産後のイライラの原因と解消法10選

出産という人生の大きな転機を迎え、可愛い我が子と対面できたのに無性にイライラしてしまうこともありますよね。「我が子は可愛いはずなのに」「幸せなはずなのに」とイライラする心に戸惑ってしまう方も多数いらっしゃいます。今回は産後のイライラの原因とその解消法をご紹介します。

産後のイライラの原因とは?

せっかく可愛い赤ちゃんと出会えたのに、ずっとイライラしてしまう気持ちに落ち込んでしまう女性も少なくありません。
なかにはイライラしてしまう自身に対して自己嫌悪を抱いてしまう方もいらっしゃいます。

しかし産後にイライラしてしまうのは、必ずしもお母さんが悪いわけではありません。

「イライラしてばかりいて、ダメな母親だ」と自分のことを責めないでくださいね。

まずは産後のイライラの原因を知ることからはじめましょう。
原因を知ることで具体的な解決策を見つけやすくなります。

その1:ホルモンバランスの乱れ

女性の体は非常に繊細です。
ホルモンバランスが少し乱れるだけでも気持ちが憂鬱になってしまったり、肌荒れを起してしまったりと色々な症状が出てきます。

妊娠をするとプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が一気に増加します。
これらの女性ホルモンは出産をするまで高い値を維持し続けますが、出産を終えるとともに一気に減少します。

このようなホルモンの急な増減によりホルモンバランスが乱れ、精神面が不安定になりやすくなる傾向があります。

産後うつの症状を発症してしまう原因にも、このホルモンバランスの乱れが挙げられます。

精神面とホルモンバランスは非常に密接な関係にありますが、男性は女性ほど影響されるきっかけが少ないため、なかなか理解できない方も多くいらっしゃいます。
夫婦できちんと話し合い、旦那さんに理解してもらうことも大切です。

その2:生活環境の変化

赤ちゃんが生まれるとこれまでの生活が一変します。
特に新生児時期はお母さん自身も育児に慣れておらず、赤ちゃんのいる生活環境になかなか適応できないケースが多々あります。

夫婦だけの生活であれば、ゆっくり食事をし、自分たちのライフスタイルに適した就寝時間、起床時間を守ることができましたが、赤ちゃんがいる環境ではすべてをスムーズにこなすことは非常に困難です。

赤ちゃんがいつ泣き出してしまうかもわかりませんし、夜泣きでまったく眠れない日が続くこともあります。
このような生活環境の変化が少しずつストレスになってしまいます。

赤ちゃんが生まれるということはとても喜ばしいことですが、生活環境の変化に上手く適応できないことと赤ちゃんの誕生を喜ぶことは別物です。
イライラしてしまう自分を「母親失格だ」と思い詰めないでくださいね。

その3:理想と現実のギャップ

妊娠中に赤ちゃんのいる幸せな生活を思い描いていた方も多いのではないでしょうか。

「赤ちゃんは母乳で育てたい」「夜泣きは大変だけど、根気よく向き合おう」など実践したい育児や理想とする赤ちゃんの接し方など期待と楽しみをたくさん抱いていたかと思います。

しかし実際に子育てをはじめてみると思い通りにいかないことも多々あります。

たとえば思うように母乳が出ず、ミルクに切り替えなければならないこともありますし、睡眠不足で気持ちに余裕が持てないこともあるでしょう。

このような理想と現実のギャップにひどく落ち込み、それがストレスになってしまうお母さんが多数いらっしゃいます。

最初から完璧に育児ができるお母さんはいません。
誰もが失敗したり悩んだりしながら少しずつ自分なりの子育てを開拓していくのです。
焦らず、ゆっくりと子どもと向き合ってみましょう。

その4:自分のケアができない

赤ちゃんが生まれるとなかなか自分の時間を取りづらくなってしまいます。
子どもができる前は月に1回は美容室に通い、オシャレな服を買い、自由に友達と遊ぶ時間をつくることも簡単にできますが、子どもが生まれるとそう簡単に自由な時間をつくることができません。

なかには育児に追われて産後半年ほど髪を切りにいくことさえできなかったというお母さんの話をよく耳にします。

毎日鏡に映る少しやつれたスッピン顔に、女性としての魅力がなくなってしまったのではないかと落ち込んでしまう方もたくさんいらっしゃいます。

このように自分をケアしてあげる時間が設けられず、少しずつ自信を失ってしまうことも産後のイライラの原因として考えられます。

その5:旦那さんが育児に参加してくれない

旦那さんの非協力的な態度にイライラしてしまうお母さんもたくさんいらっしゃいます。

女性は赤ちゃんを授かったときから母親としての自覚が芽生えやすい傾向にあります。
少しずつ赤ちゃんの胎動を感じられるようになり、「いよいよお母さんになるんだ」と親になる実感を持ちやすいですが、男性の場合は生まれるまで赤ちゃんの存在を実感しづらい傾向にあります。

そのため赤ちゃんが生まれてからも夫から父親へ切り替えられず、いつまでも独身気分でい続けてしまうケースが多々あります。

授乳をしているにも関わらず「俺の飯まだ?」と自分の食事を催促してきたり、脱いだものや食べたものをそのままにしていたりする姿に怒りを爆発させるお母さん方が多数いらっしゃいます。

産後のイライラを解消する方法

産後のイライラの原因を分析した後は、その解決方法を模索していきましょう。

産後のイライラを放置していると、それが産後クライシスに繋がってしまう恐れがあります。

産後クライシスとは赤ちゃんが生まれてから2年以内に夫婦間での愛情が急激に冷めてしまうことを指します。
その原因の多くが旦那さんの不理解といわれており、お母さんがひとりで育児の問題や課題を抱えてしまっているのです。

育児に追われていると夫婦間でのコミュニケーションが希薄となり、次第に愛情が冷めてしまうことがあります。

産後クライシスを引き起こさないためにも、産後のイライラの原因をきちんと解消しましょう。

その6:育児や家事に完璧を求めない

多くの女性は産後、自分に余裕がなくなっています。
慣れない育児による睡眠不足や体力的な問題があるなか、育児も家事も完璧にこなそうとすれば途端にキャパオーバーになってしまいます。

自分で自分を追い込んでしまわないためにも、育児や家事を完璧にこなそうという考えを捨ててしまいましょう。

赤ちゃんが飲みたくないというのであれば無理に母乳やミルクを飲ませる必要はありませんし、なかなか泣き止まないからといってそれが可哀想というわけでもありません。

大人の食事をつくるのが面倒なのであればデリバリーや惣菜を活用してもいいですし、掃除は2~3日に1回くらいのペースでも健康を害することはありません。

毎日子どもと向き合い、一生懸命に育児をしているのですから、少しくらい自分が楽できる道を選んでも良いんですよ。

その7:少しでも睡眠を取るようにする

新生児時期は3時間に1回ほど授乳をしなければならないため、夜もぐっすり眠ることができません。
そのため多くのお母さんは慢性的な睡眠不足に頭を抱えていることでしょう。

睡眠不足が続くと脳のはたらきが低下し、冷静な判断がしづらくなります。
また精神的にも疲労が溜まり、気持ちに余裕がなくなってしまう恐れがあります。

子どもが小さいうちはなかなかまとまった睡眠を取ることが難しいですが、短い時間でも構いませんので小まめに睡眠を取るように心がけましょう。

赤ちゃんがすやすやと眠っているようであれば自分もその隣で横になり、体を休ませてあげることも大切です。
万が一赤ちゃんが泣き出してしまってもすぐに対応できる距離であれば、お母さんが眠っても心配ありません。

その8:旦那さんの理解を深める

完璧主義からの脱却や自分の睡眠時間を確保するためには、旦那さんの理解を深めることが必要不可欠です。

産後の女性を取り巻く環境や体調の変化は、男性にはなかなか理解してもらえない部分が多くあります。
理解を得られないままデリバリーを活用したり、昼寝をしたりしていると「怠けている」と勘違いされ、余計にストレスを溜めてしまうことにもなります。

旦那さんの育児や女性の体調の変化に対する理解を深めるためにも、妊娠している間から夫婦で会話をする時間を積極的に設けるようにしましょう。

もちろん赤ちゃんが生まれてからでも遅くはありません。

会話だけでは理解を得られないようであれば、休日などに育児を任せるなどして大変さを経験させることも効果的です。

その9:自分の時間を確保する

少しの時間でも自分だけの時間を確保することも大切です。
特に授乳の頻度が多い時期はお母さんが赤ちゃんに付きっきりの状態が続いてしまう傾向にありますが、いくら可愛い我が子でも四六時中一緒にいては疲れてしまいます。

たとえ新生児時期であっても10~20分でも一人になれる時間を設けることで、気持ちをリフレッシュさせることができます。

旦那さんが休みの日は家事や育児をふたりで分担し、お互いに自分の時間を設けられるように調整するようにしましょう。

子どもの成長とともに少しずつお互いに預ける時間を延ばしていけば、自由に外出できるようにもなります。

お互いに気持ちよくサポートし合える関係をつくるためにも、きちんと事前に話し合っておきましょう。

その10:自分のことを褒めてあげる

育児というのは時に孤独なものです。
会社と異なり、上司や同僚に褒められたり認められたりする機会がないため、承認欲求が満たされないことでストレスが溜まってしまうことがあります。

「いくら育児を頑張っても誰も褒めてくれない」「社会から取り残された気がする」と気持ちが暗くなってしまい、自分自身にも自信が持てなくなってしまうこともあります。

このような事態を回避するためにも、自分の頑張りを自分で認めてあげましょう。

生活環境や体調が大きく変化していくなかで、慣れない育児をすることは本当に大変なことです。
たとえ誰かに褒められる機会がなくても、それがとても大変なことであることに変わりはありません。

時々は頑張っている自分に大好きなスイーツなどのご褒美をあげてみても良いでしょう。

産後のイライラは溜め込まないで吐き出そう!

産後にイライラしてしまうことは決して悪いことではありません。
イライラしてしまうことはあなたの体が発しているSOSでもあるのです。

イライラから抜け出せない、気分が落ち込む、自分に余裕がなくなっているということがあれば、一人で抱え込まずにまずは旦那さんや周囲の人たちに相談してみましょう。

なかなか理解が得られないのであれば会話をする時間を増やし、お互いに理解するための努力をする必要があります。

上手にストレスを解消し、子育てを楽しみましょう。