case1:一緒に問題解決を目指す
気丈に振舞っていても男性は悩みの多い生き物。
プライドが高い故に自分の悩みや弱さを打ち明けられず、内へ内へと隠してしまいがちです。
そのため我慢していることを限界ギリギリまで気づけない場合もあります。
実際に男性の自殺率は女性の約2倍といわれており、時には限界を超えてしまう方も多くいらっしゃるのです。
男女では問題に対する考え方が大きく異なります。
男性は問題に対して解決策を求めますが、女性は共感を求めます。
例えば「人間関係が上手くいかない」という問題が生じた場合、男性はネットや書籍などを使って人間関係を円滑にする方法を模索します。
一方で女性は人間関係が上手くいっていないことに対する不満を第三者と共有します。
第三者と共有することでアドバイスを得ようとしているのではなく「それは大変だったね」「そう言われたら嫌だよね」といった共感を求めているのです。
方法1:相手の言葉に耳を傾ける
前述した通り男性の多くは問題の解決方法を求めています。
正しく問題を解決するためには今ある情報を正確に理解することが非常に重要です。
この情報が不足していると憶測ばかりの話になってしまい、具体的な解決方法から遠退いてしまいます。
旦那さんがひどく落ち込んでいる際は「どうしたの?」と声をかけることからはじめましょう。
最初から「こうした方がいい」「これはダメだ」と無理やり解決方法を引っ張り出そうとはせず、今ある状況を把握することに集中するのが大切です。
男性はプライドが高い生き物ですから、最初から何でも話してくれるとは限りません。
時には言葉を濁したり変なところで虚勢を張ろうとしたりすることもあるでしょう。
そのような場合でも根気よく少しずつ聞き出そうと耳を傾ける姿勢を貫きましょう。
あなたに対して「弱音を吐いても良い」「悩みを打ち明けても良い」という気持ちになれば自然と次の言葉を引き出すことができます。
方法2:情報をきちんと整理する
旦那さんから悩みや問題を聞き出すことができたら一度その内容を整理してみましょう。
必要があれば紙に問題を書き出してみるのもわかりやすくなります。
きちんと情報を整理することは問題解決への近道です。
話のどこかに食い違いがあればそれだけ解決までの道のりが遠回りになってしまいます。
場合によってはあなたが勘違いをしていて、まったく的外れなアドバイスをしてしまうことにも繋がります。
そのような事態を未然に防ぐためにも合間ごとに情報を整理するようにしましょう。
その際は「これはこういうこと?」「今の問題はこれ?」などと旦那さんに一つひとつ確認をしながら進めていきます。
途中で認識の誤りがあれば修正をし、今ある問題の基礎を明確にするように心がけましょう。
特に仕事関係の問題であればあなたの知らない情報がたくさん出てくるでしょう。
途中で混乱してきても放棄せず、根気よく付き合ってあげることも大切です。
方法3:仮説を立てて考える
すぐに解決策が見つかることは極稀なことで、大抵の場合は仮説と実行の繰り返しです。
あなたにとってみれば長い道のりだなと気が遠くなることでも、小さくても手応えが感じられるようであれば男性にとっては一歩前進だと言えるでしょう。
実際に行動に移すのは旦那さんですから、あなたは静かにその様子を眺めているだけでも構いません。
行動に移してみた結果、解決に繋がらずに悩んでいるようであればもう一度優しく声をかけてあげましょう。
そしてまた一緒に解決方法を模索すればいいのです。
ここで大切なことは結果を急かさないこと。
早く問題を解決したいのは当事者である旦那さんです。
解決までの歩みが遅いからといって「また同じことで悩んでいるの?」「もうそれでいいじゃない」と答えを急かすような態度は相手に悪いプレッシャーを与えてしまいます。
旦那さんのことを応援すると決めたのであれば、根気よく解決するのを待ちましょう。
case2:リラックスできる環境をつくる
問題の解決策を模索する一方で、家庭には癒しを求めているケースも多々あります。
特に仕事と家庭(プライベート)はきちんと分けたいという男性は問題解決よりも心地の良い空間を求めている傾向が高いように感じられます。
旦那さんが頑なに仕事の話をしないようであれば、一緒に具体的な問題解決を行うのではなく、心地良い家庭づくりにシフトしましょう。
心地良い家庭づくりはあなた無しでは成り得ません。
どうすれば旦那さんが喜んでくれるのかを想像しながらベストな環境をつくってみましょう。
もちろんちょっと違うな、と思えば途中で修正すれば問題ありません。
自分のために頑張ってくれている姿を見るだけでも旦那さんの癒しになるはずです。
方法4:旦那さんを笑顔で迎える
仕事で失敗や叱られることが重なると気が滅入ってしまうものです。
不思議と悪いことは重なるもので、仕事をしていれば1日に気落ちすることが2個も3個も発生します。
そこに追い打ちをかけるようにあなたからの怒りが飛んでくれば、旦那さんの気を休める場所がなくなってしまいます。
毎日仕事で遅くなり、家事や子育てに協力してくれないことに腹を立てる気持ちもわかりますが、旦那さんが弱っているときだけでもぐっと堪えるようにしましょう。
ここで大切なことは旦那さんの帰りを笑顔で迎えることです。
笑顔には相手の気持ちを和らげる効果があります。
たとえ相手に良いことがなかった場合でも迎えてくれる人の笑顔を見ることができれば自然と気持ちがほっこりするものです。
想像してみてください。
とても疲れているのに家のドアを開けた瞬間に怒鳴られるのと、笑顔で「おかえりなさい」「お疲れ様」と言ってもらえるのでは印象がまったく異なります。
方法5:美味しい料理をつくる
美味しいものを食べると幸せな気持ちになりますよね。
それと同じように美味しいものを食べれば旦那さんのストレスを軽減させることができるかもしれません。
実際に栄養不足が原因でストレスが溜まりやすくなってしまうケースも多々あります。
逆に言えばきちんと栄養を摂ることでストレスを軽減することができます。
例えば果物や野菜に多く含まれるビタミンCは抗ストレスホルモンを調整するために必要不可欠な栄養です。
人間は体内でビタミンCを作り出すことができず、また体内に留めておくことができないので食事から摂取しなければなりません。
また豆類や肉類に豊富なビタミンB群は筋肉や臓器の働きをサポートしてくれる大切な栄養素です。
このビタミンB群が不足すると疲労が蓄積され、脳の働きも低下してしまいます。
精神面においても有効な栄養素と言われているため、ビタミンCと併せて毎食摂取しておきたいものです。
お弁当や夕飯に栄養素を意識したおかずを作ってみるのも旦那さんを労わる上では効果的と言えます。
方法6:スキンシップを増やす
あなたは「オキシトシン」という言葉をご存知ですか?オキシトシンはスキンシップを取ることで分泌される脳内物質のことです。
幸せホルモンとも呼ばれており、ストレスを抑制する効果が期待できます。
ある研究では30秒間ハグをしただけで1日のストレスが3分の1にまで減少したというデータがあります。
オキシトシンは皮膚感覚のコミュニケーションで分泌されるため、メールや電話といったものからでは得ることができません。
例えば不安なときや苦しいときに親しい人の手を握ると安心できるといった経験はないでしょうか。
まさにそれがオキシトシンの効果です。
オキシトシンの分泌を促すためには手を繋いだりハグをしたりするなどの皮膚同士が触れ合うコミュニケーションが大切。
逆に言えば肌さえ触れていれば性行為でなくても分泌されます。
旦那さんが落ち込んで帰ってきた日はゆっくりとマッサージをしてあげるのも効果的です。
凝り固まった筋肉をほぐしてあげるのと同時に幸せホルモンであるオシキトシンの分泌を促すこともできます。
case3:環境を変える
一度思い悩んでしまうと負のループから抜け出せなくなってしまうこともありますよね。
いつまでも堂々巡りを繰り返し、どんどん答えから遠退いてしまうことも多々あります。
そのような場合は思い切って環境を変えてみるのも気持ちを切り替える良いきっかけになります。
場合によっては人生の分岐点に立つことになるかもしれません。
そのような場合は旦那さんひとりに任せてしまうのではなく、夫婦できちんと話し合って決めるようにしましょう。
方法7:キャリアプランを考える
職場に悩み事の原因があるのであれば一度キャリアプランを考えてみましょう。
キャリアプランとは仕事を通じて実現したいことや将来的にどのようになりたいかなどを表す計画のことです。
現在所属している部署やチームでなければ実現できないことであれば、根気よく解決策を考える必要がありますが、別の部署やチームでも実現できる可能性があるのであれば無理に我慢し続ける必要もありません。
企業によってはジョブローテーションを活用して別の部署へ異動することも可能なので、一度会社の人事制度を確認するようにしましょう。
組織的な部分に問題がある場合、個人だけの力では解決できないことも多々あります。
一方で気に食わないからといってぐるぐると部署間を異動し続けてしまうと専門的なスキルが身に付かなくなってしまいますし、何より会社からの信頼を失いかねません。
異動することが適切かどうかは当事者だけで判断できません。
旦那さんに任せるのではなく、二人で話し合って客観的な意見も取り入れるようにしましょう。
方法8:転職をする
現在在籍している企業に留まる必要がないのであれば、転職をするのもひとつの手段です。
しかし転職は簡単に行えるものではありません。
同業へ転職したとしても年収が下がってしまう可能性もありますし、そのことで生活水準を下げざるを得なくなってしまうかもしれません。
夫婦という関係である以上、旦那さんの転職は他人事ではないのです。
社内で部署異動をするのも大変なことですが、転職となればあなたの理解や応援が必要不可欠。
旦那さんが転職を検討している際はすぐに答えを出すのではなく、そもそも転職することがベストな選択なのかどうかを話し合いましょう。
場合によっては転職する方がデメリットなこともあります。
今後の収入やライフスタイルに大きく関わります。
納得できない転職であれば止めてあげるのも優しさです。
転職することが決まれば、転職活動を中心とした生活スタイルに変わります。
選考で帰りが遅くなったり休日が書類作成にあてられたりしても文句を言わず、応援してあげましょう。
方法9:スキルアップを応援する
何か新しいことを始めるためには知識や努力が必要です。
特に転職など環境を大きく変えたいというのであれば会社以外でも必要な知識を身に着ける努力が必要になります。
職業によっては専門の資格やセミナーを受ける必要もあります。
ここで大切なのがあなたの理解です。
資格の受験費用やセミナーの受講料は割と高いため、旦那さんのお小遣いだけでは賄えない場合があります。
そのような際は事前投資だと思って金銭的な援助をしてあげましょう。
「今はお金がない!」「本当に必要なの?」と消極的な態度を出されてしまえば、旦那さんのやる気は一気に下がってしまうでしょう。
逆に「こういう資格があるみたいだよ」「勉強頑張ってね」という励ましの言葉をかけてあげれば、それが旦那さんのモチベーションに転換されます。
旦那さんを励ますというのは言葉だけかければ良いものではありません。
心から旦那さんの頑張りを応援してあげることが大切なのです。
理解してあげることが励ましに繋がる
相手を励ます際に最も大切なことは「相手を理解する」ということです。
理解がないままに励ましの言葉をかけても上辺だけの言葉になってしまいますし、相手の心にも響かないでしょう。
たとえ的外れな言葉だったとしても、相手を心から応援したいという気持ちがあればきちんと伝わるものです。
旦那さんがひどく落ち込んでいる際は思いつく限りの励ましの言葉をかけるよりも前に、旦那さんの横に座り、話を聞いてあげることから始めてみましょう。
悩みやストレスを言葉にするだけでも、気持ちを整理するきっかけになります。