1歳になったのに離乳食を食べてくれない子どもの対処法10選

離乳食デビューはひとつの子どもの成長の目安になります。1歳になったのに離乳食を食べてくれないと発達が遅れているのではないかと心配になってしまうこともありますよね。しかしあまり慌てる必要はありません。子どもにもそれぞれ個性がありますから、ある程度は子どもの意思を尊重してあげましょう。今回は1歳になったのに離乳食を食べてくれない子どもの対処法をご紹介します。

離乳食はいつからはじめるべき?

一般的に離乳食は生後6ヶ月頃からデビューする子どもが多い傾向にあります。
しかし必ずしも月齢だけで判断できるものではなく、子どもの成長段階によって時期が前後することもよくあることなので周囲の子どもより遅れていてもあまり気にしないようにしましょう。

「よだれの量が増えた」「食べ物を見ると口をもぐもぐさせる」「おもちゃなどを口に入れるようになる」「歯が生え始めた」などの成長が見られたら、そろそろ離乳食デビューをさせても良い時期という目安になります。

もちろん最初からパクパク食べてくれる子どもばかりではありません。
食に対する興味やその日の気分によって口を開けてくれなかったり、すぐに食べ物を戻してしまったりすることもあります。

赤ちゃんにとっては初めて経験することばかりなので、様子を見ながら少しずつ進めていきましょう。

その1:無理に食べさせない

1歳になったからといって断乳し、すべての食事を離乳食に置き換える必要はありません。
お子さんが食べたくないと訴えているようであれば、無理に離乳食を食べさせる必要はありません。

ただし離乳食をスプーンに乗せて見せ、食に対する興味を引き出してあげることも大切です。
最初はごく少量のものからはじめ、食べることへの興味を引き出してあげましょう。

足りない分は母乳やミルク、おやつなどで補ってあげる必要があります。
1歳頃になると運動量が増えるため、必要となるエネルギー量も自然と増えていきます。

場合によっては以前よりも授乳する回数が増えることもありますが、それほど気にする必要はありません。
お子さんのペースを尊重しながら、少しずつ離乳食へ移行できるように進めていきましょう。

その2:食事前は空腹にさせる

食事の直前まで授乳をしてしまうとお腹がいっぱいになり、離乳食が食べられなくなってしまいます。
食欲を引き出すためにも食事の1時間前からは母乳やミルクを与えないようにしましょう。
もちろんおやつなどの間食も控えさせた方が良いでしょう。

空腹の時間を設けることで食に対して興味を持ちやすくなり、自分から自然と口を開いてくれるようになることもあります。

離乳食を進めたい場合は空腹の状態から離乳食を与えはじめ、食べられる量だけを無理なく食べさせるようにしましょう。
その後、足りない分を母乳やミルクで補ってあげることでエネルギー不足を防ぐことができます。

空腹を訴えて泣き出してしまうこともありますが、もうすぐでご飯の時間になるようであればなるべく母乳やミルクを与えないようにしましょう。
親としては心苦しいかもしれませんが、食のリズムを整えてあげることも大切です。

その3:食べやすい調理法を取り入れる

1歳頃の赤ちゃんは上手に咀嚼ができなかったり、飲み込みづらかったりするものを嫌う傾向があります。
一度苦手意識を持ってしまうと、その食事の時間のなかで克服するのはなかなか難しいかもしれません。

赤ちゃんにとって食べやすいように調理してあげるのも離乳食をすすめていく上で非常に効果的な方法です。

食材は小さめにカットし、柔らかい状態にしましょう。
飲み込みやすいようにとろみをつける調理法を取り入れてみるのも良いでしょう。
基本は薄味ですが、1歳を過ぎた頃から少しずつ調味料を使ってみるのも味に変化を持たせる意味では有効です。

苦手な食材があっても無理に食べさせる必要はありません。
その他の食材で代用し、食べられるものから栄養を取るようにしましょう。

その4:家族と一緒にご飯を食べる

離乳食をすすめるためには、食に対して興味を持ってもらうことも非常に重要。
子どもに食事を与えることに集中し、子どもだけにご飯を食べさせていることはありませんか?

食事を楽しむためには、一緒に楽しむ存在もとても大切です。
ママやパパも同じ食卓につき、子どもの目を見ながら食事を楽しむように心がけましょう。

「これおいしいね」「もぐもぐ上手だね」などと声をかけてあげながらみんなで食事を楽しむことで、「食事は楽しいもの」と認識しやすくなります。

嫌がっているものを無理に食べさせたり、「何で食べないの!」と叱ったりしてしまうと途端に食事の時間が苦痛な時間へと変わってしまいます。

栄養のある食事をきちんと取ることも大切ですが、食事を楽しむ環境をつくってあげることも同じくらい大切なことです。

その5:テレビを消し、おもちゃを片付ける

食事中にテレビを点けっぱなしにしたり、子どもの目の届く場所におもちゃを置きっぱなしにしたりしていると子どもの集中力が途切れてしまいます。

特に子どもにとってテレビやおもちゃなどはわかりやすく楽しいものであり、食事よりもテレビを見たい、おもちゃで遊びたいという欲求が高まってしまいます。

食事をする際はテレビを消し、おもちゃを片付けるなどして子どもの集中力を阻害しないように配慮する必要があります。

マナーの観点からもながら食べはよくありません。
ながら食べの習慣をつけさせないためにも離乳食の内容だけでなく、食事をする環境を整えてあげるよう心がけましょう。

ただし食事を素手で握ったり、口からこぼしてしまったりするのは食に対して興味を持てた結果です。
「ご飯で遊ばないで」「汚いでしょ」と叱る必要はありません。

その6:食べられるものを食べさせる

1歳を過ぎた頃から食べムラが出始めることがあります。
食べムラとは食べるものと食べないものの差が生じることを指し、場合によっては一、二種類くらいのものしか食べないときもあります。

この食べムラは味覚が発達すると同時に少しずつ自我が芽生え始め、子どもの好みが分かれるようになることが原因だと考えられています。

食べムラがあっても食べ物を口に入れてくれるようであれば、無理にいろいろなものを食べさせる必要はありません。
まずは「食べることは楽しいこと」という楽しみの習慣をつけてあげ、その後に苦手なものにも挑戦するようにしましょう。

今は頑なに食べなくても、時間が経つにつれて自然と自分から手を伸ばしはじめる子もたくさんいらっしゃいます。

その7:思い切って食事を切り上げる

あまりにも食べない時間が続く場合は、思い切って食事を切り上げてしまうことも必要です。
ゆっくりと食べ進めているのは問題ありませんが、子どもがイヤイヤをしているのに1時間も2時間も食べさせようとすると食事をするのが苦痛になってしまいます。

イヤイヤをし始めたら20~30分程度で食事を切り上げてしまいましょう。

食べる時間と食べない時間のメリハリをしっかりとつけることで子どもも気持ちを切り替えることができ、食事の時間が苦痛になってしまうのを回避することができます。

また食材を手づかみし、握っているものの一向に食べる気配がなければ食事に飽きている可能性があります。
食に対して興味を持っているのであれば続けさせても良いですが、食材をおもちゃにして遊んでいるようであれば切り上げてしまっても良いでしょう。

その8:少量ずつ盛り付ける

一度の食事で大量に盛り付けてしまうと赤ちゃんの食欲を削いでしまう可能性があります。
大人でも目の前にたくさんの料理を並べられると目だけでお腹がいっぱいになってしまうことがありますよね。
赤ちゃんもそれと同じように出された量が多すぎるとそれだけでお腹がいっぱいになってしまうのです。

離乳食を出す際は、小さめのお椀やお皿に少量ずつ盛り付けるようにしましょう。
ぺろりと食べてしまい、まだ足りないようであれば少しずつ量を増やしてあげれば問題ありません。

赤ちゃんも大人と同じように味覚だけでなく、視覚からも食事を楽しんでいます。
離乳食をすすめるにあたり、盛り付け方や色合いなども隠れたポイントとなります。

なかなか離乳食を食べてくれないときは、盛り付ける量を調整したり少し彩りを増やしてみたりするのもおすすめです。

その9:好きなように食べさせる

1歳を過ぎると少しずつ手づかみやスプーンやフォークを自分で持てるようになります。
これは子どもの成長段階によって異なりますので、できるようになるタイミングはあまり気にする必要はありません。

自分で食材を掴んだり、スプーンを持とうとしたりする様子が見られたら、そのまま子どもの好きなように食べさせてあげましょう。

そのような様子が見られるということは、子どもが食に対して興味を持ち始めている証拠です。
自分で好きなようにすることで自ら食事を体験し、楽しむことができます。

もちろん最初から上手に口に運び、咀嚼することはできません。
ソースをほっぺたにつけるだけでちっとも食べられていないこともありますが、自由にさせてあげることで手先の訓練にもなりますし、食を楽しむきっかけにも繋がります。

その10:好き嫌いは空腹で克服する

1歳後半になってくると好き嫌いもはっきりするようになります。
特に子どもは味に敏感なので少しでも苦みや青臭さのある野菜を嫌う傾向があります。

このような好き嫌いは空腹の力を借りて克服するようにしましょう。

空腹とは食事を美味しくする絶好のスパイスです。
きちんと空腹にした状態で食べれば苦手なものでもスムーズにチャレンジできるようになります。

力技にはなってしまいますが、しばらくの間は必ず1品だけは苦手な野菜をつかったおかずを出すというのも苦手を克服するきっかけになります。
お腹が空いて食べざるを得ない状況をつくることで、多少苦手でも頑張って口に運ぶことができます。

もちろん食後に大好きなデザートを用意してあげることも忘れずに。
きちんと食べたらご褒美が待っているよという状況をつくってあげることで、食事に楽しみを添えることができます。

食事を楽しむことを心がけましょう

子どもの成長のためにバランスの良い栄養を取ることはとても重要です。

しかし栄養にばかり気を取られ、無理に食べさせてしまうと食事の時間が苦痛なものになってしまいます。

大切なことは「食事は楽しいものであり、素敵な時間である」ということを理解させてあげることです。

そのためには多少食べムラがあっても無理強いせず、子どもの好きなように食べさせてあげることも大切。
ジャンクフードを好むようであれば最初のうちはそれでも良いのです。

実際に食べたいものを食べ、食べる楽しみを知ることができれば少しずつ食べられるものも増えていきます。