕事で要求される能力不足など、さまざまな原因が考えられますが、わかれば対処のしかたも見えてくるというものです。
ここでは、原因を3つピックアップします。
自分の力量以上の仕事を抱えてしまっている
自己評価が高過ぎて、現状での自分の能力ではとてもこなせない仕事を引き受けているパターンがひとつ。もうひとつは面倒な、難しい仕事を押し付けられているケース、過大評価されているケースもあるでしょう。自分自身成長するか、適任者に変わってもらうかしかないでしょう。
上司や同僚からのプレッシャー
プレッシャーに強い方は、かかるほどに燃える、集中力が高まるというかもしれません。しかし、弱い方は萎縮して本来の能力が発揮できず、失敗ばかりになることがあるのです。一人で抱え込まず、相談できる方や協力者をつくることが失敗防止に繋がるといえます。
積み重なったストレスで冷静な判断ができていない
ストレスは万病のもとといいますが、仕事で失敗ばかりになる原因としても考えられます。ストレスは注意力や短期的な記憶力、判断力のダウンなど、ミスに繋がる悪影響をおよぼすと指摘されているのです。十分な睡眠、適度な運動の習慣化、趣味などで発散することが大切でしょう。
自分の性格が災いしている失敗する原因
人に頭を下げたがらない、いつまでもクヨクヨしている、すぐに責任転嫁するなど、世の中にはさまざまな特徴を持つ方がいます。仕事で失敗ばかりになるのは、性格が大きく影響していることもあるでしょう。どういう性格の何がマズイのか、以下にまとめました。
スピード重視で正確性に欠ける
働く上でスピード重視の方は、早く仕事が片付くメリットがあります。しかしその反面、正確性が犠牲になることが多々あるのです。早く終わらせた仕事をチェックした結果、ミスが多く修正に追われるといったことになりかねません。
言われたことをメモしない
メモを取っていなくても、最初は正しく言われた内容を記憶できているかもしれません。しかし、時間経過に伴い記憶が曖昧になったり、完全に忘れたりする原因になります。結果、言われた内容の再確認が必要で、しっかり話を聞いていなかったのかと呆れられることに繋がります。
頭を下げるのが苦手でわからないときに他の人に聞かない
仕事中に不明点が生じても、人に頭を下げたくない性格で、周囲に質問できない人がいます。自己判断で進めて、結果的にうまくいくこともあるでしょうが、間違った判断であれば、人に聞けばせずに済んだ失敗を招きます。
責任感がない
普段からいい加減な行動が目立つために、重要な局面を含め失敗しがちです。失敗を周囲のせいにしたり、言い訳をしたりと、ともに仕事をする人達はストレスを感じます。また、出世のきっかけになるような仕事が振られなくなるなど、自分も損をするリスクがあるでしょう。
上司をバカにしている
自分を過信する性格の方は、上司を軽く見てあなどりがちです。何か失敗しても尻拭いをするのは上司程度に思っているかもしれません。
上司が無理解・無能と思い込み、報告・連絡・相談を怠ると、自分の仕事に重大な問題があったとしても、表面化するまで気づけないのです。
失敗した後に反省しない
何か失敗しても、表面上だけ反省する素振りを見せておけばいいと考える方は、失敗ばかりになりがちです。失敗を真摯に受け止められず、改善に努めることができません。結果、同じ間違いを繰り返す原因になってしまいます。
失敗した経験を活かせない
失敗の経験自体をいつまでも気に病む性格の方は、その経験を活かせない傾向があります。間違いを起こしたときにすべきことは、原因と対策を整理することです。
それをせずに落ち込んでばかりいると、意識が仕事に向かずに同じミスの再発だけでなく、別のミスの誘発に繋がります。
細かいことばかり気になってしまう
細部にまで意識を向けられる人には、失敗が少ないイメージがある方が多いかもしれません。しかし、細かな点に囚われると大局を見失うことがあります。
また、仕事の速度が遅くなる傾向があるのも、このような性格の持ち主です。
仕事で失敗をしないポイント:マインド編
精神のあり方によって、仕事で失敗ばかりになるか、そうでないかが変わってくるものです。考え方を変えるのは簡単なことではありませんが、改善を試みることがお悩み解決へと繋がります。仕事で失敗しないマインドとはどういうものか見ていきましょう。
会社にとって自分の必要性を自己定義しておく
定義された通りに人が行動しようとする現象を、心理学用語ではラベリング理論といいます。 失敗ばかりすると、自分は仕事が全然できないダメな人間、会社のお荷物だと自己定義する方がいますが、ネガティブな自己定義は捨てましょう。
モチベーションが下落して、仕事の目的を見失い、集中力や注意力ダウンが原因のさらなる失敗を招くことになるためです。
仕事は「覚える」のではなく「成長させる」意識を
職場は仕事自体を覚えるのが目的の場所ではなく、覚えた上で、時には応用力を発揮し成果を生み出す場です。自分を成長させる意識が低く、最低限のことができていればよいという姿勢はよくありません。とくに臨機応変さが要求される場面が多い職場は、基本を覚えるだけでは失敗ばかりになるリスクが高いので、仕事は「成長させる」意識を強く持つことが大切です。
ミスを恐れすぎない
仕事で失敗ばかりしていると、またやってしまうのではないかと恐怖心に襲われることがあるでしょう。しかし、あまりにミスを恐れると、過度な緊張などによってできていたこともできなくなるリスクがあります。100%の仕事を永遠に続けることができる人などいないと理解することが大切です。
しっかり発言をする
周囲とのコミュニケーション不足によってミスが発生するリスクがあります。自己完結型の考えで仕事をしていると、自分だけでなくまわりも問題があるときに、それに気づけません。結果、失敗を未然に防止できないだけでなく、影響も大きくなってしまうので、しっかりと発言をし、自分の意見を言う事が大事です。
仕事で失敗をしないポイント:アクション編
た疑問に思った点は放置せず質問するというのは、簡単なことです。これまでしていなかったことを取り入れると、仕事で失敗ばかりの状態が解消できる見込みがあります。試してみる価値のある方法を以下にまとめました。
仕事の指示は全てメモを取る
紙、電子といった具合に媒体は何でも構いませんが、メモを取る癖をつけましょう。とくに日時、数量、金額といった、間違うと信用に大きく関わる事項は押さえておくべきです。途中で忘れてしまい、「あれ、なんでしたっけ?」と再確認する手間も省けます。
やらなきゃいけないリストを作りタスク化する
行き当たりばったりで仕事をしていると、円滑に業務を進めるための下準備が不十分になりがちです。また、仕事の優先順位も無視されてしまう傾向があります。タスク管理の徹底で、やるべきこと、必要な準備が明確になり、目の前のことに焦って対処することでの失敗防止に繋がります。
その日の作業内容を朝に確認する
PC、スマホなどでタスク管理をしていても、その日にこなすべきことの確認は朝にしたほうがよいでしょう。複数の仕事を抱えていると、進捗状況によって優先順位が変わることがあります。変更したほうがいいケースも往々にしてあるため、毎朝の見直しは大切です。
わからないことがあったらすぐに聞く
わからないことを放置し仕事を進めると、それが失敗の元凶になることがあります。よって、不明点が発生した時点で答えをくれそうな方に質問しましょう。
自分勝手な判断での失敗を防げるほか、上司もミスのリスクを事前に確認できるので安心です。
まとめ
性格的な問題によって仕事で失敗ばかりしてしまっている可能性もありますが、無茶ぶりやプレッシャーなど自分に責任のないケースもあります。
ただ、ミスを立て続けにしてしまう理由が見えると、対処法もまた見えてくるものです。ここで取り上げた内容を、失敗を減らすためにお役立ていただければ幸いです。