子供を絵本好きに育てる方法とその効果10選

皆さんは日頃から家庭で絵本の読み聞かせをしていますか?子どもにはたくさん本を読んでほしいと願っている親御さんも少なくありません。しかし本好きになることでどのような効果を得られるのかまではあまり理解されていない方も多いのではないでしょうか。「本が好き=賢くなる」というイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。今回は子供を絵本好きに育てる方法とその効果をご紹介します。

絵本の読み聞かせで子どもの心と知性が育つ

昔から「本を読むことは良いことだ」といわれていますが「正直なところ読み聞かせの効果をいまひとつ理解できていない」というお母さん方も多いのではないでしょうか。

ただ漠然と「本を読むと頭が良くなる」とイメージされている方も多いかと思います。

確かにいろいろな本を読むことはそれだけ新しい知識を吸収することに繋がりますし、新しい言葉もどんどん覚えていきます。

しかし幼児期の読み聞かせでは知識の吸収だけでなく、子どもの心を育む上で非常に効果が期待できると考えられています。

まずは幼児期から読み聞かせを行う効果を知っていきましょう。

その1:子どもの想像力や知的好奇心を育む

生まれたばかりの赤ちゃんの脳はまっさらな状態です。
そこにさまざまな刺激が与えられ、少しずつ本能以外の感情や知識が育っていきます。

子どもの想像力や知的好奇心も日常生活のなかで育まれていきます。
なかでも絵本は子どもにさまざまな世界を教えてくれます。

映像と異なりストーリーとともに移り変わるイラストや読み手の声の抑揚などを敏感にキャッチし、これからどのようにストーリーが進んでいくのかをドキドキしながら想像を膨らませていきます。

読み終わって「ああ良かった」と笑顔になることもあれば、登場人物の気持ちになって悲しくなることもあるでしょう。
このようにさまざまな感情を持つことはお子さんの心を育む上で非常に大切なことです。

その2:新しい言葉を覚え、語彙力がつく

幼児期の子どもは文字からではなく、耳から言葉を覚えることの方が多くあります。

語彙力を鍛えるという意味では、絵本の読み聞かせはとても効果的な方法です。

特に言葉を覚えはじめる1歳向けの絵本にはさまざまな動物や乗り物、野菜、くだものなどが登場します。
高いストーリー性はありませんが、繰り返しの多い構成になっているため、単語を覚えるにはぴったりです。

たとえば車の絵本であれば「車が来るよ、ぶーぶー」と読んであれば「車」と「ぶーぶー」という音が結びつきます。
またイラストから車の形を理解し、それが知識となって頭にインプットされていきます。

もちろん一度の読み聞かせですべてを覚えるのは難しいでしょう。
言語能力を高めていくためには繰り返してあげることが大切です。
そのような意味でも楽しく学べる絵本は語彙力を鍛えるのにぴったりといえるでしょう。

その3:子どもの集中力を鍛えられる

絵本の読み聞かせは子どもの集中力を高める上でも非常に効果的です。

1~2歳児向けの短い絵本でも読み聞かせるのに5~10分ほどの時間がかかります。
最初のうちはなかなか興味を示してくれないかもしれませんが、毎日少しずつ読み聞かせの時間を設けてあげればきちんと集中して読むことができます。

なかなか集中できない様子であれば、お子さんの興味や関心に適した絵本を選びなおしてみましょう。
子どもにも好き嫌いがありますから、自分の興味が持てるテーマであれば自然と集中力も高まります。

また読み聞かせを行う際は声に抑揚をつけるのも大切です。
臨場感あふれる雰囲気をつくってあげることで、子どもたちも絵本の世界観に入りやすくなります。

その4:道徳を学び、優しい心を育てる

絵本の読み聞かせは子どもの想像力を育むだけでなく、優しい心を育む効果も期待できます。

1~2歳児向けの絵本には挨拶や礼儀、基本的なマナーなど生活に密接したテーマがよく取り扱われています。
そのような絵本を読み聞かせしてあげることで子どもたちは絵本から挨拶や礼儀などを学んでいきます。

3歳児頃からストーリーを理解することができるようになり、それに伴い絵本の内容も大きく変わっていきます。
絵本の展開から「友だちと仲良く遊ぶと楽しい」、「いじわるをされたら悲しい」など人の気持ちを思いやる心を育んでいきます。

新しい言葉を覚えることも大切ですが、絵本の読み聞かせには子どもの心を育む大きな役割もあります。
物語に共感したり、感想を抱いたりすることで感性も磨かれていきます。

その5:親子のコミュニケーションを深める

絵本の読み聞かせは親子の大切なコミュニケーションの場でもあります。
子どものためにと義務的に行うのではなく、親子で楽しむことを心がけるようにしましょう。

たくさんの絵本を読み聞かせれば子どもの脳が発達するわけではありません。
子どもは絵本のイラストだけではなく、絵本を読んでくれる声やその大人の表情を聞いたり見たりしながら楽しんでいます。

読んでくれるママやパパが面倒そうな態度をしていては、子どもたちも心から絵本の時間を楽しむことができません。
短めの絵本でも構いませんので1日1冊ほど読み聞かせしてあげられる時間を設けるようにしましょう。

絵本の読み聞かせを行う際は家事やスマホを操作する手を止め、絵本の読み聞かせだけに集中できる環境をつくってあげることも大切です。

「楽しい」という気持ちが本好きにさせてくれる

大人も同じですが、自分に興味のないものを追求するのはとても難しいことです。
苦手な教勉強を嫌々やってもなかなか身につかないように、絵本も嫌々読み聞かせていると子どもにとって「苦痛」なものへと変わってしまいます。

本好きになってもらうためには、読書を楽しいと感じられる環境をつくってあげることが大切です。

何事も無理やり詰め込もうとしてもかえって遠回りになってしまうもの。
最初のうちは絵本を最後まで読もうとせず、興味を持ってもらうことからスタートしてみるのも効果的です。

子どもに絵本の楽しさを伝えるための方法を知っていきましょう。

その6:成長に適した絵本を選ぶ

絵本を選ぶ際に最も大切なことは子どもの成長に適した絵本を選んであげることです。

多くの幼児向け絵本には対象年齢が定められているため、それを参考にするとよいでしょう。

たくさん言葉を覚えてほしいからといって、1歳児に3歳児向けの絵本をプレゼントしても上手くストーリーを理解できず、読み聞かせが退屈な時間になってしまいます。

最初は身近なテーマを扱った絵本や同じ単語やストーリーが繰り返されるようなシンプルなものを選ぶと絵本の楽しさを理解しながら読み進めていけます。

もちろん子どもにも個性がありますので、早くからストーリー性の高い絵本に興味を持つ子もいるでしょう。
そのような際は対象年齢にとらわれず、子どもの好きな絵本をプレゼントしてあげるのがオススメです。

その7:子どもの質問にきちんと答えてあげる

絵本のなかには子どもにとって初めて知ることがたくさんあります。
わからないことや不思議に思うことがたくさんあるのは刺激になりますし、とても良いことです。

読み聞かせをしていると「あれはなあに?」「これはどういうこと?」と質問をしてくることもあるでしょう。
そのような質問にはなるべく丁寧に答えてあげるようにしましょう。

読み聞かせを中断させられたからといって「最後まで黙って聞いてなさい」と叱ってしまうとせっかく抱いた好奇心が萎んでしまいますし、何よりも絵本を読むのが面白くなくなってしまいます。

絵本の読み聞かせのなかには新発見がたくさんあります。
知らないことを質問し、少しずつ解決することで「わかった!」「そうだったのか!」というひらめきを与え、より深い探求心を育むことができます。

その8:理解度をテストせず、楽しむことに集中する

絵本の読み聞かせをしていると、子どもがきちんと絵本の内容を理解しているのかついついテストしてみたくなってしまいますよね。
しかし楽しい読み聞かせの時間がテストの場になってしまえば途端に興味が薄れてしまいます。

親の方が「これはなに?」「あれはなに?」と聞きたくなってしまう気持ちもわかりますが、絵本の読み聞かせは勉強をするだけのものではありません。

楽しみを模索している段階では、まずは絵本を楽しむことに集中させてあげるようにしましょう。

また、読み聞かせの最後に感想を求めるのも控えましょう。
これも途中で質問をするのと同じように子どもの理解をテストすることに繋がります。

子どもに理解を促すのではなく、子どもから発信された質問や感想に耳を傾けてあげることが大切です。

その9:さまざまなジャンルの絵本を読んであげる

読み聞かせを行う際は、いろいろな絵本を読み聞かせてあげるようにしましょう。

絵本にはさまざまな種類があります。
ストーリーや登場するキャラクターはもちろん、サイズや色彩、ジャンルなど多岐に渡ります。

表紙のデザインや人気ランキングを頼りに買ってしまうこともありますが、実際に手に取り、あらすじを確認しながら選ぶこともとても大切です。

時には絵本だけでなく、キッズ向けのマガジンをプレゼントしてみるのも良いでしょう。
人気キャラクターがたくさん描かれており、ぐっと興味を引き出しやすくなります。

その他にもお子さんの成長に合わせながら動物図鑑や科学図鑑、子ども向けの伝記などジャンルを広げていくことでお子さんの興味の枠もどんどん広がっていきます。

その10:図書館や児童館に行き、本に触れる機会をつくる

すべての絵本を購入するのは費用もかかりますし、収納場所にも困ってしまいますよね。

そのような際は図書館や児童館など公共施設を利用するのがおすすめです。

公共施設であれば児童向け絵本のバリエーションも多く、お気に入りの1冊が見つかるかもしれません。

ママにとっては良い気分転換にもなるのではないでしょうか?

また、読み聞かせの時間を設けている施設もあるのでお出かけ前に情報をチェックしておきましょう。
知らないお友だちと混じりながら絵本の読み聞かせを聞くのも良い経験になります。

図書館や児童館の絵本は会員登録さえすれば無料で借りることもできます。
場所によっては自宅にお届けしてもらえるサービスもあるのでホームページの説明書きをよくチェックしましょう。

親子で楽しみながら読書習慣をみにつけよう!

前述した通り、面白くないことや興味のないことはあまり長くは続きません。

しかし幼い頃から読書を楽しみ、興味が持てるようになれば少しずつ習慣として定着していきます。

お子さんに良い読書習慣を身につけてもらうためには、まずはママやパパが読書に興味を持ち、読書は楽しいものだとお子さんに教えてあげる必要があります。

最初から上手に読み聞かせをしようと気負いせず、子どもと一緒に絵本のストーリーを楽しむことからはじめてみましょう。