優柔不断とは?
そもそも、優柔不断とはいったいどういう意味なのでしょうか。何となくのイメージは掴んでいるものの、詳しくは分からないという方もいるでしょう。ここではまず、優柔不断の意味について見てみましょう。
ぐずぐずしていて物事の決断ができないこと
何かの決断を迫られるシーンは多々あります。このようなときに、ぐずぐずしてなかなか決断できないような状態を優柔不断といいます。
どっちを選べばいいのか、何が正解なのかと考えてしまい、決断を下すことができないのです。買い物に行ったときに、品物を買うかどうか延々と迷い続ける人、いますよね。これは完全な優柔不断です。
ビジネスでは大きなマイナスになる
ビジネスの世界では即座に決断しなくてはいけないこともあります。「Time is money」、時は金なりという言葉もありますよね。すぐに決めていれば大きな利益になったものを、優柔不断なばかりにチャンスを逃すということは珍しくありません。
大きな成功を収めている人の多くは決断力に優れていますし、優柔不断な要素もないのです。
付き合っている相手にはイライラされてしまう事も多い
「ほんとに優柔不断だな~!」と恋人に言われたことはありませんか?例えば、一緒にレストランなどで食事をしようとして、メニューがなかなか決められないとき。
相手はもうとっくに決まっているのに、自分だけ決められず時間だけが過ぎていくという状態ですね。相手の方からすると「まだ決められないのかよ!」と思ってしまいます。
友達が出来にくいことも
優柔不断だと友達ができにくいこともあります。相手が遊びに誘ってくれたとき、いつまでも返事に迷っていると「じゃあいいよ」となってしまうのは想像に難くありません。
このような優柔不断な態度だと相手も誘っていいのかどうか分かりませんし、今後二度と誘ってもらえなくなる可能性もあります。これも優柔不断の弊害ですね。
あなたは当てはまってない?優柔不断な人に共通する特徴
優柔不断な人には共通する特徴があります。甘えん坊気質で失敗を怖がる、他人の目を気にしているなど、いろいろ挙げられます。ここでは優柔不断な人に共通する特徴をまとめたので、当てはまっていないかチェックしてくださいね。
他人がいないと生きていけない
優柔不断な人は主体性を持っていません。主体性がないため、物事の決断を他人に任せきってしまうのです。つまり、他人がいないと生きていけないタイプですね。
一人では大切な決断をすることもできず、ちょっとした決断でも他人の意見を聞こうとします。人の意見を聞くのは悪いことではないですが、毎回それだと一人のときに困ってしまうでしょう。
甘えん坊なところがある
優柔不断な人は甘えん坊気質であることが多いです。家族の中で末っ子として育った人が甘えん坊になることが多く、人に対して甘えるのも上手という特徴があります。
特に年上の人にはうまく甘えることができるため、職場の上司からも好かれやすいですね。甘えん坊であるがゆえに自分で決断せず、判断や決断を他人に任せてしまうことがあります。
終わった事をいつまでも反省している
終わったことは終わったこととして頭を切り替えるのが普通です。しかし、優柔不断な人は終わったことをいつまでも蒸し返して反省しています。
そのため、周りからは「クヨクヨするやつ」「しつこい人」と思われることもあるかもしれません。ただ、これは性格的にとてもマジメとも考えられます。マジメゆえに自分の中で納得いくまで反省したいのでしょう。
失敗を怖がっている
失敗をまったく恐れない人は多分いません。誰もが失敗することを恐れますが、優柔不断な人は過剰に失敗を恐れる傾向にあります。失敗を怖がるために自分で何かを決めるということができません。
「本当にこれでいいのだろうか」と頭の中で自問自答を繰り返し、最終的な判断もできないのです。裏を返せば慎重で、石橋を叩いて渡るタイプと言えます。
新しい事にチャレンジしない
失敗を常に恐れている優柔不断な人は、新しいことにチャレンジすることも少ないです。もし、新しいことに挑戦して失敗したらどうしようと、ネガティブな思いがまず湧き上がるのです。
このタイプはファッションの好みも子どものころからずっと同じ、ということが多いですね。考えや行動が一貫しているというのは強みなのかもしれません。
他人の目を常に意識している
優柔不断な人は他人の目を意識しすぎていることが多いです。自分の決断が周りにどのような影響を及ぼすのか、と考えてしまい、それが決断を鈍らせてしまいます。
また、決断したことを周りの人がどう思うのかも気になり、悪く言われるのではないかと恐れるあまり決断できないのです。よく言えば、周りの空気を読みすぎるということですね。
余計な事を考えすぎてしまっている
スパっと決断すればそれですべて丸く収まることも、余計なことをいろいろと考えてしまい決断できなくなります。これでいいのか、間違いではないのか、怒られやしないだろうかなど、余計なことを考えすぎてしまうのです。
考えれば考えるほど泥沼にはまり込んでしまい、結局決断できません。周りに気を遣いすぎるタイプとも言えるでしょう。
基本的に気遣い屋さん
気遣いができるからこそ優柔不断になってしまいます。自分の決断したことで周りの人に悪影響を及ぼすのでは、と考えてしまい決断できなくなるのです。
自分のことだけを考えているのならすぐ決断できるでしょうが、周りに配慮できるからこそスパッと決断できません。場の空気が読め、他人のこともしっかり考えられる人と言えます。
あらゆる場面を想定して準備しないと落ち着かない
下した決断がどのような結果になるかはある程度想定するものです。優柔不断な人はどのような結果になってもうまく収まるよう、完ぺきな準備をしたいと考えます。
あらゆる場面を想定してしまうので、それが優柔不断になってしまう原因でしょう。そこまで重要な決断が迫られているわけではなくても、優柔不断な人は深く考えてしまいます。
人の上に立つのが苦手
優柔不断な人は人の上に立ちたいと思いません。周りの目が気になり、自分の決断に自信を持てないので、リーダーシップを発揮するのは難しいでしょう。
自分でもそれを理解していることが多く、職場でもリーダー的なポジションを避けています。このようなタイプの人は、リーダーではなく縁の下の力持ちとして活躍できる人です。
メニューの多いお店での食事が苦手
メニューが充実していると普通はうれしく感じますが、優柔不断な人は違います。メニューが多すぎるとなかなか決めることができず、結局一緒に来ている人と同じものを頼んでしまいます。
何がおいしいのか、どれがおススメなのか、など余計なことを考えすぎてしまうため選べません。また、あれもこれも頼みたいものが多すぎることもあります。
常に完璧を追い求めてしまう
人間である以上常に完璧を求めるというのは難しいことです。欠点もあるからこそ人間味がありますよね。優柔不断な人は完璧を追い求めるあまり、物事の決断が鈍くなってしまいます。
完璧な答えを出さないといけない、失敗は許されないと自分を追い込んでいるので、決断までに時間もかかってしまうのです。とてもマジメな性格ゆえのことですね。
臆病な性格をしている
臆病な性格だとどんなことでも慎重に行動しようとします。常にリスクを考えていますし、リスクを最小限にするために石橋を叩いて渡ります。
このような性格ゆえ、何かの決断に迫られたときもじっくり考えてしまい、時間が長くなってしまうのでしょう。決断するまでに時間はかかってしまうでしょうが、最善の選択ができることも多いです。
優柔不断な部分を治す方法
恋人や友人から優柔不断さを指摘される、職場で叱られるなど、優柔不断を治したい方の理由はまちまちです。ここでは、優柔不断な部分を治す方法についてピックアップしたので、本気で治したい方は参考にしてくださいね。
ランチのメニューなど5秒以内に即断するクセを付ける
普段から即断する癖をつけるようにしましょう。優柔不断さは日ごろの生活の中で改善が可能なので、このような癖をつけるのはおススメです。
5秒以内に即決できるようになれば大したものですね。ほかにも、自販機でジュースを買うとき、ネットショッピングをするときも即決を意識しましょう。普段から癖付けていけば次第に優柔不断さも改善されます。
一度決めた事、起こった事に対して後悔をしない
もう終わったことに対していつまでもクヨクヨすることはやめましょう。後悔したところでどうしようもないですし、それは意味のない時間です。決めたこと、起こったことはもう仕方ない、と頭を切り替えてください。
もし後悔しているのなら、次に同じ過ちをしないよう心がけることです。ただクヨクヨするよりこのほうがずっと健全ですよね。
迷ったら普段選ばない方を選ぶなど決まり事を作っておく
自分の中でルールを決めておくと、優柔不断な部分を治せます。ルールを決めておけば迷ったときにすぐ決断できますし、周りの人を待たせることもありません。
食事やカラオケでの選曲など、さまざまなシーンでルールに沿った行動をしてみましょう。誰かと一緒に食事や飲みに行ったときにもスピーディに決められるようになりますよ。
細かい自分の決断に責任を持つトレーニングを繰り返す
自分の行動の責任をとれるのは自分しかいません。まずはそこをしっかり意識することが大切です。ほかの人の意見に追従して決めたことでも、周りが責任を取ってくれるとは限らないでしょう。
それならまだ、自分が決めて自分の責任になったほうが気も楽になるはずです。日ごろから自分の決断に責任を持つトレーニングを繰り返しましょう。
重要な事以外は人の意見を参考にしない
重要なことに関しては他人の意見を聞くことも大切です。人の経験や知識を参考に決断したほうが良いシーンもありますが、それ以外のことは自分で決めるようにしましょう。主体性を持つということです。
人と意見が違っていても関係ありません。自分の人生なので、自分のことは自ら決めるのが当然のことなのです。自分の決断を信じましょう。
まとめ
優柔不断だと友達もできにくく、恋人や職場の人をイライラさせてしまうかもしれません。できることなら早めに優柔不断さを改善したほうが、これからの人生もっと楽しくなりますよ。
完璧を求める必要ないですし、日ごろから決断に責任を持つトレーニングをしていれば優柔不断さも改善します。ここでお話した内容をぜひ今後に役立ててくださいね。”