理解力のない人の特徴
まずは、理解力がない人の特徴について見ていきましょう。実は、理解力がないとひと口にいっても、様々なタイプがいるのです。理解力のない人にはどんなタイプがいるのか、紹介します。
教えられたことに素直に従わない
理解できないことや知らないことでも、まずは教えられた通りに従ってみると理解できてくるものです。
ところがいつまでも理解できない人には、教えられたことに素直に従わない傾向があります。どこかに自分が一番正しいという気持ちがあり、他人の言う通りにすることに反抗心があるのです。
このタイプは、理解すべきことがわからないというよりは、頭が固い、理解しようとする努力に欠けているといったほうがよいでしょう。周囲に考えを正されたりすると、妙な屁理屈を並べたりするタイプです。
なんでも自己流に行動する
せっかく周囲が良い方法を教えてくれているのに、自己流を貫き通そうとする人がいます。自分の方法でやってみたいことが先に立つのは自立心が旺盛ともいえますが、どんな場面でも自己流を通そうとするのは調和を乱す人ともいえます。
自分の応用を利かせるのは、教えられた通りに試してみてからでもよいのです。下手をすると、自己流を通したことが教えてくれた人に失礼にあたりかねません。
仕事でも私生活でもやる気がみられない
仕事では自分の好きなことしかしたくない、私生活ではやりたいことが見つからないなど、やる気がない姿勢が見えてしまうと、理解力がないと判断されがちです。
無気力なのは、無関心に通じています。元々は気力があったのかもしれませんが、何かのきっかけで気力をなくしてしまったのかもしれません。その原因を探してやる気を出さない限り、理解力をつけるのは困難です。
その場では理解した反応はするが実は話を聞いていない
相手の話を聞いていないから、理解できないタイプもいます。そもそも話を聞く気すらないタイプと、その場では理解したような返事をするのに実は話を聞いていないタイプです。
説明した直後に復唱を求めると、どちらも応えられないことから聞いていなかったのだとわかります。話を聞いていないタイプは、聞いているように見せかけて実は別のことを考えているのです。
同じ質問を何度も繰り返す
同じ質問を何度も繰り返す場合は、話を聞いていない、自分の意見を優先してしまう、知識が足りない、やる気がないのいずれかです。
知識が足りないだけであれば、教わったことに従って知識をつけていくことができますが、他のタイプは根本的な原因から改善する必要があります。素直にやる気を出すことは、全てのタイプにおいて不可欠でしょう。
時間をかけても理解できないため知識に乏しい
素直でやる気もあるけれど、理解力が低いために知識が定着せず、なかなか伸びないタイプの人もいます。このタイプの人は根気よく反復学習することが大切です。時間をかけて指導することで、次第に理解力がアップします。
ただし、言われたままに従うだけでは新たな知識を身に付けることができません。まだない知識を得るために貪欲に学習する姿勢で臨み、理解力を高めていきましょう。
応用が利かず何度も同じ失敗を繰り返す
教えられた通りに素直に従うタイプでも、言われたことしか理解しないのでは困ります。なぜなら、応用が利かないからです。
応用が利かないと、新しい課題に出会うたびに失敗を繰り返してしまいます。教えられたことの原理を理解して応用できるように想像することも、理解力のうちです。
理解力がない原因は?
理解力がない原因を追求して改善しなければ、いつまでも理解力の低さから抜け出ることができません。
理解力がない原因を改善すれば、どんなことも理解しやすくなります。なぜ理解力がつかないままなのか、その原因を探ってみましょう。
知識量が足りない
単純に物事を知らない、知識が不足している場合は、何か理解しようとしても想像がついていかない可能性があります。あまりに未知のことすぎて、想像が追いつかないのです。
とはいっても、どんな知識を身につければ理解力が高まるのかわからないという人もいるでしょう。
まずは、身近で必要な知識について学んだら、プラスアルファの知識をプラスして覚えるようなクセをつけていくのがおすすめです。
仕事なら、教わったことに関連する知識を少しずつ自力で増やしていくとよいでしょう。次に応用の仕事に触れたとき、自力で増やしておいた知識が役立つ可能性があります。
理解するための経験が足りない
いきなり難しいことを理解しようとしても、経験不足で理解できないこともあります。理解力を高めるには、段階的に一歩ずつ経験値を増やしていくのが効果的です。
人に言われたことに従ってみるのも経験ですが、自ら新しいことに挑戦するのも経験になります。新しい経験を増やしていこうとする意欲すらなければ、理解する気がないと解釈されても仕方ありません。
人の話を真剣に聞かない
人の話を真剣に聞いていれば、全く理解できないということにはならないはずです。知識が不足していても、2回目以降には理解できるようになるでしょう。
ところが人の話を聞く気もない、聞いているつもりで他のことに考えがいってしまう場合は、真剣に話を聞いていないも同然です。人の話はどんな風にも聞くことができますが、真剣に聞くというのは本物の刀に直面するというような集中力を要します。
メモを取らない
理解力の不足を自覚しているにもかかわらず、メモを取らない人もいます。せめてメモを取って復習することで、理解するように努めることが大切です。
中には、メモの取り方がわからないという人もいます。そのような人でも、とにかく話を書き留めるようにすれば、それだけでも集中して話を聞くことにつながります。自然と頭に話も入ってきて、理解力が高まってくるでしょう。
理解力を高める方法
それでは、理解力を高める方法について見ていきましょう。理解力を高める方法にもいろいろあり、自分に合った方法で努力してみるのが一番です。
ここで紹介する方法をいくつか試してみれば、ピッタリな方法が見つかるか、全ての方法をマスターしてより高い理解力をつけることができます。
まずは自己分析をしてみる
理解力をつけるためにも、まずは自己分析をして自分を知ることから始めてみましょう。
あなたの5つの強みをグッドポイント診断でチェックしてみてください。潜在的な、意外なあなたの強みを知ることができます。
そこから「理解力をつける上で、どの強みを日常でどう活かしていけばいいか」を考えてみてくださいね。
あなたの個性から起きてしまう「くせ」の対処法を知る

出典:ミイダス
ミイダスのパーソナリティ診断であなたの個性を診断してみましょう。パーソナリティ診断ではあなたの個性から派生して起こる「くせ」について知ることができ、さらにその対処法についてのアドバイスももらうことができます。
理解力がないのがあなたのくせから来ている場合は、対処法を知ることで解決策が見えてくるかもしれません。ぜひチェックしてみてくださいね。
新しいことにチャレンジし脳を活性化させる
やる気がなく理解力が低くなっているときは、ごく簡単な課題でも解決が難しくなります。逆に、やる気があって理解力が高まっているときは、困難な課題でも乗り越える力が湧いてきます。
新しいことへのチャレンジは、脳が刺激されて活性化するのがメリットです。やる気も出てきて、理解力への高まりにつながります。
読解力を高めるために読書をする
読書は、新しい知識の吸収や語彙力の向上に役立ちます。知識が増えるたびに、頭の中にパターンが増えていくでしょう。これが応用力になり、理解力を高めてくれます。
本を読んだだけで終わりにするのではなく、ブログや日記に記してみることでより深い考えに到達できるのもメリットです。インプットした読書の内容をアウトプットすると、理解力の向上につながります。
仕事や勉強で得た情報をよく考え要約する
読書のアウトプットと同じように、仕事や勉強で得た知識や情報は自分なりに要約してみると考えるクセがつきます。
情報をインプットするだけでは、右から左へと流れていってしまうかもしれません。一度自分の頭の中で留めて熟考してみることで、情報への理解が深まります。
話をしている相手に感じたことを伝える
人から話を聞くだけでは頭に残らない原因は、話の内容についてよく考える時間を持てないからです。自分の頭の中だけでは整理しきれないという場合は、聞いたことに対して感じたことを相手に伝えてみてはいかがでしょうか。
自分が伝えた意見に対してさらに相手が意見をくれれば、話の内容にもっと理解が深まります。新しい考えが湧いてくることもあり、応用力への広がりにも期待できるでしょう。
計算問題や雑務をこなして脳をトレーニングする
理解力を高めるために、難しいことばかり考える必要はありません。ごく簡単な計算問題や頭を使わなくてもできる雑務をこなすことで、脳のトレーニングは可能です。
要は、脳を動かすクセをつけるということ。ぼんやりしていては、理解力はどんどん低下する一方です。
まとめ
理解力を高めるためにできることは、身近なところに散らばっています。難しいことではありません。
簡単なトレーニングを積むことで理解力をステップアップしていけますから、面倒がらずにチャレンジしてみてください。