字をきれいに書くことで得られるメリット
まず、字がきれいだとどのようなメリットがあるのかをお伝えします。知的でまじめな印象を与えられたり、任される仕事が増える、人目につく文字を書くときに困らないなどが挙げられますね。詳しく見ていきましょう。
読んだ人に真面目で知的な印象を与えられる
きれいな字を見たとき、書いた人は真面目そうな人だなと思ったことはありませんか?また、字がきれいだと、それだけで知的な印象も受けます。人に対して良い印象を与えられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。字がきれいだと男性にも女性にも好印象です。
印象が良いので任される仕事が増える
職場で任される仕事が増える可能性もあります。きれいな字を書く人だと、大切な書類や資料の作成をお願いしたいと考えるからです。特に、手書きで文字を書く必要があるような仕事だと、なおさら字がきれいな人に依頼しようと思うものです。上司からも評価されそうですね。
履歴書や結婚式など人目に付く文字を書く時に困らない
履歴書は内容はもちろん、字も見られています。人柄や性格が字に現れるともいわれますし、面接担当者も字がきれいかどうかをチェックすることが多いです。また、結婚式のような冠婚葬祭のときには記帳もしますが、そのときに字がきれいだと周りからも一目置かれます。
字をきれいに書く重要なポイント
字をきれいに書くには、いったいどうすればいいのでしょうか。今さらきれいな字を書くことはできない、と思っている方もいるでしょうが、諦める必要はありません。ここでは、字をきれいに書く重要なポイントをお伝えします。
背筋を伸ばして姿勢を正す
字を書くとき、悪い姿勢で書いていませんか?姿勢が悪いと、変なところに力が入ってしまい、書いている字もぶれてしまいます。文字のバランスが悪くなったり、書いているうちに文字が斜めになっていく、ということもあります。背筋を伸ばし、リラックスした姿勢で書きましょう。
平仮名と片仮名は漢字よりも小さく書く
文字の大きさがアンバランスだと、字が汚いという印象を与えてしまいます。文字のバランスを良くするには、平仮名や片仮名を感じよりも小さく書くことを心がけましょう。ここに気を付けるだけで、見た目のバランスが随分良くなります。極端に小さくせず、気持ち小さめに書いてください。
文字と文字の間のバランスを意識する
自分の書いた字を見直したとき、文字間のバランスが悪くないかチェックしてください。文字と文字とのあいだが離れすぎている、近すぎているという状態だと見た目が良くありません。それぞれの文字と文字のあいだが、できるだけ均等になるように書きましょう。
画数の多い字は大きくし少ない字は小さく書く
画数が多い漢字をやや大きくすると、読みやすくなります。画数が多いと字を構成する線も多くなりますし、小さいとごちゃごちゃした字に見えるため、やや大きくすると読みやすくなるのです。また、画数が少ない字は小さく書くとバランスがとれます。
やや右上がりに書く
右上がり6度の法則をご存じでしょうか。これは、字をきれいに書くコツの一つだといわれています。横に引く線は右上がり6度にして書くと、美しい文字になります。逆に、右下がりの文字になると締まりのない字に見えてしまい、悪い印象を与えてしまいます。
文字の線の太さを均等に書く
線の太さがバラバラになっていませんか?これも文字が汚く見える原因なので、なるべく線の太さは均等にしましょう。ボールペンだとそこまで線の太さに差は生じないでしょうが、筆や鉛筆で書くときには線の太さが変わりやすいです。
口や目など余白のバランスに注意する
隣り合う文字のあいだのバランスを意識しましょう。文字を構成する線と線との空間を揃える、ということです。線のあいだの隙間がアンバランスだと、字が歪んで見えてしまいます。余白を意識して書けば、落ち着いた雰囲気の字が書けるでしょう。
習字で行っていた「留め、払い、跳ね」を意識する
小学校や中学校の授業で習字を習ったことがあると思います。習字では、留めや払い、跳ねが大切だと習いますが、これはペンや鉛筆で文字を書くときでも同じです。これらを意識するだけで、本来の文字の美しさを引き出すことができるでしょう。
数字は気持ち右斜めに倒して書く
やや右斜めに倒して書くと、それだけで大人っぽく上品な字に見えます。逆に、倒さずに書いてしまうと子供っぽい字という印象を与えてしまうでしょう。また、平仮名や片仮名、漢字などの中に数字を書くときは、少し小さめにするのもポイントです。
正しいペンの持ち方で書く
字が汚い人の多くはペンの持ち方が間違っています。正しい持ち方をすれば、余計な力も入らず、リラックスした状態で字を書けるでしょう。親指と中指でペンを支え、そこに人差し指を軽く添えるのが正しい持ち方です。薬指と小指は軽く曲げてください。
字が汚い人でも大丈夫!字をきれいに書く方法
字をきれいに書くためのコツはいくつもあります。ただ、文章ではすべてをうまく伝えられないため、ここからは字をきれいに書くための動画をご紹介します。きれいな字が書けるようになるため、ぜひ目を通してください。
鉛筆の選び方や持ち方
鉛筆を選ぶときには、Bや2Bといった濃くて先が柔らかいものを選ぶときれいな字を書くのに適しています。図画用の鉛筆になると先が柔らかすぎるためおススメできません。鉛筆を持つときは、円錐の始まり部分から1cmほど上を持つようにしましょう。力を入れず、リラックスして持つのもポイントです。
難しい漢数字をきれいに書く方法
一はやや斜め上になるように線を引き、二や三は、ピラミッド型になるようなイメージで書いてください。四は左右の縦線をやや内側に入れます。五は、三画目の角度を90度にします。六は一画目を真ん中に持っていきましょう。七は一画目を右斜め上に引くのがポイントで、八は払った先が同じラインで揃うようにしてください。
文字を横書きできれいに書く方法
横書きで文字をきれいに書くには、文字のバランスを整えるのがコツです。漢字と平仮名、片仮名などのサイズを同じにするのではなく、漢字よりも平仮名、片仮名を小さめにします。文章の中では漢字と平仮名、片仮名が交互に出てくるので、これを意識するだけできれいな字になります。
きれいな平仮名を書く方法
きれいに平仮名を書くには、習字で習う払いや留め、跳ねなどをきちんと意識して書くことです。また、原稿用紙のようなマス目のある紙に書くときは、一つ一つの文字のバランスが悪くならないよう意識しましょう。あ、め、ぬ、の、などは同じような字形になるのもワンポイントアドバイスです。
山下流字をきれいに書くコツ
ペンを持てる人なら誰でも字は上手になれます。また、いきなり練習を始めるより、理論を頭に入れておけば上達スピードはさらに速くなるでしょう。独自のメソッドで誰でもきれいな字を書けるようになる、それが山下流のペン字です。動画から公式ホームページにアクセスできますよ。
きれいな片仮名を書く方法
片仮名をきれいに書くには、角をしっかり書くことです。また、平仮名や漢字を書くときと同様に、留めや払い、跳ねを意識するだけできれいに書けるでしょう。横に線を引くときは、しっかりと長さを出すのもポイントになります。原稿用紙など、マス目がある紙で練習すると効果的に上達できます。
まとめ
人に良い印象を与えられる上に、任される仕事が増え、どこで字を書いても恥ずかしい思いをしないのは字がきれいなメリットです。字をきれいに書くためのポイントを押さえておけば、誰でも字は上達します。ここでは、字が上達する動画もご紹介したので、もっと字をきれいに書きたいという方はぜひ参考にしてくださいね。