その1:「空腹」「おむつ」「眠い」を訴えて泣いている

冒頭で述べた通り、赤ちゃんは自分の気持ちを言葉にすることができないため「ご飯が食べたい」「おむつを取り替えてほしい」などの欲求を泣くことでお母さんに伝えようとしています。
赤ちゃんが泣いてしまったらまずはお腹が空いていないか、おむつが濡れていないか、睡眠は十分に足りているかなどをチェックしてみましょう。
赤ちゃんは成長とともに必要とする母乳やミルクの量が増えていきます。
この間までは十分に足りていたとしても、今では少し足りないということもあります。
体重の増加や赤ちゃんの成長具合に合わせて母乳やミルクの量を増やしてみるのも良いでしょう。
その2:暑い・寒いを訴えて泣いている

しかしそれをママやパパに伝える手段がないために泣いて訴えている場合もあります。
赤ちゃんが風邪を引かないようにと厚着をさせてしまいがちですが、赤ちゃんの体温は大人よりも高いため場合によっては寒い時期でも暑くて泣いている可能性があります。
赤ちゃんの肌に触れ、汗をかいているようであれば洋服や靴下を脱がしてあげたり、かけているタオルケットを半分ほどめくってあげたりした方が良いでしょう。
また夏場はクーラーや扇風機を使うなどして涼しい環境を整えてあげることも大切です。
クーラーや扇風機を使用する際は風が直接赤ちゃんにかからないように注意してあげましょう。
その3:寂しさや不安を訴えて泣いている

しかし感情をコントロールするための脳がまだまだ未発達のため、寂しさや不安を我慢することができません。
そのために周囲の環境が整っていても泣き出してしまうことがあります。
このような心理的な原因のものは乳幼児期だけでなく、もう少し大きくなってからもしばらく続きます。
ママやパパにとっては一番難しいところではありますが、根気よく付き合ってあげましょう。
抱きかかえてあげたり、優しい声をかけてあげたりすることでママやパパの愛情を伝えてあげることができます。
なかなか泣き止まなくても焦らず、赤ちゃんが落ち着くのを根気よく待つことで寂しさや不安を払拭することができます。
その4:怒りや不満を訴えて泣いている

これまでは与えられていた刺激に反応を示すだけだった赤ちゃんも自分の好みが出てきたり、色々な欲が出てきたりするようになります。
そのため自分の希望に沿わないことや思い通りにならないことがあると泣くことで怒りや不満を訴えるようになります。
乳幼児期だけではなく、1歳を過ぎた幼児期に入ってもこのような傾向は多く見られます。
一見すると単なるワガママのようにも思えますが、これも立派な感情表現のひとつですので頭ごなしに叱りつけるのではなく、きちんと子供の希望に耳を傾けてあげることも重要です。
乳幼児の場合、我慢ができるようになるまでにはまだ少し時間がかかりますから時にはお子さんの思い通りにやらせてみても良いでしょう。
その5:夜泣き/黄昏泣き

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ昼と夜を区別することができないため、時間ごとに変わっていく環境に不安を感じてしまうことがあります。
そのために夜や夕暮れ時にわけもなく泣いてしまうことがあるのです。
このようなときはママの胎内に近い環境をつくってあげましょう。
部屋を暗くしたり、抱っこをしたままゆっくりと揺らしたりすることでママの胎内に戻ったような安心感を得ることができます。
赤ちゃんの寝かしつけおもちゃのなかには、ママの胎内音に近い音を収録したものもありますので、そのようなグッズを活用してみるのも良いでしょう。
自分に適したイライラ解消法を見つけよう

どうしても表情や声のトーンにイライラが伝わってしまいますし、何よりもあなたの心が疲弊してしまいます。
赤ちゃんを泣き止ませるためのあらゆる方法を試してみるのも良いですが、それでも上手くイライラを解消できないときは自分に適した解消法を見つける方向にシフトしてみましょう。
上手くイライラを解消することができれば心に余裕がうまれ、赤ちゃんに対する接し方も自然と柔らかくなっていくでしょう。
その6:お散歩やドライブに出かけてみる

気分をリフレッシュするためにもお散歩やドライブなどに出かけてみましょう。
家から一歩出るだけで、これまでの環境を一気に変えることができます。
赤ちゃんがいるので遠くまででかけることは難しいですが、近所のスーパーや公園などに少し出かけてみるだけでも良い気分転換になります。
またベビーカーや車に乗っている際に感じる振動はママの胎内にいた際に感じるものに似ているため、しばらく揺られていたらいつの間にか眠っていたというエピソードも良く耳にします。
天気の良い日は10分、15分だけでも構いませんのでお出かけしてみてはいかがでしょうか。
その7:時間に余裕を持って気持ちの余裕をつくる

時間に余裕がないということは、心の余裕さえも奪ってしまうので注意が必要です。
「気持ちに余裕がないな」というときは、やるべき家事を減らしてみましょう。
毎日している掃除を1日だけお休みしたり、晩御飯のおかずを1品だけお惣菜に変えたりするだけでも時間に余裕を持たせることができます。
家事も育児も完璧にやり遂げることも非常に素晴らしいことですが、それができなくても決して悪いわけではありません。
たまには日頃から頑張っている自分を甘やかしてあげることも大切です。
空いた時間に自分の好きなことをやったり、子どもと遊んだりすることで気持ちにも余裕が生まれ、気持ちをリフレッシュすることができます。
その8:イライラしている気持ちを紙に書いてみる

書く文章は何でも構いません。
汚い言葉でも良いですし、人には言えない嫌な感情でも紙に書くだけであれば誰も傷つけずにストレスを解消することができます。
よく「お母さんはどんなことがあっても寛大な心を持って愛と優しさで子どもを包むべき」というような輝かしい理想が語られますが、お母さんだって人間ですからイライラすることもあって当然です。
そのネガティブな感情や嫌な感情を無理やり押し込んでしまう必要はありません。
辛いなら辛い、苦しいなら苦しいと言葉にしても良いのです。
しかしそれを我が子にぶつけるわけにもいきませんから、せめて紙に書くときだけはあなたの本音をそのままぶつけてみましょう。
きっと心がすっきりしますよ。
その9:同じ境遇の人と大変さを分かち合う

仲の良いママ友がいればお互いに自分が抱えている苦労を吐き出したり、励まし合ったりするのも効果的です。
近くにママ友がいない場合は主婦ブロガーの方が書いているブログを見てみてはいかがでしょうか。
最近では子育てに奮闘している主婦の方が子育ての大変さや苦労を面白く綴った記事がたくさんアップされています。
なかには思わず「わかる、わかる」とうなずいてしまうものもありますし、「私だけじゃなかったんだな」と安心できるものもあるでしょう。
このように自分と同じ境遇の人の話やエピソードを聞くことで悩んでいる環境を打破できるようになりますし、もしかしたらイライラを解決できるヒントを見つけられるかもしれません。
その10:お母さんのお休みの日をつくる

この日だけはお母さん業から離れ、ひとりで好きなことをすると決めてしまうのです。
もちろんお子さんは旦那さんにお世話してもらうか、一時保育などのサービスを活用して預ける必要があります。
お休みの日を設ける際はあらかじめお子さんを預けられる環境を整えておくことが大切です。
特に旦那さんにお世話を任せる場合は事前に注意事項を共有しておきましょう。
普段から子育てに慣れていないと突然のアクシデントに対応できない可能性があります。
また最初は短い時間からはじめ、少しずつ慣らしていくことも大切です。
外出が難しい場合は別室で自分の時間を満喫するところからはじめてみても良いでしょう。
イライラしてしまう自分を責めないで!

人間ですからイライラすることがあっても良いのです。
イライラする自分を「悪い母親だ」と否定してしまうと、余計に自信を失い負のループに迷い込んでしまう恐れがあります。
ネガティブな感情に押しつぶされてしまいそうなときは、無理をせずに吐き出してみましょう。
赤ちゃんに泣くことを止めさせることはできませんが、お母さんの気持ちに余裕を持たせる方法はいくらでもあります。
自分に適したストレス解消法を探してみましょう。