頭皮から汗が出て困ること
頭皮に汗をかきやすい人は、頭皮のニオイや薄毛、あせもなどに悩まされます。いずれも汗が頭皮の環境を悪化させることが原因です。ここでは、頭皮から汗が大量に出て困ることを紹介します。
頭皮が臭くなる
頭皮から汗がたくさん出ると、頭皮が臭くなります。汗をかくと体臭がきつくなるのと同じ原理で、髪の毛に覆われていることからニオイもこもりやすいのが特徴です。
また、頭髪にはシャンプーやコンディショナーの成分が混じっているため、これらのニオイと汗のニオイが混じって頭皮のニオイが強烈になることも考えられるでしょう。頭皮のニオイと汗には深い関係があることを覚えておきましょう。
薄毛のリスクが上がる
頭皮の汗は、薄毛のリスクを上げることにもつながります。汗そのものが薄毛にするのではなく、汗が頭皮の環境を悪化させることで薄毛になるのです。汗が頭皮を覆うと、汗に含まれている油分を狙って雑菌が繁殖します。
頭皮の不調を起こすことが、薄毛の原因につながると言えます。薄毛が気になる場合は、頭皮の汗対策をしっかり行わなければなりません。
頭皮から汗が大量に出る原因
頭皮から汗が大量に出るのは、辛いモノを食べることやストレス、気温などが関係しています。ここでは、頭皮から汗が出るメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
辛いものを食べた
辛いものを食べると、体が熱くなって頭皮から汗が出て止まらなくなることがあります。香辛料が体温を上昇させて、発汗を促すためです。頭皮の汗が気になるときは、辛いものを控えるとよいでしょう。
ちなみに、辛いものを食べて頭皮から汗が出るのは、辛さの刺激が口腔内の温度上昇と脳が勘違いし、体を冷やすためと言われています。口腔に近い頭皮や顔面に汗が集中することにもつながるのです。
過度のストレスが溜まっている
頭皮から大量に汗が出る人は、ストレスによるものが原因の場合があります。ストレスが交感神経を乱してしまうためです。汗はストレスの影響を受けやすく、頭皮も影響が少なくありません。
ストレスを解消することが、交感神経の働きを整え、頭皮の汗を改善する効果につながります。ストレスを感じない生活を送ることが大事です。趣味に時間を費やすことや、リラックスできる時間を作ることを心がけましょう。
人前に出て緊張している
人前に出て緊張する人も、頭皮に大量の汗をかきやすい人の特徴です。本来、汗が出るのは上がり過ぎた体温を下げることが目的になります。しかし、人前に出て緊張する汗は体温とは関係なく、精神的な要因で出てくるのが大きな違いです。
緊張したときに出る汗は、通常の汗と違って特定の部位に出やすくなっています。手や足の裏、頭皮、脇などが汗の出やすい部位です。ストレスが溜まっているときに出る汗と同じように、交感神経が影響していると言われています。
とにかく暑い
気温が高く、暑い環境にいるときも頭皮に汗をかきやすいタイミングです。暑くて汗が出るのは、汗を蒸発させて気化熱を奪い、体温を下げることが目的になります。頭皮も含め、全身に汗が出やすいのが特徴です。
暑さで頭皮の汗が出るときは、体温を下げる必要があります。体温が影響して出る汗は、全身から出るので、頭皮から出る汗も少なくなります。ただし、体質によっては頭皮に汗が集中することもあるので気をつけましょう。
頭皮からの汗を抑える方法
頭皮からの気になる汗は、シャンプーやハッカ油、ミョウバン油を使って抑えることができます。体温が関係して汗が出るときは、首元を冷やすことも効果的でしょう。ここでは、頭皮からの汗を抑える方法を詳しく見ていきましょう。
抗菌作用のあるシャンプーを使う
頭皮から出る大量の汗が気になるときは、抗菌作用のシャンプーを使うとよいでしょう。汗をかいたままの状態だと、雑菌が繁殖してフケやかゆみが生じる原因になります。これらの症状を抑えるためにも、雑菌の繁殖を抑える抗菌作用のシャンプーが効果的です。
抗菌作用があるシャンプーは、爽快感が得られるので気になる汗のべたつきが一掃されます。抗菌作用のあるシャンプーを使って頭皮環境を整えていきましょう。
ハッカ油を水で薄めたものを頭皮に吹きかける
頭皮の汗を抑える方法としておすすめするのが、ハッカ油を水で薄めて頭皮に吹きかけることです。ハッカ油にはメントールという成分が含まれており、この成分が汗を抑えてくれます。
スプレーボトルを用意し、そこにハッカ油と水、グリセリンを入れて混ぜるだけです。コスパも優れているので、節約しながら対策したい人はぜひ参考にしてください。
ミョウバンを頭皮に塗る
頭皮の汗を抑える方法として、ミョウバンを頭皮に塗る方法があります。ミョウバンがいいのは、肌に雑菌を寄せ付けないために膜を作る働きや、毛穴を引き締めて汗を防ぐ効果が期待されるからです。
ミョウバンはアルカリ性なので、汗のニオイを緩和します。汗を減らすだけでなく、ニオイを減らすことができるのはメリットです。ミョウバンは薬局で売っており、効果についても即効性が期待されます。
首元を冷やす
頭皮の汗を抑える方法として、簡単にできるのが首元を冷やす方法です。首にはリンパ節が集中しており、動脈を冷やすことによって体温を下げることができます。頭皮を冷やすよりも、血液の通り道になっている首元を冷やす方が効果的と言えるでしょう。
首元を冷やすときは、首の後ろを保冷剤や冷えたペットボトルで冷やすのが効率的です。暑いときは、保冷材をくるんでいるタオルを持っておくとよいでしょう。
汗を抑えるツボ
頭皮の汗は、ツボを押さえるだけで緩和できることがあります。汗を抑えるツボには三つのツボがあるので、ここではそれぞれのツボを紹介していきます。
合谷
汗を抑える体のツボの一つに、合谷があります。合谷は、体の水分を調整し、体温を調整する働きがあると言われているツボです。合谷の部位は、親指の骨と人差し指の骨が合流するところから、少しだけ人差し指よりにあるくぼみになります。
頭皮の発汗を抑制することにもつながるでしょう。手のひらのツボになるため、気軽にツボ押しができるのもメリットです。
後谿
頭皮の汗を抑える効果が期待できるツボに、後谿があります。後谿は、肩こりや腰痛など現代人のトラブルを抑える効果と共に、ストレス要因の多汗を抑える働きもあるのが特徴です。
場所は、感情線の付け根あたりとなり、手を握ったときにふらくむ箇所です。体の熱を抑える働きがあるため、体温が上がったときに出てくる頭皮の汗の抑制に高い効果が期待できます。
印堂
頭皮の気になる汗を抑えるツボとして、印堂があります。狭心症や息切れ、のぼせ、鼻血などに効果があるツボとして有名です。熱を抑える働きがあるため、体温が原因となって生じる頭皮の汗にも効果が期待できるでしょう。
手のひらを上側にしたときに、小指側の手首の付け根からひじの方向に1.5cmほどの場所にツボがあります。ゆっくり抑えるだけで、じんわりと効果が出てくるため、空いた時間を使ってこまめにツボを押さえるようにしましょう。
まとめ
頭皮の汗は、精神面や体温が大きく関わっています。頭皮の汗は、放っておくと頭皮環境の悪化につながり、さまざまな悪影響をもたらすので気をつける必要があります。シャンプーやツボ押しだけでも頭皮の汗は抑えられる場合があるので、試してみましょう。