チャービルとはどんなハーブ?
マイルドな味わいの料理やお菓子に多く使用されているハーブ、チャービル。かわいらしい白い花をつけるハーブです。チャービルとはどのようなハーブなのでしょうか?その特徴について知っておきましょう。
美食家のパセリと呼ばれている
チャービルとはパセリに似ているハーブであり、フランス料理に主に利用されます。名前を知らなくても、ケーキやコース料理に添えられているパセリのようなもの、と言えば思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?セリ科のハーブで、パセリと似ていますがよく見るとパセリよりも繊細です。
チャービルとは古代ローマ人が好んだハーブであり、ヨーロッパにもたらされて広まったという歴史があり、現在では美食家のパセリとも呼ばれています。
フランス料理によく登場するハーブ
チャービルとは、セルフィーユ、フレンチパセリとも呼ばれており、フランス料理にしばしば登場します。フランスでは、オムレツやサラダ等に加えられますが、定番料理としてはチャービルのポタージュスープが挙げられます。
パセリなどと同様トッピングに使われることが多い
チャービルは、乾燥すると香りが落ちるので生のまま飾りに使われることが多いハーブで、肉料理や魚料理、オムレツなどのトッピングとして使われることが多いです。チャービルのやわらかい葉と癖のない味は、料理に多めに入れてもさほど違和感がありません。幅広い料理のトッピングに使われています。
ケーキなどの洋菓子の飾りにも使われている
チャービルは、ケーキのトッピングとしてよく使われているハーブであり、小さい葉でちょこっとケーキに飾られていることが多いです。チャービルという名前は聞いたことがなくても、ケーキに添えられている葉といえば見たことのある人も多くいます。
チャービルの効果・効能とは
チャービルという名前はあまり聞いたことがなくても、チャービルの効果効能はたくさんあります。添え物としておくにはもったいないくらいのこの効能について知っておきましょう。
体内の毒素を排出するデトックス効果
チャービルには、カロテンやビタミンB、ビタミンCや鉄分、マグネシウムなどさまざまな栄養素を含んでいます。これらのビタミンやミネラルには、体内の毒素を排出するデトックス効果があります。
消化を促進する効果
チャービルは古くからその栄養効果の高さに着目されて薬草として利用されてきました。その効能は幅広く、新陳代謝を促進したり、消化を促す効果があります。デトックス効果とあわせて体の内側からキレイにしたいと思っている人に最適のハーブです。
血行を促進して冷えを改善する効果
続いてチャービルには血液の循環を促進してくれる働きがあります。血行を促進し、身体の隅々まで血液をいきわたらせますので、貧血や血行不良に悩んでいる人にも最適です。発汗作用がありますので、ダイエット目的のウォーキングやジョギングの前に摂取するとより効果が上げられます。
チャービルをもっと取り入れよう!チャービルを使ったレシピ8選
添え物としてのイメージが多いチャービルですが、料理に取り入れることもできます。チャービルを使った料理を8つ紹介します。
チャービル(セルフィーユ)のポタージュ
フランス料理の定番であるチャービル(セルフィーユ)のポタージュは家庭でも比較的簡単に作ることができます。みじん切りにしたチャービルの葉10グラムとジャガイモ、玉ねぎを炒めてミキサーにかけ、バターや塩コショウで味を整えます。仕上げに生クリームを垂らすと出来上がりです。
繊細な味で、栄養価の高いチャービルを存分に摂取できます。
参照:cookpad
チャービル(セルフィーユ)のオムレツ
参照:https://cookpad.com/recipe/4933158
トッピングの葉っぱもかわいらしい、チャービルのオムレツです。飾り切り用のチャービルの葉を残して置き、それ以外はみじん切りにします。卵を溶いてみじん切りにしたチャービルと牛乳、塩コショウを加えてオムレツを作ります。飾り切りした葉っぱをトッピングするだけで出来上がり、とても簡単で色合いの良いオムレツです。
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桃とモッツァレラのセレブな出会い
おしゃれで色合いもよく、切って並べるだけで簡単にできます。モッツアレラチーズと白桃を切り分け、ボールのなかであわせます。そしてお皿に飾りレモンとオリーブオイルをたっぷりかけます。
その上から細かく刻んだシブレットとチャービルを飾ると出来上がりです。桃の少し赤みがかったところとモッツアレラチーズの白、チャービルの緑のコントラストが映えます。
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サーモンとチャービルのサラダ
チャービルをたっぷりと使ったサラダは見た目もよく、栄養満点です。レタスをちぎり、その上から玉ねぎスライスを並べ、刺身用サーモンのスライスをのせます。細かく切ったチャービルを周りにトッピングし、お好みのドレッシングをかけたら出来上がりです。
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チャービルコンソメスープ
シンプルな味のカップコンソメスープも、チャービルを使えば上品な味になります。チャービルをみじん切りにして茶殻パックに入れ熱湯を注いで1、2分待ち、香りを抽出します。
マグカップに注いだコンソメスープと混ぜ合わせるだけで、風味深い本格的なチャービルコンソメスープが完成します。ハーブティーだとクセが強くて飲めない、という人にもおすすめです。
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にんじんとチャービルの温野菜サラダ
チャービルを大胆に飾り付けたサラダです。ニンジンやアスパラガス、浸水させたひよこ豆を茹でます。茹でた野菜をオリーブオイル、レモン汁、塩コショウであえます。器に取ったらチャービルをかざりつけて出来上がりです。チャービルは生野菜だけでなく茹で野菜にもピッタリです。
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白身魚とパプリカのカルパッチョ
浅漬けの素とチャービルを使うだけで、簡単なカルパッチョができます。パーティー料理にもピッタリです。
お刺身用の白身魚に、小さく切ったパプリカやズッキーニをあわせてジップロックに入れます。そこに市販の浅漬けの素を入れて軽く混ぜます。袋から魚を取りだして混ぜて、野菜をもりつけて粗みじん切りにしたチャービルを飾ると出来上がりです。
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チャービル卵焼き+チーズのホットサンド
チャービルを手でちぎり、卵液に入れて卵焼きを作ります。チャービルはたっぷりと入れることで風味が出ます。それをマヨネーズ、マスタードとともに食パンで挟み、ホットサンドメーカーに入れてホットサンドにします。チャービルの優しい味わいとマヨネーズ、マスタードがマッチした絶妙な味わいです。チャービルは栄養価も高いですので朝食にも、ブランチにもおすすめです。
参照:cookpad
チャービルを栽培することはできる?
料理に沿えてもよし、サラダやカルパッチョにのせてもよし、ハーブティーやスープとしても楽しめるチャービルですが、実は栽培することもできるハーブです。チャービルの栽培方法について知っておきましょう。
花壇やプランターで手軽に育てることができる
チャービルは、花壇やプランターで手軽に育てることができます。チャービルを鑑賞用に育てる人はあまりいませんが、ハーブに関心のある人は家で育てる場合が多いです。
チャービルは乾燥させたり鮮度が落ちると風味を失いますので、料理やハーブティーに使うのでしたら、摘みたての新鮮なものが良いです。鮮度の良いチャービルを使いたい人は家で育てるのをおすすめします。
花壇やプランターに種をまくと育ちやすい
チャービルは花壇やプランターに種をまいて育てます。強い酸性の土壌に弱いので、植え付けの2週間前くらいに石灰を施して良く耕しましょう。ちなみにチャービルは根を深く張り、移植を嫌いますので植え替えはせず、最初から花壇、プランターに植えるのがよいです。
土が乾燥しないように水をたっぷりと
チャービルは比較的冷涼な土地で育てられるハーブですから、暑さと乾燥にはめっぽう弱いです。そのため、直射日光の当たらないところで育てるようにしましょう。また、土が乾燥しないように種をまいたらたっぷりと、その後も適宜土が乾燥しないようにたっぷりと水をやりましょう。露地栽培では、マルチを使って感想を防止するとよいです。
発芽したあとは適度に間引きを行うのがおすすめ
チャービルが発芽した後は、適宜間引きを行い、最終的には1つの鉢植えには一本にしましょう。途中で間引いたものは料理やハーブティーに使うこともできます。花壇で育てるときも、1株1株の間はゆったりと取るように間引きをしましょう。
花が咲き終わると風味が落ちるのでその前に収穫をする
チャービルも、多くのハーブと同様に、花が咲き終わると風味が落ちます。そのため、その前に収穫をします。高さが20センチから25センチになると、収穫できるサインですので、適宜葉を摘み取ります。
強い日光が当たると葉が固くなりますので夏には寒冷紗をかけて日よけをしましょう。実ができると茎や葉が固くなりますので、花は早いうちに摘み取ります。
1~2株残しておくと種がこぼれて翌年も楽しめる
チャービルは1年草のハーブですので越冬はしません。ですが、1,2株残しておくと種がこぼれますので翌年も楽しむことができます。ほとんど連作障害もありませんし、病気にも比較的強いので、長い間楽しむことができるでしょう。しっかりと育てるのであれば、連作は避けたほうが無難です。
まとめ
チャービルとは、「美食家のパセリ」と呼ばれており、フランス料理などによく使われます。甘くてまろやかな香りがしますので、ハーブティーとして楽しめたり、お菓子のかざりつけにも利用されます。
チャービルは家で育てることもできるハーブです。プランターや花壇で手軽に育てられますが、暑さと乾燥に弱いので水やりをしっかりすることや直射日光に当てないことが大切です。チャービルは乾燥したり冷凍したりすると鮮度が落ちますので、フレッシュなチャービルを楽しみたい人は、家での栽培がおすすめです。