過去の体験から人が怖いと感じる理由
過去に怖い経験をしたことで、人が怖いと感じるようになることは珍しくありません。トラウマがある、複雑な家庭環境で育った、というケースですね。
ここでは、過去の体験から人が怖いと感じる理由をまとめてみました。
トラウマがある
心に深い傷を残すほどのトラウマがあると、人が怖いと感じることがあります。例えば、暴力を振るわれたことがある、性的な暴行を受けそうになったことがある、といったことが挙げられるでしょう。
このようなトラウマがあると、未だに当時の恐怖をはっきりと覚えています。それが何かの拍子にフラッシュバックのように蘇ってしまいますし、人が怖いと思ってしまうのです。深刻なトラウマになるほど、人を怖いと思ってしまいます。
複雑な家庭環境で育った
複雑な家庭環境で育ったことが人を怖いと思うようになった原因かもしれません。血のつながっていない父親から冷遇された、暴力を受けたことがある、といった場合だと特に人を怖いと感じてしまうでしょう。
また、複雑な家庭であることを理由に、学校などでイジメにあったというケースも考えられます。それまで仲のよかった友人までもイジメに加担し、人を信じられないと思ったのかもしれません。こうした経験があると、人は怖いものだと思うようになるでしょう。
現在の環境から人が怖いと感じる理由
暴力を振るわれるのではないか、見捨てられるのではないかといった不安があると、人が怖いと感じてしまうでしょう。
ここでは、現在の環境から人が怖いと感じてしまう理由を、ピックアップしてみました。
暴力を振るわれるのが心配
暴力的な人と一緒に暮らしていると、いつ暴力を振るわれるか分かりません。まだ振るわれたことはないものの、その予兆がある、というケースだと特に怖いですよね。いつそのようなことになるか、と考えると不安になります。
暴力を振るわれると、当然痛い思いをしてしまいます。もしかすると、病院にかからないといけないほどのケガをするかもしれません。そうなると仕事にも影響が出ますし、生活も一変してしまいます。このような不安があると人が怖いと感じます。
失敗が原因で見捨てられることが不安
失敗して見捨てられたら、という不安を抱える方もいます。恋人や上司に見捨てられてしまった、という不安から、人が怖いと感じてしまいます。実際には見捨てられることはなくても、勝手にそのような妄想を抱くこともあります。
このような精神状態だと、自分は絶対にミスをしてはいけないと思い込んでしまいます。精神が極限まで追い込まれているケースもあり、不安でいっぱいです。ミスをすることに対する怖さもありますし、見捨てられる怖さもあります。
職場や家庭でモラハラが起きている
モラハラは相手の人格を否定するような行為で、許されるものではありません。職場や家庭でモラハラが起きていると、人の怖さを実感してしまいます。身近でそのようなことが起きていることにも、恐怖を覚えてしまうでしょう。
モラハラをしている側は、その人のためと思ってやっていることもあります。しかし、されている人は追い込まれてしまいますし、人格を否定されて現実逃避したくなることもあります。モラハラの怖さを知っている人ほど、それが身の回りで起きていることに不安を覚えます。
周囲に他人をバカにする人がいる
他人をバカにする人が周りにいませんか?相手の前で直接バカにする人もいれば、陰でコソコソと悪口を言うようなタイプの人もいるでしょう。そのような人の姿を目の当たりにしてしまうと、人は怖いものだと実感してしまいます。
特に人の悪口などまず言わないという人だと、そのような行動に出る人のことが信じられません。行動原理も理解できませんし、自分にとって未知の存在です。だからこそ近くにそのような人がいると、人の怖さを思い知ってしまいます。
人が怖い気持ちを克服する努力の方法
ここでは、怖い気持ちを克服する方法についてご紹介します。人が怖いという気持ちを克服することは可能です。
ちょっとした努力で克服できるので、人が怖いと感じている方はここでご紹介する内容を覚えておきましょう。
鏡の前で笑顔を作る練習をする
笑顔は恐怖を吹き飛ばすパワーがあります。怖いという感情を覚えたときほど、無理にでも笑顔を作るようにすると、恐怖心が薄れていきますよ。日ごろから笑顔のトレーニングをすることで、いつでもスムーズに笑顔が作れるようになります。
笑顔のトレーニングは、鏡の前で行うようにしましょう。ポイントとしては、しっかりと口角を上げることを意識してください。口角が下がったままだと、不自然な笑顔になってしまいます。弾ける笑顔、太陽のように明るい笑顔を目指してください。
ゆっくり話す
人は恐怖を感じてしまうと、つい口がもつれてしまいます。また、早口になってしまうこともありますが、これだと余計に恐怖を煽ってしまいます。恐怖を感じたときほど、ゆっくりと話すことが大切です。
日ごろから、ゆっくり話すことを心がけましょう。頭の中でしっかりと文章を組み立て、それを丁寧にはっきりと口で伝えるように心がけてください。これができるようになると、人に会話の内容も伝わりやすくなり一石二鳥ですよ。
自分の中の小さな成功体験を振り返る
小さな成功体験を振り返ることで、恐怖心を克服することもできます。自分がこれまでやり遂げてきたこと、成功してうれしかったことを思い出してみましょう。
成功体験を振り返ることで、自分に自信を持つこともできます。やればできる、きっとできると思えますし、それが恐怖を克服する力を与えてくれるでしょう。恐怖を克服するには気の持ちようが大切です。
人が怖い気持ちを克服するための実践的行動
ここでは、より実践的な行動で人が怖い気持ちを克服する方法をご紹介します。たくさんの人と話す経験を積む、あいさつをはっきりと発音するなどが挙げられます。
詳しくご説明するので、ぜひ実践してくださいね。
いま話す相手は過去にイヤな思いをさせた人とは違う
人と会話していると、過去にイヤな経験をした人を思い出してしまう、という方もいるでしょう。しかし今目の前にいる人は、その相手とは違うはずです。まったくの別人なので、恐怖を覚える必要はないのです。
もし、人と話していて怖いと思ったのなら、このように考えましょう。世の中にまったく同じ人は二人といない。当時自分にイヤなことをした人とは別人だから、嫌な思いをすることはないはず。こう考えるだけで、気持ちが落ち着くと思います。
たくさんの人と話す経験を積む
たくさんの人と話す経験を積むことで、恐怖心を克服できます。世の中にはいろいろなタイプの人がいるので、できるだけ多くの人と会話するように心がけてみましょう。会話は慣れなので、数をこなせばこなすだけ上手に会話できるようになりますよ。
人が怖いという気持ちが先に立つと、まともに会話できないかもしれません。しかし、それも会話の経験をこなすうちに薄れてきます。たくさんの人と会話をすれば、「人は意外と怖くない」ということも分かってくるでしょう。
あいさつはハッキリ発音する
あいさつはコミュニケーションの基本と言われます。あいさつをはっきりとすることで、相手との距離を近づけることもできます。人が怖いのは、その人がどのような人か分からないからという部分も大きいので、あいさつで距離を縮めてみましょう。
はっきりと大きな声であいさつできるようになれば、周りの人の見る目も変わってきます。明るい人、元気のいい人と思われますし、人も近寄ってくるでしょう。いろいろな人と会話できるようになりますし、恐怖心も少しずつなくなっていくかもしれません。
ゆっくり話すことを心がける
早口になってしまうと、どんどん気持ちが焦ってきます。焦ってしまうと、人が怖いという気持ちが再燃してしまうかもしれないので、できるだけゆっくり話すことを心がけてください。
ゆっくり話すときのポイントですが、一つ一つの単語をはっきりと発音することです。また、なるべく丁寧に、相手に伝わりやすく話すことを心がけてみましょう。最初は難しいかもしれませんが、普段からやっていると次第に慣れてくるはずです。
体調不良に起因する人への恐怖心
体調不良になると、精神にも影響を及ぼしてしまいます。体調不良から人が怖い、という気持ちが大きくなってしまうことは十分考えられるでしょう。
そこで、ここでは体調不良に起因する人への恐怖心の克服方法をお伝えします。
判断力低下は栄養バランスのとれた食事でカバー
判断力が低下してしまうのは、食事の栄養バランスが偏っているからかもしれません。もし、偏った食事ばかり摂っているのなら、今日からでも栄養バランスのとれた食事に変えてみましょう。
炭水化物とタンパク質、脂質などは絶対的に必要な栄養素です。また、カルシウムやビタミンなどもしっかり摂取するようにしましょう。栄養バランスの整った食事を摂るなら、自炊したほうが良いかもしれません。また、足りない栄養素はサプリメントで補給するのもアリです。
ストレスによる会話中の不安は半身浴で解消
ストレスが原因で、会話中に不安になってしまうということもあります。このようなときは、半身浴でストレスを解消してみましょう。半身浴でしっかりと汗をかけば、デトックスもでき心身共にスッキリします。
睡眠不足を解消してスムーズに話す
睡眠時間は足りていますか?睡眠時間が足りなくなると、ストレスや集中力低下の原因になってしまいます。日ごろからしっかりと睡眠をとることを心がけましょう。理想の睡眠時間は、7~8時間くらいと言われています。
睡眠をしっかりとると、体にもよい影響が出てきます。肌のターンオーバーも活性化されるので、美しい肌に生まれ変わるでしょう。自分に自信を持つこともできるので、人への恐怖が薄くなっていくかもしれません。
まとめ
トラウマがあったり、現在の状況に不安を抱えていると人が怖いと感じてしまいます。人が怖いと感じてしまうと、職場でのコミュニケーションに問題が生じたり、恋人や友達ができないという弊害にも見舞われるでしょう。
ここでは、人が怖い状況を改善する方法についてもご紹介したので、ぜひ今後の人生に役立ててください。