自分を知るべき理由
自分は自分だから、いまさら自分を知るということに、あまり興味がないという人もいるのではないでしょうか。中には現実から目を背けて、自分を知ることを避けているという人もいるでしょう。
では、なぜ自分を知ることが大切なのか、まずは理由を見てみましょう。
本当の自分と想像の自分のギャップを埋める
あなたは本当の自分と、想像の自分を混同していませんか?
誰しも理想の自分というものがあります。自分に都合の悪い部分には目を背けて、いい部分だけを見ている状態です。理想と現実は大抵かけ離れているもので、ギャップに気づくと落ち込んでしまうこともあります。
自分を知るということは、本当の自分と理想の自分のギャップを埋めることであり、このギャップを埋めることで自分の思い描く人生を歩むことができるようになるのではないでしょうか。
自分を知ると他人のこともわかる
自分を理解できていない状態で、他人を理解するというのは難しいものです。他人を知ることは、自分を知ることだと言われることもあります。
また、この逆も言えるのですが、自分を知ることで他人のこともわかるようになり、さらに他人が知る自分を知ることでコミュニケーション上でのズレを修正することができ、円滑にコミュニケーションを図ることができるようになります。
将来自分がやりたいこともわかる
自分を知ることで、自分はこうしたい、こうなりたいと考えることができるようになります。今何をすべきなのか、将来何をしたいのか、自分を知らなければなかなか思いつくものではありません。
自分を知ることで得られるメリット
自分を知ることで様々なメリットを得ることができます。自分を知るというのは、なかなか難しいという人もいますが、メリットを得て、自分を知る努力をしてみてはいかがでしょうか。ここでは自分を知ることで得られる具体的なメリットを紹介します。
結果に結びつきやすい努力ができる
いくら闇雲に努力しても、それが間違った努力では意味がありません。自分を知ることで、正しい努力で結果を出すことができるようになります。
これは自分を知ると自分の考え方や行動パターンなどを見直すきっかけになるからであり、潜在意識や無意識な部分を知ることができるので、目標に対してより具体的な努力の方法を見つけることができます。
自分の傾向をもとにスムーズな仕事の進め方がわかる
自分を知ることで、考え方や行動パターンなどがわかれば、その傾向をもとにスムーズな仕事の進め方を知ることができるようになります。自分を知るということは、要領よく立ち回ることができるようになることと言ってもよいのではないでしょうか。
物事に取り組む前に困難になることを予測できる
やってみなければわからないことは山ほどあります。ですが、その過程には様々な困難が待ち受けていることもあるでしょう。そんな時に自分をしっかりと知っておくことで、物事に取り組む前に困難を予測することができ、準備やリスク回避をすることができます。
人間関係で無理をしなくて済む
自分を知るということは、自分を上手く表現することができるということです。自分の考えや気持ち、行動などを理解してもらうためには、自分で伝えなければ始まりません。
こうすることで、人間関係を無理することなく円滑にコミュニケーションを図ることができるのではないでしょうか。
自分を知るために自分と向き合う方法
自分を知るためには、まず自分と向き合うことが大切です。自分自身をしっかりと見つめ直すことで、自ずと自分を知ることができるのではないでしょうか。ここでは自分を知るために自分と向き合う方法を5つ紹介します。
静かなところで独りで過ごす
ざわざわとした中で自分自身を見つめようと思っても、なかなか上手くいきません。静かな場所で、リラックスして心を無にすることで、余計な雑念を消して自分の深い部分にある意識を見ることができます。
日常生活の中には、様々な雑音が飛び交っています。これらの雑音から離れて、のんびり自分と向き合う時間を持つことで、自分を知るきっかけを作ることができます。
自分のキャリアを棚卸しする
転職活動などでよく耳にするのが、キャリアの棚卸しです。仕事でこれまで自分はどんな業務をしてきたのか、実績や自分の強みや弱みなどを棚卸しして把握します。
頭の中で考えるだけでなく、実際に紙に書き出すことで、より明確に整理することができるのです。自分を知ることができるだけでなく、その後のキャリアプランにも活かすことができるようになります。
長所や短所、成功体験を書き出す
自分の長所と短所を明確にわかっているという人は意外と少ないものです。そこで、自分の長所と短所を頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出してみましょう。また過去の成功体験も、紙に書き出します。雑でも書きなぐっても構いません。
自分が思っていることを全て文字にするという意識で紙に書き出してみましょう。紙に書くことで簡単に見返すことができ、さらに全体像を把握しやすくなります。
ブログや日記に自分の行動や思いを書き始める
自分が思っていることや、その時の自分の行動などを、ブログや日記に書き留めてみましょう。ただし、インターネット経由で不特定多数の人が閲覧できるブログの場合は、自分の気持ちよりも読む人の反応を気にしてしまうので、公開を前提としないことが大切です。
自分だけが見ることができるブログや日記を、自分の感情の思うままに書いてみましょう。書いたものを見返すことで自分を知るきっかけになります。
心理テストや自己分析を行う
自分はこういう人間だと思っていても、それは理想だったりします。
自分のことを知っているようで案外知らない部分も多く、自分を知るツールとして活用することができるのは心理テストや自己分析です。心理テストでは潜在意識や無意識の自分に気づくことができますし、自己分析では自分を客観的に見ることができます。
自分を知るために効果的な方法
自分を知るために自分と向き合う方法を覚えたら、さらに効果を高める方法を身に付けましょう。ここでは、自分を知るために効果的な方法を具体的に紹介します。
いままでと違うことをやる
これまで密かに、やりたいと思っていたことがあるという人は、自分を知るきっかけとして、ぜひ挑戦してみましょう。大きなことでなくても構いません。小さなことでも、新しいことに挑戦することで自分の新しい一面を発見することができます。
海外旅行を経験する
海外へ旅行すると世界観が変わる、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。他の国の生活スタイルや文化に触れることで新しい価値観を知ることができます。
日本国内では常識として通用することでも、海外では通用しないこともあります。また言語の壁もあります。そんな中で楽しい出来事や困った出来事が自分の内面を成長させてくれるでしょう。
たくさんの人と出会う
自分を知るというのは自分の価値観を知ることです。これはたくさんの人と出会うことで知ることができます。自分がどんなことに興味を持っているのか、どんな人と接すると成長することができるのか、狭いコミュニティーの中ではなかなか知ることができません。
趣味も趣向も価値観も違う人とたくさん出会うことで、刺激的な時間を過ごすことができますし、自分にとって必要な人もわかるようになります。
まとめ
客観的に自分を見つめて、自分を知るというのは、場合によっては都合の悪いこともあり目を背けたくなる場面もあります。ですが、人生を円滑に、そして幸せに歩むためにも自分を知ることはとても大切なことです。