なかなかお昼寝してくれない2歳半への上手な対処法9選

幼児期の子どもにとってお昼寝はとても大切な時間です。しかし2歳半頃になるとお昼寝を嫌がる傾向が見られることもあります。無理に寝かしつける必要はありませんが、睡眠不足になってしまわないように気を付けてあげることが大切です。今回はなかなかお昼寝をしてくれない2歳半への上手な対処法をご紹介します。

なぜお昼寝が大切なの?

まず大人と子供では睡眠の取り方が異なります。
大人は7~8時間くらいまとめて眠ることができますが、赤ちゃんは大人のようにまとまった睡眠を取ることができません。

成長とともにまとめて眠れるようになりますが、子どもの睡眠は浅いため十分な睡眠時間を確保することが重要です。

レム睡眠とノンレム睡眠のリズムは大人と子供とで異なり、新生児の場合は睡眠時間の約50%がノンレム睡眠(浅い眠り)だといわれています。

レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す周期も2歳半くらいの子どもの場合、60~80分ほどのため大人よりも小刻みに繰り返しているのがわかります。

このような違いから2歳半頃の子供に必要な睡眠時間はだいたい11~14時間程度となります。
それほどの時間をまとめて眠ることは難しいため、お昼寝の時間を設けてあげる必要があるのです。

子どもにとって睡眠が大切なわけ

昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、子どもの成長は睡眠に大きく関わっています。

子どもの成長に必要な「成長ホルモン」は主に眠っている間に分泌されます。
そのため十分な睡眠時間が取れないと成長ホルモンの分泌を妨げてしまい、身長や体重だけでなく代謝をコントロールする機能の発達にも悪影響になってしまう恐れがあります。

だからといってたくさん眠らせればいいというわけではありません。
成長ホルモンはレム睡眠(深い眠り)のなかで分泌されることが多いため、睡眠時間よりも睡眠の質の方が重要だと考えられています。

質の良い睡眠を取るためには規則正しい生活リズムをつくってあげることが重要です。
夜遅くまで遊ばせ、昼過ぎまで眠らせていては生活リズムが崩れてしまいます。

早寝早起きを心がけ、不足する睡眠時間はお昼寝として取るようにしましょう。

その1:お昼寝を強要しない

2歳半頃になるとお昼寝を嫌がる子が増えてきます。
これは一度の眠りで質の良い睡眠が取れるようになるため、これまでよりもあまり眠くならないことが考えられます。

3歳頃になると徐々にお昼寝をしなくなり、5~6歳頃になると大半の子どもがお昼寝を卒業します。
なかには2歳頃からお昼寝を卒業する子もいるなど、お昼寝の有無は同じ年齢でも子どもの個性で変わってきます。

子どもがお昼寝を頑なに拒むようであれば、無理に寝かしつける必要はありません。

ただし眠そうに目をこすっていたり、足元がフラフラしたりする様子が見られるようであれば、布団に寝転がるように促してお昼寝をさせてあげましょう。

何日に1回お昼寝が必要なのかをカウントし、子どもの睡眠リズムを把握してあげることも大切です。

その2:生活リズムを整える

質の良い睡眠を取るためには生活リズムを整えてあげることが重要です。

2歳児の場合、8時に起床して朝ごはんを食べ、元気いっぱいに遊んでお昼ご飯を食べさせます。
その後1~2時間程度お昼寝の時間を設け、14時までに起きられるようにします。
そして夜は21時までに就寝するのが理想的だと言われています。

もちろんお子さんの体調や個性によって多少異なることがありますので、無理に当てはめる必要はありませんが参考程度に試してみるのも良いでしょう。

生活リズムを整えるために重要なのはきちんと決められた時間に食事を取り、十分な運動をさせてあげることです。
体力が有り余っている状態だとなかなか眠りにつくことができないため、午前中にある程度体力を消耗させることもポイントになります。

その3:お昼寝のし過ぎに注意する

子どもがお昼寝をしている間に溜まっている家事を片付けてしまうというお母さん方が多いと思いますが、子どものお昼寝のし過ぎに注意してあげましょう。

前述した通り、2歳半の子どものお昼寝時間の目安はだいたい1~2時間程度です。
それ以上長くお昼寝をさせ続けたり、夕方頃にお昼寝をさせてしまったりすると夜眠れなくなってしまうことがあります。

夜に眠れなくなってしまうと質の良い睡眠を取りづらくなってしまい、結果として生活リズムを崩すことになってしまう恐れがあります。

気持ちよさそうに眠っていても、1~2時間程度したら起こしてあげるようにするのが重要です。
理想的な生活リズムを整えるためにも子どものお昼寝の時間をきちんと管理してあげるように心がけましょう。

その4:お昼寝の前にスマホを見ない

最近はスマホで子ども向け動画を見せているお母さんも多いですが、睡眠前にスマホを見せるのは控えた方が良いでしょう。

スマホの画面から発せられるブルーライトは睡眠の質を低下させる原因となります。

ホルモンには活力の素となるセロトニンと眠りやすくするメラトニンがあります。
ブルーライトはこのふたつのホルモンの働きを低下させ、眠りにくくさせてしまうのです。

また就寝する直前に脳を興奮させるようなことも避けるようにしましょう。
子どもの場合、好きなキャラクターや歌などを見て脳が興奮状態になり、なかなか寝つけなくなってしまうことがあります。

質の良い睡眠を取り、生活リズムを整えるためにも睡眠時間だけでなく就寝前の過ごし方にも気を付けてみましょう。

その5:リラックスできる環境をつくる

前述した通り、質の良い睡眠を取るためには就寝前の過ごし方も重要です。

なかなか布団に入り眠らないようであれば、まずはお布団の上に寝転ぶところからはじめてみましょう。

お昼寝をする直前まで激しい運動をしたり、テレビを見させていたりすると脳が興奮状態になり、なかなか寝つけなくなってしまいます。

質の良い睡眠を取るためには、興奮状態になった脳を一度クールダウンさせてあげることが重要です。

まずは部屋を薄暗くし、布団の上でゴロゴロしてみましょう。
体を休めることで脳の興奮が鎮まり、自然と眠りに誘ってくれることでしょう。

布団に寝転ぶのも嫌というときは、絵本を読み聞かせるなどして落ち着ける環境をつくってあげるのも効果的です。

その6:寝すぎたときはお風呂でリセットする

お昼寝をし過ぎてしまった場合、脳が冴えて夜寝つけなくなってしまうことがあります。

そのような際はお風呂の時間を早めるなどして脳をリセットしてあげましょう。

夕方頃のお昼寝から覚め、うとうとしているときにお風呂に入ると脳が覚醒し、眠くなくなります。
少しぬるめのお湯にゆっくりと浸かっていると体力も消耗されますので、ほどよい疲労感を得ることができます。

お風呂から上がり、食事を取れば満腹感から徐々に眠くなり、いつもと同じ時間にきちんと就寝しやすくなります。

お子さんがお昼寝をし過ぎてしまったり、夕方頃にお昼寝をしてしまったりした際は、お風呂や食事の時間を前後させるなどして夜眠りやすい状況を調整してあげましょう。

その7:呼吸を合わせて眠りを誘う

寝付きやすい環境のつくり方のひとつに呼吸が挙げられます。
布団の上に横になっている子どもと呼吸を合わせることで、眠りにつくためのリズムを整えることができます。

呼吸のリズムに合わせてお腹や肩あたりをポンポンと優しくたたいてあげるのも効果的です。

子どもがうとうとしはじめたら頭を撫で、少しずつ撫でる場所を下げていきます。
おでこや眉毛あたりを撫でていくと徐々に目をつむるようになります。

このように寝つくまでの環境を整え、お母さんが眠りをサポートしてあげることで眠りへの導入がスムーズにいく場合があります。

赤ちゃんの場合は抱っこをしたまま背中を軽くたたくことがありますが、2歳半頃になると体が大きくなり体重も重くなるため布団の上で行うのが良いでしょう。

その8:肌と肌を触れ合わせてリラックスさせる

肌と肌を触れ合わせることで安心感やリラックス効果を得られることがあります。
特に子どもの場合は言葉での理解よりも外部からの刺激やはたらきがけに敏感な面があるため、肌を触れ合わせるコミュニケーションが非常に効果的です。

手を握ったり、足をマッサージしてあげたりすると血行が良くなり、体が温まって自然と眠くなる効果も期待できます。

また添い寝も子どもの眠気を誘う良いコミュニケーションのひとつです。
大好きなママが側にいてくれるというだけで気持ちが和らぎ、安心して眠ってしまうお子さんも多数いらっしゃいます。

少し時間に余裕がある場合はママも一緒にお昼寝するのも良いでしょう。
育児から解放され、気持ちをリフレッシュすることも大切です。

その9:子どもの好きなようにさせる

どうしてもお昼寝をしないという場合は、思い切って何もせずに放っておいてみましょう。
その際に重要なのは永遠と楽しみを与えてくれるテレビやスマホを見せないことです。

テレビやスマホを与えてしまうと永遠と楽しい番組を提供してくれるため子どもの好奇心がくすぐられ、飽きることなく夢中になってしまう可能性があります。

お昼寝の部屋に連れていき、あとは何もせずに様子をみましょう。
遊び疲れてしまったり、遊びに飽きてしまったりすれば自然とお昼寝をすることもあります。

放っておくから何をしてもいいよというスタンスではなく、あなたの気が向いたときにお昼寝してねというスタンスを心がけましょう。

それでもお昼寝をしない場合は無理に寝かしつけず、夜は早く就寝させるなどして生活リズムが狂わないようにしましょう。

お昼寝は成長に必要な時間!でも無理を強いる必要はありません

子どもは3歳頃からお昼寝をしない子が増えてきます。
2歳半というのはお昼寝が必要な時期でありながら、体力がつきはじめる時期でもあるのでなかなかお昼寝をしてくれないことが増えてきます。

良い睡眠を取るためには公園などに出かけ、思い切り体を動かして遊ぶことも大切ですし、栄養満点のご飯を規則正しく食べることも重要なことです。

お昼寝をしないからといって無理に寝かしつける必要はありませんが、子どもの成長に合わせて睡眠時間を上手く取れるように工夫してあげる必要があります。

一日単位で考えるのではなく、自分の子どもにとってどれくらいのリズムでお昼寝をするべきか見極めてみましょう。