ご飯ダイエットとは?
食欲は、ダイエットにとって大敵でしょう。そこへきて、ご飯を食べるダイエットというのはかなり意外に感じられるはずです。もちろん、ただ食欲任せに食べるのはいけません。理に適った仕組みを利用して、理想の体型を目指します。
ご飯とともに酢をとるダイエット方法
ご飯ダイエットは、炭水化物であるご飯を普段通りに食べて取り組める方法です。ですが、炭水化物が脂肪の元になるというのは有名な話です。普通に食べるだけでは、むしろ肥満に繋がってしまうでしょう。
ご飯ダイエットでは、一緒に酢を摂るのが一般的です。ご飯にかけておいしく食べられる人はそれで良いですし、おかずにかけても問題ありません。やり方はこれだけなので、多くの人が気軽に実践できるでしょう。
炭水化物の脂肪燃焼効果と酢の脂肪吸収を抑える効果を利用
ご飯と酢を食事で摂る方法がダイエットに適しているのは、双方の健康効果が好相性であるためです。炭水化物は肥満の元となるエネルギーに他なりませんが、そんなエネルギーは脂肪を燃焼させるための燃料にもなります。つまり量さえ適切に摂れば、炭水化物はダイエットに適しているのです。
合わせて摂る酢には、脂肪吸収を抑える効果が期待できます。つまり、脂肪分の多い食事を摂っても、体につきにくくなるのです。脂肪の増加をカットしつつ、なおかつ脂肪燃焼をおこなう、これらが同時におこなわれることで、ダイエット効果に繋がります。
ご飯がダイエットに良い理由
ご飯ダイエットとはいえ、効果の要点になってくるのは炭水化物に他なりません。炭水化物は、ご飯以外にもパンやうどん、パスタなどさまざまにあります。その中でもご飯が適しているといえるのは、どういった理由があるのでしょうか。
ご飯は主食の中では脂肪が少ない
なぜご飯ダイエットでは炭水化物の中でもご飯が選ばれているのか、その理由は脂肪分にあります。炭水化物と脂肪は、どちらも肥満の元になりやすい栄養素です。
ですが、炭水化物が脂肪燃焼に役立つのに対し、脂肪は持久力系のエネルギーであるため、燃焼にはあまり期待できません。
しかし、ご飯はクロワッサンやパスタといった他の主食と比べても、脂肪分が低い部類に入ります。そのため、ご飯ダイエットではご飯が使われるのです。
エネルギー密度が低く満腹感がある
ご飯とパンを比べたとき、ご飯の方がどっしりと重量感がある印象でしょう。パンは空洞が多く、軽いタイプが多いです。
そのため、同じ摂取カロリーでも食べたときの満腹感が違ってきます。つまり、ご飯なら少量でも空腹を満たしやすいのです。
水分の多いご飯は満足感があり食べすぎを防止できる
ご飯を食べることでダイエットに繋がるとはいえ、やはり量は控えめに越したことはありません。それでも、どうしても満腹感が足りない場合は、多めの水分でご飯を作ってみてください。
同量の米でも、より大きい満足感が得られます。水分自体はカロリーがないので、水気が増えたところで特に問題はありません。
ご飯ダイエットのやり方
具体的なご飯ダイエットのやり方について、チェックしていきましょう。食事を普段通り摂るわけですから、やり方を間違えれば痩せることはできません。正しいやり方で、実践してください。
1日3食は必ずご飯を食べる
断食やファスティングなど、食事量や回数をカットするダイエットは多くみられます。ご飯ダイエットはその反対で、かならず1日3食しっかり食べることが原則となってきます。
これは、ご飯食を抜いてしまうと、代謝による脂肪燃焼機能を低下させてしまうためです。安定的に代謝が起こせるよう、3食しっかり摂るべきです。
ご飯の量はお茶椀1杯(120g)程度
ご飯の量によっても、効果は違ってきます。多ければ肥満に繋がりますし、少ない場合は摂らなかったときと同様で代謝を低下させてしまうでしょう。基本はお茶碗1杯分にあたる120グラム程度を意識してください。
米以外の主食はとらない
ご飯ダイエット中は、かならず主食にご飯を選びましょう。パンやパスタの場合、脂肪分が増えるのでダイエットの効果は薄れてしまいます。
パスタ自体は低脂肪ですが、ソースにオイルが多く使われるため、やはりあまり適しません。うどんに関しては低脂肪の炭水化物ですが、代謝量を安定させる上で、やはりご飯以外は避けるべきです。
毎食小さじ1杯分の酢を料理にかけてとる
酢についても、ご飯同様安定的に摂るようにしましょう。ご飯と違って、香りや刺激が強く少し摂りにくいかもしれませんが、料理にかければ抵抗を減らせます。
小さじ1杯で良いので、料理によってはほとんど気にならないかもしれません。
ご飯ダイエットの注意点
一歩間違えれば肥満に繋がるご飯ダイエットだけに、やはり注意点も伴います。ご飯ダイエットの効果を最大限に活かせるよう、以下の点には気を付けてください。
結果を焦らず3カ月間は継続する
ご飯ダイエットは、決して即効性のあるものでもありません。焦らず、3ヶ月は継続するようにしてください。とはいえ、そこまで長いとは思わないはずです。
一般的なダイエットと異なり食事をしっかり摂る方法であるため、苦にすることなく続けやすいのです。結果がなかなか出ない場合でも焦らず、地道に続けましょう。
味噌汁をつける
メインのおかずのひとつとして、味噌汁をつけてください。これには、2つの理由があります。まずひとつが、味噌が発酵食品であるという点です。発酵食品は代謝を高める作用があるため、炭水化物の脂肪燃焼を後押ししてくれるでしょう。
そしてもう1つが、味噌の原料である大豆が、植物性たんぱくであるためです。糖質を燃焼させる効果が期待できるので、炭水化物の有効性を高められます。1日2杯を目安としてください。
ご飯とおかずの割合は6:4にする
ご飯同様、おかずについてもしっかりと摂りましょう。割合として、ご飯6割おかず4割といった配分です。特におかずで重要となるのが、動物性たんぱくです。筋肉量を増やすことで、太りにくい身体が目指せます。
女性の1日に必要なたんぱく質は、50グラムほどといわれています。このぐらい摂れるように考えて食事を用意しましょう。
間食はしない
ご飯ダイエットは、1日3食摂ることを前提に考えられたやり方です。そこへきて間食を摂ってしまうと、せっかくの効果も薄まってしまうでしょう。
それこそ脂肪分が多い間食ともなれば、低脂肪を意識したご飯ダイエットは無駄になってしまいます。間食は避けましょう。
ご飯ダイエットを成功させるポイント
同じご飯ダイエットの内容でも、人によって効果に差が出るかもしれません。ポイントを理解しているかどうかで、効果が違ってくるためです。もちろん体質によっても結果は違ってくるかもしれませんが、ぜひ以下を意識してみてください。
よく噛んで食べる
ご飯もおかずも、よく噛んで食べるよう心がけてください。咀嚼をしっかりすることで、同量の食事でも満足感が高められます。
ごはんは、炭水化物の中でも噛みごたえのある食べ物です。そんな特性を活かして、継続的にダイエットを続けましょう。
白米より雑穀米にすると短期間で効果が出る
白いご飯も良いですが、雑穀米に変えるとさらに効果的です。理由は、雑穀米がビタミンやミネラルを多く含む食材であるためです。
ビタミンやミネラルは、脂肪燃焼をおこなう上で欠かせません。つまり、ダイエット効果を後押しできるわけです。高い効果を得たい、早く効果を実感したい、そんな人に適しているでしょう。
冷やご飯にすればカロリーが半分になり効果アップ
同じご飯であるにもかかわらず、冷たいご飯ならカロリーを減らす効果が期待できます。理由は、冷やご飯は温かいものとでんぷんの質が異なるためです。
冷やご飯のでんぷんは、難消化性のレジスタントスターチに変化します。そして通常のでんぷんと比べ、レジスタントスターチはカロリーが2分の1になります。ダイエット効率のアップに期待できます。
おかずは動物性たんぱく質をメインにする
前述でも少し触れていますが、動物性たんぱくにこだわっておかずを用意してください。味噌汁に含まれる大豆の植物性たんぱくも有効と紹介していますが、メインとしては動物性を選ぶべきです。
筋肉をしっかりつけることで、太りにくく引き締まった身体に近づけます。また、適量の植物性たんぱくが合わさることで、燃焼効率のアップにもなります。
まとめ
一見意外性が感じられるネーミングのご飯ダイエットですが、理に適った方法となっています。食事制限が苦手な人でも、継続しやすく感じられるでしょう。
事実、この方法で大きなダイエット効果を得られたという有名人もおり、話題となっています。注目必至の意外性が魅力的なダイエット方法です。