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白髪染めと普通のヘアカラー剤は違うの?
白髪染めと普通のヘアカラー剤とでは、性能や髪を染める仕組みが異なります。白髪を隠すにあたって、どちらを使用するべきか迷っている人は、以下の内容をチェックして市販の商品選びに役立てるとよいでしょう。
普通のヘアカラー剤では白髪は染まりにくい
普通のヘアカラー剤は、白髪染めと比較して、髪に色を加える力の強さを示す染毛力が高くありません。そのため、白髪に普通のヘアカラー剤を使用しても染まらない場合があります。また、普通のヘアカラー剤は白髪染めに比べて、髪を明るくする力を指すブリーチ力(脱色力)が低いのです。
このことから、普通のヘアカラー剤を白髪に使うと、黒髪の色が上手く落ちずに色むらが生じ、不自然な仕上がりになりかねません。
白髪染めなら黒髪も白髪もキレイに染まる
白髪用に作られている商品であれば、白髪にしっかり色を加えるとともに、黒髪もブリーチしつつ色を加えることが可能です。白髪がしっかりカバーされて、髪全体をむらなくきれいに染めることができます。結論として、白髪に対しては白髪用にできている商品を使用するのが一番良いということです。
なお、白髪染めについては、色持ちに優れている特徴があることも覚えておくとよいでしょう。髪の表面だけを染めるタイプの商品と異なり、髪の外側にある保護膜のキューティクルの中まで浸透して染めるためです。ただし、その分ダメージが大きいため、トリートメントなどのケアは欠かせません。
白髪染め用ヘアカラーをタイプ別に分類
市販の白髪染め用ヘアカラーは、全体染めに向くタイプ、部分染めに向くタイプなど、異なる特徴を持ったいくつものタイプの商品が発売されています。
ここでは、使用者が多いタイプの商品の特徴をまとめました。
白髪染め初心者には塗り残しのない泡タイプがおすすめ
白髪染め初心者には、泡タイプの白髪染め商品がおすすめ!
付属の手袋を着けて、ボトルのポンプを押して泡を手に取ります。その泡を手で直接、髪全体にもみ込む染め方をする商品が、泡タイプです。
髪をいくつかのブロックに取り分けてクリップなどで留めるブロッキングをし、コーム・ブラシを使用して薬剤を塗る作業は、慣れないと難しいものです。その点、泡タイプの白髪染めにはそれがなく、初挑戦でも失敗しにくいでしょう。
根元などの部分塗りなら液だれしないクリームタイプがおすすめ
根元の部分染めならクリームタイプがおすすめ!
全体塗りを一度経験すると、生え際の白髪が目立ってきたときにどうするか、という問題が起こりがちです。白髪が伸びてくるたびに全体染めをしていると、すでに染まっている部分の髪まで毎回ダメージを負わせることになります。
コーム・ブラシ付属のクリームタイプの白髪染めは、ピンポイントで薬剤を塗りやすいので、生え際部分だけを染めることができます。液だれの心配も少なく、服や部屋を汚しません。
髪の毛が長い・量が多い方はよく伸びる液状タイプがおすすめ
髪の毛の量が多い人は、液状タイプの商品がおすすめ!
液状タイプの白髪染めは、クリームタイプと比較して質感がサラッとしているために伸びが良く、全体に薬剤をなじませやすくできています。また、泡タイプと比較すると髪へのダメージが抑えられる商品が多いようです。
ただし、液ダレを起こしやすく、皮膚や服、床や壁を汚してしまうこともあるので、注意が必要といえるでしょう。
初心者におすすめの泡タイプの白髪染め3選
全体染めをしやすい泡タイプの白髪染めは、多くの企業から発売されています。同じ泡タイプに分類されていても、商品によって特徴はさまざまです。
ここでは、泡タイプの白髪染めの中でも要チェックな市販品を、3つご紹介しましょう。
キラリ カラートリートメント
ヘアカラー剤を使用していると、配合されている成分でアレルギーを起こすことがあります。皮膚がかぶれたり、顔がはれたりといった症状に悩まされる人は少なくありません。本商品は、アレルギーの原因として多いジアミン染料を使用していないのが特徴のひとつです。
黒色の泡が特徴的な本商品は、髪や地肌にやさしい植物色素が髪表面にスピーディに吸着し、美容成分と一緒に髪の内部に浸透して白髪をカバーしてくれます。さらに液ダレが起こりにくく、服や部屋を汚す心配が少ないのも特徴のひとつです。
ホーユー シエロ
髪の保護成分としてグレープシードオイル・月見草オイル・ユーカリオイル・アロエエキスが、潤い成分として海洋コラーゲンが配合されている商品です。クリーミーな泡が染めにくい白髪にスムーズに浸透するので、髪をいたわりつつ、きらびやかでなめらかな仕上がりが期待できます。
ボトルを振ったあと、指で押すだけで使いはじめられる楽々ワンプッシュ式です。やさしいフローラルの香りで不快な刺激臭が気になりにくくなっています。また、使い切れなかった分は次の白髪染めまで取っておいて使用することも可能です。
パオン ディオーサ
なめらかで密度の濃い泡が髪にしっかり吸着、浸透することにより、生え際から毛先まできれいに染め上げてくれます。上品なツヤを持った、弾力のある仕上がりが望めるでしょう。指で押すだけで取り扱いが簡単なワンプッシュ式です。そのほか、香料不使用である点も特徴のひとつです。
部分塗りにおすすめのクリームタイプの白髪染め3選
新しく伸びてきた白髪部分だけ染めることをリタッチカラーといいます。ここではこのリタッチカラーに適した市販の白髪染めの中で、押さえておきたい3商品の特徴について取り上げています。
サロンドプロ ワンプッシュクリームヘアカラー
ワンプッシュでサッと取り出せてサッと塗布できる、使い方の簡単さが魅力のひとつです。液ダレが起こりにくい質感、無香料でニオイが気になりにくいのも嬉しいポイント。つばきオイルや水溶性コラーゲン、植物性プロテイン、ローヤルゼリーエキスといった美容成分も配合されています。残った分は取り置きすることが可能です。
シンプロ ワンタッチ無香料ヘアカラー
ブラシを取り付けてボタンを押せば、2つのクリームが混ざって出てくるため、混ぜる手間なくすぐに塗りはじめることが可能です。一度で使い切れなければ、取り置きすることもできます。また、無香料で嫌なニオイが気になりにくくなっている点も、魅力のひとつといえるでしょう。
髪表面になじみやすい植物性成分と、髪への染料浸透を邪魔する因子を排除するキレート成分が髪の内部までしっかりと染料を浸透させ、染め上げる高浸透処方が特徴です。パールカルクエキス・シルクエキス・海藻エキス・大豆エキス・水解ケラチンの5種類のトリートメント成分配合で、髪をいたわりつつきらびやかな仕上がりが期待できます。
サイオス オレオクリームヘアカラー
毛髪保護成分としてピュアオイルが、保湿成分として8種類のアミノ酸が配合されています。潤いや光沢が感じられ、指通りが良くまとまりのある仕上がりが期待できるでしょう。美容院帰りのような染め上がりに満足しているユーザーの声も見られます。
なお、チューブタイプのクリームなので、一度の白髪染めで無理に全部使い切る必要はありません。
髪の毛が長い・量が多い方におすすめの液状タイプの白髪染め3選
液状タイプの伸びの良さ、全体へのなじませやすさ、髪や地肌へのいたわりは押さえつつ、弱点である液ダレに配慮された商品も発売されています。おすすめの商品を3つピックアップしました。
ウエラトーン ツープラスワン
肩程度までの長さの髪で、1箱1回分使用できる内容量です。天然植物から抽出された輝きエッセンスのほか、トリートメント成分としてホホバオイル・ヒマワリオイル・アボカドエッセンスが配合されています。ミクロ粒子が髪内部まで浸透し、きらびやかな光沢となめらかな手ざわりの仕上がりが期待できるでしょう。
また、ココナッツとフローラルの香りで、嫌なニオイが気になりにくくなっています。液ダレしにくい質感になっているのも、嬉しいポイントのひとつといえるでしょう。
ロレアル パリ エクセランスN
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トリプルケアとして、白髪染め前・中・後のケア成分が配合されています。毛髪補修成分・湿潤剤・保湿成分が含まれており、髪をいたわりつつ白髪をカバーできる点が魅力的です。新たにコラーゲンが追加され、ケアが強化されています。
本商品を使用することで、ムラなく光沢感のある仕上がりが期待できるでしょう。また、フルーティな香りで、染めているときの不快感が少ない点も特徴のひとつしてあげられます。
ブローネ液状ヘアカラー
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潤い成分としてロイヤルゼリーエキスが、毛髪保護成分としてカモミルエキスが配合されています。やさしいフローラルの香りが採用されており、白髪染め中の嫌なニオイが気になりにくくなっているのも特徴のひとつです。
液状でありながら液ダレに配慮された設計で、分け目にも着けやすいノズル式の容器が採用されています。15分で生え際までしっかり色が着く早染めタイプの商品であることも、本商品の魅力のひとつといえるでしょう。
他にもある!用途で選ぶ白髪染め
白髪は隠したいけれど、髪や地肌にできるだけ負担をかけたくない、美容院に行くまでのあいだ根元部分だけ隠したいなど、人によっていろいろ希望はあるでしょう。
自分の用途に合った市販品がないか、以下の内容をチェックしてみてください。
カラーダメージを抑えたいならヘアマニキュア
キューティクルをこじ開けて中まで染めずに髪の表面のみをコーティングする、傷みの少ない設計になっているのがヘアマニキュアの特徴です。地肌にかかる負担も抑えられます。
ただし、洗髪のたびに色が落ちていくため、色持ちは良いとはいえません。そのため、ヘアマニキュアだけを使い続ける場合の使用頻度はどうしても高くなり、染めるたびにお金もかかります。
髪をケアしながら自然に染めたいならカラートリートメント
トリートメントしながら染めるという、髪や地肌にやさしい商品です。繰り返し使用することによって、徐々に白髪が染まっていきます。普段の入浴での洗髪と同じ流れで済む簡単さも魅力的です。
ただし、染まるのは髪の表面だけで、色は持って2~3週間といえるでしょう。色を保とうと思うのであれば、ずっと使い続けていく必要があります。
肌への負担を減らしたいならオーガニックなヘナ
市販の白髪染めで髪や頭皮にダメージを負った、という苦い経験を持つ人は、天然植物染料のへナを試してみる選択肢もあります。髪や頭皮に与えるダメージが少ないと言われており、1回染めると長く色が持続するのが特徴です。
ただ、しっかり染めるには十分な染色時間を確保しなければならず、染めたあとは数日にわたって色落ちが続くため、色移りの心配があります。洗髪後のタオルや服は汚れてもいいまたは黒っぽい色のものが欠かせません。そのほか、独特な香りが合わないと思う人もいるでしょう。
気になる部分をサッと隠したいならマスカラタイプ
まつげ用と同様のスティックタイプで、生え際などの白髪が気になる部分にサッと塗るだけで隠すことが可能です。洗髪すれば落ちるタイプや、染めるタイプの商品も市販されています。洗髪で落とせる商品でも、雨や汗で流れにくい設計になっているものもあります。本格的な白髪染めまでのつなぎとして、大いに活躍してくれるでしょう。
まとめ
白髪が気になっている人は、黒髪用ヘアカラーにより白髪用のヘアカラーのほうが、均一な色に仕上がりやすくおすすめです。
白髪染めと一口にいっても、多くのタイプが存在し、各社から発売されている市販品は異なる特徴を持っています。今回ご紹介した内容を参考にして自分に合った商品を購入し、上手に白髪染めをしましょう。