その1:飛んだり、跳ねたり、走ったり!活発に遊ぶようになる
3歳頃になると体全体の筋肉が発達し、20~30cmくらいの高さから飛び降りたり、その場で大きくジャンプをしたり、走りながら曲がったりできるようになります。
体の筋肉が発達するとともに、遊びの幅もどんどん広がっていきます。
エネルギーに満ち溢れている時期ですから、大きな公園で遊ぶ際はママやパパの方が先に疲れてしまうかもしれませんね。
子どもの体の成長は日頃の遊びで鍛えられていきます。
屋内遊びを好むお子さんもいらっしゃいますが、体を鍛えるためにも外遊びをするように心がけてあげましょう。
3歳くらいになると三輪車にも乗れるようになるので、体を動かす遊具をプレゼントすることでお子さんの興味関心を引き出せるかもしれません。
その2:手先が器用になり、ひとりで着替えができるようになる
手先が器用になり、細かい動作ができるようになります。
特に大きめなボタンであればひとりで着替えができるようになります。
これまで慌ただしく着替えさせていたママさんにとっては嬉しい成長ですね。
しかし形が特殊なボタンやスナップボタンなど馴染みのないものは少し難しいかもしれません。
普段着に使われているボタンを用いて練習してみるのも良いでしょう。
またスプーンやフォークを使って上手に食事ができるようになります。
なかにはお箸を使えるようになる子もいます。
まだ苦手なようであれば、日頃から少し食事の手助けをし過ぎてしまっている可能性も考えられます。
こぼさないようにと食べさせてあげたり、細かくしてあげたりしているようであれば、ある程度はお子さんに任せるようにしましょう。
その3:どんどん言葉を覚え、おじゃべりになる時期
3歳は最も言葉を覚える時期といわれています。
公園や保育園・幼稚園など行動範囲が広がるとともに、新しい言葉を耳にする機会も広がっていきます。
なかには「バカ」など悪い言葉を覚えてくることもあるかもしれませんね。
親からしてみれば悪い言葉を使ってほしくないところですが、子どもはいろいろな言葉を話せるのが楽しいだけであって、ほとんど悪気はないのです。
3歳頃になると話す楽しさにも気づきはじめます。
自分が発した言葉に大人たちが笑ったり反応を示したりしてくれるのが面白く、一生懸命におしゃべりしてくれます。
あまりにもしつこいようであれば軽く注意をし、正しい言葉に訂正してあげましょう。
過去や未来の概念も身についてくる時期なので、保育園や幼稚園での遊びやお友だちについての質問にも答えられるようになります。
その4:集団生活に必要なルールを学び、守れるようになる
保育園や幼稚園に通いはじめると集団生活のルールを学ぶようになります。
これまではお腹が空けばおやつをもらい、自分のペースでだらだらと食べていても問題なかったかもしれませんが、集団生活のなかには食事の時間もタイミングも決められています。
最初は慣れずに上手くできないこともありますが、集団生活のなかで少しずつルールを学び、それを守れるようになります。
入園前は子どもだけでなく、ママやパパも「ちゃんとみんなと馴染めるかな」と心配になってしまいますよね。
しかし子どもは強いもので、最初こそ「行きたくない!」と駄々をこねますが慣れてしまえば喜んで行くようになります。
ずっと一緒に生活をしていたママやパパにとっては少し寂しさを感じるかもしれませんが、これも成長しているという立派な証です。
その5:好奇心が高まり、いろいろなことを質問するようになる
3歳はとても好奇心旺盛な時期です。
ありとあらゆるものに興味を示し、大人を見つければ「あれはなに?」「どういうこと?」「どうして?」と質問攻めにします。
時には「どうしてお月さまはついてくるの?」など答えに困ってしまうような質問をするときもあるでしょう。
可愛らしいことでもありますが、忙しいときなどはついつい答えるのが面倒になってしまいます。
しかし「うるさい」「知らない」などと突き放してしまうのは子どもの好奇心を否定することになりかねません。
「何でだろうね」「○○ちゃんはどう思う?」など子どもに対して質問し返してみるのも良いでしょう。
ひとつのことに対して親子であれこれ考えることはコミュニケーションにもなります。
その6:とことん1番にこだわり、時には自己中心的な行動も…
3歳頃になると自分ルールなどができ、とにかく自分が1番でないと気が済まなくなることがあります。
いわば自己中心的な態度を取るようになります。
自分の思い通りにならなければ大泣きし、騒ぎ、駄々をこねはじめます。
時にはお友だちを感情のまま叩いてしまうこともあるでしょう。
親にとってはハラハラする時期がしばらく続くかもしれませんね。
しかしさまざまなタイプのお友だちと触れ合っていくなかで、少しずつ社会性が身についていきます。
「こう言ったら相手が悲しむ」「こうされたら嬉しい」などの感情を読み取れるようになり、適切な態度を取れるようになります。
お子さんが悪いことをしてしまった際はきちんと話を聞き、適切に叱る必要があります。
相手の気持ちを理解できるようになれば、自己中心的な考えも薄れていきます。
その7:相手の感情を理解し、相手を尊重できるようになる
お友だちとの交流が増えると、少しずつ社会性が身についていきます。
「いじわるをしたら相手が悲しくなる」「優しくしたら相手が喜ぶ」など相手の立場になって物事を考えられるようになり、相手の気持ちを尊重する行動が取れるようになります。
しかし3歳になったからといって自然にそうなるとは限りません。
社会性を育むためには日頃からいろいろな経験を積んでいくことが大切です。
時にはお友だちを傷つけてしまうこともあれば、お友だちに傷つけられてしまうこともあるでしょう。
そのような時にどう考えればいいか、どのような行動を取ってあげるのが良いかをきちんと教えてあげなければなりません。
お友だちにいじわるをされたからといって、「やり返しなさい」とは決して教えてはいけません。
時には子どもと一緒に解決方法を考えてあげましょう。
その8:自立心が高まり、何でも自分でやりたがるようになる
3歳頃になると自立心が高まってきます。
好奇心旺盛な時期に加え、自分でできることが増える時期でもあるため、大人の真似ごとをしたり、新しいことにも自らチャレンジしたりしようとします。
女の子の場合はおもちゃの包丁を使ったおままごとだけでなく、お母さんが料理をしている姿に興味を示し「自分もやりたい」とねだることもあるでしょう。
それが危険なものか、自分には難しいものかの判別が上手くできないため、時には包丁を使って野菜を切りたがったり、揚げ物をしたがったりすることもあります。
危険なこと以外であれば、積極的に挑戦させてみても良いでしょう。
本人だけで難しそうなことであれば大人が一緒にチャレンジしたり、危険がなさそうな一部分だけをやらせてあげたりしてみるのも良いでしょう。
その9:反抗期到来。何にでも「イヤイヤ」をするようになる
3歳は好奇心旺盛で何にでも挑戦意欲を見せる時期ではありますが、そのすべてを完璧にできるわけではありません。
時には思い通りにいかず、大泣きしたり、暴れたりすることもあります。
前述した通り「自分が一番じゃなきゃイヤだ」「上手くできなくてイヤだ」という時期が重なり合うこの時期を「悪魔の3歳」ということもあります。
多感な時期だからこそ、気持ちが落ち着かず、失敗したり上手くいかなかったりすることにショックを受けてしまうのです。
大泣きしたり、物を投げたりする反抗的な行動は、どれも自分の気持ちを表現しようとしている表れのため、頭ごなしに叱りつけないようにしましょう。
まずは落ち着いて子どもの話を聞き、何に不満を抱いているのかを理解してあげることも大切です。
その10:ルールやシチュエーションに則った遊びができるようになる
遊びの面ではおままごとや戦隊ヒーローに扮して遊ぶなどの「ごっこ遊び」ができるようになります。
子どもは観察に長けており、大人やテレビのキャラクターなどを忠実に真似します。
ごっこ遊び以外にも「おにごっこ」や「かくれんぼ」などルールに則った遊びができるようになり、大人数のお友だちとも仲良く遊べるようになります。
しかし遊びに夢中になり、控えめなお友だちを無視してしまったり、仲間外れにしてしまったりすることもあります。
決して悪気があってのことではありませんので、その様子を見つけた際は叱らず、「一緒に遊んでね」「みんなで遊んだ方が楽しいよ」などと優しく声をかけてあげるようにしましょう。
お友だちと遊んでいくうちにそのような気配りなども身につくようになります。
わんぱく真っ只中の男の子の子育ては特に奮闘するパパママが多いようです。この記事ではわんぱくな3歳児との上手な接し方について紹介しています。
高い好奇心で世界がどんどん広がっていく
3歳児は非常に多感な時期であり、とても好奇心旺盛です。
何にでも興味を示し、新しい情報や知識をスポンジのように吸収していきます。
とても微笑ましいことではありますが、毎日質問攻めにされる親にしてみれば少し鬱陶しく思ってしまうこともあるかもしれませんね。
しかし好奇心を抱くことは情報や知識を自発的に吸収するための大切なきっかけです。
忙しいからといって「うるさい」「また今度」などと無碍にしてしまっては、子どもの学ぶチャンスを摘んでしまうことにもなります。
可能な限り自由に挑戦させてあげ、上手くいかないときには一緒に問題を解決してあげるように心がけましょう。
さまざまな刺激を受けることで、子どもの世界はどんどん広がっていきます。