きつい仕事は主に3種類
きつい仕事というと、昔は3Kと呼ばれる、きつい・汚い・危険というジャンルでした。
しかしそのジャンルが幅広くなっており、精神的にも経済的にもきつい仕事があります。それぞれのジャンルで何がきついのか見てみましょう。
肉体的にきつい仕事
まずはきつい仕事と言うと、肉体的に大変なジャンルです。肉体的にきついというと、肉体労働がメインの仕事となっており、始業から終業までほぼ体を動かし続けます。
体を動かしてばかりなので、慣れないと休日は横になって休んで過ごすことになるでしょう。
このような仕事には飲食店・運送業・看護師・介護士・工場労働者などがあります。場合によっては、精神的にもきついかもしれません。
精神的にきつい仕事
精神的にきつい仕事というと、労働環境が良くなく体に良くない、人間関係が良くないなど、精神にダメージを受けやすい職種です。精神的にダメージを受けやすい職種なので、うつ病になるような人もいます。
ジャンルというと、クリエイター、コールセンター、接客業など、人を相手にする仕事が多いです。また辞める人が多く入れ替わりの激しい業界でもあります。
経済的にきつい仕事
経済的にきついというと給料の安い仕事です。会社員などと同じく8時間労働でありながら給料は安いです。
会社によっては残業が多く、なおかつサービス残業であることが多いので、いくら残業しても給料に反映されません。保育士、美容師、介護士、クリエイターなどがあります。
きつい仕事の特徴!こんな仕事はきつい
きつい仕事というと、仕事内容については、いくつか特徴があります。その特徴を知れば、きつい仕事は避けられるかもしれません。
仕事量に対し人が足りなすぎる
仕事量に対し人が少なすぎると、少ない人員で仕事を回して完成させないとならないので、自然と一人あたりの作業量と作業時間は多くなります。
繁忙期などに仕事量だけ増える職種もありますが、慢性的に人手不足だと、仕事量ばかり多くなりやすいです。残業も多くなりやすいですが、場合によっては休日も働かないとならず大変でしょう。
残業が多い
どの仕事でも残業は発生しやすいですが、日頃から残業の多い会社も多いです。これは、社風として社員が定時に帰りたがらない場合と、仕事が多すぎて残業が多い場合とがあります。
全体的に残業の多い会社は社員それぞれの能力も低いことが多く、余計に残業が発生します。またサービス残業であることも多く、いくら残業しても給料にはなりません。
ノルマ設定が高過ぎる、自腹を強要される
社員に対するノルマが高く、ノルマが達成できないと自腹を切らされる会社があります。ノルマの高い仕事というと営業系が多く、自腹を切らされやすい仕事には商品販売会社が多いです。
またノルマが高過ぎるような会社は、ノルマ達成ができない社員への当たりも強く、社員みんなの前で罵倒されるなど、精神的にきついこともあります。そのためか、ノルマの高い会社は人の入れ替わりが激しいようです。
サービスと給与が見合っていない
サービスに給与が見合わない仕事もきついです。特に社員に求められる作業やスキルが多い割には、給与が低い会社があります。
あれもこれもとやらされる割には、給与が低いような会社です。職種によってはスキルが身につきますが、雑用ばかりの誰でもできるような作業をいくつも押しつけられ、やらないといけない場合もあります。
上下関係が厳しい職場
どのような会社でも、上司と部下がおり上下関係はあるものでしょう。しかしその上下関係は度が過ぎると、精神的にもダメージとなり、きつい仕事となります。
上司が偉そうにする、または新人の会社での扱いが酷いような会社です。社内で派閥ができているような会社もあり、上下関係が厳しいと働きにくいでしょう。
上司のパワハラがある
上司からパワハラのある会社は、職種を問わず働きにくくきついものです。パワハラと言っても言動があり、態度や言葉で圧迫されます。
ただ、パワハラはどの職種・会社でも発生する可能性はあります。パワハラがあれば、部署を変えたり、転職するなど、環境を変えることもあるでしょう。
体力勝負!肉体的にきつい仕事
肉体的にきつい仕事というと、肉体労働メインの仕事です。体を動かすのが仕事となっている職種のことです。
運送業
体力的にきつい肉体労働の仕事です。運送業は多くの場合に、一人でトラックやミニバンを運転し、一人で荷物積みから荷下ろしまでしないとなりません。
運送する荷物の量が多いというのも、肉体的にきつくしています。また長距離トラックドライバーであれば、配達時間が厳しく、また休憩が少ないのできついです。
建設・土木作業員
建設作業員・土木作業員は、肉体労働の代表的な仕事です。重機を扱い、重い資材などを運ぶので、力のいる仕事でありきついです。
基本は屋外での仕事となり、寒くても暑くても季候に関係なく仕事をします。休憩時間以外は座ることが少ないので、立ち仕事ともなり、慣れないと大変でしょう。
医療従事
医師や看護師などの医療関係者も、肉体的にきつい仕事です。特に最近は人手不足も手伝い、余計に仕事量を多くしています。
人の命を扱う仕事なので、休みはあってないようなものです。急患が入れば休日出勤することもあります。また人の死に直面することもあるので、精神的にきつい人もいるでしょう。
介護福祉関係
介護福祉関係は、特に人手不足が叫ばれており、きつい仕事として真っ先に思いつくかもしれません。介護をするのが仕事であり、排泄介助から食事介助、入浴介助など体力を使います。
現場によっては要介護者からのセクハラ、痴呆介護者の異常行動などがあり、精神的にもきついです。さらには給与も低い事業所が多いので、肉体的・精神的・経済的にきついと3拍子揃っています。
飲食店店員
飲食店店員は、接客業であり人を相手にする仕事です。仕事中は、常にお客様の注文を受けて、食事を運ぶので体力を使います。
また仕事中は座って休むことはできません。さらには、お客様に常に笑顔で接しないといけないというのも、精神的に大変かもしれないです。給与は飲食店のジャンルによって様々です。
ストレス耐久がカギ!精神的にきつい仕事
世の中には精神的にきつい仕事も多数あります。これは精神面のことなので、実際に働いてみないとわからない場合が多いです。
クリエイター
何かを創造し作る仕事であり、依頼ごとに納期があります。多くの場合は、その納期は短く余裕がないので、常に納期に負われることとなり精神的に大変です。いつも帰りは終電、残業が100時間単位になることも珍しくありません。
コールセンター
お客様の注文や苦情を受ける仕事です。望まない商品をお勧めするので苦情を受けやすく、精神的に辛い仕事でしょう。冷たい声や罵倒を浴びせられることも多く、電話で商品を売るならばノルマのある会社もあります。
刑務官
刑務所の中で受刑者を監視するのが仕事です。常に刑務所の中の治安を保たないとならず、受刑者に対しては規律を持って接しないとなりません。
少しのミスや受刑者に対する気持ちの緩みが、刑務所全体の治安崩壊になってしまいます。受刑者との距離を保たないとならず、気を緩められない仕事です。
保険営業
保険営業を含めた営業系の仕事は、精神的にきついです。それはお客様が望まない商品を、無理に勧めて売らないといけないからです。
営業をかけても、無視される、追い返されるようなことは普通であり慣れないと大変です。また保険営業は通常はノルマもあるので、ノルマに追われるのも精神的にきついでしょう。
教職員
昔と比べると、教職員は精神的にダメージを負いやすくなっています。
それは学級崩壊の危険がある、きめ細かい指導が求められる、学生から暴力を受けても暴力は振るえない、保護者の意識が高いことなどが原因です。昔以上に繊細な指導が求められ、学校や学級に上手く馴染めないと大変です。
給料目当てじゃ続かない?経済的にきつい仕事
肉体的にも精神的にもきつくないけど、経済的にきつい仕事はあります。主に給料が安い仕事です。
保育関連
年収ランキングでは最下位になることもあり、給与が低いです。仕事をしたいならば、資格をとらないとならず、有資格の仕事ながらも給与はそのレベルに見合っていません。子供が好きな人でないと務まらないでしょう。
イベント関連
これは、アナウンサー、モデル、俳優などです。ただ有名企業や大企業所属の方々は、同年代の平均給与よりも、もらう額が多いです。
しかしフリーで活躍する人は給与は低く、中には他のバイトを掛け持つ方もいます。夢を追いかけないとできない仕事でしょう。
美容師
美容師は給与が低く、さらに新人で仕事を始めれば、最初は雑用ばかりでカットはさせてもらえません。給与が低く最初はカットの練習ばかりです。
本当に散髪することが好きな人でないと長続きはしません。ちなみに独立すれば、何倍もの収入を得ることが可能です。
Web・ネット関連
ウェブサイト作成などの仕事は、すでに高機能なASPやソフトがあり、作る会社も多いために、働く社員の給与は安いことが多いです。
ただし高度な技術を求められる関連職業、例えばpythonやPHPプログラマー、ネットワークエンジニアなどは給与が高いです。さらに、このようなスキルのいる仕事は、海外で働くとより収入はアップします。
縫製工員
繊維・アパレル関連は、全体的に給与が低くなってきています。東南アジアなど安い国との競争により商品価格が下がっているのが、その原因の1つです。
ただこちらも美容師と同じく、自分でアパレル関係の会社を作れば給与が高くなりやすいです。
まとめ
きつい仕事は世の中には多数あります。もしもそのような仕事をしているならば、転職も1つの方法でしょう。人によっては慣れるとそうでもない場合もあり、仕事は性格によって合う合わないこともあるようです。
きつい仕事を避けて違う会社で働きたいならば、まずは就職したい会社の内面の実状を調べると良いでしょう。