重曹入浴剤とは
消臭などに使われている重曹は、美容や健康に良い成分として注目されています。このような、万能なはたらきを持った重曹の機能性の高さに注目した入浴剤があります。どのようなものかみてみましょう。
湯船に重曹を溶かして入るお風呂
重曹入浴剤とは、湯船に重曹を溶かして入るということです。重曹風呂として自分で重曹を入れる方法もありますが、重曹入浴剤を使用することで手間もいらず、効能の高いお風呂を楽しめます。
重曹とクエン酸で入ると炭酸風呂になる
しゅわしゅわする炭酸風呂は、入るだけで炭酸の刺激が心地よくクセになるものですし、温泉地でも人気です。重曹とクエン酸を混ぜて入れることにより、炭酸風呂を手軽に味わえます。重曹とクエン酸の効能を同時に味わうことができ、身体にとってやさしい入浴ができます。
重曹入浴剤の効果
重曹が入った入浴剤、すなわち重曹入浴剤は自宅で楽しめるお風呂でありながら、一般的なアルカリ温泉の効果と近い効能を得られます。重曹入浴剤の幅広い効果についてみておきましょう。
汗臭・体臭の対策に
重曹には優れた消臭効果が期待できます。洗濯物や靴の消臭に利用されているのは、重曹にニオイの元となる菌のはたらきを抑える効能があるからです。特に重曹は弱アルカリ性で中和作用がありますので、汗や体臭の酸っぱいニオイを中和して消臭してくれます。
肌荒れ・ニキビに良い
重曹は粒子が細かく入り込み、頑固な汚れを浮かします。台所の排水口の掃除に重曹が使われるのはそのためです。
古い角質が詰まって起こる肌荒れやニキビに悩んでいる人にとっては、それらの原因となる余分な皮脂を浮かせて溶かすので、肌質の改善効果が期待できます。肌だけでなく頭皮環境も整えますので、スカルプケアを考えている人にも最適です。
ダイエットに良い
重曹入浴剤を使用すると、普通のお風呂よりも温かく感じられます。それは、重曹に血流を促すはたらきがあるからです。
血流を促進させると基礎代謝が向上します。基礎代謝は寝ていても消費される基本的なカロリーのことで、基礎代謝には個人差があります。ダイエットには基礎代謝を上げることが必要なのですが、重曹風呂には代謝を促進するはたらきがあるので、ダイエット中の方にもお薦めです。
肩こりに効く
重曹入浴剤には、血流を促進させる効能があり、ダイエット以外にもさまざまな体の不調を軽減します。血の巡りが良くなることにより、身体の血流停滞が原因で起こる肩こりや首のコリといった症状を軽減できます。
むくみ改善になる
重曹入浴剤は、肩こりとともにむくみの改善にもつながります。むくみとは、身体の血流が滞ることによって、本来静脈から排出されるべき余分な水分や塩分が身体に滞留しているため起こります。
重曹入浴剤によって身体の血流が改善すると、余分な水分や老廃物を排出するデトックスが行われ、むくみを改善します。
重曹入浴剤のお風呂の入り方
重曹入浴剤を使用したお風呂は身体のさまざまな不調を改善したり、美肌やダイエットにも効果的ですが、注意点もあります。重曹入浴剤を使ったお風呂の入り方、注意事項を抑えておきましょう。
週に1〜2回程度に
弱アルカリ性である重曹は、脂汚れに強く働きかけてくれる性質があります。しかし、毎日重曹入浴剤を使用すると必要な皮脂まで溶かしてしまい、肌がガサガサになってしまいますので注意が必要です。重曹入浴剤の使用は週1回から2回程度にとどめておきましょう。
10~15分程度浸かる
重曹入浴剤を使用する際には、少なくとも浴槽に10分間から15分間程度浸かるようにしましょう。あまり少ない時間ですと効能がいきわたりませんし、あまり長すぎても余分な皮脂まで落としてしまうからです。
お好みのアロマオイルを垂らしても良い
重曹入浴剤を使用する際には、お好みのアロマオイルを浴槽に数滴垂らしてもよいでしょう。たとえば、リラックス効果のあるラベンダーやカモミール、癒し効果のあるペパーミントやローズマリー、気分転換をするのでしたらバニラ、マンダリンです。痩せたいときにはグレープフルーツのアロマオイルもいいでしょう。
重曹入浴剤の注意
安全性の高い重曹ですが、重曹入浴剤を使用するにあたっては、注意しなければならないことがあります。重曹入浴剤を使用する際の注意事項について知っておきましょう。
重曹は肌に擦り込まない
重曹には皮脂を浮かして落とす効果が期待できますので、重曹風呂は肌荒れを防いでくれます。しかし、重曹入浴剤はたくさん使用するとそれだけ効果があるものではないので注意しましょう。
特に、肌荒れを治したいからといって重曹を肌に直接擦り込むべきではありません。肌が強アルカリ性になってしまい肌荒れ、湿疹やかゆみ、アレルギーの発症につながる恐れがあるからです。
頻繁に入るのは肌トラブルの原因となる
重曹入浴剤を使ったお風呂に頻繁に入るのも良くありません。頻繁に入ると重曹の皮脂を落とすはたらきがより活発化してしまい、本当に必要な皮脂まで落としてしまい、肌荒れを引き起こしまう恐れがあります。重曹入浴剤を使用したお風呂に入るのは、週に1,2回に留めておきましょう。
追い焚きしない
重曹入浴剤を使用する際には、追い炊きをしてはいけません。追い炊きは冷めたお湯を循環させて再びお湯の温度を上げることです。
風呂釜の性質によっては劣化が早まりますし、風呂釜だけでなく管なども傷めてしまうからです。それだけでなく重曹入浴剤を使用した風呂は汚れやすいので、残り湯洗濯も控えたほうがよいでしょう。
炭酸風呂にしたら入浴時に換気扇をつける
重曹入浴剤を使用して炭酸風呂にした場合は、酸素不足により一酸化炭素が発生するリスクがあります。そのため、炭酸風呂にしたのであれば、かならず入浴するときには換気扇をつけて酸素を外から取り込むようにしましょう。重曹入浴剤を使用する際は、換気を良くすることが必要です。
重曹入浴剤のお薦め
重曹入浴剤と一口にいってもさまざまなタイプがあり、それぞれ特性が違います。重曹入浴剤のなかでお薦めする2つをあげてみました。
マックス 薬用アクネオフ 重曹湯の入浴剤
女性が気になる身体のニキビやザラザラした肌の皮膚を洗浄するために考えられた大人ニキビに対する入浴剤です。お肌を洗浄し、皮脂汚れや古い角質を落としやすくします。また、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖も抑えます。
リフレッシュできるようなユーカリの香りですので、リラックスした入浴タイムになるでしょう。実際にお風呂に入るとポカポカして気持ちが良いです。
薬用重炭酸タブレット 薬用重炭酸湯ホットタブ
ドイツの自然炭酸泉の研究から誕生した、家庭でも気軽に炭酸泉の研究から誕生したホットタブです。重曹とクエン酸を配合し、体質を血液に近い中性に近づけることで、美容と健康によい炭酸風呂にできます。重曹とクエン酸という洗浄力に優れた物質を効果的に配合し、余分な皮脂汚れを効率的に分解します。
また、驚くほど体を温めますので、血行も促進されます。普段のお風呂が温泉のようになるでしょう。
まとめ
重曹入浴剤とは、重曹を使った入浴剤でありいろいろな効果があると着目されています。重曹入浴剤の効果としては、汗のにおいや体臭を軽減してくれたり、高い洗浄力で余分な皮脂を落としますのでニキビ肌の改善にも役立ちます。血行が良くなり基礎代謝が上がりダイエットにも役立つほか、血行不良による肩こりやむくみについても効果的です。
重曹入浴剤の注意点としては、むやみやたらに入ると洗浄力が高すぎて肌荒れしてしまうこともありますので、週1、2回程度に抑えておくことや、浴槽が傷つくため追い炊きに利用しないこと、換気をすることなどです。毎回10から15分程度の入浴で、お好みのアロマオイルを垂らしてもよいでしょう。