心を閉ざす人の心理的状況
心を閉ざしている人は、私たちには想像以上に傷ついていることもあります。他人を信じることができなくなってしまった、自分が傷つきたくないなどの気持ちが働き、心を閉ざしてしまうのです。心を閉ざす人はどんな心理状況なのでしょうか。
他人を信じることができない
心を閉ざしている人は他人を信じることができない人です。最初から他人を信じることができないわけではなく、他人を信じることができない出来事がありトラウマになってしまっているのです。
過去の経験から疑心暗鬼になってしまい、人に頼ることもできずに心を閉ざしていってしまうのです。
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他人と関わるのに疲れてしまった
人と関わることは想像以上に大変なことです。特に気遣いをする人は、他の人に比べると人の裏側が見えることもあるでしょう。人の裏の部分が多く見えるようになると、関わるのがしんどくなってしまいます。
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自分が傷つきたくない
自分が傷つくことを恐れる気持ちも、心を閉ざす人の特徴といえるでしょう。誰しも自分は傷つきたくないという気持ちを持っているものです。
しかし、傷つくことを恐れることで何も行動することができなくなってしまいます。その結果心を閉ざしてしまうようになり、閉鎖的になってしまうわけです。
心を閉ざしてしまった原因
過去の失恋や騙されたことなど心を閉ざしてしまう原因はさまざまです。原因が分かれば心を開いてもらえる糸口が見えてくるかもしれません。ここでは、心を閉ざしてしまう原因について紹介していきます。
幼少期の家庭環境
心を閉ざしている人は最初から心を閉ざしていたわけではありません。そこには幼少期の家庭環境が深く関わっていることも少なくなく、両親からの虐待や愛情を十分に受けずに育ったことによって心を閉ざすケースもあります。
過去の失恋経験
失恋の経験は大きなショックになります。そこで立ち直って新しく恋愛をしようと思える人もいれば、失恋にショックを受けてしまって心を閉ざしてしまう人もいるのです。
ひどい別れ方をする人ほど、心を閉ざしやすいと言われることもあります。大恋愛の末に別れて心に穴がぽっかりと開いてしまったことで、心を閉ざしてしまったのかもしれません。
仕事場で受けたセクハラやパワハラ
セクハラやパワハラは心に大きな傷を与えます。セクハラやパワハラをしている側はコミュニケーションやスキンシップのつもりでも、受け取る側がセクハラやパワハラだと感じているケースは少なくありません。セクハラやパワハラを受けることは、心を閉ざしてしまう要因として十分考えることができます。
過去に騙された経験
人を信じやすい純粋な人ほど、人に騙されることや裏切られることのショックは大きくなります。特に友達や家族、恋人のように本来なら信頼でつながっている相手に騙されることや裏切られることは、想像を超える悲しみとショックです。過去に騙された経験がある人も心を閉ざしやすい人の特徴の一つといえます。
心を閉ざす人に共通している特徴
心を閉ざす人には共通している特徴もいくつかあります。生まれ持った性格が関係していることもありますが、成長する過程も関係しているようです。ここでは心を閉ざす人に共通している特徴を紹介します。
繊細で傷つきやすい
心を閉ざす人に共通しているのは、繊細で傷つきやすい性格をしていることです。繊細な人は少しのことで心に大きなダメージを受けてしまいます。ダメージを自分なりに払拭することができず、心を閉ざすことで自分を守ろうとするのです。繊細な人ほど、周りの人では気にならない些細なことがきっかけで、心を閉ざしてしまうかもしれません。
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プライドが高い
プライドが高い人のイメージといえば、いつも偉そうにしている感じです。しかし、プライドが高い人は、弱い自分を隠そうとするためにプライドを高く持っていることも多く、裏を返せば繊細で傷つきやすい人が多い特徴もあります。周りのことを気にしすぎていることも考えられるでしょう。
自分に自信がない
自分に自信がある人は、どんな場面でも輝いて見えるものです。そんな人は心を閉ざすようなこともなく、多くの人とコミュニケーションを取って楽しくしています。一方、自分に自信がない人というのは少しのことで傷ついてしまい、嫉みから人との接触も避ける傾向にあります。その結果、心を閉ざしてしまうことになるのです。
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過去に裏切られた経験がある
裏切られた経験を持つ人は、人に対して大きな警戒心を持っているのが普通です。特に信頼できる人から裏切られてしまうと、疑心暗鬼になることもあるでしょう。
裏切られたショックから心を閉ざしてしまうことは珍しいことではありません。それだけ人を裏切る行為というのは重たいものなのです。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、ちょっとのことでも傷つきやすい特徴があります。悲観的に考えることで自分を守ろうとしますが、最終的には他人を信じることができなくなって心を閉ざしてしまいがちです。ネガティブな人は自分から発信することが苦手で、コミュニティから孤立しやすい特徴もあります。
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コミュニケーション能力が低い
心を閉ざしてしまう人のなかには、コミュニケーション能力が低い方もいます。相手のことを考えて不安になってしまい、自分の考えや思いを相手に上手く伝えることができません。そのため、なかなか自分の心をさらけ出すことは難しいでしょう。
1人でも楽しめる趣味を持っている
心を閉ざしているからといって寂しさを感じているわけではありません。なかには1人でも楽しむことができる趣味を持っていて、その趣味に没頭することで心が満たされている人もいます。心を閉ざすことが、必ずしもネガティブな要素だけではないといえるでしょう。
自分の世界を大事にしすぎている
自分の世界を大事にすることは生きていく上で必要なことです。周りに流されない自分軸を持っている人は尊敬されやすい人の特徴として考えることもできます。
しかし、自分の世界を大切にするあまりに心を閉ざしてしまい、孤立するようなケースもあります。自分の世界を大事にしすぎてしまうことも特徴の一つといえます。
物事を斜めに捉えてしまいがち
いわゆる斜に構えた人というのも、心を閉ざす人の特徴です。ひねくれ者という言葉があるように、裏があるのではないかと物事を斜めに捉えてしまいやすいです。
そのため自分にとって悪いほうにばかり考えてしまい、人との関わりも拒むようになり、心を閉ざしてしまうことがあります。
心を閉ざす人と上手に付き合う方法
過去の経験や自分の世界を大切にしていることなど心を閉ざしてしまう人の特徴はさまざまです。心を閉ざす人と上手に付き合うためにはどうすればいいのでしょうか。身近にいるあの人とも、上手く付き合う方法があるかもしれません。
時間をかけて距離を縮めて行く
身近に心を閉ざしている人がいる場合は、すぐに距離を縮めようとするのではなく、時間をかけて心の距離を縮めていきましょう。ぐいぐい相手の懐に入るのではなく、少しでも相手が心を開いてくれるように聞き役に徹することも大切です。
小さくてもよいので共通の話題を見つける
共通の話題があれば、お互いに共有認識が生まれます。そうなると親近感が生まれて、少しずつ距離が縮まっていくこともあります。
こうした状況を作っていくためにも、共通の話題を見つけることが大切です。共通の話題を通して、少しずつお互いの素を出していくと良いでしょう。
相手のプライベートに干渉しない
心を閉ざしている人は人に干渉されることを嫌います。最初のうちは相手のことを聞き出すのではなく、相手が話してくれることを聞くようにしましょう。
そうしているうちに、相手も少しずつ心を開いてきてくれるはずです。
相手に安心してもらえるように気を付けて接する
相手に安心してもらえるように、こちらが敵でないことを伝えるようにしましょう。時間をかけることが大切ですが、最初のうちは相手に安心してもらえるように気を付けて接することを意識してください。
心を閉ざしてしまう人へ。まずは自己分析から始めてみよう
人とどうしても仲良くなれない…心をひらけない….そんな方は、まず自己分析をしてみましょう。
グッドポイント診断で自分の5つの強みを知って、自分の潜在的な「いいところ」をチェックしてみましょう。そうすることで、自ずと「自分にはこういういいところがあったんだ」と自信にもなります。さらに、そのいいところを強化していけば、目に見えるあなたの個性となり、人に好かれるようになるでしょう。
まずはグッドポイント診断を受検してみましょう。
まとめ
心を閉ざす人の原因や特徴を紹介してきました。心を閉ざしてしまう原因はさまざまですが、時間をかけて接していけば心を開いてもらえることもあります。すぐに相手の懐に入ろうとはせず、少しずつ距離を縮めていくことを意識しましょう。