四季折々の文化を300年以上守り伝える和紙専門店「鳩居堂」の魅力に迫る

お香、線香、書画用品、はがき、便箋、金封…和紙製品の専門店として、日本でもっとも有名な「鳩居堂」。四季の行事のたびに贈るはがきや、冠婚葬祭に使う祝儀袋の根底に流れる思いやり。和紙が使われる”しきたり”の背景にある、相手を思う細やかな心づかい。1663年の創業以来、300年以上の歴史の中で、そんな日本の文化を守り、育て、伝えてきた鳩居堂の魅力を商品とともにご紹介します!

日本でもっとも有名な和紙専門店「鳩居堂」

香り、和紙製品の専門店である鳩居堂。
「日本の伝統文化を守り育てる」という気概を持ちながら、300年以上にわたる歴史の中で、時代に即して少しずつ姿を変える日本の四季折々の文化を伝えてきました。
京都寺町と東京銀座にあり、本店は京都。
東京店がある銀座の鳩居堂前は、最高路線価発表で2014年で29年連続日本一になるなど、誰もが目にする立地にあることでも有名です。

「鳩居堂」という店名の由来

1663年(寛文3年)、鳩居堂は京都寺町の本能寺門前に薬種商として創業しました。
「鳩居堂」という屋号は、中国の最古の詩集といわれる「詩経」の一節「維鵲有巣 維鳩居之」からとったと言われています。
「これカササギの巣あり、これ鳩之に居る」と読み、「カササギの巣に鳩がいる」という意味。
鳩は巣作りが下手で、カササギの巣に住んでいる。
すなわち、「借家住まい」ということ。
「店は先祖そして世間からの借り物、預かり物であるということを忘れずに、謙虚な気持ちで商いに励め」という考えが、「鳩居堂」という名前に込められています。

時代に合わせて少しずつ姿を変えたデザイン

お香や文房四宝・便箋・はがき・金封・和紙工芸品。
懐かしくも新しくも感じる、和を基調としたデザインは、時代に即して改良を重ねてきたものです。
機能的でありながら、その中に遊び心があり、見る人、使う人の気持ちを安らげる商品たち。
その商品のはしばしから、伝えていく価値のある、本物の良さを追求する鳩居堂の気概が見えてくるようです。

鳩居堂の商品たち

和紙を使う文化を思う、鳩居堂の姿勢を感じる商品たちをご紹介します!

千代紙

丈夫で風合い豊かな和紙の千代紙。
昔ながらの美しい紋様を現在に伝えます。
手触りも気持ち良い一品。

金封、ポチ袋

袋にお金を入れて、気持ちを表す習慣のある日本。
絆を深め、心豊かな暮らしを送るための知恵が詰まった金封には、”礼儀”を大切にする鳩居堂の姿勢が見えます。

御朱印帳

「伝統的な柄なのに新しい」友禅柄の御朱印帳カバー。
友禅染の技法を応用し、色の数だけ顔料を重ねて刷り上げた友禅紙でできています。

季節のはがき、カード

可愛らしいひなまつりのカード。
メールで済ましてしまう今だからこそ、季節のご挨拶に手書きのカードを使って、お祝いの気持ちを伝えましょう。
和紙のやわらかい風合いに、四季の彩りが添えられた、今の時期にぴったりの夏物のはがき。
精緻なシルクスクリーン刷りでできており、季節のうつりかわりを丁寧に伝えます。
暑中お見舞いで使いたいですね!

書簡箋セット

長く試作を繰り返され、書き心地がいいレター用品。
相手のことを思いながら、手紙をしたためる大事なひととき。
言葉の内容だけじゃなく、文字の書き味、選んだ封筒のデザインや、さわり心地ひとつひとつを吟味して、丁寧な気持ちを伝えましょう。

にほひ袋

和紙専門店ですが、香りの専門店でもある鳩居堂! 1877年に、太政大臣三条実美公から900年の宮中御料として同家に伝わっていた名香の秘方を、鳩居堂8代目当主が引き継ぎ、継承していたからとのこと。
門外不出の、平安王朝から変わらない正統派の香りが楽しめます。

お香

手軽にお部屋を香らせるために使われるお香。
漢方薬にもつかわれる、天然香料の落ち着いた和風の香りと、香水香料を原料とした華やかな洋風の香りの二種類のタイプがそろえてあります。
かたちも、スティックタイプからうずまきタイプ、コーンタイプと様々。

香水しおり

開けたときに、ふっと香る香水しおり。
これぞ鳩居堂の和紙と香りの両方の技術を組み合わせたものです。

蚊よけ線香

書画・掛軸・料紙・骨董用の、天然香料を使用した特製防虫香もつくる鳩居堂。
これからの季節にも大活躍しそうな蚊よけ線香!

鳩居堂の考えが詰まった一冊

布団からベッド、畳からフローリングと、日本の生活様式が変わった今も、日本の暮らしのなかに根付く伝統やしきたり。
しきたりのプロである鳩居堂の監修で、「鳩居堂の日本のしきたり 豆知識」という本も誕生しています! 和紙専門店でありながらも、日本の暮らしの中に残る大切な考えを守りながら、愛される商品を作りつづける鳩居堂。
ぜひ、鳩居堂の紙をつかって、季節の手紙をしたためてみてはいかがでしょうか。