人に会いたくないと考える原因
自分にとってネガティブな、衝撃的な出来事が起こることによって、誰かに会うのを避けたいと思うようになる場合があります。具体的な例を以下にまとめていますので、さっそく見ていきましょう。
外見的コンプレックス
人に良く見られたいと、評価を気にし過ぎるタイプの人は、容姿の変化によって自信をなくし、人に会いたくないと考えることがあります。
また、本人の自意識過剰なケースではなく、周りの誰かによる太った、老けたなどと心ない発言に傷つき、人に会いたくないと考えるようになるケースもあるでしょう。ショックが大きくひきこもりがちになってしまうことも少なくありません。
大きな挫折を経験した
目的を持って取り組んでいたことが途中でダメになってしまったとしても、くじけることなく再出発し、努力を続けられるタイプの人も少なくありません。しかし、誰もがこのような強い心を持っているわけではないです。
挫折を経験したことで、その衝撃の大きさで自信を喪失してしまい、自分はダメな人間だと責めてしまいます。完全に心が折れてしまって立ち直るまでに時間がかかり、しばらく人に会いたくないと考える原因にもなります。
ストレスが溜まっている
イライラしやすく、怒りっぽくなることだけが、精神的なストレスからくる症状ではありません。気分が沈み、外に出るのがおっくうで閉じこもりがちになるのもストレスによる心理的・行動的な症状なのです。
腹が立つから人に会いたくないと考えるようになることもあるでしょうし、気分の落ち込みや外出が面倒で人に会いたくないと思うようになることもあるでしょう。
恋人にフラれた
誰かに心情を吐露することによって楽になれる気がすると思うタイプの人もいますが、そうでない人もいます。失恋によって悲しみに打ちひしがれるのは、人に会いたくないと考えるようになる主な原因のひとつです。
自分の殻に閉じこもり、ひたすら自分を責め続けてしまう人も少なくないです。自分の中である程度気持ちの整理がつくまで、誰かに会おうという気にはなれないかもしれません。
仕事で大きな失敗をした
重大なミスを仕事でしてしまい、挽回するための対応に追われる、叱責される、自分で自分を強く非難するなどしていると、疲弊してしまいます。その結果、人に会いたくないと考えるようになるのです。
また、職場の人の前で喋るときに手や足が震えた、言葉が円滑に話せなかったという、周りにとっては気にならないようなことを、自分で大きな失敗と捉える人がいます。
その失敗で頭がいっぱいになり、笑い者にされている気がして職場の人に会いたくないと考えることもあるのです。
不倫がバレた
不倫が発覚して相手と会えなくなる、離婚を突きつけられる、慰謝料を請求される、職場での不倫であれば周囲に白い目で見られるなど、バレることによるリスクは多いです。
本人や不倫相手、お互いのパートナー、子どもの全員が傷つき、全てを失ってしまうことになりかねません。
これほどまでに過酷な現実が待っているのが不倫なのです。実際に発覚してしまえば、とても誰かに会いたいという感情はわき起こらないでしょう。不倫問題が解決するまで、人に会いたくないと考える状態は解消されないかもしれません。
友人との関係が悪化
大切な友人と衝突するなどして落ち込んでしまい、その人に会いたくないと考えることがあります。特定の友人との関係が悪化したことによって、仲良しグループから自分が排除されてしまうようなこともあるでしょう。
その場合、その人達に会いたくないと気まずい思いをするだけでなく、その気持ちが強過ぎて友人のいる学校・職場自体に行けなくなることもあります。関係を修復することができずに、悪口・嫌がらせなどが続くようであれば、それに耐えかねてやめざるを得なくなることもあるでしょう。
無職で恥ずかしい
仕事をしていないと、正直にそのことを人に話したとして、馬鹿にされるなど否定的なことをいわれるのでは、言いふらされるのではなどと考えてしまいます。
この場合は職が決まらない限りは、胸を張って人に会い、話せる精神状態にはなれないかもしれません。中には恥ずべきことではないのに、専業主婦であることを楽をしているなどといわれるのを嫌って、人に会いたくないと考える人もいます。
人に会いたくないときの解決策
人に会いたくないときには、無理をする必要はありません。自分にとって良いことを積極的に取り入れることによって、復調を急がずに待ちましょう。実際に解決策として何があるのか説明します。
まずはゆっくり休む
疲労・ストレスを抱え込んでしまっているために、人に会いたくない状態を招いている場合には、十分に休むのが効果的といえるでしょう。寝ることは疲労・ストレスを取り除いてくれます。
また、人に会いたくないとは思っていても、仕事など必要なことをするための人との関わりは持てるというレベルを超えて、誰にも会えないほどになることもあります。その場合は有給を取得するなどまとまった休みを確保したほうがいいかもしれません。
朝型の生活に変える
夜型生活はネガティブ思考に陥りやすく、開いているお店などの系統も限られるなど、行動範囲も狭まりがちです。朝型の生活を送ることによって、ポジティブな方向に自分の意識を変えることができるようにしましょう。
朝型生活を送るにあたって実行したいのは、起きたときに朝日を浴びることです。別名幸せホルモンのセロトニンの分泌が促進されます。セロトニンの不足はイライラ・モヤモヤしたりと、気分が晴れなくなる原因になります。その対策として朝に日光を浴びれば、ほかにも夜の寝つきを良くすることにもつながります。
動物や自然に触れる
人に会いたくないということで、家に閉じこもってばかりいるのは精神衛生上良くありません。嫌なことが頭の中でグルグルしてしまい、苦痛を感じてしまいます。人に会いたくないだけで、活動する気力まで失ってしまっているわけではないという人は、外出して動物や自然に触れてみましょう。
毎日決まったコースを散歩するのでも良いですし、公園や植物園に行ってみるのもおすすめです。また、動物と触れ合うために、動物園や水族館を訪れてみるのも良いでしょう。気分転換になったり、癒されたりします。
定期的に運動する
適度な運動を習慣化することは、ストレスの発散につながります。人に会いたくない状態を招くさまざまな要因の対策になるのが、体を動かすことの素晴らしい点といえるでしょう。スクワットやウォーキングなど、お金をかけずに行える点も魅力といっていいでしょう。
新しいことを始める
どうしても悩みにばかり意識が向いてしまうという人は、何か新しいことをスタートしてみると良いのではないでしょうか。意識が悩みから新しくはじめたことのほうに向きやすくなります。
人に会いたくないとはいえ、特定の人に対してしかそう思わないということであれば、人との交流があることをはじめてみるのも良いでしょう。友人との縁が切れたり恋人にフラれてしまったりした人の場合はとくに、新しい出会いが悩みを解決してくれることは多いものです。
趣味に没頭する
何か趣味を持っている人は、それにのめり込んでしまうというのもアリでしょう。意識が趣味に集中しているあいだは、人に会いたくないと考える原因になっている悩みのことを考えずに済みます。これといった趣味がない人は、夢中になれそうなものを探してはじめてみるのも良いでしょう。
なお、趣味にはもうひとつ良いことがあって、ストレス解消につながるのです。ただし、ムキになってしまって失敗すると腹が立つようなことを趣味にすると、逆にストレスを溜めてしまう原因になりますので、あくまで楽しめるものを選ぶことが大切といえるでしょう。
まとめ
大きな失敗や挫折、悲しい出来事の経験、ストレスの蓄積・ホルモンバランスの乱れなどによって、人に会いたくない精神状態に追い込まれることがあります。そんなときには、今回取り上げた解決策を試してみてください。また、不眠や倦怠感、食欲不振など気になる症状がある場合にはうつ病の可能性もあるため、放置せず早めに専門家のもとへ相談に行きましょう。