暗記の仕方間違ってない?コツは覚えるより思い出す!

学生でも社会人でも、覚えるべきことはあり、暗記が必要なときもあります。暗記をするときは、教科書や参考書を見て覚える方法が一般的です。

しかし、この方法は効率的ではなく、覚えるのも大変です。しかし、効率的に覚えるためにはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、

  • 脳のしくみから考える暗記のコツ
  • 短期記憶を長期記憶にする方法
  • “思い出す暗記方法”のすすめ

を紹介します。

脳のしくみから考える暗記のコツ

勉強

暗記をするなら、まずは脳の仕組みから考えてコツを覚えましょう。暗記したことは、繰り返し思い出し、忘れないように記憶に固定するのがコツです。

数分から数時間で消える短期記憶を長期記憶にする

記憶には短期記憶と長期記憶の2つがあります。覚えたことを、数分から長くても数時間で忘れてしまう短期記憶では、暗記したことを使いたいときに使うのは厳しいのです。

つまり、覚えたい事柄をいかにして長期記憶にとどめるかが、暗記のコツになります。長期記憶であれば、長い時間忘れずに覚えておくことが可能です。

1日で3/4を忘れてしまう忘却曲線を緩やかにする

人間の脳は、時間と共に覚えたことを忘れるようにできています。ハードディスクのように半永久的に覚えておくことはできず、短い時間で忘れてしまいます。覚えたことは、通常は1時間で半分を、1日経てば4分の3を忘れるようにできているのです。

この忘れる割合をグラフにしたものが忘却曲線です。暗記しても、何も工夫せずに覚えていくだけでは、忘却曲線が示すように、一日でほとんど忘れてしまいます。覚えるというのは、如何にして時間と共に忘れる割合を減らすかということです

「覚える」暗記よりも「思い出す」暗記を

覚えるより思い出すことに力を入れるのが暗記のコツです

例えば、必死に100や200の単語を覚えても、思い出すことをおろそかにすると、ほとんどの単語はすぐ忘れてしまいます。そこで、暗記したい事柄に対し覚える回数を少なくし、思い出す回数を多くするのです。

人間の脳の記憶媒体とも言えるシナプスは、何度も思い出し、忘れてはいけない事柄だと認識させると、記憶が固定され忘れにくくなります。何度も思い出す行為は、記憶を固めるための行動なのです。出来るだけ多くの回数繰り返し、思い出すようにしてください。

暗記力がアップする!短期記憶を長期記憶にする方法

覚えたことを長期記憶にすると、暗記力がアップし、忘れにくくなります。普通の暗記方法では長期記憶にしにくいので、適したやり方をいくつか紹介します。

1回で覚えようとせず短時間で軽く記憶したものを何回も何日も反復する

暗記したい事柄を短時間で繰り返し覚えるようにします。1回で全部を覚えるのは無理なので、時間をかけず短い時間で反復します。

例えば、単語を暗記するとき、単語1個を1分で暗記すると、1時間に60個、10日で600個覚えられます。それよりも、1個を6秒で覚え、60分で600個暗記したものを、10日間反復する方が忘れにくいのです。

つまり、忘れないようにするには、何度も繰り返し思い出すようにすればよいのです。忘却曲線が示すように、1日の中で何度も思い出そうとせずに、何日もかけて繰り返し思い出した方が、長期記憶にしやすいのです

語呂合わせやリズムに合わせることで忘却曲線を緩やかにする

暗記するには、語呂合わせにしたり、何かに紐づけて覚えたりすると、忘れにくくなります

例えば、楽しいことや悲しいことなど、インパクトのある出来事のあった日は忘れにくく、思い出しやすいものです。同じように暗記にしても、語呂合わせや関連づけをしてインパクトを与えると、忘れにくくなるのです。

また、ニトログリセリンやアセチルコリンなどのように、長いカタカナは、リズムをつけると覚えやすくなります。文字を視覚で覚えるのではなく、音でリズムとして覚えるのです

忘却曲線を緩やかにするために五感を活用する

忘却曲線を緩やかにして、忘れにくくするコツとして、五感を使って暗記する方法があります

暗記するときは、誰でも視覚は使うものですが、触覚と聴覚も使って覚えるようにします。声に出して紙に書きながら覚えると、視覚・聴覚・触覚の3つを使えます。

単語を書いた短冊を食べるなどして、味覚でも覚えようとする人がいますが、これは体に良くないので、止めた方がよいでしょう。

睡眠中に記憶が定着するので寝る前に暗記する

睡眠中は脳の記憶の整理が行われ、記憶を定着させます。睡眠を十分にとって脳を休め、記憶を整理し覚えやすくしてください。寝不足は日中の集中力を欠かすことになるので、質の高い睡眠を取るようにしましょう

また、寝る前の暗記は、記憶を定着させやすくします。睡眠前の時間はゴールデンタイムと言われており、暗記するのに適しています。寒すぎたり暑すぎたりする部屋、うるさいなどの睡眠環境が悪いならば、環境を整えて眠りやすいようにしてください。

暗記の仕方は“思い出す暗記方法”がおすすめ!

暗記の仕方は、インプットよりもアウトプットに重点を置き、思い出すことを多く行うとよいでしょう。覚えるというよりも、忘れないようにするために思い出すようにするのです。

覚えたいことを1つの短い文章にして情報を圧縮する

覚えたいことが、難しい内容だったり、長い文章になっていたりするような場合、短く圧縮し1つの短文にします。このときに、語呂合わせや関連づけをするとより覚えやすくなります。

例えば、語呂合わせの「いいくにつくろう鎌倉幕府」は有名ですね。源頼朝が征夷大将軍に任命されて鎌倉幕府を開いたのは1192年です。ということを覚えるとしましょう。このままの文章で覚えるのは効率が悪いので、源頼朝、鎌倉幕府、1192年と、キーワードとして覚えておくことで思い出すのです。

目を閉じて圧縮した情報を繰り返し口に出す

一度暗記しても、単語を見なければ思い出せないのでは、覚えたとは言えません。それを確認するために、暗記した後は、目を閉じ、口に出して言えるかどうかを試してみます

言えないときはまだ完全に覚えたとはいえないので、再度目で見て覚え、目を閉じ言葉にするということを繰り返しましょう。見ないでも思い出し言葉に出来るようになれば、長期記憶になり忘れにくくなったといってよいでしょう。

なかなか思い出せない情報はノートなどに記載して何度も思い出す

暗記してもなかなか思い出せない言葉や事柄はあるものです。そのようなときは、ノートや短冊などに書き、見て覚えて思い出すことを繰り返しましょう。とにかく長期記憶にするには、繰り返し覚えるしかありません。見ないでも言葉に出して言えるようになるまで、何度も繰り返し思い出してください。

3日後・1週間後・1ヶ月後に思い出せるか確認する

覚えた単語や説明を見なくても思い出せるようになった事柄に対しては、3日や1週間、1ヶ月後にもう一度思い出し、時間が経っても忘れていないかどうか確認しましょう。長い時間経っても思い出すことができれば、それは、長期記憶に残っている証拠であり、完全に覚えたと言ってよいでしょう。

ただし、長期記憶に残ったような事柄でも、思い出さず使わなければ、やはり時間と共に忘れていきます。長く長期記憶にとどめるには、数週間や1ヶ月ごとに思い出して、覚えているかどうか確認した方がよいのです。

思い出せないことはさらにノートに書いて繰り返し思い出す

暗記した後に、数日、数週間経って思い出せないことがあったら、再度ノートに書き、目で見て覚え、目を閉じ口に出して覚えることを繰り返します

暗記は、覚えたいことを短い単語などに圧縮し覚えやすくする、覚えた後は目を閉じ何度も唱える、時間をおいて思い出す、忘れたら再度ノートに書いて覚えるということの繰り返しです。

覚えて思い出す、暗記はこの2つをすることです。忘れないように何度も繰り返してください。暗記で目指すべきゴールは、その事柄を何も見なくても言葉に出して言えるようにということです。

まとめ

効率よい暗記のコツは、思い出すことに重点を置き、単語や覚えたことを、何度も口にして覚えることです。覚えることには時間をかけず、思い出すことに時間をかけて繰り返していきます。繰り返し思い出すことで覚えたことは長期記憶になっていき、忘れにくくなるのです。