【夏の風情を感じよう】日本の自然の風景に溶け込む風鈴のよさを再発見!

日本の夏の風物詩といえば風鈴。チリンチリンと鈴がなるように響く音と風に揺れる姿が、目と耳の両方で涼を感じさせてくれます。有名な江戸風鈴をはじめ南部鉄器で作られたものもあり、川崎大師では毎年風鈴市が開かれるなど、現代に至るまで長く愛されてきた工芸品の1つ。風鈴のよさは年々見直されていて、インテリアとして飾りたくなるようなオシャレなものもあるんですよ。今回は、そんな風鈴の魅力をご紹介します!

風鈴は日本の夏を代表するの風物詩

夏の夕刻、まだ暑さを含んだ風にチリンチリンと美しい音色を響かせる風鈴。
風の動きを目で見て、耳で聞き、五感で涼を感じることができる日本らしい工芸品の1つです。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔は夏になると軒下などに吊り下げられるのが日常で、俳句の世界では季語になるほど日本の夏には欠かせない存在となっています。

暑い夏をやり過ごす昔の知恵

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日本の夏は湿度が多く、冷房のなかった時代を考えると恐ろしくなりますよね…。
風鈴は、そんな時代の蒸し暑い日本の夏をやり過ごすための昔の人の知恵。
一説には、秋を知らせるスズムシの鳴き声と似ているために涼しさを感じると言われています。
昔の人は、風鈴の音を聞いて秋を思い出して涼を感じるという、何とも風流な夏を送っていたんですね。

風鈴の歴史をひもといてみると…

実は、いつ頃から民家の軒先に風鈴が吊るされるようになったのか分かっていないんです。
ただ、音の出る物は、古くから人間の暮らしや精神活動に深く関わりがあると言われており、風鈴も例外ではありません。

風鈴のモデルは、お寺で使われた「風鐸(ふうたく)」という青銅製の器物とされ、強い風が吹くとカランカランという鈍い音が出る魔除けの道具でした。
それが徐々に市民に広がり、体調を崩しやすい夏の「暑気払い」のアイテムとして定着したとされています。
病気や体調不良は、鬼や魔物のせいで起きるとされていた時代には、健やかに夏を乗り切るための必需品だったようです。

素材もさまざま、音色もさまざま

風鈴にはさまざまな素材が利用されますが、主にガラス製か金属製に分けられます。
それぞれの特徴を見てみましょう。

ガラス製の風鈴の特徴は?

ガラス製は「チリンチリン」いう短い音が特徴。
18世紀にオランダ経由でガラスの製法が日本に伝わり、ガラス細工が盛んになった19世紀頃の江戸で、ビイドロ製の吹きガラスで作られた江戸風鈴が流行しました。
そのほかには琉球ガラス、諏訪ガラスなどで作られたものがあります。

金属製の風鈴の特徴は?

金属製は「リーン」と長く響く音色が特徴です。
岩手県の伝統工芸・南部鉄器でできた南部風鈴が特に有名で、大正時代から親しまれています。
そのほか、富山県の伝統産業・高岡銅器の真鍮でできた高岡風鈴、神奈川県の伝統工芸・小田原鋳物の砂張製の小田原風鈴などがあります。

日本全国で行われる風鈴を集めた有名行事

日本人のDNAに刷り込まれている風鈴の音色。
その音色を楽しむための行事も各地で開催されています。

有名なのは、神奈川県の川崎大師で7月に行われる「川崎大師風鈴市」で、日本各地の風鈴が集合する一大イベント。
同じく7月に開催される、東京浅草寺の「ほおずき市」もたくさんの風鈴が販売されます。

首都圏以外でも盛んです

首都圏以外でも風鈴に関連した行事はたくさん行われます。
まず、日本の音風景100選にも選ばれている岩手県奥州市の水沢駅。
毎年6月~8月、ホームにたくさんの風鈴が吊るされて夏の風情を存分に味わうことができます。
他にも、群馬県前橋市を走る上毛電車、三重県伊賀市の伊賀鉄道をはじめ、全国各地で夏になると風鈴列車が登場します。

現代風に姿を変えた美しい風鈴

ここからは現代風にアレンジされた美しい風鈴、楽しい風鈴をご紹介していきます。
有田焼の風鈴。
富士山がモチーフになっていて何と赤富士まで!日本らしさ全開で、海外の方へのおみやげにも最適です。
喜ばれること間違いなし。
アイディアが活きる、吊るしておけば一石二鳥のてるてる坊主風鈴。
梅雨時からかけておけば夏のイベントも快晴。
この風鈴で涼は感じられますが、晴ればかりで毎日暑くなるかもしれませんね…。
デザイナーの鈴木啓太さんが菅原工芸硝子株式会社と作った虹色風鈴。
シャボン玉のように繊細で壊れてしまいそうな美しさがありますね。
青空の下で揺れる風鈴が楽しめる素敵な一品です。
言わずとしれた、あのディズニーキャラクターをモチーフにした風鈴。
最近では現代風にアレンジされた新しい風鈴がどんどん生まれているんです。

身近な素材でDIY風鈴を楽しむ

風鈴には決まったルールはありません。
風に揺れて音が鳴れば立派な風鈴なんです。
だから、涼しさを感じるインテリアとしてDIYしてみるのもおすすめ。
こちらの写真は、ブリキのバケツの上部を使ってパーツを取り付けた風鈴。
お部屋の中に飾るのが可愛いですね。
こちらは不要になったメイソンジャーを使って作った風鈴。
ガラス瓶なので、きっと「チリンチリン」という特徴ある音色が聞けるはず。
ガラス瓶なら透け感もあるので、見た目も涼しげに作ることができます。

日本の良さを感じられる風鈴をインテリアに取り入れよう!

あらためて風鈴を知ると、夏を視覚と聴覚の両方で楽しむ日本らしいアイテムだな~と実感します。
今年の夏は、お気に入りのマイ風鈴を見つけてみてください。
お子様とオリジナル風鈴を手作りするのもおすすめですよ。
窓辺のインテリアとして、ぜひ取り入れてみてくださいね!